2018年01月12日
X-1 micromill belt drive conversion kit の取付⑵

⑴ まず手前のガードと角材を外す。ネジは固く締まっている。これを取っておかないと、あとでベルトがはまらない。
⑵ モータのギヤを外して捨てる。新しいプーリィの径の大きい方を上にして、飛び出しているところが、モータのボールベアリングのインナ・レースに当たるように嵌め込んで、様子を見る。この時、シャフトにはリング、ワッシャなど、何もついていないことを確認する。小プーリィの飛び出しているところを0.8 mm削り落とす。削るのは、旋盤が一番良いが、サンドペーパ上で回転させながら削っても何ら問題ない。この操作によって、小プーリィは0.8 mm高い位置につく。面取りを施し、孔の中をよく掃除する。 キィ溝にネジ穴を合わせて、完全に奥まで差し込み、穴からブラスのピン(短い方)を入れ、ネジを締める。元のキィは使わない。ミシン油程度の油を塗っておいて組むと楽である。
要するに、ベルトは水平でなければならない。
⑶ モータ台にモータを置き、線の取り出し方向を考慮し、位相を決めて固定する。プーリィを傷つけないように、箱に入れて保護しておく。ネジは元のモータ取付け用を用いる。

このM6のネジ(5.88 mm)は、スピンドルのフランジの孔(6.44 mm)に比べて小さい。ガタの中で、基盤を最大限手前に引張った状態で締める。

せっかくキィ溝があるので活用した。キィの幅はぴったりだが、高さ(法線方向)がやや高いので、ベルトサンダで削り落とした。プラスティック・パイプ(竹筒でも良い)を嵌め、プーリィをハンマで軽く叩いて沈める。所定の位置で、ネジを入れて締め上げる。キィを使ったので、ブラスのピンは使わなかった。プーリィを落とし込む時、ハンマで不均等に叩くと、クイルが曲がる可能性があるから、必ずパイプ状の物を介して叩くようにする。仕上がりは良く、簡単に入るようになっている。精度は十分だ。むしろ、クイル表面のざらつきのほうが気になった。細かいサンドペーパで擦って、メクレ等を取り除き、洗浄スプレィで洗ったのち、ミシン油などを塗って嵌めると良い。サンドペーパを使うと砥粒が落ちるので、孔をあけた新聞紙を被せて、全体を保護し作業終了とともに掃除機を掛ける。