2021年01月22日
続 自動信号機の設置工事

4区間なので、一つの線に2列車入れることも可能である。いつも黄信号であるから徐行せねばならないが、そういう運転も面白いだろう。また、赤信号ぎりぎりまで詰めていくと、緑の区間が一つできる。
この方法は、危険な運行である。本物と同じで、全体を見ていないと追突が起こる。ATSは付いていないのだから。博物館レイアウトは全体を見渡すことができる場所があるので、見ている限り追突は起こらないだろう。
1列車の場合、たとえ長い列車が2つの閉塞区間を跨いでいても、問題なく作動する。この博物館のレイアウトでは、1つの信号の閉塞区間は22 m強である。120輌編成の列車は34 mほどある。(これも補足すると、信号は前から、赤、赤、黄、緑・・・・となる。)
論理モヂュールは非常に信頼性が高い。最高電圧さえ気を付けていれば、壊れることはないそうだ。5 Vが必要なので、USBの電源を用いた。いくつかの電源を順次、負荷をかけてテストし、安定して5.0 Vが出るものを選んだ。何かの間違いで7 V以上になると壊れてしまうので、それだけは気を付けねばならない。
自動信号機は、かねてから採用予定者が見学を要望している。今回の工事で実際の設置状況を見ることができるようになったので、来訪が増えるだろう。
順次色が変わるのを見るのは楽しい。立体交差の下のセンサで検出されると、その信号が赤になると同時に、すぐ上の線路の信号(2つ前の閉塞区間)が緑になる。当然ではあるが、感動的である。
このレイアウトでは配線が長く、末端では電圧降下がある。と言っても一番遠いところで4.92 Vである。下り線も配線されると電流が2倍になるから、もっと下がる可能性がある。
4.76 Vでも間違いなく作動することは確かめてあるが、饋電線があると、より信頼性が増すだろう。太い線を引き廻すより、LANケーブルの残余線2本を使うと良さそうだ。(これも補足すると、現在では4つをループと短絡線で結び、電源回路の抵抗を減らしている。)
コメント一覧
1. Posted by ゆうえんこうじ 2021年01月22日 09:36
饋電線引き回すより、各論理モジュールに12−20Vぐらいで給電して、それぞれのモジュールごとに定電圧回路で5V給電した方が確実ではないでしょうか?
2. Posted by 愛読者の一人 2021年01月22日 09:37
「同時に」という表現が気になります。
列車の先頭がセンサーを遮った時点では,列車の大部分はまだ後方の閉塞区間に残っていますので,一つ後方の信号が「同時に」黄色になってはまずいのです。
これは閉塞区間長よりも少しだけ短い列車を走らせると,わかりやすいかと思います。
センサ部を列車が通過して光を遮るとその信号が赤になり,センサ部を列車が通過し終えて光を遮らなくなると一つ後方の信号が黄色に,もう一つ後方は緑に,とできれば実物に即した動作になります。
実物の構造を再現された素晴らしいレイアウトだけに,信号の動作が気になりました。
列車の先頭がセンサーを遮った時点では,列車の大部分はまだ後方の閉塞区間に残っていますので,一つ後方の信号が「同時に」黄色になってはまずいのです。
これは閉塞区間長よりも少しだけ短い列車を走らせると,わかりやすいかと思います。
センサ部を列車が通過して光を遮るとその信号が赤になり,センサ部を列車が通過し終えて光を遮らなくなると一つ後方の信号が黄色に,もう一つ後方は緑に,とできれば実物に即した動作になります。
実物の構造を再現された素晴らしいレイアウトだけに,信号の動作が気になりました。
3. Posted by dda40x 2021年01月22日 09:53
>>2
閉塞区間よりかなり短い列車を2列車運転しています。黄色信号では前の列車に追いつきそうになりますから徐行です。前の列車が遠ざかると緑ですから速度を上げられます。その時、後ろには先行列車が追い付きそうになっています。現在2列車運転は、客車10輌以下(約6 m)に限っています。おっしゃるように列車の後端も検出するべきでしょうが、模型鉄道ではやる価値があるようにも思えません。この方式でも、やってみればなかなか面白い動きをします。
本物のようにすべての列車がある長さに収まる、という前提が無ければ後端検出の意味がありませんが、そのような規定を設ける意義が無いのです。 本物と模型は異なります。本物は風雨の中、深夜でも安全を確保しなければなりませんが、模型はすべて見えているところで運転しています。
2列車が等間隔であれば、どちらも黄色を見ながら警戒運転します。
