2006年12月09日

続 ショックアブソーバ付き車輌

hydra-cushon ショックアブソーバ付き車輌は、1970年代から使用され始めた。当初は珍しく、その動きを見るのが楽しみであったが急速に普及して、今ではそうでない車輌の方が珍しくなった。

 貨車の見分け方としては、屋根上のラニングボードがなくなったことが一番大きな外見上の違いである。大きな文字で"LD"と書いてある。これはLess Damage(損傷が少ない)という意味である。

less-damage ストロークは24インチ(610 mm)もあるものがある。18インチとか12インチもある。写真に示すものは24インチタイプのものである。

 ブレーキホースがUの字に撓んで、伸縮できるようになっているのがお分かり戴けよう。開放テコが伸縮に耐えるようにひねれる構造になっている。

 ガチャンとぶつかって押し込まれると、プシュと音がして縮む。そのあとスプリングで戻るのだが、そのときの音が面白い。実物の中にはプーッという音がするものがある。オイルダンパーのオリフィス(細穴)を油が通過するときの音だろう。

 この模型の作動音もややそれに近い。押し込み時はシュッという。伸びるときはクー、クックックという。元に戻るまでの時間は約2秒である。

 4,5年前、静岡のグランシップでデモ運転をしたとき、長大編成を、という要請があった。貨車を大量に持っていってつないだが、このショックアブソーバ付き車輌を何台か途中に入れた。お陰で全く事故もなく、128輌を牽いて皆さん大満足であった。しかし、どなたもこの車輌のことに気が付かれなかったのは残念であった。
 車輪は低抵抗車輪を全員が使っていた。

 この車輌無しでは、ちょっとした速度変化でもドン突きが起こり、沢山の車輌が脱線する。連結器はKadeeなら安心であるが、他のメーカの製品は信用できない。ナックルのクリープ割れ(プラスティックにシャフトを押し込んで留めた場合、時間の経過とともにクラックが入る)が起こり、ナックル(いわゆる連結器のアゴ)が落ちることが多い。

 テハチャピのループ線に行くと、ナックルがちぎれたのがよく落ちている。

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