木工

2018年04月06日

abutment

 abutment 橋台は巨大な塊になった。曲線であるから、2本のガーダ橋が長さ方向に少しずれる。それを表現するためには合板を重ねたものをずらして貼り付け、最上部には支承を載せる部分を作る。どんどん貼り付けていくと、質量が 7 kg ほどにもなり、片手では持てなくなった。角の部分を45度に切り落とし、例によってベルトサンダで削った。
 この段の部分は評判が良い。実感味が増すという。確かにこれが平面なら、おかしなもので、おもちゃっぽく見えるだろう。実物の構造をよく見ている、と褒めて戴いた。

 樹脂塗料を十分に浸み込ませて固めた。磨いてさらに塗り重ねて、つるつるにした。こうしておかないと、切り口の師管が開いているので、穴だらけになる。

 側面は、レイアウトの他の部分と同じグレイに塗るが、コンクリートが見える部分は、コンクリート色を塗る。不思議なことに、アメリカで売っているコンクリート色の塗料は、どれも多少黄色い。どちらかと言うとベージュである。
 日本ではコンクリートは緑灰白色である。これは骨材の違いによるものかもしれない。

 合板の貼り合わせであるが、むしろ彫刻のような感じである。大きめに作って、丸鋸盤で切り落として、高さを合わせている。かなり無理をして工作している。
 高さ調整は、薄板を貼り合わせてするべきであったと反省している。
 

2018年03月31日

架橋

 pier(橋脚)を作っているところだ。いろいろな作り方があるだろうが、中身が詰まっていないと音が悪い。15 mm 合板を重ね、接着剤をたっぷり塗って、クランプで締め付ける。1日待てば完全に付く。それを角度切りできる電動鋸で切り落とし、強力なベルト・サンダで削る。出力は1.2 kW で、床板の不陸を削り落とす時に使うものだ。硬いオーク材を削るものなので、合板などあっという間に削り落とせる。削り粉がチリ取り一杯分できる。 

 上部の造作を追加する。この追加作業は一つづつ付けるので、手間が掛かる。ベルトサンダで余分を削り落としつつ、部品を付ける。凹んでいるところは、いずれパテを込めるので、気にしなくて良い。これだけで一つ 2 kg ほどある。

 接着剤で組んでいるので、硬化時間が掛かる。1日に2工程できないから、中々進まない。レーザによるレベル出しが出来ないので、かなり面倒な方法で高さを測定し、仮の橋脚を作って合わせている。なかなか進まない。
 上から見た投影図を実際の場所で原寸で作り、それに合わせて作っている。曲線上であるから、トラス橋につながるガーダ橋がずれていて、いささか面倒な作業だ。

pierpier1 トラス橋とガーダ橋をつなぐので、橋脚は二段になっている。実物を観察すると、かなり複雑な構造になっている。また、装飾を兼ねた補強が入っていることもある。UPの本線を跨ぐ橋の橋脚の造形が気に入ったので、それを採用した。

abutment2abutment 橋台(abutment)は単純な形である。これも中身が詰まっている。合板の切れ端を大量に貰ったので、惜しみなく使っている。左は 6 kg 以上ある。その写真はまだ削ってない時に撮ったもので、隙間がある。
 護輪軌条はまだ取り付けてない。

2018年03月25日

床板

Central LinesCentral Lines 2 先日の写真はこの床板である。流線形客車の床板はスカートを一体にして作っていた。HOスケールのものはよく見たが、Oスケールのものはめったに見ることが無い。大昔に製造が終わってしまったからだ。製造時に材料の半分が粉になるから、すごい量のゴミが出ただろう。

Central Lines 3 これはサン・フランシスコのCentral Lines というところが作っていたらしい。スタンプが押してある。Google Mapで見ると、4階建ての煉瓦造りの建物である。材料はwestern red cederだ。これは鉛筆の木材であって、削ると特有の香りがする。


