2024年06月

2024年06月29日

PRR H21 hopperの改良

PRR H21 hopper ブレイスの向きが不可思議なホッパを修正した。3Dプリントで作った枕梁をかぶせるようにしたのだ。新しい枕梁は太いので既存の枕梁を完全に覆い尽くす。ヤスリでその部分の塗装をはがしてから、接着剤を塗って被せた。実に簡単である。この種の仕事にはスーパーXが適する。
 固まってから、エポキシ樹脂を流し込んで隙間に充填した。これできわめて丈夫になった。

 次はブレイスの撤去である。ハサミでチョキンと切り、あとはハンダをネジ切って出来上がりだ。ハンダはほんの少ししか効いていないから、簡単だ。

 新しいブレイスは木材に同色で塗装したものである。長さを合わせて切り、接着剤を塗ってはめ込んだら出来上がりだ。後はGrab Iron 掴み棒を付けるべきだろうが見えないところなのでサボってもばれないだろう。

 修正したものを見ると、実に太い。これならポーリング・ポケットを押しても座屈しないだろうから、反対側の引張りで十分に持つであろう。しかし重そうだ。 

2024年06月27日

続 焙り付け

「あれは違うんだ。あれは『ぬれ』を良くしただけなんだよ。」と言うと不思議そうだ。これは4年生には難しいようなので、簡単な実験を見せた。

 洗面器に水を汲み、多少の油気がある手の平(CRCを吹いた)に垂らした。水は弾かれて、指の隙間が透けて見えていても落ちない。これは「ザルで水をすくうことができるか」という問題と同じだ。次に石鹸で手を良く洗ってから、水を垂らした。水は指の隙間をすり抜けた
「石鹸は油を取り除いて手をぬれやすくしただけなんだ。さっき塗ったペーストも同じ働きをしたのだよ。金属の表面の錆とか邪魔になるものを溶かしてしまう力があるんだ。でもペーストはハンダには何もしていないんだよ。
 ハンダの中のスズという金属はどんな金属とも簡単に融け合おうとするんだ。たとえ常温であってもなんだ。こういう金属は珍しい。」と言うと、納得したような顔をした。後で純粋なスズの塊を触らせた。
 ここで石鹸水を用いてしまうと、それは表面張力の小さな液体であることも同時に説明せざるを得ないので、水を使ったのだ。ハンダにはフラックスが溶けないが、水には石鹸が溶けるということを理解させればよいのだが、4年生にはかなり難しいだろう。

 4輌のハンダ付けが終わってから居間に戻った。彼がいつも遊ぶレゴブロックには手垢がついているから、水を掛けると水は弾かれる。それを確認してから、洗剤を吹き掛けてブラシでこすった。するとブロックは水でよくぬれるようになり、隙間に沁み込んだ。次にそのブロックを2個、皿の上に置き、わずかの隙間を空けた。その上に水を垂らすと、2つのブロックは動いて密着した
 孫は「さっきとおんなじだ。」と妙に感動していた。水によくぬれるようになったブロックの間の水は、表面積を減らす方向に作用したのが分かったのだ。もしここで石鹸水を垂らしても、ブロックは動きにくい。石鹸水の表面張力は小さいからだ。

 小4では本質的な理解は難しいだろうが、「ぬれ」というものに興味を向かせることはできた。「何か他の例を探して教えてね。」と言うと「うん、調べてみる。」と言ったので多少は期待できる。

 その後糸鋸作業をやりたがったので、万力のところに行った。2 mmの板を切り抜いて、その後彼にも実際に切らせたら、かなり興奮していた。
 彼は、次回から汽車の作り方を習いたいと言う。社交辞令でないことを祈りたい。 

