新レイアウト

2017年03月31日

客車ヤードの延長

 車輛工作もしたが、レイアウトの方をサボっているわけでもない。車輛工作は1日1時間と決めている。例の競作は製作時間16時間と踏んでいたが、最終日の2日前に丸一日使ったので、製作時間は23時間ということになる。長いほうだ。筆者は工作時間を短くするように工夫している。考えながら作ることは、時間の無駄であると思う。工程表を作って部品を集め、工具を確認してから作り始める。工具が見つからないときは作業しないことにしている。趣味なのだが、時間は大切だからだ。

extended yard 客車ヤードの延長をした。終端には車止めを付けた。これが難物で、意外に時間が掛かる。立体を支え無しで作らねばならない。ある程度の角度でハンダで仮留めして、犬釘で押さえて修正しながら付ける。
 本当は木型を作ってそれに沿わせてハンダ付けするのが正しいだろうが、5つしか作らないのだからよかろうと思ったのだ。それが間違いであった。
 一つに20分ほども掛かる。アメリカで買った見本を参考にした。

extended yard2 本物を見たが、実にいい加減な作りで、熔接もへたくそだ。だからというわけでもないが、ごく適当な作りである。左右のレイルが導通しているから、両ギャップで切り離しておく。片ギャップでは心配だ。日本では車止めの手前で止めるが、アメリカではどういうわけか接触させている場合が多い。
 写真を撮ってから、少々時間が経っている。 

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2016年11月29日

ヤードの容量

 ヤードが二箇所完成したので、かなりの収容輌数が確保された。貨車ヤードはきっちり詰めれば、230輌は入ると見ている。
passenger car yard 問題は客車ヤードだ。客車編成が5本しか置けない。しかも12輌編成がぎりぎりだ。
 もうないと思っていたのに、貨車客車のキットが見つかる。物置、押し入れの整理をすると、どさっと見つかる。組み掛けのまま20年以上昼寝しているものばかりだ。
 こうなったら組むしかないので、博物館に持って行って、作業台に拡げておく。そうすると何が足らないかが見えるので、一覧表を作って書きこむ。ある程度目星が付いたところで、材料を切り、孔を開けたり曲げて部品を作る。時間があるときに一気にハンダ付けして組んでしまう。
 たくさんあったLow-D車輪が見る間に減っていく。アメリカからの問い合わせが多くなったので、再生産せざるを得ない。

 数がまとまっていれば、一挙に10輌以上組むと、一輌当たりの時間は少なくなる。塗装もいっぺんに済ませれば溶剤の使用量も少なくて済む。デカル貼りは大変だがそれも楽しい。客車はあと35輌は完成させねばならない。貨車は60輌ほどもある。

 もうこの時点でヤードはあふれてしまう。ヤードの増設を考えねばならない。

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2016年11月25日

隠しヤード完成

Hidden Yard 隠しヤードの工事が終了した。貨車を少しずつ整備して、自宅から持って行った。土屋氏から来たものも、当鉄道仕様に改造して入線させている。
 その数、ざっと150輌。奥まできっちり詰め込んで留置した。平面は出ているので、動き出すことはなかった。

Hidden Yard bird's eye view 上から見るとこんな感じだ。Kansas Cityのヤードはこの幅の2倍だが、それを彷彿とさせる。曲げたのは成功であった。
 ポイントの整備は済み、どの線にも抵抗なく入線させられる。路盤の一部の塗装がしてないので、近日中に完了させる。

 この部分のポイントは全部で9つあり、DCCで動かす。本線ではないので、手元から遠隔操作で動かす必要はないだろう。NCEではMini-Panelという商品を売っているので、それを採用する。まもなく到着する。
 文字通り、小さな線路配置図にスウィッチを付けるもので、目的の線のボタンを押せば、自動的にポイントが作動してルートを形成し、目的を達する。1つで8台の制御が可能だ。リレィによる制御のことを思えば、あまりにも簡単であり、また安価である。DCのレイアウトにも採用できる。そうすれば、膨大な量の電線からも解放される。
 もちろん、手元のスロットルからの指令も出せるが面倒だ。入れ替え作業は目の前で行うので、パネルに手を触れたほうが楽である。

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2016年11月13日

続 隠しヤードを隠す

腰壁完成 多少色が濃い部分は1年以上前に作った部分だ。光に当たるとこの色になる。
 今回腰壁を作った部分は階段の横で、少々窮屈なところだ。当初の設計開始時に、この部分の通路をどうするかで、図面を描きながらかなり長時間討論した。northerns484氏には大変お世話になった。すでにある2800、2900 mmRの路盤を使い、通路幅を確保するのは困難な作業であった。車椅子が通る幅を考えると、不可能とも思えた。

 車椅子は行き止まりにせざるを得ないかとも思ったが、3次元で考えると、1200 mmという高さは車椅子の人の肩の高さより高い。ということは、頭を少し傾ければ通過できることが分かったのだ。体格によっては頭を傾ける必要もない。そのためには、テーブルトップの裏側には、極力何も出ていないほうが良い。オーヴァハングになるので支えが要るが、細い鋼製の角パイプを突き出させ、それで支えた。角は最大限に削り、丸くした。たとえ頭をぶつけても痛くないようにした。健常者は、普通の体格の人ならそのまま歩ける。体格の良い方は、カニ歩きすれば問題ないだろうが、そういう人は今のところない。

wheel chair clearance この写真は最近のものである。 この程度の余裕でしかないが、通過できる。合板の先が一部直線になっているのは、木取り上致し方なかったのだが、結果として良い方向に働いた。もう少し削っても良いかもしれない。いずれプラスティック板で保護される。
 
 この車椅子は伊藤剛氏による改良品で、ブレーキがレヴァをどちらに倒しても効く、優れものである。リンク機構は剛氏のお得意であった。 

 腰壁が完成したので、隠しヤードは文字通り隠され、観客からは全く見えなくなった。線路の載ったテーブルトップは、極めて剛性が高く、体重を掛けても撓まない。 

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2016年11月11日

隠しヤードを隠す

 隠しヤードの工事が完了したので、腰壁を作った。高さが1200 mmの板を丸く張ったのだ。この工事は結構面倒な準備が必要であった。

bent wood frame まずテーブルトップの裏に、曲げた角材に接着剤を塗って、木ネジで留める。この時、外周との間隔が一定になるようにジグを用いる。この写真は1年以上前撮ったものだ。Dr.Yにお手伝い戴いている。

 木材を曲げるのは難しい。一定間隔で等しい深さに切り込みを入れ、ジグに押し当てて曲げる。曲がった状態を保ちながら、インパクトレンチでネジを合板の上から締める。
 上ができたら、下を作らねばならない。同様に木材に切れ目を入れ、上の部材と完全に一致する場所に置く。曲がりが不完全であると壁が波打つので、レーザを使って上下を一致させる。曲がりを固定しなければならないので、内側に薄い合板を接着剤で完全に固着させる。クランプが大量に要る。コンクリート床にはアンカを打って留める。
 たまたま本職の大工が見に来て、「あんた上手いね。これで飯が食えるよ。」と褒めてくれた。

 隠しヤードの工事が終わるまで、約半分の腰壁が固定できなかった。工事の都合上、側面から作業することがあるからだ。腰壁がないと、テーブルトップが多少撓むのが気になっていた。
 腰壁の材料は、ホームセンタで見つけた本実(ホンザネと読む)加工のカラマツだ。おそらくロシア製だろう。薄く溶いたオイルステインを浸み込ませ、ウレタン・ワニスを塗っておいた。多少の汚れは洗剤を付けて拭き取れる。

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2016年11月01日

車止め

 隠しヤードの終端部には、適当な緩衝装置が必要である。堅いものでは編成が衝突すると壊れたり、脱線したりする。

115_4908115_4912 末端部は本線の円周に沿って長さが変化するので、折れ線状の終端を設け、それに線路に対して垂直になる木材を取り付けた。三角のブロックは、庭のデッキを作った時の廃材を取っておいたものだ。カナダのイエロゥ・シーダでとても良い匂いがする。木目が素直なので、割って作った。右の写真は仮留めの状態である。

115_4909 発泡ポリ塩化ビニルの 3mm のシートを丸く巻いて、ワッシャを噛ませてネジ留めした。列車をぶつけると、実に良い緩衝能力を示す。スポンジでも実験したが、これよりはるかに大きなものが必要だった。


hidden yard DCCであるから、配線は極めて単純明快で、すぐ終わった。 すべての線で、衝突実験をして無傷であることを確かめた。

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2016年09月16日

続 隠しヤード敷設

escape track 隠しヤードの中の機廻り線である。長い機関車も一旦突っ込んで、切り離せるような寸法になっている。12輌の客車を留め置くことが出来る。ポイントマシンは、後付けは難しいので、予め付けておいた。切り離し用のアンカプラはまだ付けてない。電磁石方式にしようと思う。この工作は裏からできる。

 この部分は天井が低く、140 mmしかない。首を突っ込むこともできないので、横から手を入れて線路を敷く。ポイント部は、コルク板の上に貼ったものをハーマンのところで貰ったので、それを使っている。車輛が通ると騒がしい。通過速度がかなり小さいので問題にはならないが、貨車を手で押してその騒音を調べた動画を作った。かなりひどいものである。コルク道床は、何の役にも立っていない。


hidden yard その他の通常ヤード部分は7線あって、まだ工事中である。 照明は十二分だ。工事の時や、脱線復旧の時には必要なので、やや多目の照明を付けたのだ。捨ててある蛍光灯器具を有効利用した。使用時間が短いのでこれでよい。ゴムシートを敷いたが、5 mm厚ではなく、2 mm厚のシートを使った。エラストマの効果もあるので、十分静かだ。
 敷設は大変難しい仕事で、釘を打つ手を、横から入れることしかできない。この部分は25 mm合板上に建設し、一気に持ち上げて吊ボルトで留める方法も考えたが、重量がかなりあるので諦めた。長さは6 m以上あるから、同時に8人ほど居ないと持ち上げられないからだ。

 工事は、線路の通りを見る人と釘を打つ人が必要で、T氏にお願いして手伝ってもらった。あまり丁寧な仕事はしていない。速度が遅く、行き止まりで誰も見る人などいないから、完全な直線にはできてないが良しとした。ただし騒音対策は完璧である。 

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2016年09月14日

隠しヤード敷設

 亡くなったハーマンのところには、お悔やみを伝えるために、寄るつもりだった。ちょうど線路が不足していたので、荷物を現地で受け取るための送付先に指定してもよいかと聞いたところ、快諾を得た。2日のうちに荷物が届いたと連絡があったが、
「これは線路か?うちにもいっぱいある。持って行ってもいいよ。」
ということになり、博物館への寄贈という形で貰ってしまった。全部で数十本あり、かなりの体積だった。しかし、業者が商品を入れて来た箱が大きめだったので、それにぎっしり詰めることができた。
 空港に持ち込んだ時、検査で引っかかると思ったが、箱に
”Model Railroad Tracks”
と大書しておいたので、X線で検査しただけで通った。開けられると、もう一度きっちり詰めるのは難しいほどのすし詰め状態だったから助かった。透視するとレイルだけしか見えなかったのだろう。

