2006年12月26日

2006年12月26日

砂利

ballasted track 昨日の写真はその前の写真と少し違う。砂利が撒いてある。

 この砂利はゴムでできた砂利である。なかなか良い感じになるので一部の線路には撒いてある。しかし可般式線路には向かない。移動のたびに少しずつはがれてくるからだ。
 やはり可搬式の場合は土屋氏式のほうが良い。バラストがついていると多少は見栄えがするかと思ったが、何もないほうがすっきりして良いという意見が多かった。

 このゴムの砂利はどうやって作るか。

 ゴムを液体窒素に突っ込んで凍らせ、それをミキサーで粉砕する。後は適当に篩い分けるとGゲージ用からNゲージ用までできてしまい、無駄のない方法である。

 これはゴムのガラス転移点以下では脆性が生じるという極めてありふれた現象を利用している。

 ゴムの小片は水性ボンドなどで簡単に接着できるが音が大きい。ゴム系の接着剤が良い。シンナで薄めて筆塗し、そこにばらまく。シーナリー付きのレイアウトにおいては絶大なる効果を発揮する。実にリアルなのである。接着しなくても置いてあるだけでも良い。気に入らない時には掃除機で吸って撒き直す。もちろん掃除機のごみだめに行く前にストッキングなどでプレ選別する必要はある。このゴム砂利を敷くと音が静かになる。明らかに高音部の消音効果がある。接着したものより、置いただけの方が静かである。

 市販のものはこのような石灰岩色のものから、グラニット(花崗岩)色、赤いグラニット色などいくつかある。

 赤いグラニットの線路は確かに存在するが、日本では奇妙に見えるだろう。



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