信号機
2007年03月18日
UP Common Standard

以前、Tom Harveyに貰った図面のなかにこのスプリング・フログがあった。写真のものとは細かいところが違うが、大まかに言えばそっくりである。
この図によると、ウィング・レイルはスプリングのみで密着しているので、通過時には激しく閉じたり開いたりを繰り返したであろうと推測される。かなり凄い音がしたに違いない。
現在ではオイル・ダンパが作動するので、閉じるときはかなりゆっくりと動くはずである。したがって、ウィングレイルの損耗も少ないであろう。
この図面は90lbレイル(約45キロレイル)用である。現在はかなり背の高いレイルであり、また別の図面が用意されているであろう。
Mainline ModelerのJune'05号の図面にはイリノイ・セントラル鉄道の例が示されていて、これとはやや異なる方式の復元バネが用いられている。
2007年07月07日
Block Signal
昔は大変だった。車内信号どころかAdvance-approach Signalすらなかった。Advance-approach Signalとは、点滅する黄色の信号である。最近の規則書にはその名前がなくなったが、昔はそう呼んでいたからここではそう書く。現在の信号表示は、黄色点滅、黄色、赤色の順である。
規則書には、「黄色点滅が表示されている時は時速40マイル(時速64km)を越えない速度で次の信号機まで進むべし。」とある。黄色が表示されている信号まで来たら、「直ちに時速30マイル(時速48km)以下に減速し、次の閉塞区間の前で停止すべし。」である。当然、赤色信号のときは「信号機の前で停車すべし。」ということになる。
たいていの場合、機関士は黄色点滅信号から0.5マイル(0.8km)で停止しなければならない。誰が強制している訳でもないが、黄色点滅を見つけたら1マイル以上前から減速するのが普通だ。
蒸気機関車の時代の機関士は、石炭を満載した重い列車を牽いて山を越えているときに、黄色信号を見落とすとそれが追突事故に直結するということを知っていた。それは別の列車が次の区間に止まっているわけだから、当然である。当時はこういう曲芸とでも言うべき運転方法をとっていたのだ。
煙や蒸気はボイラに沿って流れ、視界をさえぎる。信号を見落とすのはよくある事だった。また、機関車の調子が悪いときはそちらに気を取られてしまい、Block Signalを見落とすのだった。
規則書には、「黄色点滅が表示されている時は時速40マイル(時速64km)を越えない速度で次の信号機まで進むべし。」とある。黄色が表示されている信号まで来たら、「直ちに時速30マイル(時速48km)以下に減速し、次の閉塞区間の前で停止すべし。」である。当然、赤色信号のときは「信号機の前で停車すべし。」ということになる。
たいていの場合、機関士は黄色点滅信号から0.5マイル(0.8km)で停止しなければならない。誰が強制している訳でもないが、黄色点滅を見つけたら1マイル以上前から減速するのが普通だ。
蒸気機関車の時代の機関士は、石炭を満載した重い列車を牽いて山を越えているときに、黄色信号を見落とすとそれが追突事故に直結するということを知っていた。それは別の列車が次の区間に止まっているわけだから、当然である。当時はこういう曲芸とでも言うべき運転方法をとっていたのだ。
煙や蒸気はボイラに沿って流れ、視界をさえぎる。信号を見落とすのはよくある事だった。また、機関車の調子が悪いときはそちらに気を取られてしまい、Block Signalを見落とすのだった。
2007年07月08日
続 Block Signal
どの信号を見落としたかが判っていれば、危険が差し迫っているという訳ではない。見落とした信号を黄色信号と看做せばよいのだ。機関士は全ての信号機の位置を正確に記憶しているからだ。
減速し、次の信号機が見えるまで徐行すればよいだけのことである。つまり、一つは見落としても大丈夫であるが、二つ続けて見落とすとそれは致命的である。
高速で走る旅客機関車は、煙が邪魔でこのような見落としがよく起こった。だからMighty800や一部のChallengerにはウィングが付けられた。これは、日本を占領した軍人からの情報で付け始めたという説があるが、真偽のほどは分からない。ドイツからかも知れない。彼の地ではSmoke Deflectorと言っていたらしいが、我々はただWingsとしか言わない。これはなかなか効果がある。
機関士を長く続けていると、昔の機関士がいかに優秀であったかという事がよく分かる。彼らは仕事に全精力を傾けていた。特別に優秀な人たちの選りすぐりであった。自分の父親がその一員であったことは誇らしく思う。
鉄道の全てを知り、いかなる状況下でも絶対に事故を起こさないように努力していた。この人たちのことを忘れてはならない。車内信号がない時代でも、事故を起こさなかったのだ。いや、事故を起こさない人間しか機関士になれなかったのだ。
ワイオミングは山岳路線である。平坦線とは違う。蒸気機関車の運転は、山岳路線では特に難しい。急な坂を重い列車を牽いて登れば、奈落の底に落ちるような下り坂をブレーキなしで下らなければならないこともある。
そのような運転の話をしたい。
減速し、次の信号機が見えるまで徐行すればよいだけのことである。つまり、一つは見落としても大丈夫であるが、二つ続けて見落とすとそれは致命的である。
高速で走る旅客機関車は、煙が邪魔でこのような見落としがよく起こった。だからMighty800や一部のChallengerにはウィングが付けられた。これは、日本を占領した軍人からの情報で付け始めたという説があるが、真偽のほどは分からない。ドイツからかも知れない。彼の地ではSmoke Deflectorと言っていたらしいが、我々はただWingsとしか言わない。これはなかなか効果がある。