2024年06月25日

焙り付け

 客車の妻板をハンダ付けしようとしていた時に、たまたま9歳の孫が来た。興味を示したので手伝わせてみることにした。

 庭のデッキの上での作業だ。妻板に側板、屋根が一体になったものをかぶせ、隙間なく接するようにジグを設定する。塩化亜鉛の入ったペースト(これは35年前にアメリカで入手した銅配管用)を塗り付ける。彼はこれを塗らせてくれとせがむ。この作業は面倒なので助かった。ガスバーナの炎を細くして加熱を始める。
 ペーストが融け始めると特有の臭いがする。ハンダを細かく(2 mm角)に切ったものを10 mmおきに並べて、さらに加熱する。ハンダが融けて玉になるのを見て彼は興奮した。「これは表面張力が大きいからだよ。」と説明すると「水玉みたいだね。」と言う。
「うーん、水より力がうんと強いからまん丸だろう?」と言うと、「そうだね。水玉はつぶれている。」と言う。なかなか良い観察眼だ。

inside「ちっとも付かないね。」と言うので、もう少しガスの炎を近付けた瞬間、ハンダの粒は一斉に隙間に沁み込んだ
 彼は「あっ、ハンダが消えた!」と叫んだ。
「消えたわけじゃないよ。よく見てごらん。沁み込んでいるから。」と見せるとずいぶん驚いた。そこに磨いた角線を、ペーストを塗って置いた。再度加熱すると、角線は角の部分に吸い寄せられ一体になった。写真はその後にもう2粒ハンダを足した状態である。この写真は分かりにくい角度で申し訳ないが、車体の内側から妻板の方を見ている。2箇所ハンダが飛び出しているところに追加のハンダ粒を置いて再加熱したのだ。   
「どうして吸い付けられるの?」と聞くので「これも表面張力だよ。なるべく表面の面積を小さくしたいのだ。」と答えると、「さっき、ハンダが吸い込まれたのも、表面張力なの?」と聞く。残念ながらそれは違う。


2024年06月23日

エポキシ鋳物の貨車を塗る

IMG_4279IMG_4280 エポキシ鋳物の表面には離型剤のシリコーンが付いている可能性がある。組み終わったら、洗剤を吹き付けて歯ブラシで全面をこすっておく。水でゆすいで乾燥させる。穴をあけた部分から水が入る可能性があるので、洗い方には気を付ける。もちろん組む前に予洗いしておくことが最も大切である。これらの部品は大きな板状で、注型時の上面が内側となる。その面が平でないと内箱に密着しない。組む前に、ベルトサンダで一様な厚みになるように削っておかねばならない。

 ミッチャクロンを吹き、生乾きのうちに仕上げ塗料を塗る。虎の子のフロクイルのPullman Green および Boxcar RedにそれぞれGlazeを混ぜて吹き付けた。もちろん床下など塗料が入りにくいところは、予め筆で塗っておく。ラッカ塗装ではそういうことをすると悲惨な結果になることが多いが、エナメル系の塗料は即乾性が無いので具合が良い。周りに吹き付けると溶け合って筆の跡も消えてしまうのだ。 

 乾燥硬化時間は24時間である。埃には気を付け、日陰の風通しの良い所に置いた。台車の裏側にも塗り、車輪の踏面を拭き取る。 

 ディカールは古かったので心配であったが、うまく貼れた。木材の継ぎ目を表す溝にナイフの刃を当ててすべて切り離し、柔軟化剤を沁み込ませると、完全に密着した。

everywhere-west-parked-in-AC8C6N 右の写真の ”Way of the Zephyr” とは、ゼファ(西風)という特急列車の通り道という意味である。反対側には ”Everywhere West”とある。西部のどこへでも行けますよ、という意味だ。

2024年06月21日

続 エポキシ鋳物の貨車を完成させる

50-ft express reefer こちらは 50-ft の express reefer である。これは製造元がここまで組んだようだ。おそらく、組めないという顧客からの苦情の多さに耐えかねて、半完成品を出したものと思われる。叩くと中に骨があるのが分かる。穴をあけると木のクズが出る。誰でも考えることは同じようだ。これは持ち主がそれでも組めないと言うので、安価で譲り受けたものだ。

 これも外装の細かな部品製作には時間が掛かった。ラニングボードは木製、床下の部品は金属製とした。客車用の制動弁を付け、エアタンクも2個付けた。ブレーキシリンダは大きい。
 細いハシゴは実感的である。この種の車両は妻板の低いところにブレーキ・ホィールが付いている。そこまで辿り着くための grab iron(握り棒)の位置関係は興味深い。

