2008年11月02日
Dennis のWork Shop

アメリカでは住宅地では三相交流の給電は難しい。単相三線の120、240Vしか来ていない。結線を見て驚いた。単相を擬似三相にするコンバータを付けている。小さなコイルと巨大なオイル・キャパシタを組み合わせた原始的なものであった。1本を進角させるだけのもので、2馬力程度なら何とかなるというが、効率はよくない。大きさは縦75cm、幅45cm、奥行20cm程度のものであるが、すごく重そうである。縦フライスの奥の壁に取り付けてあった。どこかで中古品を手に入れたらしい。
今なら、インバータがあるからそれを採用すべきである。無段変速で急停止用のブレーキ回路まで付いたものが約3万円で買える。それを使えば、ベルトの掛替え、ギヤの切替えが要らなくなる。そのあたりのことは左のリンク先のSEC_SUZUKI氏に相談するとすぐ解決する。単相モータに比べて、三相モータはトルクが大きく、使いやすい。足踏みで急ブレーキが効くと安心でもある。また、起動が滑らかになり、ベルトの傷みも減る。
単相電源から200Vの三相交流が作り出せ、なおかつ周波数が30〜90Hz程度まで無段階に変動させることが出来る。400Hzまで周波数を上げる事も出来るだろうが、それではモータが分解するだろう。設計の段階では想定していない条件ではあるが、1.5倍なら持つはずだ。入力を200Vのタイプを100Vで使うには、100Vを倍電圧検波(懐かしい言葉!!)する。
ブレーキ回路は外部に抵抗をつけ、放熱させる必要がある。
なんとなく、ディーゼル電気機関車のダイナミック・ブレーキを操作する気分でもある。
コメント一覧
1. Posted by 愛読者 2008年11月02日 09:30
えっ、単相交流で"擬似”三相交流を作れるのですか。ということは90度の進角で残りは放置するのでしょうか。
最近はすぐにインバータを考えますが、そのような方法があるとは思いませんでした。
最近はすぐにインバータを考えますが、そのような方法があるとは思いませんでした。
2. Posted by dda40x 2008年11月02日 22:22
愛読者様 コメントありがとうございます。
三相交流は120度の位相差で回転磁界を作りますが、この簡易式擬似三相交流は120度ではありません。うろ覚えですが、90度と135度になるはずです。
軽負荷なら問題ありませんが、重負荷ではモータが焼けるおそれがあります。
アマチュアの旋盤作業なら問題ありませんね。
効率が悪くても、設備料金、基本料金を考えれば安いものです。
最近はインバータですから、起動電流が少なくて済みます。ゴン!という起動音がありません。電車のようにスムーズに起動しますし、止るときも電気制動です。
三相交流は120度の位相差で回転磁界を作りますが、この簡易式擬似三相交流は120度ではありません。うろ覚えですが、90度と135度になるはずです。
軽負荷なら問題ありませんが、重負荷ではモータが焼けるおそれがあります。
アマチュアの旋盤作業なら問題ありませんね。
効率が悪くても、設備料金、基本料金を考えれば安いものです。
最近はインバータですから、起動電流が少なくて済みます。ゴン!という起動音がありません。電車のようにスムーズに起動しますし、止るときも電気制動です。