 しばらく前にスワップ・ミートで見つけて買った。2本しかなかったし、その片方が不良品で、鋸目が出ていた。要するに、少し細く挽いたものをルータに掛けたのだ。幅が足らないのでルータの刃に当たらなかった。帯鋸の痕がそのまま出ている。それが検査を通ってしまって、世の中に出たのだろう。修整が必要だった。

Central Lines 4 鋸目のある部分を削り落として、別の部材を強力な接着剤で貼り付け、寸法を見ながら削り落とした。なんとか見られるようになったので使える。何に使うべきか思い付かなかったが、最近、所属クラブの競作の題を聞いて、閃いた。


2016年05月10日

table saw

 転車台用の枕木を用意した。先回枕木を今野氏に作って戴いたときの残りを、加工した。板の状態で受け取ったものを細く縦割りしたのだ。
 
table saw Proxxon の丸鋸盤の一番小さいのを持っている。 ブラス板を切るのに超硬刃を勧められたので使っていたが、うっかりして割ってしまった。
 買い替えようと思ったがとても高価で、踏ん切りがつかなかった。しばらく迷っていたが、たまたまハイスの丸鋸を廉価で手に入れた。刃の厚みが0.45 mmのものだ。インチサイズである。
 穴が3/8インチで、9.5 mm径だ。Proxxonのは10.0 mm径だから少し小さい。

 アダプタを旋盤で挽いて流用することを考えていたが、今回急に使わねばならなくなって、採寸、加工が間にあわなかった。3/8インチの穴を削れば入りそうである。
 インチキな方法を思いついた。ダイヤモンド・ヤスリの甲丸を使って、内側を削ってみた。刃を少しずつ回転させながら、均一に減るように少しずつ削った。一応、最終的にここまで削るという罫書きは超硬の針で入れておいた。

 ダイヤモンド・ヤスリで削れていく量は極めて小さく、20分ほど掛けて削った。怪しい方法ではあるがこの方法でも心は狂わなかった。削る量は0.25 mmずつであるからほとんど目に見えない程度の量であることと、刃を廻しながら少しずつ削るので、かなり均一に削れたのであろう。

 内側用のマイクロメータで測って、良しというところでやめた。取り付けて廻したが、振れない。試しにブラスの小片を切ってみた。真っ直ぐ切れたので合格だ。

turntable ties 枕木を120本切って見た。極めてきれいに切れた。金工用でもこのような硬い木には適するようだ。

 上の写真の右の円筒状のものは掃除機の吸い口である。弱で回しておくと9割以上吸い取れる。 
 

2016年05月06日

倣いルータ

 所属クラブの会員であるN氏が、自宅用の組立て線路を作りたいので、工具を使わせてほしいとやって来た。聞くと、正確な曲線をたくさん作るのが面倒だそうだ。それなら、一枚だけ正確に作って、それをコピィしようということになった。そういう用途には倣い(ならい)ルータが最も適する。

pilot router bit そのルータ(ラウタ)の刃先はこのような形になっている。英語では、pilot router bit という。pilotには案内するという意味がある。
 ボール・ベアリングの径は刃物と同じである。すなわち、ボール・ベアリングに原型が触るまでは、ワークに刃物が当たる。そこでワークをずらすと原型をなぞって切込みが行われる。
 
router table 原型とワークとは釘で固定する。ずれないように正確に打ち付け、倣いルータを起動する。切粉は熱く、猛烈な勢いで飛び散る。出力1-1/4馬力の機械なので、1 kWほどである。最大出力を出すためには、電圧を120 Vにせねばならないから、昇圧トランスを用意する。
 1枚当たり、1分も掛からない。次から次へとワークに原型を打ち付け、作業する。

 切粉だらけになったが、十数枚の曲線があっという間にできた。N氏はとても驚き、
「この方法でやればレイアウトはすぐできるね。」
とご満悦であった。

 筆者は自宅のフェンスをこれで作った。100本ほどの19 mmのwestern red ceder(杉の一種で腐りにくい材)から切り抜いた。いわゆる picket fence である。切粉が大きなゴミ袋3杯以上出た。

