2010年05月
2010年05月30日
GN の Automobile Car
模型作りの方はどうなっているか?というお便りを複数戴いている。
朝早く起きて2時間、寝る前に1時間という日課でを模型作りに費やしている。このところ、ずいぶんペースが速くなり、一年で25台以上の貨車を完成させている。
あと40台作ると在庫は払底する。もう買わないことにしているので、その後はレイアウトの方に力を傾注できる。



このGNの 40 ft ダブルドアのボックスカーは、一応オートモービル・カーである。
この貨車はジャンク価格で購入したものである。1台10ドルしなかった。
構成は木箱の下地にカラー印刷したブリキを貼り付け、あとの部分はそれぞれ色を付けるという、典型的なアメリカ製Oゲージキットである。
日焼けして、赤の部分が色褪せている。しょうがないからばらして塗り直そうとしたら、木箱がばらばらになった。経年変化で釘が緩んで、どうしようもない状態であった。仕方なく、かんなで板を削って下地の木箱を新製した。エポキシ接着剤があるのでそれを使った。おそらく100年経っても大丈夫であろう。
ブリキ板は、ブレーキフルードに2週間漬けこんで、ようやく剥がれた。それでもワイヤ・ブラシの助けが必要であった。
実物の写真がネット上にあったので助かった。
当初の状態は、両端の妻が開くようになっていた。これは明らかにおかしい。ブレーキ装置が、開くドアの上にあるはずがない。普通のドレッドノートの妻板を探し出して貼り付けた。
塗装はフロクイルのシグナルレッドを用いた。ディカールはチャンプである。
朝早く起きて2時間、寝る前に1時間という日課でを模型作りに費やしている。このところ、ずいぶんペースが速くなり、一年で25台以上の貨車を完成させている。
あと40台作ると在庫は払底する。もう買わないことにしているので、その後はレイアウトの方に力を傾注できる。
このGNの 40 ft ダブルドアのボックスカーは、一応オートモービル・カーである。
この貨車はジャンク価格で購入したものである。1台10ドルしなかった。
構成は木箱の下地にカラー印刷したブリキを貼り付け、あとの部分はそれぞれ色を付けるという、典型的なアメリカ製Oゲージキットである。
日焼けして、赤の部分が色褪せている。しょうがないからばらして塗り直そうとしたら、木箱がばらばらになった。経年変化で釘が緩んで、どうしようもない状態であった。仕方なく、かんなで板を削って下地の木箱を新製した。エポキシ接着剤があるのでそれを使った。おそらく100年経っても大丈夫であろう。

実物の写真がネット上にあったので助かった。
塗装はフロクイルのシグナルレッドを用いた。ディカールはチャンプである。
2010年05月28日
Illinois Railway Museum その11
あまりにも数が多くて、全てを紹介するのもままならない。一応このあたりで一区切りとしたい。
タンク車のドームの上部が埋まっていた。多分この地下には水タンク代わりに埋めてあるのだろう。ハッチの形、安全弁などをじっくり見るのは初めてだ。
サンドタワー、信号機なども集めている。よくもこんな多種の信号を集めたものだ。
Bordenのミルクカーを見るのは初めてだ。書籍ではよく見るのだが、現物があるとは知らなかった。この形はバターケースを模している。
CNWのホッパカーはMOW(保線)車輌だ。砂利を敷くのに使う。ここでも実際に使っている。
ディーゼルのセクションで紹介し忘れたが、SD24のCB&Q塗装がある。これは筆者の好きなタイプで、見られて幸せであった。
次回からは、しばらく模型の話をしよう。
2010年05月26日
2010年05月24日
2010年05月22日
2010年05月20日
Illinois Railway Museum その7
ディーゼル電気機関車のリストアは順調に進んでいる。この部門には専門家が何人もいて、ボランティアの人たちに教えている。
塗装をはがしたE6の前頭部に首を突っ込んでじっくりと観察した。鼻先の丸みは鋳鋼だと思っていたが、1/4インチ(6.35mm)の板をプレスしてある。それにしては側面の丸みと良く合うものだと感心する。
側面の四角の穴は砂箱の蓋だ。内部はこのようになっている。かなりの量の砂が入る。
機関車は大きな断面を持ち、内部にはかなりのゆとりがある。点検のために人が歩くのもさほど問題はない。
2010年05月18日
Illinois Railway Museum その6
橋を渡るときに車軸の数を数えるのだそうだ。
アメリカの鉄道は線路を敷いた後で、いろいろな鉄道会社からその路線上の運行権を求められる。契約して他社に乗り入れさせるわけだが、その区間を列車が走ると、その量に応じて通行料をもらう必要がある。
特に橋の場合は、その保守費用が莫大であって、他社に応分の負担を求める必要がある。右の写真のディスパッチャ・ボードの中央下に "Wheel Counter" という装置の出力がある。会社別のボタンを押して橋を渡る車軸の数を数えるのだ。貨車は1台4軸が標準なので4で割った数が表示されるのだそうだ。他社の列車が通過するたびに、数字を控えて記録する。
2010年05月16日
2010年05月14日
2010年05月12日
Illinois Railway Museum その3