 沢山の線路が揃ったので、隠しヤードの線路を敷き詰めた。「8線」+「機廻り線」で9本あると、線路がかなりの量必要だ。
 5 mmゴム板の上にエラストマを置いて、線路を留めた。ゴムは25 mm合板の上に置いてあるだけで、ところどころ、ずれ留めで釘が打ってある。この方法は、デッドニングがよく効いて、とても静かである。
 貰ってきた線路の中には、コルク道床に木の枕木を接着したものにスパイクしたポイントがあった。分岐の向きがちょうど良かったので、機廻り線用にフレクシブル線路の間に挟んで使った。
 その部分はとてもやかましい。ビデオに撮ったので、いずれYoutube にupする。 

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2016年06月19日

客車ヤードの現況

passenger car yard bpassenger car yard finished 懸案の客車ヤードの線路敷きが完了し、配線も済んだ。線路間隔を本線と同じ100 mmにしたが、それは正解であった。長い85 ft車(25 m車)を曲線上に置くと、車端がかなり近接する。

 この部分は機関車が走る部分ではないので、饋電線は少ない。客車の照明だけだから、レイルボンドに頼っている。饋電は 3 m おきで十分である。

rail bonds and bender レイルボンドを作るときに、今まではごく適当に銅線を捩じり、手で曲げていた。正確に曲げて取り付けると見栄えが良いので、 今回は工具と型紙を使った。銅線は裸撚り線の一端を万力で挟み、他方をヴァイス・グリップでつまんで捩じった。

making rail bonds この工具は、歯科の入れ歯保持用の針金を曲げるためのものである。日本製の本物は極めて高価であるが、これはPakistan製であると表示してある。アメリカの工具屋で手に入れたまがい物であるが、何ら問題ない。細い線を実に正確に曲げることができる。
wire bender 他にも丸く曲げる道具もあり、それは挟む位置で曲率を連続して変えられるようになっている。入手したのは20年ほど前であるが、当時の価格は一つ3ドルくらいだった。今ではもう少し高いだろう。

rail bonds and tools この種の工具は日本ではまず使っている人を見ない。とても便利である。立てて置く時は、このような保持台に置く。
 これは以前紹介したが、厚板に穴を開けて、底に薄い合板を張ればいくらでもできる。


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2016年04月10日

続 客車ヤード

 複線の本線と客車ヤードの間には、隠しヤードに下って行く線路がある。

UP and DOWN 本線は1.56%の登り勾配で、隠しヤードは1.9%の下り勾配だ。 片方は持ち上がり、他方は潜っていく。この二つが並んでいるから、地下鉄のようだ。

 その下り線の路盤を切るには、例によって型紙を作り、それを写し取って切るのだ。おマヌケなことに裏表間違えて作ってしまい、再度ばらして作り直した。単純な曲線ではなく、緩和曲線がついているので、逆にすると嵌まらない。 

 本線ではないとは言え、平面でないと困るので、継ぎ目をベルト・サンダで研いだ。裏の足の高さも念入りにチェックし、置いてみた。どこに力を入れてもバタつかないことを確かめる。 観客から見えにくいところではあるが、手を抜かないようにした。

 ヤードの線路はすべて色を揃えて、ある程度見栄えがするようにしたが、客車を置いたら何も見えなくなる。
 このようなヤードはDCCである。そうすると、止まっているプルマンの個別照明を点滅して遊ぶことができる。 

 下りの路盤高さは途中で5 mmの段差がある。その低いほうには5 mmのゴム板を敷くのだ。登ってくるとき、極めて静かになるはずである。 

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2016年04月08日

客車ヤード

 客車ヤードの路盤を作り始めた。薄い12 mm の合板を、現物合わせで切らねばならない。継ぎ目を少なくしたいので、3x6板から切り出す。寸法を測って作図しても、なかなか合うものではないので、現場で型紙を作ってそれを写し取った。

cutting pattern この場所はもともと文房具店だったので、倉庫に売れ残った和紙がたくさんあった。ずいぶん古く、シミがあったりして、商品にはならない。それを貼り足して、原寸大の型紙を作った。和紙というものは、しなやかで使いやすいものであるということを再認識した。
 合板に当てて、フェルトペンで外形を写した。それをレシプロ・ソウで切り抜く。はみ出した分は、別の板を当ててつなぎ、切り落とす。

passenger car yard 2 できた板を現場に置いてみた。当然ながら、ぴったり収まる。曲線分岐を置いてみて、不合理な曲がり方をしていないか、確認した。多少の修正は必要だろうが、まず合格だ。エポキシ基盤へのハンダを緩めるだけで、曲率の修正ができるのは楽だ。
 路盤高が30 mm になるので、裏に18 mmのディスタンス・ピースを貼り付ける。縁取りは5.5 mmのシナ・べニアである。

passenger car yard 3 直線の先の部分も、先ほどの切れ端を再利用して、廃棄物を減らす。細かい切れ端を利用して、合板を裏でつなぐ。裏には18 mm も余裕があるので、作業は気楽である。


 完成すれば、プルマン客車10〜12輌編成が5本収容されるヤードとなる。本当は16輌編成を置きたかったが、無理せず2分割することにした。 

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2016年04月02日

escape track

 日本語では機廻り線、機廻し線などと呼ばれる。終着駅などに到着した列車から機関車を外して回送する線路のことだ。アメリカには少ない。push-pull train が多いからだ。 

freight car yard 第三期工事の貨車ヤードにそれを付ける。その分岐を作って位置を確かめた。分岐は2台ずつつないで作ってある。Y分岐のところは3台が1組だ。その根元にもう一つ#8の分岐を作って置いてみた。大体の位置関係は合格だ。途中に転車台を置くか、デルタ線にするかで悩んでいる。転車台のほうが簡単なようにも思える。
 

114_4592 第二期工事の客車ヤードの曲線ポイントを手探りで作っている。少し曲げては置いて確かめ、線形が不自然にならないようにしている。
 この部分は用地が狭く、♯10分岐を使わないと、幅がすぐはみ出してしまう。左向きの分岐をだましながら曲げて右向きにしてしまう。枕木を外せばこれは容易だ。尖端レイルの反りを調節する必要がある。

building double slip 最初の分岐は double slip なので、それを作らないと進めない。原寸大に作図して、その上で組み始めた。これは♯10である。当然フログ部は可動にしないと脱線しやすい
 

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2016年03月25日

yard 線路敷設完了 

Yard Ladder completed 3週間以上かかったが、ようやく第1ヤードが完成した。と言っても、まだポイントマシンやDCCのデコーダも付けねばならない。レーザによるアラインメントがなければ、このようにうまくはいかなかっただろう。長期にわたって、機材を貸してくれたO氏に感謝する。すべてのポイントを直線側にして、貨車を一押しすると、するすると転がって本線に出る。何もしなければ静止しているので、平面性は合格だ。Yard Tower 信号所の中に3人入れた。
 Superintendent(支配人)、Inspector(検査官)とOperatorである。コントロール・ボードも置いた。実はここでやりたいことがある。この操作盤の上に、ちいさなLEDで指示らしきものを出させるのである。本当に線路の状態を反映する必要もない。ただ、ちかちかと変化すると面白いと思うからだ。完成までにまだ時間が掛かると思うが、いつかはやりたい。

114_4574 反対側から見てみよう。大した規模ではないが、一応40ft車が100輌弱収容できる。おそらくこのヤードは機関車付きの短い列車が待機する場所になる。電源はDCC onlyの区域である。待機している機関車からは様々な音が聞こえ、列車の照明も点くようになる。DCCの醍醐味を味わうことができる。
 転車台への進入路、退出路もできた。

114_4569 この写真では貨物列車、旅客列車ともに出払って、閑散としている。signal bridgeはこの位置に建てる。側線への指示を出す信号もここに付ける。かなり賑やかなものになるはずだ。

 来週からは第2ヤードの建設が始まる。それは旅客列車を仕立てて置いておく線である。10輌編成を5本置けるようになる。もちろんDCC専用である。そうしないと、車内の照明が点かない。

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2016年03月23日

鉄橋を架ける

 ループ線が本線を跨ぐ部分に鉄橋が架かる。そろそろ製作に掛かれる見通しだ。この橋の設計はnortherns484氏にお願いしている。

 すべて鉄板製である。側面のトラスは3枚のレーザ加工した材料を重ねて作る。H鋼の断面の形を表現している。細かい稲妻型のトラスもすべて再現してもらった。 
 かなり重い橋になることだろう。多分人が乗っても壊れないはずだ。曲線上なので、橋の断面はやや広くなる。

 今野氏に作って戴いた、傾斜した枕木を並べるジグも作った。レイルは正確に曲げて別のジグで保持し、枕木に接着する。そのあと、犬釘を200本ほど打つことになる。そうすれば曲率を保ったまま、橋の中に取り付けることができる。
 この傾斜枕木の作成がネックであった。長い間作り方を模索していたが、急転直下作って戴いたので、すべてが具合よく動き始めた。
 実物は普通の枕木の下にカントをつける distance piece (かませもの)を挟んでいる場合が多いが、この傾斜枕木のタイプも見たことがある。実物は橋の中に人間が入って作業できるが、模型ではそんなことはできない。かませる部材を正しく置く自信は全く無いから、この傾斜枕木が必要であった。今野氏には感謝する。

 橋の組立ては、熔接、ハンダ付け、接着、ネジ留め、カシメを組合せる。組立時に互いの位置関係が一義的に決まるように、見えない位置にタブとスロットを付けて戴いた。押し込んでレーザ熔接をしてもらうことになる。

 ガセットは薄いブラス板で作る。例の打出し機で簡単にリヴェットを出せる。橋梁用の大きなリヴェット頭を表現するダイも用意してある。

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2016年03月21日

wye (Y) switch

Y switch 機関区に行くときに通る分岐である。右に曲がれば修理工場で、左に行けばターンテイブルである。どちらも半径2800Rであって、Y分岐を作る必要があった。この分岐のフログ番手はかなり小さい(英語でこの”番手が小さい”という言葉を"coarse"で表す)。 #4よりもっと小さい。
 計算が面倒なのと、計算して作ったのに通らないということもありうるので、できている道床に紙を当てて、現物合わせで型紙を作った。それに半径2800mmの曲率ゲージを合わせ、リード部は緩和曲線のゲージを使った。フログは曲線フログであり、なかなか優美である。

 写真のフログ図面は枕木間隔の目安として置いただけで、ずれているのは承知している。
 
 尖端レイルはすぐに遠ざかるので、短くて良い。補強も要らない。あっという間にできてしまった。それに比べると、番手の大きな分岐は様々な点でむずかしい。特にフログ部分のフランジウェイ幅の管理が大変だ。以前、ジグを苦労して作ったが、そのジグが壊れてしまい再度作る気が失せてしまった。それよりも、適当に作ってから、洋白の薄板を叩いたものをウィングレイルに貼り重ねて狭くする。これが一番簡単である。はみ出たハンダはレイルよりはるかに軟らかいので簡単に削り取れる。

yard ladder もう一つY分岐を作らねばならない。それは隠しヤードの入り口である。これは使用頻度が高く、信頼性が要求される。少々念入りな設計が必要だ。
 その分岐は曲線フログではない。角度は検討済みである。
 
 

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2016年03月05日

信号機

114_4518 信号機の製作に掛かっている。分岐製作のメドがついたので、それに付随する分岐用の信号機を作っているのだ。仙台の今野氏にお願いして横フライスで土台部分を作って戴いた。自宅の縦フライスで作るつもりだったが、手順を考えると膨大な手間が掛かることがわかり、より簡便な横フライスによる方法をお願いした。

