2020年11月01日
続々々 ガスタービン機関車の運転
燃料に関する注意もある。
始動時にはディーゼル油(軽油)を使うが、後に重油に切り替わることになっている。しかしテンダの重油の温度が低すぎる場合は、軽油のままで燃焼を続ける。その時は出来る限り機関車を動かすべきではない。セレクタ・ハンドルをM2にして、主燃料(重油のこと)が十分に加熱されて自動的に切り替わるのを待つ。主燃料の燃圧計を注視せよ。そしてスロットルをアイドリングに戻せ。
切り替わらない時は、テンダからの燃料パイプを調べ、ヴァルヴが開いているか確認せよ。
第二世代の重油の加熱は水蒸気を吹き込む方式だったが、第三世代のテンダの加熱は電熱である。テンダへの配管以外に電線が渡っているが、テンダの油温は現場に行って見なければならない。テンダの両方の妻面下方にある丸い装置である。当時はテレメータが困難な時代だったのだ。温度は110℉から200℉(43℃から93℃)であれば良い。「触われるが、長く触わっていられないような温度であれば良いのだ。」と、Tomは言っていた。

切り替わらない時は、テンダからの燃料パイプを調べ、ヴァルヴが開いているか確認せよ。