機関士を長く続けていると、昔の機関士がいかに優秀であったかという事がよく分かる。彼らは仕事に全精力を傾けていた。特別に優秀な人たちの選りすぐりであった。自分の父親がその一員であったことは誇らしく思う。
鉄道の全てを知り、いかなる状況下でも絶対に事故を起こさないように努力していた。この人たちのことを忘れてはならない。車内信号がない時代でも、事故を起こさなかったのだ。いや、事故を起こさない人間しか機関士になれなかったのだ。
ワイオミングは山岳路線である。平坦線とは違う。蒸気機関車の運転は、山岳路線では特に難しい。急な坂を重い列車を牽いて登れば、奈落の底に落ちるような下り坂をブレーキなしで下らなければならないこともある。
そのような運転の話をしたい。
2007年07月24日
続々 UPHILL DOWNHILL
煙の逆流だけは勘弁して欲しい。機関士がスロットルに左手を掛けて戻す瞬間にブロワが効いていなければならない。それからもう一つ、右のインジェクタをONにする。こうしないと安全弁が吹く。インジェクタは蒸気を消費し、冷たい水を温めながら入れる。すなわち圧力が下がり、水位が上がる。
安全弁は左の2つが吹く。安全弁が開くのは別に構わないのだが、乗務員はそれを吹かさないように訓練されていた。罐焚きはストーカを止め、椅子に深く腰掛けて機関車の様子を見る。機関士はその様子を眺める。自分の習った通り、訓練通りの動作をしているかを見るのだ。
下り坂では頭を使う必要はない。眼を働かせるのだ。次の閉塞区間の信号を見落としてはならない。夜間なら、赤い発炎筒がないかも見なければならない。
機関士はいつも前を見ていられるわけではないのだ。煙と湯気が右に来れば、機関士の席からは全く見えなくなる。次の信号機が左カーヴにあれば、罐焚きのほうが早く見られる。
黄色信号を見つければ、それを知らせる。しかし、どこで止めるか、どうやって止めるかは全て機関士の判断だ。制動弁に手を置いているのは機関士である。列車を止める手順を一人で考えねばならない。
安全弁は左の2つが吹く。安全弁が開くのは別に構わないのだが、乗務員はそれを吹かさないように訓練されていた。罐焚きはストーカを止め、椅子に深く腰掛けて機関車の様子を見る。機関士はその様子を眺める。自分の習った通り、訓練通りの動作をしているかを見るのだ。
下り坂では頭を使う必要はない。眼を働かせるのだ。次の閉塞区間の信号を見落としてはならない。夜間なら、赤い発炎筒がないかも見なければならない。
機関士はいつも前を見ていられるわけではないのだ。煙と湯気が右に来れば、機関士の席からは全く見えなくなる。次の信号機が左カーヴにあれば、罐焚きのほうが早く見られる。
黄色信号を見つければ、それを知らせる。しかし、どこで止めるか、どうやって止めるかは全て機関士の判断だ。制動弁に手を置いているのは機関士である。列車を止める手順を一人で考えねばならない。
2008年04月21日
続々々 Daveのレイアウト
落ち着いた色調の地面で、バラストの色も部分的に変化し、自然な感じを与えている。注目すべきは信号機の燈火である。現示されている燈火を見れば、実際の開通方向がよく分かる。
この信号機は協同ライト商会製のDworfである。背の高い銀色のも同社製であると思われる。
Dworfとは小人のことである。発音はドゥオーフに近い。どういうわけか、ドーフと言う人が多い。背の低い、ポイントの進行方向を知らせる信号機である。
少し奥に、手すりが長いランボードの位置の高いタンク車が2両見える。シングル・ドームとダブル・ドームである。これらの貨車は非常に珍しい製品で、50年ほど前、Max Grayブランドで売り出された日本製のタンク車である。製造は安達製作所である。
筆者は、どうしても手に入れることが出来なかったので、この形式を2輌自作した。製品よりよいものが出来てしまった。アメリカの友人に見せると、かなりの価格で「売ってくれ」と迫られる。
Daveのレイアウト見学に同行された堀江ご夫妻によるMovieとStill Pictureがあるので、ご紹介する。棚に載っているコレクションだけでもたいしたものである。
2008年04月23日
Jakl家 のレイアウト
この写真は、レイアウト・ハウスに至る小径に立つ信号機である。これは協同ライト商会製ではない。
プロトタイプは1950年から1970年のATSF,MKT,CB&Qを想定している。
ボブ・ジェイクル氏は、家族総出でこのプロジェクトに取り掛かったようだ。奥さんのエリザベスも非常に熱心である。O Scale Westの会場で、「是非、見に来てくれ」と誘ってくれたのも彼女である。息子夫婦もこれまた熱心である。
このレイアウトは現在の水準から考えると、やや旧型のコンセプトに基づいて作られている。現在のレイアウトは、Walk Aroundを考えて作られている。ウォーク・アラウンドというのは、列車の走行について歩けるようなつくりである。MR の編集長のAndy Sperandeo氏の言葉を借りれば、超低空飛行しているヘリコプタから列車の走行を見るような感じで、列車の制御をする方式を指す。ジェイクル氏のレイアウトでは、運転台が建物の中二階にあり、レイアウト全体を見下ろす形でしか制御できない。 この写真の右に煉瓦風の壁があり、その上が運転台になっている。
2008年05月11日
2008年07月07日
Tortoise Switch Machine と信号機

