2022年03月16日

PRR H21 hopper

 発掘された貨車にペンシルヴェイニア鉄道のH21 ホッパ車があった。これは60年前に安達製作所が作ったものだ。 少ない資料から、手際良く作られている。細かい部分は省略されているが、塗装して走らせるには、申し分ない。

PRR H21 (3)PRR H21 (4)PRR H21 (2) 筆者はこの形式が好きであった。過去にブラス製は1輌しか入手できず、Atlasの塗装済プラスティック製を求めた。細かい資料を得て作ったのだろうから、細部まで出来ているような感じはする。しかし、気に入らなかった。台車の性能が悪いことは承知の上であって、取り替えてある。他に、どうしても我慢できないことがあった。

 模型は本物とは異なり、やや高いところから見ることが多い。すなわち、上からの見え具合は大切なのである。この貨車は、プラスティック製だから、宿命として、肉厚である。しかし、工夫して薄く見せることは可能であったはずだが、そのままである。特に、角の部分の当て板が許せない。こんな形であろうわけがない。

PRR H21 (5)corner plates 石炭を載せてあるのだから、工夫の仕方はいくらでもあったはずだ。左のブラス製は薄さが出ていて、素晴らしい。右の写真を見ると、2 ft ナロゥの hopper のような感じを受ける。

 この厚さが気に入らなくて、このAtlas の貨車は、棚に入れて横からしか見ていない。縁を斜めに削いでやると多少は見られるかも知れない。そのときは、角の当て板は金属製にするべきだろう。せっかく細かく作ってあるが、台なしである。

 ブラス製には多少のディテールを足すつもりだ。ディカールはDr.Yにお願いするしか無い。台車は本物の図面があるので、S氏にお願いして、3Dプリントにしたい。今は仮にAndrewsを付けてある。アンドルーズ台車は時代的に合わないものである。

 塗装されているが、接着が甘く、部品がポロポロと取れてくるのには参る。全て外してスーパーXで付け直した。このような車輌を走らせると、脱落した部品を踏んで、事故が起こることは必定である。
 そういう点では60年前の日本製は、間違いがない。 

コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2022年03月16日 07:09
ナローのホッパー車という表現はズバリですね。もう少し頭が回らないものでしょうか。
2. Posted by dda40x   2022年03月16日 22:47
 カタログで側面と妻部分の写真を見て、欲しくなったのです。手に入れてがっかりし、買うのではなかったと後悔しました。
 縁の厚みを2/3にできればかなり許せます。しかし、リヴェットの位置がおかしくなります。ディカールのリヴェットを貼るしか無いでしょうね。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
categories