 台車はGSC製である。これもLobaughの砲金製のものから削り出したものだ。細くなるとなかなか良い形である。バネの部分が透けて見えると、動くような感じがするのである。
 車重は 630 g とかなり大きいので、ボールベアリングを入れた。

Soo Line 50-ft express reefer どの会社の塗装にするべきかはかなり悩んだ。どんぴしゃりの写真が見つからなかったが、3年越しの調査でSoo Line に決まった。ディカールも入手でき、ようやく塗装できるところまで来た。


2024年06月19日

エポキシ鋳物の貨車を完成させる

40-ft double shiethed wood boxcar この貨車はエポキシ樹脂の鋳物を組んだものである。以前にも一回組んだことがある。もういやだと思っていたのに到来したので、組まざるを得なかった。

 今回も木の直方体を作って部品を貼り付けた。多少肉抜きをしてあるが、重い。金属製よりも掛けた労力・時間とも格段に多い。
 このように木製の構造が中にあるということは頑丈であるということである。30年ほど前、全体が透明なエポキシ樹脂の flat car 大物車を購入し組立てた。驚いたことに、列車の中に組み込んで出発した瞬間にその貨車は長さの1/3くらいのところで二つにちぎれた。その原因を考えると、透明樹脂だからだということになる。微粒子を入れたものはちぎれない。コンクリートに骨材を入れる理由と同じで、力の伝達経路が分散するからであろう。その壊れた貨車には針金を入れて補強したが、何回も割れて、結局は廃棄した。

 今回はハシゴを付けた。針金を曲げたグラブアイアン(手摺類)を付けるべきなのだろうが、あまりにも面倒でやめた。実物の写真を見ると、のちに改装されて板金製の梯子を付けているものもあるからだ。ハシゴはデニスが鋳造したものである。細いものを鋳造するのは難しいが、よくできている。

 この貨車は純木造ではない。妻板はドレッドノートという勇ましい名前のブランドのプレスされた鉄板である。要するに骨組は鋼製でパネルは木製という混成構造である。1930年頃の製造で、戦後にブレーキホィールを垂直に付け直したもの、という想定である。

2024年06月17日

続 古い木製貨車を完成させる

50-ft express reefer (1)50-ft express reefer (2) これらの express reefer の着手はさらに古く45年ほど前である。キットの製造所は前回の会社と同じであり、側板と妻板は塗装済みであった。しかし説明書が不完全で、枕梁の高さが分からずに放置されていたのだ。
 他の車種が見本となって謎が解決したので、徐々に完成へと歩みを進めて来た。床下は客車と同等であるので、エアタンクは大小2個あり、制動弁も客車用である。ブレーキ・シリンダも大きい。台車はプルマンの客車用である。 

 これらの貨車は旅客列車に組み入れられて、牛乳などの配送に用いられた。すなわち、大都市圏周辺の運用であり、大陸横断鉄道の本線上では回送以外、見ることはまず無い。

 細かな手摺、ハシゴ等を取り付ける作業はきわめて面倒で、塗装に持ち込むまで、2週間もかかった。接着剤を使う仕事は時間が掛かるから好きではない。取り付けた部品は手塗りであるので、艶の具合が異なる。後で何らかの方策を採る。

 厚い板を使った内箱があるので、かなり重く、軸箱にはボールベアリングが必要であった。台車は Lobaugh の砲金鋳物である。鋳物の抜き勾配を無くすように削り、すっきりさせた。ぼてっとした感じを無くすために糸鋸でバネを切り外し、見かけだけのコイルバネを入れてある。こうするだけで本当にバネ可動のように見える。イコライズだけで追随性が良く脱線しないが、緩衝性が無いとレイルの継ぎ目の音がかなり響く。枕梁を承けている部分に薄いゴムの板を貼ると静かになる。厚さが 1 mmでも効き目が大きい。 

2024年06月15日

古い木製貨車を完成させる

36-ft wood reefers (1)36-ft wood reefers (2) この2輌の冷蔵車は当鉄道での車齢は約40年である。木製キットで、側板と妻板だけが出荷時に塗装してあった。文字も印刷してある。塗料はFloquilであると書いてあった。合う色を探すと Tuscan すなわちトスカーナ地方の屋根の色である赤褐色である。これを90%完成の状態で放置していた。
 オリジナルは薄い板だけで構成されているので軽く、また壊れやすかった。厚さ10 mm程度の木板を正確に切って箱を作り、それに側板等を張り付けた。屋根には鉛合金のハッチ等を付けて塗装したが、細かい部品が未装着であった。手摺、ブレーキホィールなどを付けて完成に持ち込んだ。