120輌の列車を同時に2列車運転することはありません。論理的に無理です。赤信号を現出するのは他の色より優先ですから、長い列車が後ろの閉塞区間にもあれば、黄色はその次、緑はそのまた次になります。
閉塞区間よりかなり短い列車を2列車運転しています。黄色信号では前の列車に追いつきそうになりますから徐行です。前の列車が遠ざかると緑ですから速度を上げられます。その時、後ろには先行列車が追い付きそうになっています。現在2列車運転は、客車10輌以下(約6 m)に限っています。おっしゃるように列車の後端も検出するべきでしょうが、模型鉄道ではやる価値があるようにも思えません。この方式でも、やってみればなかなか面白い動きをします。
本物のようにすべての列車がある長さに収まる、という前提が無ければ後端検出の意味がありませんが、そのような規定を設ける意義が無いのです。 本物と模型は異なります。本物は風雨の中、深夜でも安全を確保しなければなりませんが、模型はすべて見えているところで運転しています。
2列車が等間隔であれば、どちらも黄色を見ながら警戒運転します。
120輌の列車を同時に2列車運転することはありません。論理的に無理です。赤信号を現出するのは他の色より優先ですから、長い列車が後ろの閉塞区間にもあれば、黄色はその次、緑はそのまた次になります。
4. Posted by dda40x 2021年01月22日 09:57
>>1
消費電流は、4モヂュールで約100 mAです。電流が少ないのですが、さすがにLANケーブルが長いと多少の電圧降下があります。しかし、許容電圧範囲に十分収まります。どうせ空いている2本を使えばより5.0 Vに近づくだけのことです。
4つをループに接続しましたところ、電圧降下はかなり小さくなりましたので、問題は解消しています。記事が一月ほど前に書かれているので、多少の齟齬がありました。
消費電流は、4モヂュールで約100 mAです。電流が少ないのですが、さすがにLANケーブルが長いと多少の電圧降下があります。しかし、許容電圧範囲に十分収まります。どうせ空いている2本を使えばより5.0 Vに近づくだけのことです。
4つをループに接続しましたところ、電圧降下はかなり小さくなりましたので、問題は解消しています。記事が一月ほど前に書かれているので、多少の齟齬がありました。
5. Posted by たづ 2021年01月22日 21:53
この自動信号と、DCCの車両制御信号とは連動可能なものなのでしょうか?
DCC運転とは自身が列車の運転台に乗っていると考え個々の列車を制御する前提のもので、信号連動(速度制限)とDCCの列車制御は別個のものと捉えたほうがいいのでしょうか。
DCC運転とは自身が列車の運転台に乗っていると考え個々の列車を制御する前提のもので、信号連動(速度制限)とDCCの列車制御は別個のものと捉えたほうがいいのでしょうか。
6. Posted by dda40x 2021年01月22日 23:28
>>5
DCCが登場したころ、私は運転台に乗り込む感じがしたと書きました。実はそれは機関区等で、ゆっくり前後させるときの感想です。本線上を動くときは、あまりそう感じません。
最近テレビカメラ付きの車輛をDCCで運転しました。これはまさに乗り込んでいる感じです。
今回の自動信号装置はDCCとは無関係の設定です。それはDCの車輛も同じ線路を走ることがあるからです。さすがにどちらにも対応することはできません。
1列車の時は特に見ませんが、2列車同時運転の時は脚立に立って、全体を見渡します。そして両手にスロットルを持って、追突させないように運転します。
DCCしか運転しないのならば、いくつかの方法でOccupancy Detectionができます。軌道照明盤に現在位置を表示することもできます。今回はDCCとは無縁の光検出を用いました。
DCCが登場したころ、私は運転台に乗り込む感じがしたと書きました。実はそれは機関区等で、ゆっくり前後させるときの感想です。本線上を動くときは、あまりそう感じません。
最近テレビカメラ付きの車輛をDCCで運転しました。これはまさに乗り込んでいる感じです。
今回の自動信号装置はDCCとは無関係の設定です。それはDCの車輛も同じ線路を走ることがあるからです。さすがにどちらにも対応することはできません。
1列車の時は特に見ませんが、2列車同時運転の時は脚立に立って、全体を見渡します。そして両手にスロットルを持って、追突させないように運転します。
DCCしか運転しないのならば、いくつかの方法でOccupancy Detectionができます。軌道照明盤に現在位置を表示することもできます。今回はDCCとは無縁の光検出を用いました。