 確かに金のチョコレイト風である。卦書いてオプティカル・センタ・ポンチで中心にポンチ穴を打ち、ボール盤で穴あけをする。パイプを差し込んで、既製品の信号燈を付ける。配線をパイプに通さねばならないから、極細の被覆線を用意せねばならない。この既製品は協同ライト社製のものだ。

 長い方の台は、本線の閉塞信号機用だ。挽き物の土台とキャップを嵌めて、柱は出来上がりだ。信号燈の部分は腕で持ち出し、メンテナンス用の足場を付ければ出来上がりだ。細かくは作らないので簡単にできる。塗装は筆塗りで十分だ。

 助けて戴かなければ当分先延ばしになっていたと思う。ありがたいことに、このような助力の申し出がかなりある。ストラクチュアを塗ってあげようという方もいらして、本当に感謝している。

ladder with 3-way switch 側線は半分ほど出来た。三枝分岐は2回作り直したので、もうアゴが出ている。最初はひっかけて壊し、直したと思ったら、UP9000(6軸固定の機関車)が通らないことが分かった。仕方がないので、リード部分を伸ばし、右方分岐(この写真では左)に緩和曲線を付けた。
 さっさと諦めて、捨てて作り直した方がずっと早かっただろう。この写真では並べてみてアラインメントを見ている。すでに4つの分岐は完成していて、固定されている。レーザのおかげで、真っ直ぐであるから気持ちが良い。

 このような側線(ladderという)に信号を付ける時の規則がよくわからない。鉄道によってかなりの差があるようだ。要するに、運転時にどのポイントが開いているかがわかればよいので、勝手な規則を作ろうかとも思っている。 

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2016年01月04日

摩擦を減らす

 例の動画を見た友人からの連絡が多い。 単純に褒めてくれる人と、何かあると疑っている人が半々だ。何もない。英語で言うと、"Nothing in the sleeve(袖の中には何もないよ)."だ。これは手品師が言う常套句である。
 ステンレス車輪で、フィレット半径を大きくしてある。フランジの円錐面は決してどこにも触らない。 単純な話なのだが、フランジでカーヴを曲がると信じていて、お分かり戴けない人がいる。筆者はLow-D車輪のフランジ円錐面から先をすべて無くして走らせたことがある。何の問題もなく、半径2800 mmの線路を周回させることができる。実験がすべてだ。これについて異論がある方は、ご自分で実験されて報告されたい。「いや、こうなるはずだ」というご意見は、正直なところ迷惑である。模型には模型の理屈があるのだ。

 外国からの連絡は、ボールベアリングが使ってあるのだろう、というのが多い。ちゃんとピヴォット軸受だと書いてあるのに、である。 現物を持っていて、こちらの指示通りにモリブデン・グリスを付けている人は、「すごいね」の一言で終わりだ。「うちのは線路が良くないからこんないい音はしないよ。」というのもある。良い耳を持っている人だ。確かに、博物館の線路はナイロンタワシで磨いてある。走らせてもほとんど転動音がしない。それと大きなファクタは、エラストマの貼り付けである。接着剤をあまりたくさんつけないで、かろうじて留まっている程度にする。flex trackを留めるのは釘を用いるが、枕木を貫通する部分の穴は大き目にしておく。軽く留まっているようにするのが骨(コツ)である。こうするととても静かだ。コルク枕木を信じている人はまだ多い。無いよりはマシという程度で、効果があるとはとても言えない。

 機関車の回転部にはボールベアリングを入れる。高回転、重荷重のところには不可欠だ。スラストは専用のスラスト・ベアリングを入れるとギヤボックスの設計が楽になる。ラジアルベアリングでスラストを受けるときは、アウタ・レースが広がらないようにハウジングの剛性を高め、はめ合い誤差を小さくせねばならないから、素人には難しい。モータ軸にフライホイールを付けた機関車を押すと、はじめは押しにくいが、手を放すとそのまま、しばらく走るのが面白い。

 ところが最近戴いた手紙によると、

(HO以下の場合であるが)最近良く見聞きする、機関車そのものの摺動抵抗をそのままにトルクの強いモータに換装して良く走るようになった、模型も進歩したもんだというお話には賛同しかねています。実際のところ、かつての乗工社のキャラメルモーターPU(パワーユニット)でも良く調整して指で押して動輪が回るくらいにすれば、オリジナルのキャラメルモーターでも充分スローが効いた安定した走行はできます。

とのことだ。機関車の構造を改良せず、硬いグリスをつけてそれを強力モータで回すと、いずれモータは焼ける。より高性能の減速機ユニットの開発が待たれる。
  

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2015年12月31日

仮開通

 線路を敷き始めてから3か月以上掛ったが、ようやく仮開通した。仮橋付近の工作に手間取り、予定より3日遅れであった。まだまだ保線が不完全であるが、全線にわたって通電しても、異常は認められなかった。

trial trip 仮開通には、友人が二人立ち会ってくれた。プルマン8輌の優等列車と、70輌の貨物列車である。機関車は土屋氏のコレクションを整備して用いた。祖父江氏の精魂込めた工作で、注油のみで素晴らしい走りを示した。左の写真は貨物列車が上部ループを周回する様である。矢印が機関車である。
 貨車は70%がブラス製である。25kg以上ある。連結器が伸びて発進し、勾配では機関車が微妙にスリップするが、難なく登り切る。スリップは前後の動輪の位相が少しずつ変化するからわかる。関節型機関車articulatedsはすべて2個モータである。排気音を出すとその変化がわかる。
 勾配に掛かるのは約55輌でその他は平坦線にある。ということは、まだ30輌ほどつなぐつもりだが、負荷はそれほど増えないから楽勝である。平坦線を走るときの電流と、勾配を登っているときの電流は2.5倍ほど違う。単機では100 mA以下で、メータがほとんど振れない。ボールベアリングの効果で、ほとんど無負荷なのである。実測で効率は50%を超える。

 下り勾配では、適度のエンジンブレーキを効かせて降りる。電流を遮断しても貨車が押してくるが、3条ウォームの効果がそこにもある。筆者が採用した3条ウォームの効率は70%強である。すなわち、30%弱は損失になり、熱として放散されるが、その程度の効率が安全運転には必要なのである。もしこれがべヴェル・ギヤ、スパー・ギヤのみでの駆動であったりすると、抵抗が少なく暴走する可能性があるそれらの効率は90%以上だからだ。
 また、自動クラッチで開放すると大変な事故が起こるだろう
 3条ウォームはかなりの高効率と完璧な静粛性を持つ。蒸気機関車には最適である。筆者は、通常型蒸気機関車が歯車の音をさせて走るのは許せない
 伝統的に採用されている通常のウォームギヤの効率は普通15%内外である。しかもそれは良く潤滑されているときの話である。機関車全体の効率は数%程度である。

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2015年10月30日

線路を敷く

 すべてのエラストマ道床を敷き終えたので、線路を敷き始めた。勾配線はスティール・レイルである。足らなくなったのでどうしようかと思っていたら、S氏から3本戴いた。それだけでもありがたかったのに、N氏がかなりの量の在庫を融通してくれた。持つべきものは友人である。
 Atlasのflex trackのレイルを引き抜いて、そこに差し込んだ。無用となった洋白のレイルは、N氏の元へと戻る。一般家庭では鉄レイルは維持が大変かもしれない。
 このスティール・レイルはHouse of Duddyの製品で、底面がやや細い。だからこそ、差替えができるのである。これが同じ太さではとても差し込めない。
 
vertical curve 縦曲線を撮ったつもりだが、ややわかりにくい。この写真中、矢印のところで平坦線から約15.6 ‰の勾配になっている。左の奥のほうに貨車が見えるが、その勾配上の釘で止めてある。この程度の傾きである。この写真は望遠レンズで撮ったので縦曲線がほとんど見えず、かくんと曲がっているように見える。実際はなかなかの優美な曲線で曲がっているのだ。

quadruple track 複々線部分はまだ工事中で、完全に線路が固着されていないが、様子はお分かり戴けるだろう。



turntable and spurs ターンテイブルの枝線に、DCとDCCの線路を載せて、様子を見た。仮に置いただけだが、枕木の色が異なるので識別できるだろうと思う。 

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2015年10月22日

可動橋

 可動橋の両端には、円周の接線方向に回転する車輪が付く。日本のプロトタイプは2輪ずつであるが、アメリカの大型のターンテイブルには4輪付いているものがあり、それらはイコライズしている。本物の橋の、長手方向の捩じり剛性は知れているので、捩じられて、円周レイルに密着する。それを実現したい。

 車輪にはフランジがない場合もある。実物の駆動装置は4輪のうち1,2輪を用いている。摩擦力が足らない場合は補重している。模型でそれを実現するのは難しいから、中心軸で駆動する。かなり大きなトルクが掛かるので、軸は可能な限り太くする。たまに見る模型化例では、駆動軸の剛性が足らないので、橋がぷるぷると震えている。それだけは避けたい。橋はぐわーんと動かねばならない。

 出力が大きなモータを用いると、立ち上がりが良すぎるので、小さなモータにフライホイールを付けて動かす。もちろんギヤ比は大きくする。これについての基礎実験は終了している。
 見かけもさることながら、今回作成する模型では機能を重視する。橋の捻じれに対する剛性を低くし、円周レイルに密着させる。模型は実物と比べると堅いので、強度を確保しつつ、捻られるようにせねばならない。

DCC-DC compatible turntable 円周レイルを走行電流の給電に用いるとすれば、絶縁部の長さはできる限り短くせねばならない。同時に軸の部分でも給電が必要である。それはロック機構のDCC制御用である。すべてのポイントと同様、ターンテイブルもDCC制御である。進入、退出用線路の反対がわの枝線群にはDC機関車を入れる。そうしないと極性の転換ができないから、事故を起こす可能性があるからだ。   
 その枝線群と直交するエリアの枝線群に、DCCの機関車を配置するというのが、現在の案である。円周区間の絶縁区間はその枝線の隙間に来るようにする。集電は摺動式とする。そうしないと不確実であるからだ。十分な接触圧を確保する。絶縁区間を跨ぐときにショートしないように、精度高く取り付けねばならない。おそらくDCCの機関車はその瞬間、電源が切れてプツンと音を立てるに違いないから、それは避けたい。デコーダが優秀でないと、その停電時にメモリが飛ぶ場合もある。

 円周レイルを集電に使わず、軸の周りから取るとDC時の極性転換が難しい。DCとDCCの共用は難しいのだ。

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2015年10月14日

DC と DCC

DCC-DC compatible track 建設中のレイアウトには、DCにもなる本線がある。実は、そこのところの割り振りがとても面倒だ。
 自宅のレイアウトは、事実上DCC専用である。最近は乗り入れもないので、DCのパワーパックは外したままだ。

 新レイアウトでは、機関区から本線へ行く線および本線1本のみが、DCにもなる線である。不用意に切り替わらぬよう、安全装置を付けてスイッチで一気に切り替える。貨車ヤードには動力車が入らないことにすれば全く問題ないが、そうもいかないので、接触限界標あたりで電気的に切り離す。
 客車ヤードはDCC専用となる。客車には電灯がついているからだ。また、隠しヤードもDCC専用となる。そうしないと、本線走行中の入れ替えが難しくなる。

