プラスティック

2010年01月05日

リモネンの効能 

step broken プラスティック製貨車のステップが折れることがある。ABS製は折れにくいが、ポリスチレン製はすぐ折れる。

 このように細いものは接着剤でつけてもすぐ折れて、結局は行方不明になってしまう。リモネンはこのようなときにも絶大な威力を発揮する。

 折れた部分をきれいにし、密着するのを確かめる。リモネンを付けて折れた部分を押し当てる。そのまま30秒くらい保持して、さらにリモネンをしみ込ませる。

 手を離して30分くらい経てば、ついている。完全に乾くには1日掛かるが、本当によくつく。多少手荒な事をしても、パリッとはいかない。周りの材質と同じになっているような感触だ。

 
step fixed w/ limonene 今回の例では全く廻りと見分けがつかない。

 今まで折れたものを数多く紛失したし、捨ててしまったような気がする。この直し方に気がついていれば、沢山の箇所が修理が可能であった。
 今まではブラスの切れ端で部品を作って修理していたので廻りと感じが違うものが出来てしまった。



2007年11月11日

エラストマ

 elastomerとは「伸びるもの」である。輪ゴムはelastic bandであるし、ズボン吊りはelastic(s)という。

 プラスティック・モデルのゴムタイヤはゴムではない。よく伸びる材質で、誰が見てもゴムのように見えるが、熱可塑性プラスティックである。スチレンとブタジエンなどの共重合体であり、熱で融ける。すなわちポリスチレンと同様、融かした樹脂を型に押し込んで、冷やして作る。

 プラスティック・モデルの黎明期においては無頓着な材料選びが行われていて、ありとあらゆる事故が起こった。

 栗生氏のBBS にも紹介されているようなことはよくあった。

 さて、本題のエラストマであるが、とにかくゴム弾性があるものはエラストマである。
 ゴム弾性は、分子間力の小さい構造の高分子が、何らかの方法である程度の束縛を受けていると生じる。天然ゴムは少量の硫黄を入れて高分子鎖を結合する。これを加硫という。プラスティック・モデルのゴムタイヤは、高分子鎖のところどころにあるスチレンが凝集して束縛力を生じる。これは、温度が上がると束縛が解けて流動する。すなわち、加硫なしで常温では加硫したかのように振舞うところが面白い。

 ためしに燃やしてみると、ポリスチレンと同様の臭いである。天然ゴム製品を燃やすと、鼻をつく硫黄酸化物の臭いがするはずである。

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