2010年07月
2010年07月31日
続 Paul Batler氏のレイアウトを訪ねて

駅は橋上駅になっている。プラットフォームには直接降りられる。日本にはないタイプである。



遠くの壁紙は注文して作ったと言っていた。とても重くて参ったとのことだ。

この辺りは地下室の増築部分である。
2010年07月29日
Paul Batler氏のレイアウトを訪ねて




Batler氏のレイアウトを訪ねた。終了ギリギリに滑り込んで20分ほどではあるが見せてもらった。Paulは人工透析のお医者さんである。すでに管理職で直接患者は診ないそうだ。Philの家とはほんの1ブロックしか離れていない。続けて見に行くと良いと、レイアウト・ツアのパンフレットに書いてあった。
この家も古い。それを聞くと「1920年に建った家だ。それほど古くない。」と言う。このあたりには19世紀に建った家もたくさんあるそうだ。
家全体の大きさの地下室がある。それだけでは足らないので近年増築してレイアウトを延長したという。そう言えば、訪問時車庫が新しかった。その下を地下室にしたのだ。
初めの3枚の写真のあたりはその増築部分である。大半径の複線の本線と側線が並ぶ。筆者はこのようなタイプのレイアウトを好む。
4枚目の写真は古い建物の地下部分で、ここからレイアウトを始めたと言う。
現在は大幅な改装でここが場末になっている。大きな空間があり、ここをどうしようかと迷っているとのことで、「飛行場にしたら」と提案した。
冗談半分であったのに、「それを考えている。それもいいね。」と言われてしまった。
2010年07月27日
続々々 Phil Marcus氏 のレイアウトを訪ねて



フィルのレイアウトは、長さを利用して流麗なカーヴを見せている。途中にはこの写真のような隘路もある。
NYCの路線にもこのような場所は時々ある。NYCはいくつかの中小私鉄が合併してできた鉄道なので、接続部には無理に新しい本線を狭いところに開通させた跡がある。
線路の敷き方はうまい。直線は直線になっているし、カーヴのとりあいも素晴らしい。
あちこちに信号機があり、ポイントの開通方向を示したり、自動閉塞風の動作もする。そこのところは確認していない。見ていると、通過すると色が変わる。そのうちまた緑に戻る。
タイマ仕掛けが最も簡単であるが、彼のことだから自動閉塞にしているかもしれない。
転車台付近の広々とした感じは東部の鉄道としては珍しい様に思う。この辺りはまだ製作中で、あまり写して欲しくないようであった。
このレイアウトは筆者の好みである。本線上を大型機に牽かれた長大編成が走り抜けるのを見るのは素晴らしい。
2010年07月25日
続々 Phil Marcus氏 のレイアウトを訪ねて

最近は一部の連中が薄いタイヤが良いと言い始めて、この素晴らしいフログでも落ち込むようになってきたのは嘆かわしい。「薄いタイヤが良い」というのは、一種の流行であって、いずれ元に戻ると筆者は見ている。

さらに、「巡航速度に到達したとき電流を遮断すると、このレイアウトを半周以上、コースティングしますよ。」と言うと、へなへなとなった。そのうち、日本まで見に来るつもりらしい。

