2018年11月17日
Lykens Valley のキット


このクッション・コイルカーは B&O の車輛を基にしている。下廻りは図面通りに作ったから良い。問題は上の hood(覆い)である。木板で作るように指示と材料が支給されているが、そのまま作ると強度がない。
ブラスで作れば簡単だし、強度がある。と思ってから、20年近く経つ。
床下には油圧式のショック・アブソーバがある。以前は作動するようにしたが、今回は採用しない。運転速度が以前ほど大きくない。長大編成をゆっくりと走らせることに価値がある。そうなるとショック・アブソ−バはあまり機能しない。むしろ機関車の「押して動く」動力装置の方が、脱線防止にははるかに効く。
cushion coil car のクッションには二つの意味があって、薄鉄板コイルを置く場所が軟らかい材料でできているのと、連結器が緩衝性に富むのとである。この双方が同時に実現したので、どちらが正しいかを断定するのは困難である。
キットの材料は板だけで、それを組み合せてH鋼やチャネルを作り、さらにそれを組み合わせる。実物通りの構成で、この貨車が出来上がる。いかにも重いものを積む貨車である。

後ろの貨車はプラスティック製である。以前紹介した真空成型品だ。ジャンクで買ったものを再生したが、今回作成のものと較べると大味だ。構造がトイ・ライクである。