2012年12月18日

続 Rosaliaへ

 このアーチ橋に興味があったのは、それが曲がっているからである。友人がスポケーンの近くに曲がった橋があると教えてくれたので、場所を探し出した。Google Earthのおかげで場所が特定できた。

812_6471-2812_6503-2 撮影している間にBNSFの貨物列車がやってきた。非常に低速である。時速15kmも出ていない。小走りで追いつく程度である。100輌ほどの長い貨物を引っ張っていて重そうである。中味は小麦だ。ちょうど収穫期にあたっていて、アメリカ中のCovered Hopper Car が総動員される時期である。このあたりは穀倉地帯で小麦がいくらでも採れる。コンバインが走り廻り、収穫した小麦は巨大なGrain Elevatorに貯蔵され、それが順次貨物列車に積まれて発送される。

 上記のリンクの動画をご覧戴きたい。すでにいささか古い映画であるが、現在も似たようなものである。ホッパ車が不足するので、普通のBoxcarを小麦輸送に使っている。この板はBulk Containment Door といい、仮設の穀物輸送用である。この映画の中で貨車をテコで動かし、ブレーキを掛ける様子はなかなか興味深い。ブレーキホイールの位置が高いのは、こういう使い方もしたからだと妙に納得する。
 貨車の動きは実にゆっくりで、慣性が現れている。動き出しの摩擦力は大きいが、動き始めればあとは手で押して行ける。本来、鉄道はこのような動きをするのである。筆者が摩擦の低減ということを強調するのは、このような動きに少しでも近付きたいからである。

 このロザリアの橋付近の線路は実によく曲がっていて、半径180m程度のカーヴがいくらでもある。長大な列車が軋みながら走る。アメリカの車輌は台車が車端に近いところに付いているのはこのような急曲線への対応であろう。特に推進運転時の座屈による脱線を防ぐのに効果がある。模型の場合、相対的に日本型は推進運転で脱線しやすいと言われるのは、この辺に原因がありそうだ。

 沿線にはGrain Elevatorがたくさんある。

2012年11月02日

再び Fort Worth Stationへ 

712_5943-2 酷暑のダラスの街を少し歩いて、遅い昼食を取った。レストランは冷房が良く効き快適であった。
 また列車でフォート・ワースに戻った。鉄道全盛時代、ダラスの駅には列車の本数が多かったので、このような地下道がつくられた。現在はエレベータが無いと違法であるので、向こう側にそれが設けられた。

 
712_5945-2712_5944-2712_5947-2 来た列車はまた二階建てであったが、客車の構造が朝とは異なった。また二階に乗ったが、テーブル付きの座席はなかった。

712_5954-2 ダラスの街の中にはLight Railが走っている。今回近畿車輌が受注に成功したという。これがその電車かどうかは判然としないが、サンホゼの電車と似たところが無いわけでもない。友人の政治家が、見学に行くから案内を頼むと言っているので、近いうちにまた来ることになりそうだ。

712_5957-2 この吊り橋は有名な橋らしい。実に面白い形をしている。曲がったアーチをどういう方法で作ったのかで議論になった。



712_5968-2 フォート・ワース駅には横にSanta Fe駅もある。その南には旧Santa Fe駅もあり、史跡として保存されている。中心がSanta Fe駅で、右が旧駅である。
 
 その先500mも行かないうちに、クロッシングがある。複線の線路がほぼ直交していてそこには、有名なTower 55がある。それは鉄道写真によく表れる、著名な信号所である。すでに高速道路の下になってしまった。近くには扇形庫の跡が複数見える。このクロッシングの西600mにはTexas and Pacific駅がある。この駅は荘麗なアールデコの高層ビルである。

2011年06月27日

続 Hill氏のコレクション

10651082 この鉄橋はエンドレスの中に入るとき、くぐらなければならない。昨年もくぐるとき、頭をぶつけそうであった。これは 3/4 インチ( 19 弌乏僂旅欖匹鰺論椶靴討△蝓極めて丈夫だ。
 曲がっている橋を作るために、底面にトラスがあって、捩り剛性を持たせてあるところは大したものだ。
「こんな曲がっているものは実物には無いけど、どうしても必要だから作ったのだ。専門家の意見も聞いたよ。」
とのことである。さすがである。

 外側から見るとかなり曲がっているが、内側から見るとあまり感じない。いずれにせよ、このレイアウトは運転をして、走行状況を見せるレイアウトである。いわゆる"Display Layout" である。シーナリィ付きのレイアウトとはかなり発想が違う。このDisplay Layoutという概念は日本には無い。シーナリィのほとんど無い組み立て式のレイアウトが、それに近い場合が多い。

