サウンド装置

2018年02月07日

sound cam

 先日クラブの会合で披露したところ、評判の良かったアイデアを紹介する。

 蒸気機関車のサウンド装置には、ドラフト音を動輪の回転と同調させるために、動軸にカムが入れてある。このカムを入れるためには、正攻法としては動輪の嵌め替えをせねばならない。慣れている人には簡単だが、一般的には難しいようだ。

 アイデア商品として、僅かに弾力を持つカムを、開いて軸に無理やり横から押し込むものがある。他に、二つに割って組むものもある。どちらも、そういう部品がないとできない。

 筆者が採用しているのは極めて楽な方法である。クロスヘッドは前後しているので、その前後の死点付近に針金を出しておく。もちろん、絶縁パイプを介して固定する。当たっても抵抗がないように曲がりやすいバネにしておくことが大切である。左右で4点の接触がある。4点も要らないという方は、片方で2点にすれば良い。

 あまりにも簡単で拍子抜けするほどだ。針金は洋白が錆びにくくて良い。線が見えるかもしれないからいやだ、という方は、シリンダブロックの中に入れることもできる。

 この方法は25年ほど前、祖父江氏と話していて思い付いた。氏は早速やってみて、「うまくいくよ。簡単だからいいよね。」ということだったが、注文主から見ると手抜きをしているように見えたらしい。仕方なく回転するドラムを付けていたが、筆者のは、針金接触方式である。誰も気が付いていない。

 このようなヒントは無数にある。Model Railroaderの特集号で”764 Helpful hints”というのがある。楽しい本で、いつも寝る前に読んでいた。類するものは、TMS誌上にもたくさん載っていた。これこそがプラグマティズムである。まともにやろうと思ったら、大変な手間が掛かるが、これでも可能というアイデアを出すわけだ。
 鉄道模型はプラグマティズムの実践の場である。まともに唯一絶対の解を求めていたら、お金や時間がいくらあっても足らない。

2016年02月17日

続 視察団の来訪

 走行音は極めて静かという評価を戴いた。それは車輪によるところが大きい。めっきした車輪はすべて排除した。この編成の中に1輌入っていると、走行中に指を指せるほどその音は大きい。高級な精密旋盤で旋削した車輪は、素晴らしく静かだ。めっきしてあると光っているので平滑だと思うが、それは大きな間違いである。

 カメラを搭載した車輛は単なる flat car だが、バネ付きの台車で実に滑らかに走る。継ぎ目の音が軽いというコメントを戴いたが、それが良いのか、良くないのかは文面からは不明である。 
 イコライジングだけの台車は1割程度含まれている。追い越す時に音を聞いて、多少コツコツという音がすれば、それはバネが非可動の車輛だ。 

 コメントでレイルの音が大きいということを書かれているが、カメラのマイクロホンの位置もあって、そういう音を拾い易いのであろう。現実にはこの程度の速度では音は小さい。しかし、場所によってレイルの材質が異なるので、高架のループ上では多少音がするはずだ。その部分のレイルは古く、細かい傷がついている。2分54秒あたりはバラストを撒いた部分であり、腹立たしいことにその部分の音は大きい。バラストを固着してあるからだ。他の部分はエラストマーが中をへこませた形に成型してあるので、枕木がそこに嵌まり込んでいる。釘穴を緩くして、自由に動ける程度の留め方をすると良い結果が得られることは明白だ。 
 同じカメラで、通常の線路上で通常の車輪を付けた車輛を走らせて対照実験をすると面白いだろう。腰を抜かすほど凄まじい音がするはずだ。  

 今野氏が先輪が動かないと述べられているが、それは曲率が一定であるからだ。高架部分を除き、外周の複線は新しく敷いた部分で、長いジグを用いて線路を固定した。完全な円弧であるから、先輪位置はピクリとも動かない。 敷設時に、そのジグを線路に嵌めて押してやると、数メートルなめらかに滑って行く。

DCC meter DCCの電圧、電流を測定するメータを取り付けた。Tonyの店で数年前に手に入れたもので、重宝している。この電流は客車の室内灯で、無視できない電流である。直流走行では、8Vくらいで電流は0.30 Aほどである。DCCでは、常にフル電圧が掛かっているので、損失が大きくなる。天井が熱くなっているものもある。これは回路設計が賢明でないからだ。分解して取替えることにした。
 この写真の上はDCCの分岐用のラグ板で、たまたま作って置いてあったものである。メータとは関係ない。
  

2016年02月13日

SL-1

SL-1 SL-1という装置がある。その昔、PFM方式と呼ばれた装置を日本型向けに簡略化した装置だ。PFM方式は筆者も持っていたことがある。10年ほど前に友人に譲った。その後DCCサウンドのみで来たので、もうPFM方式はほとんど意識の外に追いやられていた。

 土屋氏の機関車は大半がPFM方式で、DCCは数輌しかない。直流電源で走らせるときはサウンドのスウィッチを切っていたのだが、こんなにたくさんあるのだから、DCCに改良する前に音を聞いてみようということになった。そのSL-1は筆者の手を離れて仙台に嫁していたのだが、帰宅を許可願って戻ってきた。

 接続して驚いたことは、音がとても大きい。スピーカが大きいのも理由の一つだが、テンダを密閉式にしていることが良い結果を出している。裏側の逆位相の音を漏らさないようにしているわけだ。
 アナログの擬音であるから、大したことはないのだが、とても良い。カットオフを調整しながら、良い気分に浸った。高圧の機関車で、排気膨張室が無いわけだから、歯切れの良い音を出すべきだ。あちこち触っているうちにたちまち時間が過ぎた。
 昔のPFM方式よりはるかに進歩していたが、これを10年以上も知らずにいたことは、もったいなかった。今あるPFM方式の機関車を整備して、せっかく敷くDC用線路だから活用するつもりだ。

 

  

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