 おそらく、Visitorが持ってくる機関車の大半はDC仕様だ。それを無碍に排除することはできない。土屋氏から来た機関車のいくつかにはDCC化が終わっていないものもある。DC運転可能にしておけば、いろいろな点で助かることもある、と見ている。
 ターンテイブルは、切替えでどちらも使えるようにする。ターンテイブルの枝線 (spur)の半分もDC用になるので、間違えないよう、何らかの方策が必要だ。DCCの枝線に止まっている機関車は電灯を点け、音を出しているが、DCの方は沈黙していることになる。
 ポイント切替、ターンテイブルの動作はDCCで行う。これはDr.Yに、助けて戴くことになっている。

 場合によっては、無線操縦の機関車でDCの機関車を牽いて移動することもあると見ている。当鉄道ではすべての機関車が3条ウォームか、べべルギヤであるので、機関車を牽くのは簡単である。


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2015年10月12日

匐進を防ぐ

 勾配線ではレイルが下へと滑っていく。これをcreeping (匐進 ふくしん)という。35 kgの列車を引張り上げるのだから、かなりの力が掛かる。既製品をそのまま使えるHouse of Duddyの製品はよいのだが、Atlas製 を差し替えたものは緩いから、あっという間にずれてしまうだろう。道床の木部に打ち込んだブラス製の釘を曲げ、レイルに密着させてハンダ付けする。 これをある程度の間隔で行うと安心できる。
 鋼製レイルにはペーストではハンダ付けしにくいから、その部分にあらかじめ塩化亜鉛を用いてハンダメッキしておく必要がある。もちろん、水でよく洗っておかないと大変なことになる。

 饋電線から分岐した給電線はレイル2本のつなぎ目に来る。そこでレイル・ボンドを用いて、隣のレイルにも給電するわけだ。

 複々線の部分は、複線がループで還ってくるわけだから、2本ずつ同じ電源になる。DCCなら一つになるのだが、半分をDCにも適応させねばならないので、分離させている。
 信号機も新モジュールが到着しているので、試運転が始まれば取り付ける。

 饋電線の総延長はかなり長く、用意してあった電線リールが空になった。10年ほど前に専門家にもらったMil-Specの高級品だ。各色あったのでとても便利だった。
 信号用の線は電流が少ないので、使わないLANケーブルを使うことにした。これも100 m 以上あるので十分足りるだろう。
 
 
 

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2015年10月06日

続々 博物館工事の進捗

 作業は進捗し、まもなく試運転ができるところまで来た。時間がかかっているのは道床のエラストマを正確に貼り付ける作業に手間取るからだ。大まかに言えば、1日当たり 4 m ほどの速度で貼っている。例のジグを用いて、極めて正確に貼りつけているのだ。両面テープを用いればすぐ貼り終わるのだろうが、その方法では音を減衰させる効果が少ないことがわかっているので、強力な接着剤で点付けしている。走行時に微小なずれが生じて、音が摩擦熱に変わるのだ。
 
from North 一定の曲率のところは作業が機械的に進むが、緩和部分は手作業である。カントの逓増部分は、調整が難しい。必要に応じて、再度少量のパテ盛りをして、ベルトサンダで擦り落とす。埃が出るので、サンダの排気口に掃除機のホースを当てての作業である。
 この写真の部分は最も見栄えのする部分であって、cosmetic curveと呼ばれる部分である。右へ左へと、連続したカーヴである。カントの調整に、少々手間を要した。現在は完成している。

quadruple-track 2 複々線部分にはカントが一定の角度で付き、壮観である。この写真は、しばらく前の撮影だ。勾配は完全に均一である。
 高架部分で水平が出ているかを念入りに確かめた。24 mmおよび 27 mmの合板を使っているので、そう簡単には撓まないはずであるが、スパンの長いところは補強を入れた。

 勾配部分には洋白レイルを使わずにスティール製レイルを用いた。摩擦係数が1割強増大するので有利である。House of Duddy製のFlex-Trackには鋼製レイルがあるのだが、その在庫が足らなかった。仕方がないので単品で持っていた鋼製レイルを、Atlas製 Flex-Trackの枕木に差し替えた。この作業はかなりの手間を要し、指先が痛くなった。ともかく勾配部分は鋼製レイルになったので、走行が楽しみだ。
 100輌の貨物列車が引き上げられる様子を、堪能できるはずだ。
 

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2015年10月04日

続 博物館工事の進捗

to turntable spurturntable  spur ターンテイブルの枝線を所定の角度で進入させねばならない。進入路が1本であると、運用上都合が悪い。ところが、2本にするとその角度で入るための分岐の設計が難しい。今回はnortherns484氏にお願いして、コンピュータで型紙を作って戴いた。原寸大の型紙を張り付けて切り抜いたので、楽にできた。長さ3.5 m以上あり、合板をつないでからの切り抜きである。これを手で作図するのは大変である。置いてみると正確にできていることがわかった。northerns484氏には大変な手間をお掛けした。感謝している。

 塗装後の様子を紹介したい。
from South これはターンテイブル付近である。spur(枝線)は仮に置いてある。正しい角度は三角法で割り出す。
中心部を切り抜いて、15 mmの深さを出す。道床の高さが30 mm、エラストマの厚さが3 mmであるので、合計48 mmの落差がある。上路式にすると、深さがぎりぎりである。中心と先端部2箇所の3点で受けるタイプにする。それには可動橋の剛性をかなり小さくする設計が必要だ。模型は堅いので、かなり難しい。橋側面の板を極端に薄くするか、プラスティックにすれば可能かもしれないと考え始めた。実験をして決めたい。
  
from Southwest 中央部の客車ヤードへの進入路である。左奥がヤードで、左手前は入替機関車の引上線である。この写真では渡り線だけであるが、向こう側のポイントはダブルスリップに振替える。そうしないと場所がないのである。
 

塗装済み路盤組立中 上の写真の反対側から写している。時間的には少し差がある。信号所の地点からはすべての分岐が一望できる。Max Gray時代のブラス製なのだが、出来が悪く、ハンダがぽろぽろと取れてくる。全てばらして組み直さねばならない。
 アメリカで見たあるレイアウトでは、信号所内部の線路表示板の光が、光ファイバで切り替わっているのが見えた。もちろん色セロファンを張った円盤を廻して透過光が見えるだけの仕組みだったが、現在の技術なら本当にLEDで点灯させることもできるかもしれない。実現は当分先の話だろうが、先日はこの話で盛り上がった。
 

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2015年10月02日

博物館工事の進捗

 しばらく報告を怠っていたので、どうなっているのか、という問い合わせが多くなってきた。もちろん工事は進んでいる。目に見える進捗は少ないが、配線工事まで進んでいる。

painting top 全体をを塗装した。手伝いに来て戴いたので大助かりである。この方が座っている部分はターンテイブル用地で塗装が不要である。ローラ刷毛で一気に塗装した。こういう広い面積の塗装で大切なことは、逃げ道の確保である。うっかりすると、どこにも出られないということがある。手前の一箇所が塗ってないのはその出口である。
 一度塗りでは毛羽立つので、乾燥後、全て紙やすりで研いで、再度塗り重ねた。塗料は例の油性塗料である。
 ターンテイブル部分の合板はまだ留めてないので、少し浮いている。ピットを切り抜いて、裏打ちをしてから固定する。補強材は、荷重が掛かるので撓みにくい 24 mm合板である。

installing roadbed 完成している道床を基点から順次組んでいく。複数人で、隙間をなくすよう押し付けながら作業する。これはレイアウト建設の経験者に手伝いをお願いした。ここにいらっしゃる方々は、ご自宅にレイアウトをお持ちである。何も説明しなくても、確実に組んで戴くことができた。勾配のある複々線部分で、精度の必要な個所である。飛び出しているのは饋電線だ。
 
 道床が完成すれば次はエラストマの貼り付けである。以前施工した時は強力な薄い両面テープを使ったのだが、音が気になった。静かさが足らないのだ。エラストマと道床、あるいは枕木の間に適度な摩擦が生じると良いのだ。枕木は接着してはいけない。レイルとも固着を避けるべきである。どうしても固着する必要があるときは数本に1本程度の割合にすべきである。そういう意味でも、このエラストマの断面には意味がある。枕木が溝の中に嵌まっているので、釘で緩く留めておいても外れてこない。多少動く程度の束縛である。
 すなわち砂利を撒いて接着すると音が大きくなってしまう。自宅のレイアウトには砂利があるが、ただ撒いてあるだけである。

 饋電線はある程度の太さがないと、遠くで機関車のスピードが目に見えて遅くなる。勾配線では息切れも起こる可能性がある。2平方mmのものを用いた。圧着端子で確実に接続してある。
 レイルの継目に給電し、レイルボンドで隣につないであるので、最大レイル1本分の抵抗値しかないわけである。

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2015年07月20日

続 隠しヤード

 隠しヤードは二期工事でと言っていながら、工事をしてしまったのには理由がある。
 所属クラブの例会をたまにここで開きたいという要望を受け、了承したからだ。例会用の組立式レイアウト(HOなど)を置くスペイスをあらかじめ決めておかねば、後になってから、「ここは隠しヤードの勾配線になるので小さくしてくれ」とは言いにくい。
 最初に用地買収をしておかねば、あとあと困るのでヤードのスペイスと機廻り線、デルタ線の場所を決めた。
 近日中に彼らは測量に来て、新レイアウトの線路配置を決めていくであろう。新レイアウトは組立て式である。当博物館に収納する。



 鉄骨でできた支柱に勾配線の受けをつける作業は非常に簡単である。インパクトレンチがあれば、ドリルビスで一発で締付けられる。ドリルビスの刃の部分は極めて硬い。一回しか使わないので、思い切り硬く熱処理がしてある。一方、いわゆるドリル刃は繰り返し使うことを前提にしているので、刃には靭性が要求される。欠けたりしてはいけないのだ。刃先角も吟味している。
 ドリルビスは硬さだけしか考えていない。2 mmの軟鋼板を通過すれば用が済むので、10秒ほど持てば十分である。刃先が欠けても問題はない。
 ドリルビスがあまりにもよく切れるので、ドリル刃の代わりに使っていたら、10回くらいで全く切れなくなった。虫眼鏡で見たら、やはり刃先が欠けていた。

 ドリルビス以外にも、よく似たものでピアスビスがある。作っている会社が違うので登録商標が異なるのだ。先端に刃がついていないタイプも使う。薄板を重ねて留める時に使うのだ。角スタッドを組むときに多用した。先端の円錐についているネジが食い込んで穴をあける。相手が薄い軟鋼板だから、押し付ければへこんで、食い込むのだ。まさかとは思ったがよく効くネジだ。
 
 鉄骨に合板などの木材を留める時にはこの羽の付いたドリルネジを使う。使うとその威力には驚かされる。普通のネジ(羽がついていない)を使うと、木材にもネジが効いてしまい、鉄骨に穴をあけているときにネジ頭がめり込んでしまって役に立たない。仕方がないから、ドリルを逆回転させながら押し込んで、木材のメネジを完全につぶしてしまう。そうして鉄骨部のネジを立てるという面倒な操作をしていたが、このネジは羽が木材を拡げて、ネジを効かなくする。鉄骨にネジが立って食込むと、羽が折れて奥まで入る。実によくできたネジで、一回使うとそのありがたみがよくわかる。
  

