2007年06月10日
NCE

DCCのハイエンド製品を扱っている。とは言っても、現在の趨勢ではハイエンドも廉価版もさほどの差はない。既に体力勝負の様相を見せている。価格はほとんど限界まで下落しているように思う。
日本ではどういうわけか、DigitraxとLenzが売れているようだ。アメリカではNCEが強い。Atlasもいい勝負をしている。商売の形態としてはNCEが手堅い。主だった鉄道模型クラブを良く押さえている。それには理由がある。大きなレイアウトでの沢山のキャブを連動させる点で、一番自由度が高いからである。現在では当然のように使われている仕分けヤードでの複数のポイントを、番線指定するだけでルートを作ること(ルート・コントロールと言う)を始めて実用化したのは、NCEである。要するに、アメリカの大きなレイアウトを制御するのはNCEしか出来なかった時期があった。
NCEの良いところはアフターサービスである。顧客管理が良く出来ていて、時々手紙が来る。ソフトウェアをアップグレードするので、申し込んでくださいと。費用はどこに住んでいても15ドルである。小切手を送ると、すぐにROMを送ってくれる。電源を切って差し替えると、最新仕様になる。もう少し気を付けて送ってくれると、このように足が曲がっては届かないのだが。
家庭用ならばどこのシステムを使っても一緒である。車輌用デコーダの価格は下がる一方で、安い物は1台10ドル台前半である。この値段なら、DCCを採用しない方が珍しい状態になっても当然である。