この図では上のスウィッチで反転する電圧が掛かる。するとモータは作動し、定位置で止まる。その後は18mA流れ放しになるので、LEDが点灯する。極性の反転により、緑が点いたり、赤が点いたりする。モータ作動中はLEDは暗くなる。それも実感的である。
LEDは2箇所描いてある。上の方はパネル上で切り替え方向を示すものである。パネルがない時には下の方だけになる。実に簡単で、必然的に信号機を付けたくなる。
実は筆者のレイアウトにはDCCで16.0Vを流している。12Vでもよかったのだが、この種の仕事をさせたいので4Vを余分に掛けてあるのだ。LEDのスレシホールド電圧があるので、直列にするとLED1つに付き2Vの降下がある。信号機は両面に付く場合があり、それで4Vを見越したわけだ。
実際には、このトータスは8Vでも作動するので問題はなかったのだが、あまりにも遅いのでこのようにした。
2008年08月20日
続 Charlieのレイアウト

その理由は、Oゲージでは大きなストロークが必要であることと、ポイント真下にもぐりこんで取り付け、調整をすることをわずらわしく思うからである。


Charlieは信号機の製作記事をいくつか発表している。その記事と現物を見せていただいた。踏み切りのWigwagが動くところは面白い。小さいながらも、周期は実物並みで、重力加速度をそこだけ小さくしたような動きである。しかも列車が通過すると真下にぶら下がる。
閉塞信号はDCC電流を検知して切り替わる。動力車のみを検知するから貨物列車の場合は苦しい。カブースにライトをつけても、それ位では検知できないようだ。
筆者の場合は、長い貨物列車なので光学的検出方法を考えていると言うと、「それしかないだろうな」ということになった。「どれくらい長いのだ。」と聞くので、「動画を持ってきたから」と言って、USBメモリをつながせてもらった。
なんと、見た途端に、「Youtubeで見た。」と言うではないか。この動画はアメリカのO Scale界では有名であると言うのだ。詳しく説明せよと言うので、持って行ったサンプルとO Scale Westで行った講演のPOWER POINTを見せた。彼は興奮して、「これが究極の鉄道模型だ!」と叫んだ。 「誰がやっているのか判らなかったが、ついに判った。」と興奮していた。
2008年08月22日
続々 Charlieのレイアウト