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2015年07月18日

隠しヤード

 隠しヤードという言葉は鉄道模型用語であって、実物の世界にはない。小型模型では、長い箱を作って編成ごとに収容するアイデアがある。ターンテイブルのように放射状に動くとか、トラヴァーサのように平行移動する機構が時々発表される。
 Oゲージでは長さが 7 m もあり、それを正確に動かすのは難しい。長いと撓みを生じるから、剛性のある支えを作らねばならず、その質量はとんでもないものになる。今回、振り分け線を可撓式にし、フレクシブル線路で左右に振って解決する方法を考えたが、様々な点で難しい。入替の機関車がB-Bのような柔軟な軸配置の場合は良いが、固定軸距離の長い5軸の重い蒸気機関車が来ると、可撓性の線路は真っ直ぐに伸びてしまい、末端部のアラインメントが狂い、用をなさなくなるからだ。

yard ladder 結局、よくあるポイントによる振り分けを採用した。#4のY分岐は#8のフログの2倍の角度で作らねばならない。左右均等の振り分けにしたので、ヤードの全長は短くできる。本当は、直線から等角で平行に枝が伸びるタイプが好きなのだが、仕方がない。写真はポイントの型紙を仮置きしたときの状態である。

 ヤードの手前に分岐があるのは、機廻り線の帰りである。機廻り線にはデルタ線を設置して、機関車は向きを変えて出られるようにしたい。このあたりは機能のみの発想で、現実的かどうかは一切考えない。どうせ見えないところであるから、それでよいだろうと思っている。ただし、TVカメラを置いて、機関車の位置は把握する必要がある。

 ヤードの入り口にはtell-taleをつけるつもりだ。貨車の中には積み荷などで背の高いものもあるので、それが高架部に激突するのを避ける装置だ。実物のテルテイルは、SANTA-FEの延長煙突をひっこめるのを忘れてトンネルに入るのを防ぐなどのために設けられた。鉄の鎖をたくさんぶら下げたものだ。ぶつかるとかなりの衝撃があったろうと思われる。多少は柔らかいロープをぶら下げたものもある。
 模型の場合は光電式にして警報を発すると良いかもしれない。


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2015年07月16日

続 博物館工事進行状況


113_3194to hidden yard 隠しヤードへのスロープを作った。当初1.6%だったが、1.9%にしないと、ヤードの有効長が稼げないことがわかって、急遽作り替えた。これでも分岐の途中までは勾配線の中だ。
 ヤードは8線で、最初は#4 Y分岐である。そのあとは#8分岐をそれぞれ3台ずつ付ける。枝線の先端は障害物を避けて少し曲がる。

 本線のような吉岡式道床ではなく、合板の上にフレクシブル・トラックを、ゴムを介して敷く。そうしないと本線の下をくぐる時に、深い位置に基盤を作らねばならない。吉岡式道床は30 mm あるので、それを用いると基盤を低くせねばならなくなり、その下を通るのが困難になる。少しでも薄いほうがよいという判断だ。

 建築限界は最低限にする。普通の客貨車が入れば良いので、ぎりぎりの高さにしてある。
 隠しヤードは楽屋裏であるから、人に見せるものではない。貨車等をしまっておくところである。それを引き出すのに、ガラガラゴロゴロ音がするのは許せない。だから、5 mmのゴム板を置き、その上に道床型樹脂を敷いて線路を敷く。非常に静かになるはずだ。
 
slope to hidden yard 本線部分は不測の事態に備え、多少の余裕をみた建築限界を持っているが、ヤード部分は最低限である。例の大物車の上端から2 mmしかないが。普段その貨車は、そこには入れないことにする。

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2015年07月14日

博物館工事進行状況

bird's eye view from north すべての路盤が完成し、上を全周歩いて壊れないことを確かめた。あちこち補強を入れて撓みを少なくしたので、安心できる。この写真は北から見ている。
 橋の部分はオフセットして、abutment(橋台)を作る準備をした。支えとなっているスティールの棚には筋交いを入れて剛性を高めた。3×25の鋼板をネジ留めしただけである。高架部分は28 mmの合板を用い、継手も同じ板を用いて、接着剤とネジで固着した。

bird's eye view from south 南から見てみよう。ターンテイブルの座標が確定したので、そこに線路を置いてみた。右上のほうから降りてくる線路は再設計している最中に撮ったので、続き具合がおかしい。現在は設計が完了したので、不自然さはなくなっている。
 高架に沿って廻り込んでいるのは、整備工場への分岐だ。本当はもう少し本数がほしいのだが、これが限界だ。空いているスペイスに何か欲しいのでそれを置くことにした。

head clearance 建築限界を調べている。この大物車は、当鉄道で一番大きく、125 mmの高さがある。高架部は203 mmある。レイルの高さが51mmなので、30 mm 弱のクリアランスがあることになる。直線の線路ならば、レイル高さは3 mm強低くなる。 




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2015年07月01日

続々々 easement

 コメントを戴いたので確認したところ既製品にもあることがわかった。

 倍の半径を持つセクションを挿むようになっていて、角度も1/2になっている。複線を想定しているから大したものだ。果たしてどの程度売れているのだろう。

cosmetic curve 筆者が建設中のレイアウトの緩い reverse curve (Sカーヴ)には大半径の円曲線を順次細かくはめ込み、曲率を逓減させている。その最大半径は10 m以上ある。この部分は通して見たときに違和感がないように、かなり丁寧な設計になっている。施工もCNCで切り出してあるので正確である。以前にも述べたように、カントも正確につけることができた。

 また、線路敷設用に定規をレーザで切り出してある。それをはめて線路を固定すると、きわめて正確な曲線が簡単にできる。 
 Armstrong氏はこの種のカーヴをCosmetic Curveと名付けた。単に直線にしても良い部分なのだが、緩やかな曲線にすると列車がうねりながら走り、感動的な場面となるはずだ。

 本線上はカント、緩和いずれもつけてあるが、構内の配線には全くついていない。 また、隠しヤードへの勾配線にはカントなしである。勾配は1.5%であるから大したことはないが、半径がやや小さく2600R程度であるから、内側に引き込まれて脱線することがないようにという配慮である。逆カントを付けるほどではないが、多少は配慮が必要であろう。隠しヤードは10線で200輌以上の収容力を持たせる。機能だけを考えるので、かなり簡略化した構造となる。

 隠しヤードはレイアウトの下に吊り下げる構造となる。事故時の対応を考えると、十分な照明と手の入るスぺイスが必要である。すべての線ではないが機廻り線を付けて、機関車を戻すようにする。途中にデルタ線があれば、転向も同時にできる。レイアウトの高さが1200 mmであるので、隠しヤードの路盤面は950mm程度になる。走行させるわけではないので、作りは簡便な形とし、ゴム板の上に線路を直接敷く。ゴム板の在庫は80 kgもある。これを有効利用したい。

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2015年06月19日

続 鉄橋

 図書館で橋に関する本をいくつか読んだ。インターネット上でも、ある程度の情報に接することができる。一番良いのは専門家の話を聞くことだが、残念ながら、今のところできていない。

 新レイアウトはアメリカの鉄道を主題としているので、橋は当然アメリカのデザインになる。日本には少ないがBaltimore Truss にしようと思っている。筆者の好みである。これは圧縮材に座屈(buckling)が起こらないように補助を入れている。日本には例が少ない。あっても上路型である。
 手で作ると大変面倒な形であるが、レーザで切れば、楽である。

 ガセットプレートはブラス製でリヴェットを押し出す。このような仕事にもってこいの道具があるので、それを利用する。いずれ詳細については述べる。 
 橋台には熱膨張を逃がす装置が必要である。かなり大きなものになるので、省略はできない。枕木は正確に切り出してカントを付けて並べねばならない。その工法については、検討中である。

 たかだか600 mmの橋ではあるが、専門家が見てもケチがつかない程度に仕上げたい。前回のNゲージの鉄橋は、高さがまったく足らないとのことである。それと、これには大きな忘れ物がある。門構えのところは良いが、中間部に筋交いに相当する部品がない。だから非常に寂しい感じがする。

N scale bridge3H5H7H この写真の縦横比を変化させてみた。順に、高さを100%、130%、150%、170%とした。どれが良いだろうか。 

 


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2015年06月17日

鉄橋

 最近、橋を見るたびに心が騒ぐ。今作ろうとしている橋のヒントがないか、目を凝らして見る。

 伊藤剛氏は、高速道路の橋を見るたびに、「軽くて良いなー」と思ったそうである。曲がった橋を見て、「自動車は軽いんだね。せいぜい30トンだからね。」と仰った。
 「『鉄道模型の橋の曲がったのを作るのは間違い』とある本に書いてありますが、勘違いで曲がったガーダ橋を実際に作った人がいます。」と言うと、 
 「機関車が100トンもあることなど知らないんですね。落ちてしまいますよ。」   と苦笑いされた。

 作るべき橋は全長650mm、複線で曲線上にあるから、幅は少し広くなる。  カントは枕木に付けねばならない。厚さの異なる鋼板をレーザで抜いて積層する。そうすれば、やや複雑な断面も、容易にできる。接着剤で付けるつもりだ。脱脂してあれば、驚くべき強度で接着できる。細かい部品もすべてレーザで抜いて取り付ける。
 ガセットにはリベットを打ち出して貼り付ける。

 問題は色である。どんな色が良いか、土屋氏に聞くのを忘れた。彼は無彩色を勧めるはずである。 黒か銀にするつもりだ。

 隣に置くガーダ橋はすでに材料を調達し、作り始めるところである。上路式にするつもりだ。 

N scale bridge Nゲージの複線鉄橋を見た。どうも弱そうな感じがする。たぶん背が低いのだ。機関車を通すのには無理があるように思うのは筆者だけだろうか。歩道橋なら可だ。この橋のプロトタイプが知りたい。

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2015年06月15日

organizing bookshleves

sorting mags 先日、所属クラブの方々が手伝いに来てくれた。雑誌の整理がまだついていなかったのを、一気に片づけてくださった。雑誌は重く、とても一人ではできかねる。本当に助かった。 
 
 中には見たこともない雑誌があって、驚いた。土屋氏は丹念に鉄道関係の雑誌を集めていらしたのだ。

 その作業後、人数が居ないと出来ない作業を手伝ってもらった。それは6 mもある鋼の帯板をレイアウト路盤の24 mm合板に取り付ける作業だ。4人で持ち上げて押さえ、40 mmのネジで留める。

cantilever この部分は本棚の上を通過するのだが、オーヴァハングになっていて、下を車椅子が通過できるだけの幅を確保している。立っている大人は目の高さを列車が通過するのを眺めることができる。その時、せり出し部に手を掛けたりする人が居るだろうから、一応、大人一人の体重が掛かっても安全な設計にした。
 本棚から角パイプで骨を出し、それに合板を固定したが肋骨状の骨だけでは、荷重が一本に集中してしまう。
 棚部分の先端の全周を鋼板でつないでしまえば、荷重が一点に集中することがない。すなわち、走行時に路盤が波打って脱線ということから逃れることができる。

 完成後ぶら下がってみたが、3mm程度の変位であったから、十分安全圏に入っているものと思う。この部分にはアクリルガラスの防護壁が付く。

sorted bookshelves この写真左の赤いファイルはNMRAのBulletinである。毎月送ってきた会報である。
 70年代のものがまだかなり残っていた。80、90年代のものは、かなり捨ててしまったように思う。たまに見てみると思わぬ情報に接して、のめり込んでしまうことがある。



