2017年11月03日
続々 micromill X-1 改造

筆者の自宅の機械には、オイル入りのガス・スプリングを付け、突っ張らせている。たまたま入手したガス・スプリングがとても具合がよく、全く重さを感じさせない。留めネジを緩めると、指先でヘッドが上下できる。目的のところで留めて、Z軸をゼロ設定すればよい。あまりにも軽快で、それに慣れていたので、今回のX-1の重さには音を上げた。
モノタロウで一番小さいのを探して、140 N(約14 kg重)というのを購入した。細くて都合が良い。取り付ける場所は垂直に動くところが良いのだが、多少斜めになっていても全く問題ない。ネジを立てて、皿ネジで取り付けた。鋳鉄の加工は楽しい。
ストロークが70mm程度しかないのだが、ヘッド自身が30 mmほど上下するので、都合100 mm程度動く。これは万力の高さ62 mmを含めても十分なストロークである。
X-1の購入者で、Z軸が300 mmも動くことを必要とする人は、まずいないと思う。本当はZ軸上下用の送りネジを外して捨てたかった。同時にカラム(角柱)も上の方を100 mmほど切り捨てたかった。送りネジを切り縮め、ハンドル位置を下げれば良いのだが、今回は諦めた。
どちらかというと、下げるのに力が要るようだ。120 N を買えばよかったかもしれない。贅沢を言えば、オイルが入ったダンピングの効くものが欲しかったが、これで十分である。
この種のオイルレス・ガス・スプリングは消耗品であり、いくらでも手に入るものであるから、安物で十分である。
先回の解答はコメントで発表した。今回の工事にも使用している。また、国内でも類似品が入手できることが分かった。この種の工作をしない人には、理解が難しいかもしれない。皿ネジの心が合っていない状態でネジを締めると、首が疲労してたちまち折れることを経験された方なら、この工具の意味はすぐ分かるだろう。
このドリル径は3.2 mmすなわち1/8インチである。日本製のものはやや小ぶりである。
コメント一覧
1. Posted by shinji 2017年11月03日 14:09

毎回色々勉強させていただいております。
今回の問題ですが、蝶番などの皿ネジ穴の中芯に下穴を開ける工具ですよね。
わたくしも使用しております。
2. Posted by dda40x 2017年11月04日 07:28
shinji様が正解です。
皿孔の中心に穴があかないと、皿ネジをねじ込む瞬間に首が折れます。首が疲労するからです。
このドリルは円錐台の部分が伸縮するようになっていて、押し付けるとドリル刃が出ます。円錐台でガイドされて、必ず中心に穴があきます。
元々は木工用です。家を建てたときにドアの取り付け用に買いました。その後はもっぱら金工用に使い、M4の皿ネジはこれであけています。
最近は、日本でも六角軸ヒンジドリルとして売っています。
https://www.monotaro.com/g/00200678/
皿孔の中心に穴があかないと、皿ネジをねじ込む瞬間に首が折れます。首が疲労するからです。
このドリルは円錐台の部分が伸縮するようになっていて、押し付けるとドリル刃が出ます。円錐台でガイドされて、必ず中心に穴があきます。
元々は木工用です。家を建てたときにドアの取り付け用に買いました。その後はもっぱら金工用に使い、M4の皿ネジはこれであけています。
最近は、日本でも六角軸ヒンジドリルとして売っています。
https://www.monotaro.com/g/00200678/