タイヤが厚い。まるで Max Gray の機関車のようだ。どうしてだろうかと考えていたら、後ろから案内役の方が説明してくれた。
輪心が厚いので、バランスウェイトが十分付けられる。すなわち、張り出し量は少ない。ロッドは普通の機関車よりかなり外側についているように感じた。
作る人が少ない機関車だが、シリンダ間隔が大きいので模型化しやすいはずだ。祖父江氏は、実物より広いゲージに厚い動輪を用いるOスケールの設計に頭を痛めていたが、これなら問題がないはずだ。
2010年05月10日
Illinois Railway Museum その2
Little Joeはロシアに行きそこなった機関車だ。Joeというのはスターリンのアメリカでの呼び名である。とにかく大きな機関車で、重そうである。
別棟に入ってリストア中のUP2-8-0を見学した。この人はトラックの運転手をしていて、ボランティアでここにきている。UP 2-8-0が大好きで、このリストアを任されていると言っていた。
煙室下部が腐り落ちたので、リヴェットを打ち直して作り直している。リヴェットの向う側は熔接なのだが、この辺は少々怪しい。本来は当て板をしてリヴェットで留めるべきだろう。おそらくあまり圧力を上げないという前提であろう。緑の光は照明ランプである。どういうわけか緑色の水銀燈を点けていた。
2010年05月08日
Illinois Railway Museum その1
ゆるやかな起伏のある田園地帯にあり、GPS(カーナビ)がなければたどり着きにくい。すぐ近くまで行かないと、そこにあるのが分からない。
思いつきで行ってみようということになり、車を走らせたところ土砂降りとなった。ほとんどの展示物が屋外にあるということで、その日はあきらめて、別の予定をこなした。翌日、再度行ってみたところ、それは最高のタイミングであった。
当日はChicago O Scale Meetの初日に当たり、特別なツアが組まれていた。うまい具合に、そこに割り込ませてもらった。本来は、冬期閉鎖中で全く見ることが出来なかったはずだ。
それから3時間あまり、ほとんどすべての屋内保存物、リストア作業、リ・ビルディングの作業を見学できた。
驚くべきことに、数多くの車輛が風雨から守られて保存されている。いずれは全て動かしたいと言っている。もちろん雨ざらしの車輌もあるが日本ほど多湿ではないから、直る範囲にある。
蒸気機関車は煙を吐くので、近所の迷惑にならないように、周辺の土地をどんどん買収しているそうだ。汽笛の音がうるさいという人も居たそうで、これで心おきなく鳴らせると言っていた。
休館中であるので入場料は徴収されなかったが、あまりにも申し訳ないので一人10ドルずつ寄付をしてきた。
2010年05月06日
CDCO
品物は良くないものもあるが、総じて合格である。この店とは結構長くお付き合いしている。友人に頼まれたものは、大抵ここで買っている。
重いものが多いので、アメリカに行くときに注文して、アメリカ国内の友人宅に送って貰う。それを持ち帰る。
今までで一番重かったのは8インチのスクロール・チャックである。20キロ以上あった。木箱に入っていて、荷物検査で引っ掛かって1時間以上待たされた。その他、割り出し盤とか重いものばかりを友人のために買っている。
刃物類はあまり感心しないが、ブラスを削る分には何の問題もない。そういう意味でお勧めする。ジグ製作などでで鋼を工作する時は、日本製の刃物を買う必要があるだろう。
長年お付き合いしていても一度も会ったことがないので、今回は事前に訪問予定を知らせておいた。大歓迎してくれて驚いた。おそらく、誰とも会わずに仕事をしているのだろうと思う。こんな笑顔で握手した。また重いものばかり買ったので、スーツケースは空港で開けて検査された。
QCTP(刃物台で刃の高さを毎回合わせなくても、カートリッジごと嵌めかえればよい工夫)を安く売っている。筆者は20個も持っている。
この店のホームページでMachine Tool toolingをクリックし、Lathe Toolingを選択すると最初に出てくる。
みなさん御贔屓に。
2010年05月04日
続々 CHI TOWN UNION STATION

これが、CHI TOWN UNION STATIONの線路配置図である。とにかく広い。400坪はあるだろう。別棟もあるので500坪程度だろうか。この図には、通路の左側(図の上に当たる)は描いてない。
たくさんのテレビカメラで見ている。また、コンピュータ画面ではブロックごとに列車検知をしている。
クラブで使っているシステムを個人も使うわけであるから、固定客があり、乗り換えられる心配がない。
このレイアウトは既存の手法を使って最大限に広げるとどうなるか、を示した実践例としての意味がある。
線路配置図は栗生弘太郎氏にリタッチして戴いた。
2010年05月02日
続 CHI TOWN UNION STATION
これは大きな橋である。曲線であるが、ちゃんと直線を組み合わせてある。分かっている人が作っている。曲がっていたら、落ちる可能性がある。
作者は近所の整形外科医だそうだ。その医者はこのクラブの構成員である。どこかに基になった実物があるのかと聞いたところ、ないそうだ。保線は万全で、脱線したことは一度もないと言っている。
螺旋を描いて何度もループを廻ると、この最高地点に出る。橋はその高さにある。
下ると、どんどん下がって、歩いている床まで降り、その部分は床を少し高くして見学者は気付かずに通り過ぎる。
つまり、通路の下を通って向う側の島に行くようになっているのだ。この写真で、人が立っているところが通路で、その左側の部分がもう一つの島である。
このレイアウトはヤード部分がとても長い。100輌の列車が20本位並べられるようになっている。
このレイアウトには約2000輌の車輌が載っているそうだ。といってもほとんどがプラスティック製の貨車だから、比較的安くまとめている。これがブラス製ならば金額は数倍であるが、おそらく全く牽けないであろう。台車の改良で挫折しているはずである。
アメリカには金持ちがたくさん居る。
一番金の掛かる遊びはヨットだそうだ。一隻10億円クラスの船がよく座礁する。牽き出せないと、大抵壊してしまう。
飛行機はあまり落ちないから安いのだそうだ。それに比べれば、「汽車の模型など安いものさ。」ということである。