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2015年06月13日

rock texture

 さて、高架線の路盤ができたので、橋とトンネルの工事にかかる。今回の線路は複線で線間が一定なので、トンネルは複線用を作らねばならない。トラス橋も複線用を設計中である。ただし、スパンの短いガーダ橋は単線用を並べる。今アバットメントの工事をしている。abutmentと云うのは、築堤から橋に移り変わるところにある橋台である。鉄筋コンクリートでできた、かなり頑丈な構築物だ。
  トラス橋とつながっているので、接続部にはピアも作らねばならない。pierはいわゆる橋脚である。比較的短い橋なので、垂直荷重だけ考えればよい。長い橋だといろいろなファクタを考える必要があるのだ。

 アメリカの重量級の橋を調べている。細い橋では実感が湧かない。それなりのデザインが必要だ。当分は仮の橋でまかなう。

 ヤードの横を走る高架部分は微妙にオーヴァラップしていて、気分が良くないので、路盤の縁を切り落とした。その部分は岩壁を作り、垂直に近い傾斜を作って逃げる。

rock texture by ceiling tiles 堆積岩が層をなしている場面にはよく出会う。筆者の地下のレイアウトにはそれが数メートルにわたって作られている。作るのは簡単で、天井材を手で割って、木工用ボンドで貼り重ね、それに水性ペイントを層に沿ってこすりながら塗り重ねればよいのだ。摩擦で角の部分が丸くなり、簡単にそれらしくなる。層理が水平では面白くないので、破片を挟んで傾けてある。なかなか具合が良い。角度が一定では面白くないので、破片を挟む位置を加減して波打たせると実感が出る。
 
 天井材は安いものである。原材料はセルロースとロックウールで、それに防火剤を含ませて成型してある。工事現場で捨てられるのを、大工に訳を話して貰ってくる。喜んで渡してくれるはずだ。場合によっては半端物を箱ごとくれる。 筆者のところにはそれが3箱ある。

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2015年06月11日

laser level

laser level 最近、この種のレーザ機器はとても安価になったようだ。日本語では「レーザ墨出し器」と云うのだが、英語ではかなり面倒な名前がついていた。self-leveling horizontal and cross line generator (自動水平垂直線発生器)などと云っていたのだ。それがだんだん短くなり、レーザ・レヴェルで通用するようになった。
  
 今までは路盤の高さをオートレヴェルと云う望遠鏡(右)で見ていた。向こうに短い物差しを立て、それを覗いて見る。目盛を読み取って、「あと何ミリ下げる」と言うと、向こうに居る人がクランプを緩めて調節する。目盛が合ったところで、熔接するわけだ。必ず二人要るので、助っ人が来た時の仕事である。

 この器械を貸して戴いているので、その仕事は一人でもできる。レーザ本体を分厚い定盤(じょうばん)の上に置き、レーザ・ビームを出す。物差しを現物に当てて、レーザの位置を読み、目的の数字になるように上下すればよい。大変なスピードアップだ。

 電池もかなり長持ちする。すべての仕事が終わった後で、路盤に沿って物差しを当てながら歩くと、水平が出ているかどうかはすぐわかる。今までは、完工検査は実際の作業と同じ手順であって、面倒なこと、この上なかった。疲れていると、いい加減になってしまう。  

 高架部分の水平が出た。ここが水平でないと、間違って列車を流出させて大事故を招く。そういう意味で、大切な部分である。各種の厚さのシムを用意し、補正量を挿入する。重い材料であるので、肩で持ち上げて差し込む。
 
 二期工事の隠しヤードへの入り口の勾配も計算して、見当を付けた。工事は当分先になるだろうが、目論見は必要なことである。200輌ほどの容量を要求されている。隠しヤードに列車を入れておかないと、いちいち車輌を線路に載せなければならないので、事故の元である。運転の便を考えて、機廻し線も用意するつもりだ。 


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2015年06月03日

East Meets West

East Meets West この標題はアメリカの大陸横断鉄道が、二つの会社によって建設され、ユタ州プロモントリィで結合された時の新聞の見出しである。
 博物館のレイアウトにおいても、いよいよ二つの方向から伸びてきた線路が、近日中に結合される予定だ。 

 作図をnortherns484氏にお願いしたので、先日測量をして戴いた。大体のところは図面通りで、誤差は1/1000程度であった。15 mで15 mm以下の誤差である。大きなものであるから、ノギスを当てて測ることができない。レーザの距離計、大きなコンパス、レーザのレベル出しなどで、レイアウトを作った訳である。実際のところ、誤差がどの程度か、見当もつかなかった。100 mmもあったらアウトである。曲線を作っていっても、向こうで二つの線路が合致しない。結果が出るまでヒヤヒヤであった。

 路盤は15 mmの合板を使うつもりであったが、同じ敷地内の裏の家を取り壊しているときに出てきた、大きな分厚い一枚板があるので、それを使うことにする。幅650 mm、長さ2100mm、厚さ28mm もある。和服の手入れの時に使ったらしい。もう何十年も使ってないので、乾いていて、 カリカリと云う音がする。捨てることはないので運んできた。

 今回は二つの線路を向かい合わせると、間に直線を挟めばOKであった。十分正確とみなせる。 向こうにトンネル内壁が見える。これはテキサスから運んできたもので、Lorrel Joiner氏にもらったものだ。
 これを使おうと思ったが単線用であり、どうやっても曲線の複線には向かない。

 トンネル部の上は築堤であるから、どちらかと言えば、コンクリートの擁壁を作って天井にIビームを並べたもので十分である。そういう作りをよく見た。鉄骨はむき出しであった。塗装がないと云うのは内陸部の常識である。しかし、蒸気機関車の時代は煙に酸性物質が入っているから、錆びやすかったはずだ。

 鉄橋が完成するまでにはしばらく時間がかかるので、仮橋を作って仮開通の予定だ。自宅から貨車を大量に輸送しなければならない。2編成で200輌必要だ。


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2015年06月01日

vertical curve, reverse curve

 高架部分には縦曲線がある。vertical curve という。1.6%の坂を登って、平坦線になるところである。
 車輌に人間が乗るわけではないので、加速度を正確に増減する必要はない。ごく適当である。連結が切れないような動きをすればよいだけなので、深く考えた訳ではない。ただ、見たところ不自然であってはいけないということだけを念頭に置いて作った。
 この3.6 mのセクションをいくつか試作してみたのだが、2本の鉄骨(30 mm角アングル)の間に合板を置き、それが重力でたわんだ形が気に入った。
 厚い24 mm合板では、その剛性が大きすぎて不自然だった。15 mmではやや薄すぎる。12 mm合板を2枚接着剤を付けずに重ねるとよくたわむ。荷重を掛けない状態で接着剤をはさんでもう1枚載せ、数か所をネジで留めた。すなわち、グランドピアノの曲がった板のように、曲がった状態で固着し、その状態を保存したわけだ。

 接着剤が固まると大きな剛性があり、形もよい。全体を鉄骨で挟んだ状態でたわませたので、そのまま、ドリルビスで留めた。鉄骨と合板は6本のネジだけで留まっている。合板は少しずらして使ったので、切れ目が見えるわけでもない。鉄骨も大きな剛性があるので、人が載っても大丈夫である。

reverse curve この写真をご覧になると路盤のたわみ具合がよくわかる。reverse curve とは、日本語でいうところのSカーヴである。間に車体長程度の直線を挟んである。これをやらないと脱線するし、見かけが良くない。緩和部分は大半径の円曲線を挟んでいる。当初、インチキな方法だと思ったが、吉岡氏の理論をよく理解できるようになると、実に合理的であることがわかった。車体の食い違いを十分に補正してくれ、走行時の見かけが大変良い。

 フレクシブル・トラックは仮に置いただけなので、多少食い違っていることはお許し願いたい。カントが徐々に減少し、やがて増えていく様子もよくわかる。自動車用パテで三次曲面を作った。面倒ではあるが正確なカント逓減、逓増が実現できる。 



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2015年05月30日

高架部分の建設

from South 高架部分の延長工事が進んでいる。半径2800 mmと2900 mmの複線だ。100 mmずつ、左右に犬走ならぬ保線用の自動車が走るスぺイスを設けている。つまり、幅が400 mmの厚板である。かなり重い。
 先日ケチな板取りの工夫を紹介したところ、N氏が、
「そりゃそうです。無駄なことはもちろんのこと、ごみを捨てるのも大変です。HOでも困るのですから、Oなら余計大変ですよ。」
とおっしゃった。実際にレイアウトを作っている人の言葉は重みがある。

 今回もかなり工夫して、無駄が出ないようにした。斜めの切れ端は背中合わせで貼り付けて、支えにした。まだ仮の状態であるから、天端(高さ)は合っていない。

 問題は三分岐のあたりが周回部に近いことである。その部分の路盤をほんの少し削らないと、オーヴァ・ハングになる。特にシーナリィを設けないディスプレイ・レイアウトなので、どうでも良いのだが、鉄筋コンクリート造風にはしたくない。岩の上を走っている形にする。岩のテクスチャは作るが、色は他の部分と同じグレイである。
 100 mmの余裕部分を、75 mmほど削ることになる。すなわち、犬走になる。

from North 鉄橋の設計にかかっている。例によって図面化はnortherns484氏にお願いしている。鋼板をレーザで切り抜いて積層する。稲妻型の補強もレーザで切れば、訳はない。模型の橋を鋼で作るというのは、模型界広しといえども、珍しいはずだ。かなり重くなるだろう。
 スパンは650 mmで複線型だ。その部分でBig Boyが2台すれ違うと、ざっと700 tonだから、かなりの強度がないと不自然だ。重量級の橋になる。

 音をピックアップするマイクロフォンを付けて、通過する列車の音を拡大して聞かせるようにするつもりだ。

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2015年05月24日

博物館工事進捗状況

upper tracks 高架部分の路盤がある程度出来上がった。大体の様子はお分かり戴けるだろう。

 高さもまだオート・レヴェルで合わせてはいないが、ほとんど正しい高さにはなっている。合板は24 mm厚で、これも節約して2枚取れるように工夫した。写真では切り落としていないが、卦書きは入れてあるので、切り離して別の場所で使う。レシプロ・ソウを使えば、この高さであっても簡単に切り離せる。

cosmetic curve この写真でお分かりかと思うが、Sカーヴは直線を挟んで作られ、緩和はきわめて大半径の円曲線をいくつか組み合わせている。カントが付けられているので、列車は左へ右へと傾きながら走るはずである。見せ場である。


 下の平面の線路と交差するところはトンネルで解決する部分と、橋を掛ける部分がある。複線間隔が小さいので、複線用のトンネル、橋を用意せねばならない。

 高架線が広い平面にある時は盛り土風にすれば良いのだが、下の線と近い場合は垂直に逃げなくてはならない。細かいストラクチュアを作らないディスプレイ・レイアウトであるから、その部分を板で作ることになるのだが、多少の工作もする必要があるだろう。その手加減が難しい。

4-track 複々線部分の路盤は完成して、すでに塗装も完了している。この写真はかなり古い。
 



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2015年05月08日

パズル

 高架部分の路盤を作り始めた。28 mmという厚い合板を安く手に入れたので、これを有効利用したい。幅400 mmで中心線の半径2850 mm路盤をその板から取ると、1枚しか取れない。半分以上を捨てることになるから、あまりにも、もったいない。
 
