2017年12月27日

2017年12月27日

転車台インデックス装置の完成

turntable index completed かれこれ2箇月も掛かってしまった。先日ようやくすべての部品を組付け、試運転を行った。結果は上々で、慣性モーメントの大きなものがグワーンと動き、ギューンと正位置に停止する。この写真は10日ほど前に撮ったものである。現在はもう少し進歩している。近日中に動画を撮って、お見せしたい。

round notch 目的の位相に近づいた時、インデックス装置を作動させると、プランジャが伸びて円盤に当たる。プランジャ先端のローラ・ベアリングが刻み目を拾うと、回転している円盤の慣性によってインデックスは横にずれる。その時、ダンピングが起こる。
 以前の写真では平行な切れ目が付いているが、現在はローラ・ベアリングの丸味に合わせて、僅かな丸い凹みが付けてある。

 電線は、通称「尺取虫」で支えてある。これがないと局所的に疲労し断線するだろう。メインテナンス・フリィを眼目としているので、各部分の疲労が無いような設計である。この尺取虫の本名を調べたのだが、分からない。御存じの方はお知らせ願う。

 センタリング装置を作動させると、ゆっくり正位置に向かって動き、アラインメントが出る。センタリングはタンジェントが1/3である。ボール・ベアリングで転がすので、抵抗はほとんど無い。引張る部分はボール・ベアリングで3方向から支えてあるので、抵抗は感じられない。非常に効率が良い。ラックをギヤード・モータが引張ると、するっとセンタリングするが、円盤の大きな慣性モーメントがあるので、ゆっくり動き、時には行き過ぎる。再度センタリングをすると所定の位置に止まる。この動きが実物のようで、満足している。全自動のコンピュータ制御のものとは全く異なる実感のある動きである。
 この装置全体で、ボール・ベアリングは28個使っている。

 円盤は940 mm径だが、フレは0.2 mm以下である。非常に正確にできた。回転橋のフレもその程度であろう。180度廻したときのずれが大きいと具合が悪いので、そこには最大限の注意を払う。

 すべてのモータにはある装置が付けられ、逆駆動も可能であるし、負荷が掛かっていてもモータは停まることもない。さて何であろうか。正解発表は新年にしたい。ヒントは写真の中にある。

 尺取り虫の正確な名前は、椿本チエインのケーブルベヤであることが分かりました。ご教示ありがとうございます。

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