この裏側にも線路がある半島になっており、機関車のみはターンテーブルを介して行き来できるようになっている。ちょとしたアイデアである。今の所ここはDCのみの領域で、訪問時には走らせることはしなかった。


2010年05月28日
Illinois Railway Museum その11
あまりにも数が多くて、全てを紹介するのもままならない。一応このあたりで一区切りとしたい。
タンク車のドームの上部が埋まっていた。多分この地下には水タンク代わりに埋めてあるのだろう。ハッチの形、安全弁などをじっくり見るのは初めてだ。
サンドタワー、信号機なども集めている。よくもこんな多種の信号を集めたものだ。
Bordenのミルクカーを見るのは初めてだ。書籍ではよく見るのだが、現物があるとは知らなかった。この形はバターケースを模している。
CNWのホッパカーはMOW(保線)車輌だ。砂利を敷くのに使う。ここでも実際に使っている。
ディーゼルのセクションで紹介し忘れたが、SD24のCB&Q塗装がある。これは筆者の好きなタイプで、見られて幸せであった。
次回からは、しばらく模型の話をしよう。
2010年07月25日
続々 Phil Marcus氏 のレイアウトを訪ねて

最近は一部の連中が薄いタイヤが良いと言い始めて、この素晴らしいフログでも落ち込むようになってきたのは嘆かわしい。「薄いタイヤが良い」というのは、一種の流行であって、いずれ元に戻ると筆者は見ている。

さらに、「巡航速度に到達したとき電流を遮断すると、このレイアウトを半周以上、コースティングしますよ。」と言うと、へなへなとなった。そのうち、日本まで見に来るつもりらしい。

客車編成は複数並ぶと美しい。
2010年09月25日
続々 Lorell Joiner 氏のレイアウトを壊す
Joiner氏のレイアウトの特徴は視点が「模型車両の高さ」にあることである。要するに、現在のレイルスコープの登場を見越していたことである。
ジョイナ氏は大学では電子工学を専攻し、軍隊では最先端の電子機器の試作をしていたという。信号装置は当時としては考えられる最高のシステムを採用していた。彼はPCの無い時代に信号機用の記憶装置を自作した。信号が順次変化していく様子を見せられて、とても驚いたことを覚えている。
「今のカメラはまだ大きいから…」と小さなカメラの出現を待ち切れない様子であった。
トンネルはもちろん、高架線の裏側(下側)まで本物と同じように作られている。建物の内部の壁も正確に作り、照明は奥の部屋から漏れて来るようにも作られていた。
ポイントを切り替えると、信号所の内部の表示装置のランプの点灯状態が変わった。もちろんウォーク・アラウンド方式であった。
枚挙にいとまがないが、全ての面で当時世界中に存在していたいかなるレイアウトよりも、実感的で緻密なレイアウトであった。ある程度は予想していたが、その規模が大きく、どこにも手抜きがないことに驚いた。
車輌はどれもゆっくり走り、ひっかかリがない。どの機関車も十分な補重がしてあり、レイルの継ぎ目でドスドスと音を立てて走った。ただし、列車の長さは30輌弱であった。筆者が80輌以上牽きたいと言うと、「そうするにはこのレイアウトを4倍以上大きく作る必要がある。」と言った。
実はそうするつもりがあったらしい。「いずれ、大きなレイアウトを作ったら…」と言う話が出た。
2005年頃、再訪問の話もあったがタイミングが合わず実現しなかった。
ジョイナ氏は、金持ちにありがちな傲慢さが全くない紳士であった。誰に対しても親切で、礼儀正しかった。
彼は、鉄道模型が何たるか、の一つの正しい回答を作った偉人である。
ジョイナ氏は大学では電子工学を専攻し、軍隊では最先端の電子機器の試作をしていたという。信号装置は当時としては考えられる最高のシステムを採用していた。彼はPCの無い時代に信号機用の記憶装置を自作した。信号が順次変化していく様子を見せられて、とても驚いたことを覚えている。
「今のカメラはまだ大きいから…」と小さなカメラの出現を待ち切れない様子であった。
トンネルはもちろん、高架線の裏側(下側)まで本物と同じように作られている。建物の内部の壁も正確に作り、照明は奥の部屋から漏れて来るようにも作られていた。
ポイントを切り替えると、信号所の内部の表示装置のランプの点灯状態が変わった。もちろんウォーク・アラウンド方式であった。
枚挙にいとまがないが、全ての面で当時世界中に存在していたいかなるレイアウトよりも、実感的で緻密なレイアウトであった。ある程度は予想していたが、その規模が大きく、どこにも手抜きがないことに驚いた。
車輌はどれもゆっくり走り、ひっかかリがない。どの機関車も十分な補重がしてあり、レイルの継ぎ目でドスドスと音を立てて走った。ただし、列車の長さは30輌弱であった。筆者が80輌以上牽きたいと言うと、「そうするにはこのレイアウトを4倍以上大きく作る必要がある。」と言った。
実はそうするつもりがあったらしい。「いずれ、大きなレイアウトを作ったら…」と言う話が出た。
2005年頃、再訪問の話もあったがタイミングが合わず実現しなかった。
ジョイナ氏は、金持ちにありがちな傲慢さが全くない紳士であった。誰に対しても親切で、礼儀正しかった。
彼は、鉄道模型が何たるか、の一つの正しい回答を作った偉人である。
2013年11月10日
続 Granger