 工夫して2枚取れないものかと、ずいぶん考えた。長手方向でつなぐと、弱くて意味がない。幅の方向なら、つないでもよいことにする。

 ある程度考えて、northerns484氏に相談した。コンピュータで細かい数字を調べてもらうためだ。たちどころに修正された答が返ってきた。

puzzle 筆者の案よりはるかに素晴らしい解で、内側の部分を切り取って外側に貼り足す。殆ど無駄にならない。剥ぎ合わせるのは、専用の機械と部品があるので、訳なく出来る。

 問題は切り出し方だ。真ん中の直線は、丸鋸を注意深く沈めれば切れるが、端は深さ方向に、丸くなる。完全には切れない。細かいところは、手で鋸を挽く以外なさそうだ。しかしこの合板は固い。曲線部分の切り出しも大変だ。外周の方は丸鋸で大きく切って、多角形にしていけばできるが、内側の曲線は不可能だ。
 曲線を丸鋸で切るのは、筆者の得意技である。後ろの切れ目にくさびを押し込んで広げながら切るのだ。しかし、厚い板はできない。せいぜい12 mmの板までで、それ以上はアサリの厚みでは切れない。

puzzle 2 そこで登場するのは recipro-saw である。レシプロ・ソウとは、往復動で切る電動鋸である。日本の大工はあまり持っていないが、アメリカの大工は非常によく使う。窓を抜いたりするときに便利だからである。

 普通は垂直に使うが、今回は寝かせて曲線切りをする。刃のしなりを利用するのだ。この調子で切っていたら、近所の人が見ていて、「名人芸だね。大したもんだ。」と感心していた。

puzzle 3puzzle 4 これが切り終った状態である。残材が少ないので気分がよい。

 この話を数学の先生に話したら、
「条件が足らない。切る回数を少なくと言わなきゃ駄目だよ。僕だったら、極めて細く切って張り合わせるな……。」

  

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2015年04月18日

CNCルータ加工

CNC-milled plywood 半径2800 / 2900 mmの複線は必要数以上にあるが、複々線の3000 /3100 mmの道床付き路盤がない。吉岡方式で作るのはやや面倒であったので、12 mmのType 2 ラワン合板で正確なものを切り出して作ることにした。その他、高架線の緩いS字カーヴ(cosmetic curveという)を直接切り出した。いくつかの会社に見積もりを出してもらい、安いところに注文した。高いところと比べて40%以下の価格であった。 

 DXFというプログラムで書いた図面を送ると、直ちに見積もりが出てくる。工場としても、何も考えることもなく、合板を持ってきてセットするだけであるから、割の良い仕事であるはずだ。本業の仕事の隙間に入れて貰えば、訳なくできてくる。

 S字カーヴは見せ場である。緩いカーヴをうねりながら列車が走る。真正面から見ると素晴らしい景色だ。この種のカーヴでは、カント(superelevation)が重要である。この区間ではコの字断面の路盤の片方の足を多少伸ばしてカントを付ける。長さが何 mもある側板の高さが、左右に曲がると微妙に伸び縮みしてカントを作る。それを卦書いて、正確に切り出すというのは、凡人には出来ない。削り易い材料で作って鉋(かんな)を掛けようとも思ったが、潔く諦めて、CNCのお世話になった。プログラムはnortherns484氏にお願いした。曲率が微妙に変化するのだが、実に美しいS字カーヴになった。

 この写真の左上の6枚は緩和部も含めて切っている。一枚ずつ形が違うことがお分かりいただけよう。
 出来上がりをノギスで測ると、実に正確で驚いた。これを組めば、自然に、うねる線路が出来るわけだ。

 このようにCNCは、人間の工作の限界をはるかに超えた正確な寸法を出してくれる。カントの無い線路を作って、楔(くさび)を挟んで調節するなどということは、しなくて良いのだ。

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2015年04月16日

ジグソウ

 中心の位置を割り出して、ネジを立て、コンパスの中心を留めた。フェルトペンで半径3050 mmの円周を描いた。これがレイアウトの縁の半径だ。それより100 mm入ったところに、半径2900 mmの線路道床の外周がある。
 ターンテイブルの位置が微妙にずれる可能性があるので、まだ孔を開けられない。

 突然助っ人が現れたので、頼んで外周を切った。このように大きな板の外周を切ろうと思うと、切り離した方の板を支える人が要るからだ。ジグソウはあまり好きではない。卦書き線の上を切りたいのだが、それはなかなか難しい。以前コンパスのアームにジグソウを取り付けたので、何も考えなくても真円が切れると思ったが、刃が少し傾いたりして、非常に難しい。今回も微小な凹凸があり、削り落す必要が出てきた。

 室内でやると埃が出るので、外でやりたい。1枚ずつ、外せば位置関係はすぐに復元できるから、外に持ち出してやすりがけをした。ベルトサンダでやれば、すぐ削れる。削った板は所定の位置に、うまく嵌まる。

仮配置 北の方を見た写真である。雑然といろいろなものが置いてある。ポイントがつながっている様子が分かる。貨車の類は車輛が置かれるとどんな風に見えるかを見るために置いた。

 この渡線を境に、DCとDCCが分かれる。それを跨いで運転するには、いろいろな点で面倒な操作が必要だ。発表されている方法は面倒だし、高くつく。

 ここに先回の電池式機関車を置くと、便利だ。全ての電源を切って、異なる電力区間を跨ぐ部分を、自前の電池を持つラジコンでカヴァすると、面倒なことは考える必要が無くなる。ラジコン機関車は線路がなくても走るので、事故を起こしてしまうことがあるそうだ。注意せねばならない。 

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2015年04月14日

骨組に合板を載せる

 トラックを借りて4X8合板を買いに行った。このサイズはアメリカでの標準サイズで、これ一枚を使って作るレイアウトの実例がModel Railroaderによく載っている。単なる長方形ではなく、斜めに切って飛び出させるなどの意欲的な配置が発表されている。

 さて、このサイズは日本ではあまり売っていないし、運ぶにはトラックが要る。昔アメリカで乗っていたフルサイズのステイションワゴンは、後ろの座席を倒すとこれが載った。ずいぶんたくさん運んだ覚えがある。
 日本製のいかなるステイションワゴンもこれを運ぶことが出来ない。

 4X8は3X6の2倍弱の面積だ。継ぎ目が減るので、工作が楽である。大きな専門店に行かないと手に入らないのは残念だ。買ったのはラワン・ランバーコアという板である。芯材は、多分ファルカタという桐のような軟材で、上下に堅い合板が貼ってある。普通の合板に比べ、曲げに対する剛性がはるかに大きいし、クリープも少ない。要するに垂れて来ないのである。オーヴァハングがあるところには適する。また、棚板には適する材料である。

 レイアウト南側の周回部の骨組みに板を載せた。助っ人を頼んだ。この作業は一人では難しい。所定の位置に、厳密に位置を合わせる必要がある。二人で寸法を測りながら、ゴムハンマで叩き、少しずつ位置を移動させる。最後にレーザで「通り」を見て、固定する。「通り」とは直線部が完全に同一直線状にあることである。
 位置が決まったら、ネジで固定する。その時、合板の上を歩くのだが、かなりの剛性があり、気分が良かった。

合板を敷く 最後に、周回部の外縁をコンパスで卦書いた。切り落とすまでは行かなかったが、これで9割ほどの基盤が完成した。
 


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2015年03月29日

道床が集まる

 1989年頃、吉岡氏の呼びかけに筆者と土屋氏、魚田真一郎氏が応じて、道床付き路盤を発注した。筆者は吉岡氏の近所の紅葉木工と云う会社に行って、指示をするのに立ち合った。この工場は昔ハーモニカとかアコーディオンを作っていたそうだ。
 ハーモニカが木で出来ていたことを知っている人は少ないだろう。筆者が小学生の時に使ったものは、黄楊(つげ)の木のような硬い木で、それに細かく溝を付け、リードを付けたブラスの板を締めてあった。ネジを外すと中が見えた。
 要するに、かなり細かい細工を得意としたわけだ。

 カントを付けるのが難しいので、筆者の発案で、朴の木を斜めに削いで傾斜板を作り、ハーモニカを作る要領で細かく切れ目を入れて貰った。吉岡氏はこれでうまく行くか心配そうだったが、非常にうまく一定の傾斜になった。
 
 下塗りとして床用水性ニスを塗ると、合板の細かい穴(ポア)が埋まり、それを紙やすりで研いで本塗りに備えた。カント板の隙間はパテを込んで、凹まないようにした。

吉岡道床 今回の作業で必要な線路の量に緩和曲線が少し不足し、必要量を作らねばならないと準備をしていたところに、鎮目泰昌氏が博物館に来訪された。彼は吉岡氏の路盤の入った箱を見て、
「うちにもある!」と叫んだ。
「そんな馬鹿な、これは残りが魚田氏のところにあったのだけど、震災で壊滅したんだ。」
「いや、その地震の後で、模型仲間が潰れた家から回収したんだよ。機関車などは引取り手があったけど、これは何か良く分からずじまいだったんだ。行先がなくて、うちの倉庫に仕舞ってあった。」
 その日は、様々なことが思い出されて、眠れなかった。

 それを今週、鎮目氏がわざわざ御自身で配達してくれた。
 何という奇偶であろうか。26年前に作った線路300本以上が、全て集結したのだ。吉岡氏、土屋氏、魚田氏それと筆者の所にあった線路が完全無欠で揃ったのだ。作るときに、
「この線路が全て集まることは二度とないけど、集まればすごいレイアウトが出来るな。」
と吉岡氏が仰った通りになった。


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2015年03月27日

続 音について

elastomers レイルと車輪の転動音は枕木に伝わり、それがゴムに拡散する。ゴムは振動を熱に変えるので、外に出て行きにくい。これを内部損失と云う。内部損失が大きいものは、肉体である。オーディオの趣味がある人は、観賞室に人間がたくさん入ると、大きな差が生じることに気が付いているはずだ。   

 手で支えると音がほとんどしないのは、気が付く。それでは豆腐、こんにゃくはどうだろうと実験してみたことがある。なかなか良いが、実用性はない。スポンジゴムがダメだったのは、質量がないからである。
 支持体は重いほど良い傾向がある。そこで、ポリ塩化ビニルはどうかと提案した。塩ビはゴムよりずっと重い。1.5倍弱である。配合によって、ゴムのような弾性体(エラストマ)になる。
 土屋氏に手配して戴き、すぐにいくつかのサンプルが届いた。左から、中程度の固さ、それに砂目塗装したもの、柔らかめ、硬めであった。紫外線照射テストのデータ付きであった。直射日光で20年保証とのことである。

 JORC(Oゲージの国内最大組織)の運転会では、合板で作った路盤を会議用机の上に置くとき、2 mmほどのポリ塩化ビニルの軟質シートを敷いてから置く。これが絶大な効果を生んでいる。シートは重いので、運ぶのに不満を漏らす人がいるが、ないとどうなるかを御存じないからだ。

 吉岡氏は直ちに各種の素材でサンプルの線路を作られ、たくさんつなげてテストコースを作った。それに機関車、貨車を走らせて音を調べたのだ。その実験を見にお宅まで行って泊めて戴き、最終確認した。中程度のものがベストであった。砂目塗装はやめ、灰白色の地を出すことにした。これは土屋氏の美的感覚である。
 こういう実験はやろうと思えば簡単にできるのだが、やる人はまずいない。
 「『こうだ。』と言う人はいるけど、やったのかと聞いて、『やった。』という人はいない。それじゃあ、やってみようじゃないかと思った。」と吉岡氏はよくおっしゃった。実験は大切である。人の言うことを信じる人は、進歩できない。
 
