ディーゼル・エンジン

2007年08月23日

続 EMD Eシリーズ

 EMDのEシリーズは、ダブル・エンジン(デュアル・エンジンとも言う)である。各エンジンは一つの台車を駆動していた。台車は3軸でA-1-Aである。すなわち中間の1軸は軸重軽減用であり、遊んでいる。

 新車のうちはよくてもそのうちに故障が起きるようになる。エンジンが二つあると、修理に出さねばならない確率が大きくなるが、五重連くらいで走らせることを前提にしていれば、さほどの問題は起きなかった。

 1972年以降は単エンジン大出力機への移行が意欲的に進められた。そのエンジンは645エンジンである。シリンダ・ボアを大きくしただけでストロークは変化していない。ターボ・チャージャをつけているので、音を聞くだけで分かる。掃気弁つきの2サイクル・エンジンである。

 力行時に、ギャイーンという音がする。独特のタービン音であり、日本では聞かない音である。おそらく、排気管に消音装置がほとんど付いていないからだと思う。ルーツ式の送風機が付いているタイプは、低速時、これまた独特なポコポコ音がした。送風機の音である。日産UDエンジンの音といえば分かる人は生きた化石?であろうか。 
 日産UDはGMの技術を買って小型化したものである。UDとはUni-Flow 掃気ディーゼル機関のことである。2サイクル機関であった。 

 ピストン径は230mmもある。これが900rpmも廻る。このあたりの数字もディーゼル誌を読んで知った。

 ディーゼル・エンジンはシリンダ直径に限界が無い。ガソリンエンジンの場合は直径が150mm程度で制限される。それは点火プラグからの燃焼伝播速度に限りがあるからである。ディーゼルの場合は燃料の自然発火なので、理論上燃焼室がいくら広くてもよい。舶用機関では、直径が2mもあるエンジンがある。

 また、4サイクルにする必要はなく、掃気がよく行われるように送風機があれば2サイクルでよい。したがって、ターボ過給が可能であれば出力は飛躍的に上昇する。

2007年08月19日

続 「ディーゼル」誌について

GE U-50 「ディーゼル」誌の切抜きを見ていこう。これまたUPの巨大機関車群である。3社の代表機種が出揃ったわけだ。

 GEU-50Dはそこそこの寿命を保ったが、Alco855Centuryはどういうわけか短命であった。

 この「ディーゼル」誌は、この種のニュースをずいぶん早く入手している。面白いことに、この雑誌が出て3月ほどすると、「模型とラジオ」誌に同じ写真が出ることが多かった。EMDDD35はそれで余計に印象を強く受けた。

Alco Century 当時、筆者は国鉄の技術者になりたかった。非電化区間の沿線に住んでいたため、蒸気機関車とガラガラゴロゴロというディーゼル車しか走らなかった。どの列車も遅く、たまに映画で見る外国の列車の素晴らしい速さと力強さにあこがれていた。

「ディーゼル」誌でDE50の建造計画を知った。かなりの期待があった。しばらくすると、その試験機がやってきて、その運転を見るチャンスがあった。今までに見たどの機関車より滑らかで力強かった。音も自動車のエンジンのように滑らかで、ガラガラという音ではなかった。あの機関車はどこに行ってしまったのであろう。一度しか見たことがない。単エンジンの強力機であった。写真を撮ったのだが、そのネガが見つからない。

 それは液体継手方式であったが、電気式にすればこんなややこしい台車でなくても出来るのではないかと思った。当時から、電気式ディーゼル機関車に、強い憧れを持っていたようだ。


2007年08月18日

「ディーゼル」誌について

EMD デモ機 昨日の記事中の「ディーゼル」誌とは、筆者が中学から高校のときに知り合った国鉄の技術者の方に戴いた雑誌である。現在も発行されているかは分からない。

 何回にも分けてかなり大量に戴いた。とてもしまっておける量ではないので、切り抜いてスクラップ帳に貼り付けた。今でも時々見て、その当時のことを思い出す。たくさんの記事があるが、やはりアメリカの大馬力ディーゼル電気機関車に興味があったようだ。

 よもや、生涯に亘ってそれを追いかけ続けることになる、とは思っても見なかった。しかしスクラップ帳を見ると、ドイツ、イギリス、フランスの記事よりもアメリカの記事の方がはるかに多い。日本の記事などほとんど見つからない。僅かに東京モノレールの工場内で使われるモノレールのディーゼル機関車とステンレス製キハ35の記事だけである。
 
GP35+DD35+GP35 あちこちに書き込みもあって、燃費とかその他の効率を求める計算をしていたことが分かる。高校生のころから効率には興味があったようだ。結論としては電気式が一番よさそうだということになっている。しかし当時の日本にはDF50という非力な機関車しかなく、紀勢線、山陰線まで乗りに行ってすいぶんがっかりして帰った。

 その後アメリカで大型のディーゼル電気機関車を近くで見て、ずいぶん驚いた。その音、腹の皮がよじれるような低周波の振動を直接受け、すっかり参ってしまった。そんな機関車は日本では全く使えないだろうが、その力強さには心の底から惚れ込んだ。

 切抜きのうち、EMDのデモ機とそれがUPに採用されたあとの写真を示す。

Recent Comments
Archives
Recent TrackBacks
Categories
  • ライブドアブログ