2007年02月11日

Water Column

Water Columnwater columnの内部 Water Columnは、新しい機関車に装備されていた。旧型機関車の水面計も全てこれに換装された。これは直径が5インチ(130mmくらい)の円筒で、火室の最上部と中央部を結んでいた。水面計に比べて大掛かりな装置で、火室の泡立ちとは無関係に水位を測定できた。図中bが水面計でcがgauge cock(水位点検コック)である。

 水面計ガラスは、まず割れることが無くなった。もちろん割れたときには、たくさんのネジを緩めて取り替えることができる。

 太い部分の水面は正しい水位になるから、それに付属した水面計も正しい水位を示す。これは機関士にとって大変安心できる測定装置であった。

 水位が高いということは、水の量が多いわけで、火力が強くても負荷の変動に合わせて蒸気を発生させるということができない。水位は低い方が負荷変動に追随させやすい。しかし、水不足でクラウンシートが露出し、爆発する危険性が増す。

Bill Winstonの運転法は、そういう意味では正しい。しかしそれは罐焚きの腕が十分に良いというのが条件である。下手くそと組むとおそらく運転は困難であったろう。だから、Billと組むのは必ずうまい罐焚きであった。

 大きな負荷がまもなく来ることが分かっているなら、水位を上げて火力を高め、安全弁が吹く寸前で待つ。こうしておいて、負荷が増した瞬間に石炭を大量にくべれば、かなりの時間は最高出力を保てる。水位はすぐ下がってくるから、注水機を作動させて水位を保つ。Mighty800ChallengerBig Boyのボイラはこのような方法が確実に採れるすばらしいボイラであった。

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