客車編成は複数並ぶと美しい。
2010年07月23日
続 Phil Marcus氏 のレイアウトを訪ねて



これがフィルの工作室である。実に殺風景で、旋盤とボール盤以外何もない。旋盤はシアーズという大手の通販専門百貨店で売っていたものだ。1970年までの製品は、間違いなくアメリカ製である。これは使いやすい旋盤で、筆者も欲しかった。モータを後ろに取り付けているが、下に付ける方法もある。ベルトに何か巻き付くと事故のもとであるから、子供は入ってはいけない部屋である。
スクラッチビルドはしないという。完成品をばらして組み直すのだそうだ。筆者とその点は共通している。このレイアウト上の全ての車輌は、自分で挽き直した車輪を付けていると胸を張った。
車輪を挽き直すときは、ばらさずそのまま挽くという。トレッドの部分をテーパーを合わせたコレットでつかみ、ほんの少し飛び出しているフランジを総型バイトで削るという原始的な方法である。そのあとで、細かいサンドペーパで挽き目を目立たなくするという方法である。
金属製の車輪を購入して削り直すのだ。その完成品を見せてもらった。RP25のままの幅で高さのみを削っている。誰しも考える方法である。実に丸いフランジだ。
ここでフランジを薄くすることを考えれば、筆者のLow-Dに近づく。
フランジの高さは脱線防止に寄与しないという事実を証明していることは賞賛に値する。
2010年07月21日
Phil Marcus氏 のレイアウトを訪ねて





横に工作スペースがある。フィルは全ての車輪を自分で挽き直すのだそうだ。フランジが高いのは許せないという。
見るとフランジ高は0.8mmもない。「これでも脱線しない」と胸を張るが、0.4mmもあれば脱線しないよ。」と言うと非常に驚いた。
次の日の講演には友達を連れて聞きに来て、「凄い話を聞いた。その通りだ。」と手放しで褒めてくれた。
2010年07月19日
続々々々 Fox Valley Railroad Club を訪ねて




このレイアウトはいくつかの部屋をつないでいる。地下室は住宅の基礎部分であり、耐力壁になっている。その部分は壊せないが他の部分はある程度壊せる。 部分的に切り取って増築を繰り返したように思う。地下を増築するということは、床上部分も増築している。
増築した部分をつなぐためには、ジャンクションを作らねばならない。このレイアウトには二つの大きなジャンクションがある。どの方向にも行けるので便利である。もしこれがDCCでなかったら、と考えると頭が痛くなる。運転は極めて困難であろう。
見通しが効かないので、いくつかのステーションが電話で連絡を取りながら運転している。
クラブを作って多人数で楽しむ、というのは、このレイアウトでは必然である。
日本には、この種のレイアウトはないように思う。レイアウトを作る時点で全てを見渡したいという願望を捨てなければ、このような形にはなるまい。
2010年07月17日
続々々 Fox Valley Railroad Club を訪ねて

これは旧ソ連の時代に、UP4-12-2 の成功を聞きつけ、それに対抗するために作られたものらしい。ボイラーの能力不足は如何ともし難いものであったらしいし、中央部の3軸がblindであっても、ポイントを良く壊したそうだ。
また、連結器の強度不足でたくさん牽けないという情けない状態であったらしい。見るからにバランスの悪そうな機関車である。

この白っぽい灰色は無煙炭の煤の無さを強調しているという話である。この線の周辺には、当時多少の無煙炭が出たらしい。
大都市であれば、煤煙が多ければ面白くない。暖房用の石炭にはなるべく煤の少ないものを用いたかったのであろう。
しかしシカゴは風が強く、ほとんどの場合、煙はミシガン湖方面に流れてしまうはずだ。
2010年07月15日
続々 Fox Valley Railroad Club を訪ねて



一部の路線は3ftゲージである。異軌間のクロッシングはあまり見ない。手作りである。標準軌と狭軌ではフランジウェイの規格が異なるので、どうするとベストかは議論の余地がある。向う側の赤白の板は信号機の一種で、開通方向を示すものである。
ヤードにはたくさんの貨車が並んでいる。土地柄を良く表す塗色である。西部の鉄道の貨車はあまりいない。ご当地のものばかりである。どの貨車も1950年頃のものばかりであって、さほど細かい作りのものはないが、牽かせて走る分には十分過ぎる。半分以上がBoxcar Redである。
筆者のレイアウト上の車輌もよく似たものである。台数が多くなると手を抜かざるを得ない。初めの頃は、床下のブレーキ装置まで一生懸命作っていたが、いつしか、どうでもよくなってしまった。
Gondola(無蓋車)、Flatcarなどは積み荷が大切である。それらしく積んであれば良いわけで、このような写真は参考になる。昔はこのように積んだのであろうが、現在では Center Beam Flatcarにフォークリフトで載せておしまいである。
このレイアウトもDCCである。もうすでにDCCは標準になってしまった。聞くと、配線が楽だからDCCにせざるを得ないとのことである。
2010年07月13日
続 Fox Valley O Scale Club を訪ねて