左の黒い山は枕木である。ずいぶんたくさん積み上げたものである。


西を見ると、駅の構内が俯瞰できる。信号橋はほとんど見えない。相対的に距離を知る物がないので、距離がわかりにくいが、ここから信号橋まで1.5 km弱である。

宿がみつからないので、かなり東に走って、Wamsutterで安いモーテルに泊まった。過去に泊まったホテル中、下から2番目のぼろホテルだったが、ほかに選択の余地がなかった。夏なのにかなり寒くて、熱いシャワーが有難かった。標高は2100m弱であった。
もう少し行けばRawlinsで、そこそこの町であるから、まともなホテルがあったはずであるが、既に体力がなかった。
2014年12月30日
Occupancy Detection

DCCとの連動をすると面倒なことが多い。光による検出で、順次、赤、黄、緑と変わるものが欲しかった。よくあるのはタイマが付いていて、時間経過とともに変化していくもので、要するに止まっていても信号は緑になる。
それでは子供騙しのオモチャである。列車を検知しなければならない。列車の長さにはいろいろあるので、区間内にはいくつかのセンサを付け、どれかが検知すれば、働くようにしなければならない。
どうしようかと思っていたところ、友人のN氏が電子工学の出身で、しかもHOのレイアウトを作っている。見学に来た時に話を持ち出したら、すぐ試作機を作ってきてくれた。非常にうまく作動し、誤動作もない。光検出の場合は天井からの光などの干渉があり、誤動作しがちなのだ。光検知器には変調を掛け、外光の影響を受けにくいようにしてもらったのが功を奏した。
今アートワーク(プリント基板の設計)を作っていて、それが出来次第発注し、組み立てる。このレイアウトは5区間に分け、複線だから10セット必要である。試作が成功したので、N氏はご自分のレイアウトにも取り付けることにした。
「博物館レイアウトでの作動状況を確認できれば、商品としても売れそうだね。」と言うと、とても嬉しそうだった。発売されるかもしれない。
問題はLEDの色である。 信号機に適するLEDは意外と種類が少ない。緑は、道路の信号の青緑色はあるが、鉄道用の純緑が少ない。また橙色も少ない。選択肢が限られるので良いものが作りにくい。
写真の1は赤外線発光部、2は受光部、矢印は受光を確認したときに点くLEDである。これが無いと赤外光でターゲットを狙うことは難しい。
2015年01月01日
続 Occupancy Detection
信号機の方式については、いろいろな方からご意見を頂戴している。
一言でいえば、ほとんど検討済み、実験済みである。この博物館ではDCCオンリィではなく、未改造の機関車に対しても門戸を開かねばならないので、複線の内、一つはDCにも切り替えられるようになっている。
電源および制御方式の異なる線路に検知電流を流すのは、あまりにも困難である。
全く無関係な光を使った検知方式が、最も信頼性が高いことは自明である。伊藤剛氏の実験結果を利用したい。それは検知光を連結器の高さで、45度の角度で通すことである。この方法であると、連結面の隙間を通った光が誤動作を招くことが無い。直角方向に光を通すと、剛氏の実験では、有蓋車のドアが開いていても具合が悪いそうである。
連結面なら、無蓋車やフラットカーに対しても確実な検知が出来る。
踏み子(treadle) をフランジで押して検知する半機械式検知方式も、大昔に試作したことがあるが 、接触不良が多かった。また、接触をよくするためにマイクロSWを使うことも考えたが、脱線すると確実に壊されてしまうはずだ。
軸重が1 kg重掛かっている車輛もある。それが毎秒30 cmでぶつかってくることを考えると、防御は難しい。
