2014年06月04日

フィーダの設置

 Feeder(饋電線)は太いのを用いている。地下室のレイアウトは5.5 mmsqというのを用いている。別に意味はなく、家を建てた時に残った電線を使っただけである。2.0 mmsq あれば30 m くらいは全く問題ない。

 最近のMRの記事を見ると、裸の太い銅線を線路の下の台枠に孔を空けて通し、そこに巻き付けてハンダ付けした銅線をレイル1本1本にハンダ付けしている。レイル・ジョイナはレイルをまっすぐ誘導しているだけで、通電には関与していない。レイルへのハンダ付けの方法が凝っている。側面に付けるのではなく、底面にドリルで穴をあけて差し込み、ハンダ付けしている。手間はかかるが、見かけは良い。これは非常に細かく作られたレイアウトの話である。今回の新レイアウトでは、側面に付けるつもりだ。

 レイルごとに饋電(きでん)をすると、電気抵抗が大きくても、殆ど影響がない。せいぜい50 cmの通電であるから、電圧降下が無視できる。

 電圧降下は電流と、線路の長さに正比例するから、とにかく小電流で走る列車を用意するべきである。筆者のところでは、最大負荷で1.0 A 以上喰う機関車は存在しない。しかし問題点は他にもあるのだ。客車列車の照明が大きな電流を喰らう。電球の場合は4 A くらい喰う列車があった。LEDに改装しても1 A 弱喰うから、困ったものである。

 饋電が完全なら、大電流でも影響を受けないし、逆にレイアウトが小さければ、不完全な饋電でも支障が少ない。HO以下の場合はレイアウトが小さいであろうから、電気抵抗が顕著な障碍とはなり得なかった。しかし、HOサイズ以下でも、雑誌は個別フィーダを紹介すべきであった。
 O scale では、大問題である。我国にはO scale レイアウト製作の記事など殆ど無いから、電気抵抗についての分析記事が無かったのだ。JORC関西の可搬線路は、合板製の路盤の裏には饋電線が貼りつけてあり、電気接続は側面の金具をネジ留めするようになっている。かなりつないでも問題はない。

 ともかく、販売元は抵抗値を示しておくべきではないか。
 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by dda40x   2014年06月05日 05:09
荷物車を電源車とする給電方式は35年ほど前に試しました。連結器を往き、片方のレイルを還りとして電燈を点けるものです。電源は単二型ニッケルカドミウム蓄電池4本でかなりの大容量でした。プルマン寝台車5輌に給電して1時間以上もちました。当時は電球でしたのでそんなものですが、LEDならずっと長持ちします。
走行中、電流を取って安定化電源で充電するようにしましたが、これは失敗でした。9 V以上が掛かることは少なかったのです。駅に充電スポットを作り、接触式で停車中に充電しました。安定化電源はかなり熱くなって、風冷式にしました。今思えば電源を地上におくべきでしたね。車内にせっかく付けたので、外さなかったのです。
これは某御大に頼まれて作ったものです。今はどうなっているか分かりません。DCCというものが実現するとは、当時見当もつきませんでした。

2. Posted by YUNO   2014年06月05日 14:16
電球で4A、LEDで1Aというのは編成全体の合計だと思いますが、今のLEDは非常に明るいですし導光材を工夫して球数を減らせば、もう少し電流も減らせそうな気がします。
メルクリンHOは客車1両に白熱電球1個でしたが、アクリル材の切れ込みが絶妙で、違和感なく隅々まで照らされています。
3. Posted by dda40x   2014年06月05日 19:43
 普通座席車はその設計が適するのでしょうが、プルマンの個室寝台はそうはいきません。
DIPスウィッチで部屋ごとの点滅ができるようにしたので、電流は増えます。
  昔、工作したものをたまにバラして更新作業をしますが、細かい細工がしてあって、驚くことがあります。自分の作品でも、今ならできないだろう細工を見ると、若かったんだなと思います。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Recent Comments
Archives
categories