2021年08月18日
観測能力
観測能力とは、ズバリ言えば、ものが見えているかどうかである。この動画を見るように勧めてくれた友人は、
「HOの模型車輛の走りがショボい大きな理由の一つは、動態の観測能力が低いので、問題意識が発生しないせいではないか、と考えています。 」
と言う。HOは小さいから、ということなのかもしれないが、彼はHOゲージの人である。動体の観測というところがミソであろう。
彼は自然科学者であり、観測という点ではエキスパートである。見えにくいものは、見やすくする工夫が必要である。視力が低下している人は、きちんとしたメガネを掛けて、よく見なければならない。シリコーン・チューブは本当にまっすぐなのか、長さの変化で無理をしていないかを、確実に見て欲しい。
例の動画のような状態で、「ヨシ!これで良い。」と言う人は居るのだろうか。
筆者の世代は、ろくでもないモータとギヤしかない時代に模型を作っていた。「ワーイ、走った!」の時代である。それでもよく走るように最大限の工夫をした。
そんな時代は遠くに去り、良いモータ、ギヤ(場合による)、ジョイント(これは少々怪しいこともある)が手に入るようになっている。
それらを組み合わせて、正しい鉄道模型を作ることは不可能ではないが、観測能力が低下していると、ろくでもない模型で満足することになる。
先に登場したOJを改良している友人は、筆者より年上だが、その観測能力は凄い。走らせたときの音、振動を丁寧に分析している。正しい鉄道模型を楽しんでいるのだ。
「HOの模型車輛の走りがショボい大きな理由の一つは、動態の観測
と言う。HOは小さいから、ということなのかもしれないが、彼はHOゲージの人である。動体の観測というところがミソであろう。
彼は自然科学者であり、観測という点ではエキスパートである。見えにくいものは、見やすくする工夫が必要である。視力が低下している人は、きちんとしたメガネを掛けて、よく見なければならない。シリコーン・チューブは本当にまっすぐなのか、長さの変化で無理をしていないかを、確実に見て欲しい。
例の動画のような状態で、「ヨシ!これで良い。」と言う人は居るのだろうか。
筆者の世代は、ろくでもないモータとギヤしかない時代に模型を作っていた。「ワーイ、走った!」の時代である。それでもよく走るように最大限の工夫をした。
そんな時代は遠くに去り、良いモータ、ギヤ(場合による)、ジョイント(これは少々怪しいこともある)が手に入るようになっている。
それらを組み合わせて、正しい鉄道模型を作ることは不可能ではないが、観測能力が低下していると、ろくでもない模型で満足することになる。
先に登場したOJを改良している友人は、筆者より年上だが、その観測能力は凄い。走らせたときの音、振動を丁寧に分析している。正しい鉄道模型を楽しんでいるのだ。
コメント一覧
1. Posted by 一式陸攻 2021年08月18日 10:05
以前あるところでトルクアームのついていないHOの機関車を見たので、「トルクアームをつけないと、前後進で調子が変わりますよ」、とお伝えしたのですが先方は「特にそうは感じられないのでこれで良い」という返答をされたことがあります。
記事の通り、観察眼とサイズの問題もさることながら、正しい模型を見た事がない故に、こんなものだと勝手に納得しているのではないかと思いました。
記事の通り、観察眼とサイズの問題もさることながら、正しい模型を見た事がない故に、こんなものだと勝手に納得しているのではないかと思いました。
2. Posted by ゆうえんこうじ 2021年08月18日 23:07
シリコンチューブをつないで良好な結果が得られるのは、つなぐ回転軸の二つの軸端の距離が狭い場合だと思います。その点ではあのimonの動画の最初に出てくるモーターとimonギアを長いチューブでつないで回している画像ではチューブ自体が振動しており、最低な状態だと考えます。動画の途中30秒あたりに出てくる金属棒を間に挟むと良好という画像がありますが、本来そういう風につかうべきで、チューブ自体で10mm以上もある軸端の距離をつなぐのは禁忌だと思います。一式陸攻さんが言われているトルクアームのないHO機関車でもモーターとギアボックスのウォーム軸端間のチューブのみの部分の距離が十分短かければ、チューブの剛性自体がトルクアームの作用をするので、実際はその機関車のオーナーが言ったように、前後進でほとんど差は出ないと思います。
