2006年09月12日

2006年09月12日

心出し可能な三爪チャック

74e13bc8.jpg Bisonの鋼の質が一番良いということだったので、苦労して探した。鋼の専門家が言っていたのだから信用するしかなかった。
 アメリカ製のBisonはすでに市場にはなく、Poland製の物しかない。それは、すでにBillのお勧めのBisonではないことになる。

 E-bayの工具のところを、ずいぶん長い間探していた。ついに「新品、30年ほど棚ざらし品、少々錆あり」という絶好のものを格安で見つけた。

 発送も船便で出してくれるという最高の条件の店であった。大きな箱にすると運賃がかさむので、なるべく小さい箱でと指定した。そうしたらチャックにぴったりした箱で送ってくれた。あたかもダンボール一枚を巻いたような状態で、10 kg以上の鋼の塊そのものを送ってくれたのだ。E-bayのほとんどの工具屋は「航空貨物で発送する」以外、受け付けない店がほとんどである。高価品は良いが、このような安い品では、運賃の方が高くなってしまう。
 配達に来た郵便屋さんは重くて持ちにくいので、郵袋にいれて抱えて来てくれた。申し訳ないことをした。税関も中身をちらりと見て、そこから錆が見えたらしく、免税であった。

 旋盤のスピンドルを少し加工してチャックのバックプレートを付けた。普通はバックプレートを加工するのだろうけど、筆者は「旋盤は工具」と割り切っているので、さっさと削り落とした。このあたりはBillからの仕込である。

 今日の写真は正面から撮った物で長いネジは固定ボルト、チャックの円周面に小さく黒いネジが見えているのが調整ネジ。バックプレートにはそれがあたる部分が見える。

 錆はそれほど深く進行していたわけではなく、丹念に磨いて防錆油を塗った。動作は完璧で、焼き入れした物をつかむと、その剛性感が直接感じられる。低級品では硬いものをつかむと、内部のどこかがつぶれるような感触がある。 

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