アメリカの自然

2008年08月14日

バッファロを育てる

バッファロがやってきた Dennisの友人Garlandはバッファロを飼っている。

 バッファロ(アメリカバイソン)は、北米大陸に何千万頭もいたのだろうが、白人がインディアン対策としてそれを大量に殺し、事実上絶滅した。インディアンがバッファロを追って、やってくるのを防ぐには、バッファロがいなくなればよいと思ったからだ。

 その後僅かに生き残った群れが発見され、Yellow Stone National Parkで保護されてきた。そのうちの数頭を借りてきて繁殖させたのが彼である。これを見せたくて呼んでくれた。牧場の中に入ってもそのような群れはいなかった。持って行った餌をあたりにばら撒き、自動車の警笛を鳴らすと、どこからとも無く大群がやってきて、車の周りを埋め尽くした。ぶつかってくるので、車が左右に揺れる。

バッファロの群れ 「出るなよ。」と言われた。もちろん、怖くて窓を閉め切っていた。餌を食べてからは落ち着いたので外に出た。とても大きい。体重は2000ポンド(900kg)あるそうだから、何かあると命にかかわる。一週間に1回くらいは、このような餌付けをしているのだそうだ。意外とおとなしく、触っても動かなかった。生まれたときから人間と接触しているので、飼いならされているのだ。

 西部開拓時代にはバッファロの大群が暴走し、町が消えてしまった話を聞いた。線路上を数マイルに亘って埋め尽くして、汽車が走らなかったことも多々あったらしい。

 牧場を出て、彼の倉庫を見せてもらった。彼は南北戦争時代の骨董品を集めている。それをレストアして実際に走らせている。また、当時の大砲も持っていて、本当にぶっ放すのだ。

Stage Coach その最新作のレストア品はStage Coach (駅馬車)である。金属のばねと革で出来サスペンションは、かなりよい乗り心地を作り出す。このConcord CoachはOx-Bow Routeを通るの駅馬車会社Butterfield Stage Coachの車輌である。

2008年08月12日

続 Carlsbad の鍾乳洞

Bat Feight 世界遺産に指定された頃から、遊歩道が整備されて歩けるところが増えた。例のコウモリの穴から下って地下200mまで行けるようになったのには驚いた。この地図の青い線がその通路を示している。コウモリはその通路上を飛び出していくのだ。実際のコウモリの飛ぶ様子はこの図の100倍位である。本物は真っ黒の雲である。


ranger's talk in front of cave この写真はコウモリが飛び出す直前の様子。レインジャが説明のあと、背後の黒い穴から飛び出すのだ。

 この入り口から入ることにした。かなりの急勾配ではあるが、完全に舗装されている。下りはひざにこたえるが、1時間半ほど歩くと地底の大空間に到着する。

 その広さはサッカー場8個分と言われ、天井高は120mもある。秋吉台の秋芳洞などの比ではない。規模が2桁以上違う。

 以前はところどころに金網で出来たケイジ Cage があり、1時間ごとに子供たちをそこに押し込んで5分間全体の電気を消し、暗闇の世界を体験させていたが、それはもうやっていなかった。オリの中に入れられたのは12歳以下の子供で、安全確保のためである。"Jail"と言う人も居て、子供たちには人気の場所であったから、無くなったのは残念であった。

 レインジャの人にどうしてなくなったのかと問うても、皆若い人たちばかりで誰もその当時のことを知らなかった。逆に、「そのオリのアイデアは面白い。」会議で提案するから、詳しく教えてくれとせがまれたのには参った。

すれ違いで写したUP貨物列車 Abileneへの復路は往きと異なる道を通った。意外にもUPの線路の近くであった。すれ違いざまに片手で撮ったのがこの写真。



2008年08月10日

Carlsbad の鍾乳洞

側線上のUP Abileneから近い(と言っても300マイル以上)ところにCarlsbad Caverns がある。これは世界最大と思われる鍾乳洞で、洞窟好きの筆者にとっては行かざるを得ない場所である。20年前にも行ったことがあるが、その後かなりの進歩を遂げて、歩ける範囲がかなり伸びていると聞いたからだ。ニューメキシコ州に入ったすぐのところである。

車で5時間半掛かる。TP(T&P) と平行して走ると、貨物列車と抜きつ抜かれつの状態になった。少し先回りして待っていたが、ちっとも来ない。戻ってみると退避線に入っていた。

 筆者の興味は夕方7時30分のBat Flightにあった。そもそもこの洞窟が見つかったのは、夕方コウモリの大群が飛び出す穴があったことによる。大群といってもあまり実感は湧かなかった。

 そのコウモリの穴の周りには観客席が設けられ数百人を収容できる。レインジャ(Ranger)と呼ばれるガイド兼監視人の説明の後、コウモリが飛び出した。

 その数や数百万から2千万と言われる。黒い旋風が直径50mくらいの真っ黒の竜巻になり、30分以上もかかって出る。夕暮れの空に黒い雲が出来る。1秒当たり数千から1万くらいの割合であるから、向こうが透けて見えなくなる程の量である。

 正直なところ非常に驚いた。これほどまでに大規模とは思わなかった。コウモリの飛ぶ音が超低周波で腹に響き、独特の臭いがあたりを埋め尽くす。観客は、最初の一瞬は歓声を上げるが、そのあとは圧倒されて声も出ない。残念ながら、撮影禁止になっている。フラッシュを焚かなければよいはずなのだが、完全に禁止されている。

 コウモリは飛び出す時に直径100mくらいの垂直の穴を50mくらい昇らねばならないので、そこで反時計周りの螺旋を描く。整然とした動きで魅了される。その様子は、しばらく前の映画の"Green Mile”に出てくる死刑囚の口から出る黒い虫の大群を思い出した。その日は興奮のあまり、寝付けなかった。

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