 路盤は5.5mm合板を張り合わせて作られ、線密度は木部だけで620 g/750mm であった。それに弾性体、レイル、枕木、饋電線、接続金具等が付くと1本は1100gを超えた。

 この重さが、良い音を作り出している。軽くは出来ない。軽い材料でできた中空の机に置くと、振動が多少下に伝わり、あまり芳しくなかった。路盤の下にはフェルトを細く切って張った。

 こうして出来た線路を敷き、列車を走らせてみた。フレキ線路のレイル面は、意外と粗雑で、ゴロゴロと音がする物がある。細かいサンドペイパで磨くと改善された。製作見本を複数つないで、機関車(押して動く3条ウォーム搭載)を手で往復させて、継ぎ目の音を聞いていた。そこに奥様がお茶を持っていらして、「あらいい音ね。」とおっしゃるではないか。
「今までのはおもちゃの音だったけど、これは本物の音みたい。」
 吉岡氏と筆者は顔を見合わせてニヤリとした。興味のない方にも、その違いが分かって戴けたのだ。

 車輪もLow-Dとそうでない物には、歴然とした差がある。たくさんの貨車の中で、Low-Dに取り替えてない物は、目をつぶっていても、走っているときにそれを指させる。優秀な旋盤で挽いた時の精度と、怪しい旋盤で挽いて、めっきを掛けたものの差である。めっきは表面の粗さを増幅する。


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2015年03月25日

音について

 しばらく前、建設中のレイアウトを見に来た人があった。近所の人らしいが、鉄道模型をやっているという話だった。レイアウトの路盤を見るなり、「板が薄くないですか。」と言う。
「15 mmもあれば十分だと思いますが。」
「25 mmないと反響してうるさいです。」
「御経験がおありなのですか。」
「作ったことはないけど、本にはそう書いてあるし、インターネットでもそう書いてあるのを見た。」とおっしゃる。自分で確かめたことがないのに、批判をしたがる人は多い。
 一般論であるが、「教科書に書いてある。」などと言う人は、道を切り開けない。

 このレイアウトは、その音の問題を克服している。合板が 25 mmであろうが50 mmであろうが、ダメなものはダメなのである。ところで、25 mm合板はわが国で大量に市販されている厚さなのだろうか。特注品以外で見たことはない。24 mmの次は、28 mmである。
 吉岡精一氏と知り合った頃、すなわち30年ほど前だが、お宅を訪問すると、レイルを敷いた路盤がいくつも置いてあった。どれも長さは750 mmである。750 mmと云うのは、押し入れに無理なく入る深さなのである。収納の事を考えて決めたそうだ。

 厚い30 mm合板にコルクを張ったもの、薄い12 mm合板に厚さ 5 mm、3 mm、2 mmのゴム板を張ったもの、合成ゴムスポンジを張ったものがあった。それらに、フレキ線路を取り付けてある。道床の半分では釘を固く打ち付け、残り半分では枕木に大きめの孔をあけて緩く留めてある。

 それらを順につなげて、車輌を転がして音を聴く。結論を言うと、コルクは全く効果なしである。多少厚く敷いてもダメであった。スポンジは妙な高周波音がする。ゴムはどれも良い音がする。厚さの差はあまり感じない。


acoustics 吉岡氏のところから戴いて来た、当時の試験道床の一部である。Aはコルク、Bは5 mmゴム板、 C、Dは土屋氏が用意して下さったポリ塩化ビニルの押し出し製品である。Cは柔らかめで薄く、Dは固くて厚い。
 何度もテストをした。結果はB,Cがベストであった。しかし、Bは厚すぎる。
 厚いと重いし、重ねることが出来ない。この路盤は重ねて保管できるようになっているのだ。

 Aは、カーッと云う高周波音が頭の芯に突き刺さる。B以下は全てその高周波が吸収される。釘は枕木の孔を大きくして、緩くした方がはるかに良い。このCを、並べた机に載せて、車輛を走らせるととても良い音がする。レイルの継ぎ目はドドンと云う音である。路盤の下にフェルトを切って貼った。さらに高周波が遮断され理想的な音であった。
 ゴムは内部損失が大きい(音を熱に変える)ので、高周波が漏れてこないのだ。どういうわけか、我が国ではコルクを使う人が多い。ほとんど効果はないのだが、このような比較実験をしていないから、誰も気が付いていない。

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2015年03月19日

博物館レイアウト建設工事の現況

Cosmetic Curve 勾配線の上空から俯瞰した様子である。勾配線は均一な勾配で完成し、立体交差の方に伸びつつある。
 三脚はコンパスの中心を確保している。錘となる針金をぶら下げて、床のマーキングに合わせている。コンパスの腕は床に置いてある。撓まないように剛性を持たせた構造である。勾配であるから、中心位置の標高は順次高くして、円周を描く。

new layout under construction 2 ヤードの喉の部分から見た様子である。全ての線路は仮に置いただけであるから不連続である。分岐のセクションはほとんど出来ている。と言うより、作ってあったセクションを最大限利用できるようにレイアウトを設計した。
 右の曲線は仮に置いてあるだけで、接続は雑である。立体交差部の落差を確認するためのものである。

magazines 土屋氏のところから戴いて来てあった雑誌を、倉庫から出して、置いてみた。これだけで約1トン強である。これを整理する必要がある。おそらく3人がかりで1日かかるであろう。  

 重複した号は倉庫に逆戻りである。書棚が足らないので追加購入する必要が出てきた。鉄道模型三誌、実物誌三誌 がほとんどすべて揃った。これらの雑誌を読みにいらっしゃる方も多いのであろうと思う。



  





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2015年01月15日

勾配

 レイアウトの勾配を、当初1.5%にする予定であった。そのつもりで作図してあったのだが、どうしても勾配が長くなり、分岐の位置に近くなる。ストレッチ(直線区間)の途中から勾配になるのは避けたかった。1.6%にするとなんとか収めることが出来ることが分かったので、変更した。シャーマン・ヒルは最大1.55%であったから、ほぼ同じになる。

 勾配は扇型の合板をつなぎ合わせて作る。梁の剛性が大きいので、梁と合板の間にシムを挟んで滑らかに繋ぐ。合板を大きめに切ってはめ、固定してから大きな自作のコンパスで外周を卦書き、ジグソウあるいは丸鋸で切る。曲率が小さいので、丸鋸のアサリの部分で逃げられる可能性が高いとみている。しかし24 mmの合板なので、刃の深くまで切り込むから、丸く切るのは大変かもしれない。数 mm大きく切っておいて、ルータ (Router ラウタ)で仕上げ削りすることも考えている。もちろんその時はルータをコンパスに固定する。

tripod for compass コンパスの中心はカメラの三脚を利用している。大きな木製三脚で、かなり重いので具合が良いと思ったが、3 m以上もある腕を廻すので、中心がふらつく。重りの砂袋(セメント袋)を置いて作業する。
 カメラの取付ネジは、1/4 インチのネジであるから、5 mmの板から切り出した。中心は、Φ5のブラスの棒を旋盤で挽き、ハンダ付けした。


compass
 このコンパスには2800、2900、3000、3100 mm の各半径の中心線と、路盤の外周、内周が目盛ってある。ペンを差込んで廻れば、所定の目的を達するが、二人がかりである。一人でやると線がふらつく。

 いろいろな方がお手伝いに来て下さるので、本当に助かる。



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2015年01月07日

続 鉄骨組立完了

arc welder 熔接はある程度の練習をすれば、留めることぐらいは出来る。見えないところなので、下手でも構わない。単相200 V、30 Aの入力が確保されていれば訳ない。溶接棒はバッタ屋で買えば安い。写真には皮製の前掛け、長手袋などが写っている。ノーメックス(耐熱繊維)製のズボンも持っているが、今回は使用しなかった。  
 今回の熔接には小型の可搬式の熔接機(約30 kg)を持っていき、台車に載せて移動した。電源ケーブル長は10 mあるので、かなり広い範囲で使用できる。この台車は剛氏の手製である。
 出力7 KWの大きい熔接機も持っているが、130 kgくらいもあるので、持って行けなかった。

 ケーブルは古くて被覆が劣化していたので、二つをつないでアース用とし、電圧の掛かる方は新品(22 mmsq)を購入した。長さは10 mだから、電源と合わせて半径20 mの範囲で仕事が出来る。電線をつないだり、端子を付けたりする仕事は意外に手間取った。新しい部品を使えばよかったのだが、機器が古いので古い端子を外して温存したからだ。
 熔接棒のホルダは新品を用意した。熔接後のフラックス取りは専用のハンマを購入した。以前の楔型ハンマより、はるかに使い易くて驚いた。

曲がりの修正 熔接する場所を長く加熱しすぎると、伸びて縮む。水平の部分が少し垂れてしまったので、ブレイスを入れる前に、つっかい棒を入れているところである。すでに床に取り付けてあるので、外して叩くわけにもいかなかった。
 鉄骨は硬く、手ではとても曲がらない。未組の鉄柱を無理に押し込んだところ水平が出たので、そのままブレイスを熔接した。Dr.Yのアイデアである。

 黄色のシートは火花受けである。こんなに薄くてしなやかでも、火花を確実に受け止める。熔接する部分に10 cmほどの隙間を空けて巻き付けると、カーペットが焦げない。もちろん下には、念のために耐火板を敷き詰める。アース側の線は被覆が剥けて芯線が露出しているが、問題ない。


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2015年01月05日

鉄骨組立完了

Steel Frame Finished 鉄骨を組み終わった。念入りに高さをチェックしたので、その上に角スタッドを載せて水準器を置くと、当然なことながら、完璧な水平面であることがわかる。
 鉄骨の柱は、ボルトでコンクリートに固定して水平方向の力も受けられるものと、垂直荷重だけのものの二種類がある。横梁でつなぐと、全体が一つの面を構成し、縦横方向に剛性のある平面が出現する。
 体重を掛けても、大丈夫だ。レイアウト上で、観客その他が寄りかかる可能性のあるところには、ブレイスを入れて補強してある。

 鉄骨方式は安く出来る。木材で作るのに比べて、数分の一の費用で出来た。ある程度以上の大きさのレイアウトを作る人には勧めたい。以前、ある木製台枠のレイアウトを見に行ったときに、台枠がスパン1.8 mで垂れてしまい、通して見ると波をうっているのを見た。おそらく真ん中では数mmの沈み込みだった。そうなると修復はかなり難しい。

 鉄骨なら、剛性がはるかに高いのと、クリープ(徐々に形が変化していくこと)が事実上無いので、好都合だ。今回は熔接したが、最近はネジ留めでも十分な方法がある。相手がH鋼でもネジで一発で留める方法があるのだ。ただし、出力のやや大きいインパクトレンチが要る。
 この程度の角パイプ、チャンネル、アングルなら十分な強度で組める。床が完全な平面なら、外で組んで運び込み、組み立てるだけであるからネジ留めで良いだろう。今回は平面が全く出ていない床であるから、水準器で見ながら、力を掛けずに組める熔接をする必要があった。角スタッドはネジ留めである。

千手観音 千手観音のような形をした柱である。立体交差部の支えだ。クランプで位置を決めておけば、一筆書きで熔接できる。ブレイスは不要な角パイプである。板が薄いので少々難しい。

dda40x at 01:05コメント(0) この記事をクリップ!
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