2009年07月30日
「DCCで楽しむ鉄道模型」

さすがはオーム社である。本の作り方が上手である。他社から出た本とは根本的に異なる。以前の本を読むと、出版社編集部の知識がないのがわかってしまう。
特定の会社の製品をこれしかないという感じで扱っている。著者がその会社の代理店になろうとしているかのように読めてしまうのだ。そんな本を知らずに買えば、洗脳されてしまうだろう。
世界は広く、よいものは他にもある。
出版社には責任がある。メディアとして社会に貢献するつもりなら、広く意見を求めなければならない。
日本でDCCについての「技術書」を出そうと思えば、NGDCCを無視することはできない。永末氏以外に確実な知識のある人などどこにもいないのだ。
今回、オーム社は永末氏に取材を申し込んでいる。当然と言えば当然なのだが、それを意図的に排除した本は参考書としての価値は低くなるだろう。
三矢英輔氏の素晴らしいレイアウトの紹介記事も興味深い。
今回この書を入手できたのはごく一般的な書店である。鉄道図書のところに平積みになっていた。売れるであろうと思う。
ようやく、DCCの普及の兆しが見えてきた。