2008年07月19日
Nagasue's Stationary Decoders
前述のように、分岐モヂュールの有効深さが25mm程度しかないので、スロゥモーション・ポイントマシンは採用不可能である。背の低いものは、ツイン・コイル型しかない。引き出しの中を捜すと、いくつか発見できたし、追加分をe-bayで落札することもできたから、必要数は満たせた。さて、それらを駆動するためには大電流を流せる電源が必要であり、なおかつ、それを瞬時に放電させるにはスウィッチの容量も問題である。多分すぐ焼けてしまうであろうと思われた。
筆者は大容量キャパシタに溜めた電荷を放電させるタイプが好きである。半導体のスウィッチを使えば焼けることはないが、その回路構成を考えると頭が痛かった。そこで永末氏のデコーダを薦められたのだ。このデコーダの優れているところは、線路を流れているDCC電流を少しづつ拾ってキャパシタに充電するところである。アイデアはすぐ思いつくが、実行は難しい。さらにそれを倍電圧検波して端子電圧を最大限上げている。Q=CVだから、電圧上昇の効果は目覚しい。強力にポイントマシンを動かしてくれる。また、ルート・コントロールの時は、1台あたり最大4つまで順次パチン、パチン、パチンと動かしてくれる。このあたりの作動状況は、見ていて楽しい。
充電電流は僅かに100mA程度である。小さな電源を使っていたとしても、走行中の列車の速度が落ちることもない。大変よく出来た製品である。