 細い部品に塗装してもすぐはがれるので、ミッチャクロンを塗り、はがれないようにした。この下塗剤は非常に優秀であって、愛用している。

 扉の蝶番は印刷されただけであって寂しかった。3D-プリントで作った部品を貼り付け、それに黒い塗料を沁み込ませた。こうすると粗粒面の隙間はかなり埋まって鋳物然とした感じになる。本物はごてごての鋳物である。

 追加した部品は筆で手塗りしたが、他の部分との差ができてしまったところもある。全体に艶消し剤を塗ると目立たなくなるだろう。

 Yakima Valleyのリンゴはとても美味しい。しばらく前に博物館に来訪したアメリカ人は Washington州出身で、この文字を見るとホームシックになると言っていた。  

2024年06月13日

ある構想

 友人が真顔で言う。
「鉄道模型のある養老院を作ってくれよ。あなたは人望があるから、声を上げれば手を挙げる人が居るはずだ。」

 世の中には面白いアイデアを詰め込んだ老人施設がある。ギャンブルを楽しむ施設などがあるのだから、鉄道模型のある施設でも何ら問題ない。
 当博物館の隣は銀行だったのだが、過疎化が進んで店を畳み撤収してしまった。建物は立派なものが残っている。駐車場も広い。その向こうは大きな呉服店であったがこれも店を畳んで安く売りに出ている。向かいの大きな医院も廃業して久しい。この町にはそういう空家がたくさんあって、売りに出ているものがたくさんある。

 工作室を完備した老人ホームというのは楽しそうだ。建物は沢山あるから、ゲージ別に分けるのが良いだろう。医院の駐車場は建物1階部分に屋根付きの大きな面積のものがあるから、ライヴ・スティームも可能だろう。

 先日地元の有力者にその話をしたら、「面白い。町興しの一つの材料になるかも知れない。」と言った。 

 筆者には人望もないし、運営のノウハウもないから、すぐにできるわけでもないが、話としては面白い。家族に死に別れて一人住まいするよりも、汽車に囲まれた人生の方が楽しいと感じる人には良さそうだ。
 この話は50年近く前、椙山満氏からも聞いたことがある。椙山氏は医師であったから、そのようなニーズを感じていたのかもしれない。

 ある人は茶化してこう言った。「制御系の経年劣化が予想されるので、レイアウト上の事故が心配だな。」 

2024年06月11日

客車の屋根を曲げる

 仕掛かりで6年も放置されていたものだ。邪魔になるし、せっかく切った材料を紛失することにもなりかねないので、組んでしまうことにした 。  
 窓の少ない機種で、あっという間に切り抜きは終わりだ。ドアをオフセットして取り付ける。例によって十二分にハンダ付けし、耐衝撃性を持たせる。

 屋根は例の丸金床で曲げる。この金床は仲間に頒けたが、皆さん使っているのだろうかと心配になる。友人宅で見かけたのには錆が出ていた。使われていないのだろう。上部以外はさびどめ塗料を塗っておくべきだ。

IMG_4234 屋根材は厚い方が細工はしやすいので t 0.7 を用いた。まず端の部分を小さい半径の金床で曲げる。ゴムハンマで順に送りながら叩く。



IMG_4235 両端を強く曲げてから、大きな半径の金床で少し戻すと、所定の半径になる。




IMG_4236 失敗しても再度強く丸めて戻せばよい。中間部分の大Rはごく適当に手で握って丸める。本物も曲げているのは両端の小R部分だけで、中間は自重で骨に合わせて曲がる。模型はそうはいかないので、手で握って曲げるわけだ。曲がりが足らない程度にしておき、大半径の金床の上でゴムハンマで軽く叩くと少しずつ丸味が付く。