1067 これはC&O鉄道の試験的に黄色に塗られた流線形ハドソンである。現物はB&O博物館に在る。
 もともとはパシフィックだったのをハドソンにしてShroud (外被)を付けた。やっつけ仕事なのだがなかなか良い。このシュラウドという言葉は、もともと棺桶の覆いの布を指す言葉だ。どういうわけで機関車の外被を指す様になったのだろうか。確かにそのような感じがする機関車もある。この機関車やNYCのハドソン(Dreyfuss Hudson)は、”Cowl”という言葉も使う。これは坊さんの頭巾という意味である。やはり、かぶせる物のようだ。 
 C&Oは、当初この流線形機関車の色を橙色に塗って試している。流線形蒸気機関車の色として適するものは何かということを追求していた時代があったのだ。

2011年03月25日

続々 Fresno のレイアウト

IMG_3573 この写真を先回の写真と比べて見られると良いだろう。ほとんど同じ場所、方向で撮っている。
 ハーバーガ氏の左後ろに見える合板で出来たキャンティレバ(片持ち梁)は、完全にシーナリで覆い隠されている。


IMG_3585 その片持ち梁の中を見るとこうなっている。隠しヤードにアクセスしやすい設計である。確かに今まで見たほとんどの隠しヤードは見通しが効かないうえ、妙な位置にあってあまり便利とはいえなかった。この合板を使った構造はすばらしい。合板の厚さは 3/4 インチ(19mm)である。


IMG_3576 まだ工事が完全には終わっていない。 ストラクチュアが完全に揃うまで、あと5年は掛かるだろうということであった。




IMG_3587このレイアウトの特徴は岩山の表現である。ウレタン樹脂で作られている。シリコーンゴムの型を使っていくつかの岩の表現をつくり、それをつないでいるのだ。
 曲がった橋だが、言うまでもなく、桁は直線である。


2010年05月02日

続 CHI TOWN UNION STATION

CHI TOWN UNION STATION 5CHI TOWN UNION STATION 4CHI TOWN UNION STATION 6






 これは大きな橋である。曲線であるが、ちゃんと直線を組み合わせてある。分かっている人が作っている。曲がっていたら、落ちる可能性がある。
 作者は近所の整形外科医だそうだ。その医者はこのクラブの構成員である。どこかにプロトタイプがあるのかと聞いたところ、ないそうだ。保線は万全で、脱線したことは一度もないと言っている。

螺旋を描いて何度もループを廻ると、この最高地点に出る。橋はその高さにある。
下ると、どんどん下がって、歩いている床まで降り、その部分は床を少し高くして見学者は気付かずに通り過ぎる。
 つまり、通路の下を通って向う側の島に行くようになっているのだ。この写真で、人が立っているところが通路で、その左側の部分がもう一つの島である。

 このレイアウトはヤード部分がとても長い。100輌の列車が20本位並べられるようになっている。

 このレイアウトには約2000輌の車輌が載っているそうだ。といってもほとんどがプラスティック製の貨車だから、比較的安くまとめている。これがブラス製ならば金額は数倍であるが、おそらく全く牽けないであろう。台車の改良で挫折しているはずである。

 アメリカには金持ちがたくさん居る。
 一番金の掛かる遊びはヨットだそうだ。一隻10億円クラスの船がよく座礁する。牽き出せないと、大抵壊してしまう。
 飛行機はあまり落ちないから安いのだそうだ。それに比べれば、「汽車の模型など安いものさ。」ということである。

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2009年02月18日

やってはいけないこと

Bridge and Trestle Handbook 栗生弘太郎氏のブログで指摘されている通り、曲がったガーダ・ブリッジがTMS2月号に載っている。これはいかにもまずい。しばらく前のTMSの特集記事で、橋の話があった。その中で曲がった橋はいけませんと書いてあったように記憶している。編集者は何をしているのだろう。このような原稿はボツにするか、書き換えを指示しなければ、雑誌の品位が保てないはずだ。このレイアウトには曲った橋が必要だというのなら、本来はこうだと一言付け加えるべきである。

 紹介されているPaul Mallery氏の本を持っている。30年以上前に買った本で、表紙を見ると別の本だと思うくらいだ。この本は椙山満氏のところで見て気に入り、すぐ購入した。栗生氏ご紹介のは最近刊で、筆者の持っているものとは多少図の番号が違うが、中身は大半同じであろうと思う。

 毎日、通勤の電車の中で読んだので、表紙は擦れて傷んでいる。何回も読んだから中身はよく覚えている。
 友人に鉄橋屋さんがいたので、この本をネタによく議論した。ほとんどの理論はアメリカからの輸入であることが分かった。

Errors その後高速道路が普及し、インターチェンジの曲がった橋が目に付くようになった。彼は顔をしかめて、「あれは有限要素法という理論で設計できるようになったのだけど、あれを見て、レイアウトに曲がった橋を掛ける奴が出てくるだろうよ。」と予言した。まさかとは思ったが、時を経て、予言は当たり始めた。最近はあちこちで見る。この図は上記の本の"笑ってしまう間違い"のページの最初にある。

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