2007年06月07日
DCC

筆者は1997年よりDCCを導入している。ちょうど今年で10年目である。いろいろな雑誌で紹介されているが、どれもこれも中途半端であって、満足のいく記事が無かった。それもそのはず、DCCは雑誌というメディアで扱うものではないという事に気付いていなかった。
当時はDCCが急速な発展を遂げているまっ最中で、原稿を書いた瞬間にも急速な陳腐化が起こる商品であった。
DCCをメインのテーマにしているウェブサイトがいくつかあった。日本のサイトは、残念ながら外国のサイトを見て受け売りのものが多く、独自の視点で書かれたものは少ない。筆者はアメリカのDCCメイリングリストに参加した。そうしなければ最先端の話が入ってこないし、日本にもこういう人が居るということが分かってもらえない。
最近DCCはようやく成熟期に入り、いろいろな意味で勝負がついてきた感じである。筆者が気が付いたいくつかのことをまとめて小冊子にしようと思っていたが、その必要性がなくなってしまった。
この本である。筆者が言いたいと思っていたことがほとんど書いてある。もちろん、それ以上に大切なことも書いてある。筆者の下手な説明より、ぜひご一読をお願いしたい。美しい写真と、メジャーな商品の説明が簡潔に書いてある。種々の応用例も実に明快に説明している。