 筆者はこの方法で客車を10輌ほど作っている。実に簡単であり、気楽な製法である。厚い材料を使えるので、丈夫で安心して扱える。しかも多少加工硬化しているので丈夫である。

 金床の跡が見えるようなら叩き過ぎである。最終的には表面を800番程度のサンドペーパで仕上げると凸凹はなくなる。板が厚いので、木片に巻いたサンドペーパで凸部だけを落とすことになる。屋根は艶消し塗装なので、全く問題ない仕上がりとなる。本物もかなり凸凹しているものなのだ。
 総型をつくって押すのは高くつく。ほんの15分くらいで簡単に曲がるので、お勧めしたい。

2024年06月09日

続々々 分岐を3D‐プリントで作った⁉

 もう一つ大きな問題がある。フログが全金属製でないところだ。彼は「これでも走る」と言うが、いつまで走るのかは不明である。欠線部を正しく作れば、良い音を立てて滑らかに走るが、欠線部が大きく、さらにそれが樹脂製ではボコボコという音を立てて、そのうち脱線するようになる。最近はDCCでの結線自動切替が主流になって来たので、全金属製にしても何も考えることがなくなってしまった。
 また、その分岐の枕木の長さは正しいとは言えなかった。さらに言えばフログ近傍の枕木の間隔は狭いはずだ。

 彼らはレイルを削ったことが無いと言う。大きなヤスリを買ってみようかと言っているので驚いた。良い万力も持っていないようだ。この際小さなフライスを買うように勧めたがどうなるだろう。
 トング・レイルをどうするかはまだ全く考えていないらしい。板金を曲げて作るなどと恐ろしいことを言う。加工硬化させていない材料ではたちまちヘタってしまう。そういう経験がないのだ。

 Nゲージから参入した人たちで、鉄道工学の本を読んだことも無く、ハンダ付けの経験も少なそうだ。放置すれば必ず失敗することが見えているので、つい口を出してしまったが、余分なことであったような気もする。
 模型を作る前に実物、他の模型の調査をして、どうすれば良いものができるかを考えるべきだ。作ってみて自己満足に陥っているようにしか見えない。世の中のものがどのように出来てきて、どんな進歩があったのかを知ろうとしないようでは、ろくな物が出来ない。
 せっかくLow-D車輪を使っているのに、消化不良で悲しい。

 緩和曲線が無いのも気になった。大したことではないのだから設置すれば走りが格段に滑らかになるのだが、分からないようだ。カクカクと曲がるので、気分が良くない。大半径の曲線を一本挟むだけなのだが、スペイスが足らないと言う。不思議な言い訳である。

 Low-D車輪の話題が出たついでに広告をさせて戴く。OJ用 Φ19長軸車輪(バックゲージ28.5 mm)の在庫がある。
 ご希望の方はコメントを通じて申し込んで戴きたい。メイルアドレスを書き込む部分があるが、どういうわけか動作しないのでこちらからは読めない。本文に連絡先を書かれたい


2024年06月07日

続々 分岐を3D‐プリントで作った⁉

 3D-プリントなら自分でスパイクする必要が無いので、レイルが嵌まる部分を少しずらすことは訳ない。ガードレイル側を 0.5 mm程度寄せるぐらい一瞬でできる。おそらく人間の目では検出できない程度のズレである。車輌はフログの護輪軌条上の誘導でまっすぐ走るので、ますます気付かない。

 その会場では両渡りが展示してあったのだが、そのクロシングがこれまた奇妙なのだ。フランジウェイが広いので間が抜けている。こういう場合はゲージをわずかに狭めると同時に、護輪軌条を拡げる。全車輌が通過できるバックゲージ+0.2 mm程度の余裕を与えれば極めて滑らかに走るようになる。
 走行性能を確保しながら、ファイン化が実現できるのだ。

 そのポイント、クロシングでは、すべてのガードレイルが完全な直線であったのには驚いた。フログ部分で所定の寸法になるようにわずかの弓型にすべきである。本物を見てごらん、と言っておいた。この模型の作者は、実物の観察が足らないと感じた。分岐を渡る時の車輪とレイルヘッドの当たり具合をじっくり見るべきだ。通れば良いわけではない。

