2014年10月20日

博物館のレイアウト

 建設中のレイアウトは一周が約90 mある。いわゆる bent-dogbone type である。犬に与える骨の外周を二つ折りしたような形で、複線であるから、折り曲げ部は複々線になる。その部分は勾配であって、Pennsylvania鉄道のHorseshoe Curveのような状態になる。

 勾配は1.56%である。そこを、100輌編成の列車を牽いた貨物列車が走る。高効率の機関車でなければ、モータが過熱して煙が出るかもしれない。
 自宅のレイアウトでは、100輌ではほとんど一周してしまうが、このレイアウトなら1/3程度であって、見苦しくない。勾配線を重い列車をゆっくりと滑らかに牽く様子は、なかなかの見ものである。30年前に合葉博治氏にその様子を見せた時、氏は息を飲んだ。
 わざとスリップさせることも容易だ。列車が重ければ慣性が大きいので、出力を瞬間的に上げれば、シュルシュルと滑る。しかし、列車全体にはほとんど影響を与えない。サウンド装置が付いているので、音の点でも効果が大きい。

 本線上には信号機を付ける。4つのブロックにして、順次点灯させる予定だ。検出方式は光で、DCCとは連動させない。信号は機関士が目で見るのだ。
 
 博物館の入口を入ったところには転車台を置き、機関車を転向する様子を見せる。これはまだ図面もできていないので、場合によっては自宅のレイアウト用に作ったものを仮に設置する可能性もある。本来のものができれば、差し替えることになる。 

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