2015年04月02日
sound deadening について
先日、故魚田真一郎氏の線路が全て運び込まれたことを書いたところ、当時の事情を知る人たちからいくつかのコメントを戴いた。皆さん、一様に感動されたようだ。「奇跡的だ。」と云う表現が多い。この博物館の件がなければ、それぞれの場所で吉岡式線路は朽ち果てて行ったのだろうと思うと、感慨深い。
コルクが無意味な件についても、たくさんの方から連絡を受けている。公正取引員会に訴えるべきだという意見もあるほどだ。模型業界では、コルクは吸音性があると正々堂々と広告を出して売っているから、優良誤認ということになる。車の床にコルクを敷く人はいない。
さすがにおかしいと思った人もあったようで、いくつかの実験動画を紹介して戴いている。これらの二つは同一の方の投稿である。最初の方は線路を直置きとゴム板を介しての比較である。コルクを敷いた状態も試しているが、ほとんど効果なしである。「コルク+ゴム」はかなりすばらしい。おそらく、コルク板とゴムとの接触面でも摩擦で、振動が熱に変わるのであろう。
二番目はポイントをたくさん並べて走行音を比較している。 ゴム板が1mmではあるが、かなりの効果である。これを2mmにするともっと良いだろう。
バラストを撒いた動画もあるが、どんな種類のバラストなのかが分からない。しかも固着してあるのかどうかも分からない。
筆者の実験ではゴム板の上に緩く取り付けたフレキ線路を置き、その上にゴムを砕いたバラストを撒いたものが最優秀であった。ただ撒いただけで、取り除くときは真空掃除機で吸う。新しいダストバッグに溜めて、取り出す。ゴミやネジも入っているから、選り分ける。拙宅の地下のレイアウトはその方式である。ポイントのフログの音はドスドスと響く。
アメリカではHomasoteを使う人が多い。昔は3/4インチ程度が多かったが、ほとんど効果がなかった。最近は2インチ(51 mm程度)を使うようになったので、そこそこの効果がある。それは質量の効果である。
ホマソートは紙粘土を固めたようなものである。二階の床に敷き詰めると、多少足音が聞こえにくい。向こうは靴履きだから、そういう遮音(insulation of noise)には関心が高い。
しかしゴムにはかなわない。今の家に引っ越す前、高層マンションに住んでいたことがある。子供が小さかったので、床をめくって厚さ12 mmの防振ゴムで床を支え、厚い合板を敷き詰めた。効果は抜群で、下の人が驚いていた。
コルクが無意味な件についても、たくさんの方から連絡を受けている。公正取引員会に訴えるべきだという意見もあるほどだ。模型業界では、コルクは吸音性があると正々堂々と広告を出して売っているから、優良誤認ということになる。車の床にコルクを敷く人はいない。
さすがにおかしいと思った人もあったようで、いくつかの実験動画を紹介して戴いている。これらの二つは同一の方の投稿である。最初の方は線路を直置きとゴム板を介しての比較である。コルクを敷いた状態も試しているが、ほとんど効果なしである。「コルク+ゴム」はかなりすばらしい。おそらく、コルク板とゴムとの接触面でも摩擦で、振動が熱に変わるのであろう。
二番目はポイントをたくさん並べて走行音を比較している。 ゴム板が1mmではあるが、かなりの効果である。これを2mmにするともっと良いだろう。
バラストを撒いた動画もあるが、どんな種類のバラストなのかが分からない。しかも固着してあるのかどうかも分からない。
筆者の実験ではゴム板の上に緩く取り付けたフレキ線路を置き、その上にゴムを砕いたバラストを撒いたものが最優秀であった。ただ撒いただけで、取り除くときは真空掃除機で吸う。新しいダストバッグに溜めて、取り出す。ゴミやネジも入っているから、選り分ける。拙宅の地下のレイアウトはその方式である。ポイントのフログの音はドスドスと響く。
アメリカではHomasoteを使う人が多い。昔は3/4インチ程度が多かったが、ほとんど効果がなかった。最近は2インチ(51 mm程度)を使うようになったので、そこそこの効果がある。それは質量の効果である。
ホマソートは紙粘土を固めたようなものである。二階の床に敷き詰めると、多少足音が聞こえにくい。向こうは靴履きだから、そういう遮音(insulation of noise)には関心が高い。
しかしゴムにはかなわない。今の家に引っ越す前、高層マンションに住んでいたことがある。子供が小さかったので、床をめくって厚さ12 mmの防振ゴムで床を支え、厚い合板を敷き詰めた。効果は抜群で、下の人が驚いていた。
コメント一覧
1. Posted by たづ 2015年04月04日 07:40

建物番組で採用例がないのは、優良誤認に加え、偏った「自然素材へのこだわり」もあるのでしょう。
21年前のTMSに水野良太郎氏の「B1パネルを数枚使った小型レイアウト」の記事があります。長らく(多分今もなのでしょうが)列車の吸音に同誌はあまり意を割いておらず、当該記事も一切言及はありません。
本来画材であるこのパネルを鉄道模型のベースに使うこと自体は、’73年のNゲージ用レイアウトボードの記事にもありました。ただ、20年以上経た’94年の、それもHOまで対象を広げたこの記事でさえ、吸音とか実感的走行音とかには言及が一切なく、おそらくは無頓着のなせる業なのでしょう。
線路の載る面とは反対のボード裏に2mm厚以上のゴムを全面接着し、ケーブル穴だけ切り欠きでよける、というのは音絶縁対策上駄目でしょうか。流し台の裏にゴム板が貼ってある物から考え付いただけですが。
2. Posted by dda40x 2015年04月09日 06:55
裏にゴムを張るのは効果的だと思います。小さいものは上下逆にして貼れば良いのですが、大物には、あるいは既設のものに貼るのは、なかなか難しいですね。