 

2015年12月07日

木工機械

stackablesstackable これが、今回の面取りの結果である。積み重ねが自由である。手前は接着の圧締に用いたクランプの山。さらに細かく見て戴くと、面取りの様子がわかる。

 これらを水性塗料で下塗りして、サンドペイパで磨く。その上に油性塗料を塗ると一回塗りで仕上がる。継手部分は塗料を塗らないようにするのが肝要。
 
 筆者は丸鋸関連だけで7丁持っている。あとはレシプロ・ソウとジグソウがある。これらは住宅を建てる時に買った。すべての工具だけで何十万円か買って、内装と外構は全て自分で作った。家が完成して計算すると、約1千万ほど稼ぎ出していることがわかった。そののち、道具一式友人に貸して、彼も家を一軒建ててしまった。すなわち、これらの道具はすでに元を取っている。
 刃物を貸すと、研いで返してくれるので、実に調子が良い。超硬の鋸刃は目立てしてあるから、切れ味が抜群である。最近は小さい鋸刃は使い捨てであるが、直径10インチ(255 mm)もある刃は目立てに出す。刃の一枚当たりの請求だから、細かい刃は高い。
 鋸刃は日本製に限る。実によく切れるし、目立てをすれば、元に戻る。

 木工で一番大切なのが、クランプである。数10個あるが、それでも足りない。作業日には、参加者の手持ちのものを持ってきてもらう。

truss bridge mockup 最近の写真である。鉄橋を架けるにあたって、モックアップを作って置いてみた。長さは650 mmである。残りの部分は上路ガーダである。上路式は車輛が良く見えて面白い。
 開通の時は間に合わないので、仮の橋を架ける。
 

 
 

2015年12月05日

面取りをする

 最近、所属クラブのHOモヂュール・レイアウトを作る手伝いをしている。要するに、クラブのレイアウトを更新することになり、作業場がないので貸してくれということになった。
 木工機械は各種持っているので、それをうまく使えば作業は速い。手で鋸を使って切っているようでは精度も出ないし、切り口も汚い。角度切りのできるスライド・ソウ、縦割りのできるテイブル・ソウ、溝切りや角落としのできるラウタ(ルータ)を使うことにした。博物館の前の駐車場に道具を並べて、切った。たちまち材料はそろい、多量のクランプで締め付けて接着した。形ができたので重ねてみると、重なるはずが重ならないものもある。微妙な誤差があり、小さいほうに傾いたものと、大きな方向に傾いたものを組合せると嵌まらないわけだ。

stackable modules 面取りを施さねばならない。テイブル・ソウ table saw の枠ににラウタを取り付け、ラウタ・テイブルrouter tableとして使う。これが便利で、出席者は皆驚いた。大量のモヂュールの裏側と、表板の角を落とすわけだ。45度の刃を使う。フェンスの位置を調整し、刃物を上下して所定の位置に固定する、ワークを送れば、立ちどころに大量の仕事ができる。全てぴったりと同じ寸法に仕上がる。
 これを手でやったら、どれほどの時間が掛かるだろう。しかも合板のコバを斜めに削るのだから、カンナ刃がすぐダメになる。こういう仕事は超硬合金の刃を持つラウタでなければできない。

 ラウタ仕事で溝を切ったり、角を落としたりする時、ワーク(材料)がまっすぐ進むようにする定規をフェンス(fence)と言う。ガイドとは言わない。鋸盤の定規もフェンスである。

pressing できたものを重ねてみると、何ら無理なく重なる。実に気持ちが良い。面取りの意義がよくわかる。裏に補強の骨を入れて、接着する。積み重ねて圧締すると、自らの重さで密着し、完璧な接着ができた。その時挟むスペーサは、大量に用意してある合板を使った。

 このモヂュールの接続は吉岡氏の開発したほぞによる接続で、電気接続も同時に行う。組立5分、撤収2分が目標になるだろう。

Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