Shibata氏から、3-8ラインデコーダを使うアイデアを戴いている。これは非常に賢明な方法で、いまその方式を検討している。その出力はLEDを点燈させることが出来るので、いろいろな意味で部品数が減る。プリント基板も簡単で小さくなって、省資源、省エネルギィである。
試作が出来次第、発表させて戴く。
雪がちらついて、博物館までの道が凍ると、作業は取りやめである。最近天候が不調で、作業は工程表より遅れ気味である。片道25分でほとんど信号の無い道なのであるが、凍ると危険である。
一言でいえば、ほとんど検討済み、実験済みである。この博物館ではDCCオンリィではなく、未改造の機関車に対しても門戸を開かねばならないので、複線の内、一つはDCにも切り替えられるようになっている。
電源および制御方式の異なる線路に検知電流を流すのは、あまりにも困難である。
全く無関係な光を使った検知方式が、最も信頼性が高いことは自明である。伊藤剛氏の実験結果を利用したい。それは検知光を連結器の高さで、45度の角度で通すことである。この方法であると、連結面の隙間を通った光が誤動作を招くことが無い。直角方向に光を通すと、剛氏の実験では、有蓋車のドアが開いていても具合が悪いそうである。
連結面なら、無蓋車やフラットカーに対しても確実な検知が出来る。
踏み子(treadle) をフランジで押して検知する半機械式検知方式も、大昔に試作したことがあるが 、接触不良が多かった。また、接触をよくするためにマイクロSWを使うことも考えたが、脱線すると確実に壊されてしまうはずだ。
軸重が1 kg重掛かっている車輛もある。それが毎秒30 cmでぶつかってくることを考えると、防御は難しい。
Shibata氏から、3-8ラインデコーダを使うアイデアを戴いている。これは非常に賢明な方法で、いまその方式を検討している。その出力はLEDを点燈させることが出来るので、いろいろな意味で部品数が減る。プリント基板も簡単で小さくなって、省資源、省エネルギィである。
試作が出来次第、発表させて戴く。
雪がちらついて、博物館までの道が凍ると、作業は取りやめである。最近天候が不調で、作業は工程表より遅れ気味である。片道25分でほとんど信号の無い道なのであるが、凍ると危険である。
2015年04月10日
自動信号


No.1の位置に居れば、その信号は赤である。列車がNo.2に進むとその信号が赤になり、No.1は橙になる。No.3に行けば、No.1は緑である。これはいくらでもつなげられる。
(説明図中の信号機の位置が良くなかった。一つづつ、ずらすべきであった。)
列車の長さが大体決まっているので、信号の位置は決まる。通過するとそこに居ることを記憶するようにする。そうすれば、列車の長さは関係なくなる。

背が低い。部品は大量生産されているのは明白だ。ひさし部分はプレスで抜いて曲げてある。これらは伊藤剛氏の遺品の中から見つかった。
筆者の推測は、剛氏が本物の鉄道会社から頼まれて「信号機を並べた教習システムを作った時の残った部品ではないか」、というものである。 かなりの数が見つかった。
2018年03月17日
signal bridge

昔の価格は2ドルしなかった。時々1ドル以下で売ることがあり、いくつか買った。自宅のレイアウトに置いてあったが、博物館のレイアウトに引っ越してきた。


40年近くその違和感を持ち続けていたが、しばらく前に northerns484 氏にこのことを話したら、図面を見つけ出して下さったのだ。それを見て、疑問が氷解した。見かけ上は図面と合っているのだが、構成が違った。
2018年03月19日
続 signal bridge


このBachmannの右側の縦の細い材料は、浮いている。これが違和感の元だ。

博物館の信号橋はすべてプラスティック製であるから、いずれ壊れてしまう。ステンレス薄板をレーザで切ったものにするつもりだ。northerns484氏に作図をお願いしている。