 Nゲージのポイントは、ただ通ればよく、落ち込みとか音に関しては考えているようには見えない。

 また、フログの材質には大きな問題があった。


2024年06月05日

続 分岐を3D‐プリントで作った⁉

 数年前、ファイン化という言葉をよく聞いたが、最近は下火になった。「線路ゲージが実物と同じものがファインスケール」などと、おかしなことを言い立てる人は明らかに減って来たので安心している。

 模型の車輪がファイン化するとどうなるかということを、厳密に考える人はきわめて少ない。フランジを低くするとか、踏面を細くするなどという奇妙な結論に走る人が多かったが、それも少し減って来たように思う。

 正解は、ファイン化するとフランジが薄くなる」のである。これについては30年以上前に吉岡精一氏と意見が一致し、互いに「日本で初めて気が付いている人に出会った」と意気投合した。フランジ角度がある程度決まっているから、フランジ高さは自然に決まるのだ。すなわち、フランジの高さを先に決めているのではないのだが、ここを勘違いする人は相変わらず多いと感じている。

  Low-D では線路規格の許す限りフランジを薄くしている。一方、フログのフランジウェイは規格の最小限度まで狭くする。
 バックゲージ(back to back)は決まっているので、フログの反対側のガードレイルは少し軌道中心に寄ることになる。
 PECOはそうしている。ネジで動かせるようになっているのだ。これは、線路ゲージを動かさない(すなわち、既存の製品を使う時の方便である。)とした時の話だ。分岐全体を作るのなら線路ゲージをその部分だけ僅かに狭めれば良いことだ。そうしても、誰も気が付かない。これは直線側だけにする方が良い。曲線は軌間が狭いと通らないものもあるかも知れないからだ。もちろん、フログが直線を交差させた形のものなら問題ない。

2024年06月03日

分岐を3D‐プリントで作った⁉

 最近気になることがある。3D‐プリントが進歩して、それで分岐を作る人が出てきたのだ。サイズは1/45である。それを見せられて大きな違和感を抱いた。一言で言うと、Nゲージを大きくした様なものだ。フログが樹脂なのである。これはまずい。あっという間に凹んで脱線するようになるだろう。大きなものは壊れやすいということが分かっていないのだ。

 材質もそうだが、フランジウェイが広い。ここが広いと欠線部が長くなり、落ち込みが大きいから、より早く消耗する。
 見せてくれたものは、あまりにもおかしな設計で驚いた。これでは駄目である。経験のない人が作ったものであることがすぐわかった。


 分岐の製作には、経験が必要だ。どうすると壊れないか、どうすると静かに通過するか、をいくつか作ってテストする必要がある。それをすっ飛ばして作り、「すごいだろー」と見せられても眩暈がする。

 バックゲージを合わせましたとは言うけれども、それでは足らない。最近はよりファイン化が進んできたのでフランジが薄い。すなわちフランジウェイを狭くできるのだが、やっていない。

 このあたりのことが全く分かっていないようで、左右均等の広いフランジウェイの奇妙な分岐ができたのだ。


2024年06月01日

DU を実演

 静岡で催されたトレイン・フェスタに行った。所属するクラブが参加したからだ。たくさんのクラブが出展していた。その中で目を引いたものが一つあった。

 Kadeeの特長の一つであるDelayed Uncoupling を実演していた。看板にそれを掲げての実演は初めて見た。HOなので、狭い机の上の一角で展示できる。一階のメインホールの中央東付近であった。
 機関車は1輌、貨車は10輌ほどだ。線路には磁石が8個ほど埋めてあった。写真がうまく撮れなかったのは残念だが、日本での展示は初めて見た。もっと多くの場所でやるべきである。それには連結器の整備が大切なのだ。

 車輪はそれほど軽く回転しないので、好都合のようだ。機関車の片方の連結器だけの操作であるのは、不満だ。連結器は前後にあるのだから、両方につないで二か所に振り分け、それを仕立て直すという場面が見たかった。実物でもそのような方法は日本ではやっていなかったので、思いつかなかったのだろう。反対側のヤードに機廻り線があれば簡単に実現できる。

 機関車の低速性能はかなり改善してあったようだが、筆者の目から見るとまだ足りない、と言うのは贅沢なリクエストだろうか。

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