2009年11月21日
先台車の復元装置

復元装置はいくつか試作したが、以前UPの4-8-4に付けたものが最高の性能を示したので、それを再度作る。
実はチャレンジャその他の先台車を多数作らねばならないので、レーザ・カットすることにして、その試作見本を手作りで作ってみた。
ボールベアリングのアウタ・レースをローラーとして荷重を掛けると、非常に大きな復元力が発生する。バネ式では中心付近の復元力が弱く、役に立たない。
これは UP7001 の 4-8-2 についていた先台車である。まずフライスで鋳物表面を落とし、ハンダ付けの準備をする。ぺデスタルを切り込むので補強が必要だからだ。
軸箱をパイプでつないでキャノン・ボックスという構造にする。左右の中心に荷重を掛ける必要があるからである。力が掛かるので硬質ハンダを使っておく。
内径 5 mm外径 8 mmのボールベアリングを納めて、スペイサをはさみ、車輪の左右のガタを完全にゼロにする。復元力を効かせるのだから当然のことだ。
床面を下げて、左右動による輪重移動を最小にする。それにH型の切り込みを入れて、押し下げて曲げ、斜面を張り付ける。これで台車側の作業は終わりだ。
コメント一覧
1. Posted by 読者 2009年11月30日 09:11

2. Posted by dda40x 2009年12月03日 21:41
ボールベアリングの中では、ボールが溝の中で遊んでいます。すなわち多少のガタがあります。アウタレースとインナレースを軸方向にずらす(スラストを掛ける)と、溝の側面で力を受けます。要するにラジアルベアリングはスラストベアリングでもあるわけです。もちろん許される荷重は大きくはありません。
先輪のボールベアリング取り付けはこの方法で行うべきで、厚みの違うワッシャを何通りか用意して、順次取り替えて調節します。
うまく調節すると全くガタのない先台車ができ、復元力が直接働きます。
先輪のボールベアリング取り付けはこの方法で行うべきで、厚みの違うワッシャを何通りか用意して、順次取り替えて調節します。
うまく調節すると全くガタのない先台車ができ、復元力が直接働きます。