2021年12月26日
続々 MOW

それに改造無しで砂利を積んでいた。砕石は安息角が大きいらしく、山盛りであった。おそらく仮の運用であったろう。後にこれらはアリゾナ州との境の鉱山会社に売り飛ばされ、もっと大きな砂利専用ホッパ車が用意された。

オリジナルは奥行きが 5 mm以上もある板状のものであった。正面から見たときの投影面積はまずまずであるが、上から見ると板が並んでいて、奇妙なものだ。黒ければ目立たないが、銀色では目立ってしまう。ステップ(厳密にはstirrupと言う)も作り直すべきであった。最近のプラスティック模型はこのような部分にも神経が行き届いているだろうが、40年以上前の模型なので、無神経さが否定できない。ある程度のブレーキ装置などを付けて、塗装した。斜めの支えは、入れ忘れた。いずれ作ってはめ込みたい。
ブラス製の方は、これまた安達製作所製のもので、少し歪んでいたのを、バラして直した。おそらく検査でハネられたものが、巡り巡って、ここに来たのだ。亡くなった友人の遺品である。
1960年代のブラス製品は、どんな状態であっても、修復できる。エッチングをほとんど使っていないので、板の腰があるからだ。
直さねばならないブラス貨車はあと10輛ほどあるので、順次紹介していきたい。
これらの貨車のディカールは、全てDr.Yに印刷して戴いた。この場を借りて感謝の意を表したい。