2020年12月27日
続 自動操縦自動車

ブリキ板をプレスしたものだったそうだが、モータの界磁が近いので、磁気回路が外に出来てしまい、モータの力が出なかったそうだ。界磁に近いところを切り取って捨て、その部分をブラス板から叩き出してハンダ付けしたそうである。その継ぎ目が全く分からないので、磁石を近づけて境界を判定した。この工作は素晴らしい。
70年以上経ってもその価値が減じない模型というものには、なかなかお目に掛かれない。どんなに細かく出来ていても、塗装が美しくても、工学的な裏打ちがあり、模型人の心を揺さぶる模型というものは稀である。
博物館が開業すると、伊藤剛氏の作品を間近で見るチャンスがある。手に取ってという訳には行かないが、目の前で動きをご覧に入れることができるだろう。
肺炎禍のせいで、何もかもが遅れているが、なんとか来年には開館できるめどが付いた。維持費は安いので、開業が遅れたからといって赤字がかさむわけでもない。筆者も、開業していないほうが工作に時間が取れてありがたいと言えば嘘ではない。
信号機の完成実用化のめどが立ち、後は転車台を取り付けて、防護ガラスを付けるだけとなった。
(TMSの旧い号は傷んでいるものが多いが、この椙山氏からお預かりしたものは全く傷んでいない。左上にサインが見える。椙山氏のご子息の意向で、蔵書をかなりお預かりした。)
コメント一覧
1. Posted by M.K 2020年12月27日 13:55
もうかなり前になりますがかつて工夫が線路側で動く模型を見た記憶があります。子供ながら記憶に残っております。
開館を楽しみに待っております。
開館を楽しみに待っております。
2. Posted by dda40x 2020年12月28日 10:24
線路工夫の修復はかなり難しいものと思われます。これは去る9月24日の記事にも書きました。当時のビデオが残っていないか調べています。
4人の工夫がツルハシを持ち上げるときは、やや不均等に上がるのですが、振り下ろす時は完全にシンクロします。これはイコライザの原理をうまく応用したもので、他には例を見ないものです。
http://dda40x.blog.jp/archives/52114946.html
どなたかが修復の名乗りを挙げて下さるのを待っているところです。シーケンスを使わないと難しいと、ご本人も認めていました。
4人の工夫がツルハシを持ち上げるときは、やや不均等に上がるのですが、振り下ろす時は完全にシンクロします。これはイコライザの原理をうまく応用したもので、他には例を見ないものです。
http://dda40x.blog.jp/archives/52114946.html
どなたかが修復の名乗りを挙げて下さるのを待っているところです。シーケンスを使わないと難しいと、ご本人も認めていました。