(続く)
(続く)
3. Posted by ゆうえんこうじ 2021年08月18日 23:08
またシリコンチューブを使った場合の問題点は動画のようにボギー車の伝動で使うと左右への曲がりだけではなく軸方向の伸びシロもシリコンチューブの変形で対応せざるをえないので、カーブでは台車のギアとモーター軸双方を引っぱるのでモーターの回転の調子が変わることだと思います。imonギアのウォーム軸は同社のHPに書いてあるようにワッシャでスラスト方向のガタを殺してあるので、軸スラスト方向の変位は主にモーター軸に負担がかかることになります。モーターの軸はスラスト方向にガタがあるのが普通ですから、モーター軸をシリコンチューブが引っぱってモーターの回転性能を落としているはずです。ただシリコンチューブが曲がることによって生じるフリクションの増加の方が大きいので見えていないだけだと思います。ユニバーサルジョイントでは軸方向の伸びもジョイントが吸収するので、モーター軸にはスラスト方向の負担はかからないと思います。回転軸の屈曲を吸収するのにシリコンチューブをつかっても、接続する金属棒ジョイントには軸方向の伸びチジミを吸収するような仕掛けが本来必要だと思います。
モーター軸のスラスト方向に負担がかかると、特に蒸機ではロッドの位置によるトルク変動でモーターの電機子が前後に動いて、騒音や回転のばらつきなどの原因になると思います。
さらにギアボックスを振動させないためには、ウォーム軸ジョイントの振れだけではなく、ギアボックスと動輪のガタつきがどれくらいあるかも、大きな要素だと思います。昔からHO蒸機でよくあるギアボックス側に逆U字形の欠き取りがあって、それに動輪軸を直接はめて、下から板上の押さえ板でおさえるようなギアボックスでは、軸受の動輪の間にガタがあるので騒音の原因となります。動輪軸にカラー(軸受)をはめて、かっちり固定して、動輪とギアボックス本体にガタがないようにすることが重要だと考えます。
モーター軸のスラスト方向に負担がかかると、特に蒸機ではロッドの位置によるトルク変動でモーターの電機子が前後に動いて、騒音や回転のばらつきなどの原因になると思います。
さらにギアボックスを振動させないためには、ウォーム軸ジョイントの振れだけではなく、ギアボックスと動輪のガタつきがどれくらいあるかも、大きな要素だと思います。昔からHO蒸機でよくあるギアボックス側に逆U字形の欠き取りがあって、それに動輪軸を直接はめて、下から板上の押さえ板でおさえるようなギアボックスでは、軸受の動輪の間にガタがあるので騒音の原因となります。動輪軸にカラー(軸受)をはめて、かっちり固定して、動輪とギアボックス本体にガタがないようにすることが重要だと考えます。
4. Posted by 01175 2021年08月19日 21:43
ゆうえん様が御指摘のように、市販のHO蒸機用ギアボックスは動輪軸の受け孔の精度が悪いので、基底部を削って調整しています。当たり前のことだと思っていましたが、中古市場で見るHO蒸機でこの部分が調整してあるものをまず見ません。
ネットオークションのおかげで(せいで?)TMSのコンテストに入賞した模型も何点か所有していますが、ギアボックスの底蓋の固定方法に問題があるものが複数あります。一方をフックに引っ掛け、他方をネジで留めるというものです。底蓋の固定を1本のネジで済ませる工夫なのでしょうが、動輪軸にガタが生じるだけの愚行です。TMSに推奨記事でもあったのでしょうか。
ネットオークションのおかげで(せいで?)TMSのコンテストに入賞した模型も何点か所有していますが、ギアボックスの底蓋の固定方法に問題があるものが複数あります。一方をフックに引っ掛け、他方をネジで留めるというものです。底蓋の固定を1本のネジで済ませる工夫なのでしょうが、動輪軸にガタが生じるだけの愚行です。TMSに推奨記事でもあったのでしょうか。