2021年08月30日
ダブルスリップの工事

F氏が手伝ってくれると申し出てくれたので、3日ほど掛けて下準備した。一日で終わるはずだったが、難しいことがたくさんあり、結局丸3日掛かった。リンク機構を付けてから、元の配置に戻した。まだ電動機構との接続はしていない。軽く動くのを確認してからである。フラックスを洗い落としてから軽く油を注し、余分なところに引っ掛かりがないことを確認せねばならない。通過頻度の高い場所であるから、確実に動くことが要求されている。極性の異なる尖端軌条が近いところにあるので、気を付けている。
機能優先にした。もう一つのダブルスリップは観客の目に触れないところだから、もっと簡単な方式を採るつもりだ。それはモータを4つ付けることだ。DCCのプログラミングで、いかようにも出来る。
この部分のレイルは、カツミ製のブラスレイルで、加工後に硬質ニッケルめっきを厚く掛けた。このめっきはとても硬く、そう簡単にはめっき膜を破れない。ヤスリが滑るほどである。砥石を使ってめっきを剥がし、小さな部品をハンダ付けした。
ダブルスリップは可動部が多いが、欠線部は少ない。可動フログが閉じているので、通過音は小さい。欠線部のあるフログも、Low-Dのタイヤ厚みで静かに通過できる。薄い車輪では、とんでもないことになる。
結局、下り本線は1週間ほど運休した。