2007年11月23日
End Mill

刃は、左から2枚刃、3枚刃、4枚刃で6枚刃もある。2枚刃は下穴なしで真下に切り込める。すなわち、ドリルの代わりになる。そういう点では便利であるが、刃が欠けやすい。刃の数が多くなれば一回に削る量が少ないので。事故は減る。
この種の刃物は非常に高価だ。超硬合金の一体型など極めて高価なものである。筆者の場合は幸運なことにほとんどタダで貰ったものばかりだ。
大きな自動車部品工場の廃棄物である。この種の工場では、刃物は定期的に交換する。刃物ごとの耐久時間が決まっているそうで、研ぎ直しをしないでそのまま捨てるのだそうだ。そのゴミ箱から拾ってきたものを貰う。
ドリルの刃も、みな廃品を貰ってきたものばかりである。チャックの締めが悪くて、シャンクにちょっとでも傷が付いたら直ちに廃棄である。製品に不良品を出さないためには、そのような管理が必要なのだそうだ。
筆者は長らく旋盤上のフライス作業をしていたが、それでは大きなものは出来ない。車輌のフレームを削りだすのは専用機が必要であった。やはり小さいながらも独立したものを持つべきだという事になった。