このレイアウトは、本線が2段になっているところが特徴である。おそらく当初の設定では有効面積が小さく、二段にせざるを得なかったのだろうと推測する。ところが、増築を繰り返した結果、その二段にした利点があまり生きていないと感じる。
いちばん左の写真を見れば分かるように、下段の奥の方は立ったままでは見えにくい。また、上段も踏み台に乗らなければよく見えない。二段にするのなら全体を持ち上げるべきであろう。また左側のヤードの高さも、今となっては低い。36インチ(92センチメートル)ほどである。
いちばん右の写真をご覧になると、下段は隠しヤードになっていることが分かる。これは良いと思えるが、一番上のレヴェルまで持って来ようと思うと、隋分と走らねばならない。隠しヤードと割り切るなら、標高差を小さくすべきであろう。
2010年07月11日
Fox Valley O Scale Club を訪ねて

それはアイオワ州でのMilwaukee Road の亜幹線を主題としている。時代設定は1950年頃である。蒸気機関車の時代が終わろうとしている。ディーゼル機関車の第一世代と第二世代の境目の時代である。



2010年07月09日
続々々 Kanary氏のGolden Twilight Line




「これは私の夢の部分です。こんな寒いシカゴに住んでいると、たまには暖かいフロリダに行ってみたいのですよ。」
椙山氏のレイアウトにも全く同じ情景が一部にあった。彼も「これはフロリダの海です。私の夢です。」とおっしゃっていたのと、偶然にも符合する。
2010年07月07日
続々 Kanary氏のGolden Twilight Line


現在は数がぐっと少なくなった。天然ガスを使うようになったからだ。


2010年07月05日
続 Kanary氏のGolden Twilight Line




2010年07月03日
Kanary氏のGolden Twilight Line

時間が経って、所有者が変化したりしたためであろう。いずれ再公開されるだろうと思う。
さて最初はGeorge Kanary氏のレイアウトである。きっと大きなレイアウトであろうと思っていたが、入って見ると意外に小さい。12畳ないし15畳くらいの大きさであろうか。この程度の部屋なら、日本のHOレイアウトにも、その程度の大きさのものはある。このレイアウトの特徴は、市電を主にして本線を走る大型車輌を動く背景として用いていることにある。Canary氏はどちらも好きだけど市電の方がより好きらしい。
"L"(elevated railway)という高架鉄道の終着駅を模している。高架線路はスパッと切れている。この電車は動かない。普通の人はこれを動かすだろうが、彼は造形と割り切っている。

本記事を筆者の間違いで記事を消去してしまいました。書き直しましたが以前と微妙に異なります。また、せっかく戴いたコメントも消えてしまいました。申し訳ありません。
2010年07月01日
Walthers の ”Tongue-in-cheek" キット

その中にこの "Tongue-in-Cheek" キットがあった。この言葉は、辞書に載って居ない可能性が高い言葉で、悪ふざけという意味である。
しばらく前、Beer Can Tankerの写真をお見せした。その tankbody を本当のビール缶で作ってしまえというわけである。
12オンスのビール缶なら何でもよく、とりあえず手近にあったOlympiaのビール缶を使った。Oスケールではかなり太いので、バランスがよくない。背が高いが、一応限界内に収まる。飾棚の片隅に置いてあり、走らせることはほとんどなかった。
部品はすべてソフトメタルで、エポキシ・セメントで取り付けた。手すりの取り付けもエポキシなので触ると壊れるだろう。もし壊れたら、ブラスをハンダ付けして組み立てようと思う。どうせなら16オンス缶で作ると立派であろう。