レイアウト

2017年12月13日

続々 turntable indexing

index roller 転車台のインデックス(割出し装置)は、当初の計画をかなり変更した。楔を差し込む形を考えていたが、ローラ・ベアリングが一つ見つかったので、それを押し付けることにした。そうすればスリットに入らずに滑っているときの抵抗は少ないし、潤滑も要らない。 

DSC_0023 ローラ・ベアリングを収める部分は3 mmの板で作り、軸を真っ直ぐ通すために、縦フライスで孔をあけた。刃が長いものは4枚刃しかなかったので、ドリルで適当に穴をあけ、その後でフライス刃を差し込んだ。2枚刃なら下穴なしで切り込めるが、4枚刃ではそうはいかない。一瞬で正確な穴があき、その部分は完成だ。

DSC_0020DSC_0025 前後に動くプランジャ部分は、当初側面に溝を掘ってボールベアリングを偏心スリーブで受けていた。溝の角にボールベアリングのアウタレースが当たると、いつかは減るだろう。重さを別に受ける必要がある。部品を新製し、ボールベアリングを仕込んだ。簡単な工作だが、機械がないとできない仕事だ。

 真ん中にラック・ギヤをはさんで角棒をハンダ付けする。全く隙間の無い、完璧なハンダ付けをした。ラックの背が低いので、別の角棒で下から支えている。
 このような長いものを付ける時には太い針金を曲げて作ったバネクランプで、全体を締める。ネジ式クランプではハンダが中まで入らない可能性がある。もちろん、接着面はキサゲで刻んで、めくれを付けてある。僅かの隙間をあけておくためである。塩化亜鉛飽和溶液を塗って、ハンダを置いてガスバーナで焙れば、できあがりである。切り口を見ると完全に一体になっている。


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2017年12月01日

推力を一定にする

versine 転車台のindex(割り出し装置)はnotch(切込み)にtongue(楔状のもの)を差し込んで行う。相手は回転するから、位相差はトングの長さに影響する。
 要するに正規の位置にあれば短いが、多少ずれたのを戻すので、その時にversineが無視できない。僅かな距離だが、それをバネで補うとエネルギィが溜まるから、中心に行きにくくなる。正規の位置から外れた位置の方が、安定だからだ。それではセンタリングが効きにくくなる。

 慣性で回り続けようとする重い円盤のノッチにトングが差し込まれた時、ダンピングが働き、軽くブレーキが掛かることも要求される。別部品としてエアダンパをいくつか作ってみたが、大げさであるし、動きも要求を満たさなかった。
 トングを差し込むにはネジ式、ラック式などの方法があるが、バネを介してモータで押し込むと、エネルギィが蓄えられてしまうのだ。外れた位置から元に戻るときは、復元モータが働くのだが、その時抵抗少なく(多少のダンピングを伴い)所定位置に行って欲しい。軽く、いつも一定の力で、押し込まれていてほしいのだ。この解決法はなかなか難しい。

 これらの諸問題を同時に解決する方法を模索していた。一つにはTortoiseに代表される常時通電式のポイントマシンを使うことだが、これは逆駆動が難しい。トータスのギヤトレインの効率が良くないし、そのモータは普通の有鉄心マグネットモータだからだ。より高効率のメカニズムはできるが、その後の保守などを考えると得策ではない。要するに、壊れようがないメカニズムが必要なのだ。

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2017年10月10日

転車台のドライヴ

Drive Wheel 少しずつ進んでいる。駆動用にスイス製のエスキャップのギヤード・モータを使う。いつ手に入れたのか正確には思い出せないが、アメリカのセールスマンに押し付けられたものだ。しばらく使いみちがなかったが、最適な用途が見つかった。

 出力軸でゴムタイヤ駆動する 。そこに使うタイヤは、良いものが見つからなかった。ラジコン屋で買って、油に浸けておくと、ことごとく劣化する。半分諦めていたところだったが、車のエンジンオイルを替えているときに、Oリングを見て閃いた。

 オイルフィルタの固定に、耐油ゴムの太いものを使っていた。これを嵌めれば、耐久性は抜群だ。ブラスの丸棒を旋盤で挽いて、ちょうど嵌まるものを作った。留めネジを二つ付けてできあがりだ。低回転だからバランスもとらなくてよい。回転速度もほどほどである。

 駆動時のみ押し付けられ、普段は浮いているから、歪まない。いつも押付けられていると、ゴムは変形してしまうから、変な振動が出る。
 この押付けのメカニズムは、現在製作中である。長年の使用でもへたらない構造である。接点は一つもないというところがミソである。おそらく世界で初めての方法だろう。
 このメカニズムの基盤は自宅のフライス盤でできる最大のサイズで、無理をしないように工夫して作っている。

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2017年09月16日

San Diego Model Railroad Club

 予定より早く西海岸に戻れたので、車で二時間余のサン・ディエゴに行った。Balboa Park にある模型鉄道博物館に行くことにした。30年ほど前にも行ったことがあるが、その後どうなったかが知りたかった。

San Diego Model RR Club 4San Diego Model RR Club 5 ここには、N、HO、Oのレイアウトがある。地元のクラブが運営に参加している。今回はHOを重点的に見た。主題はテハチャピ・ループである。実物を正確に縮小した線路配置を実現している。余談だが、筆者の博物館のレイアウトでは、Oスケールのテハチャピ半径を実現している。HOだと半径1600 mm程度だ。

San Diego Model RR Club 7San Diego Model RR Club 2San Diego Model RR Club ループの隣にいくつかある180度カーヴも作ってある。これは
Caliente だろう。
 現代のレイアウトにしては高さが低い。そうしないとテハチャピ・ループを見下ろせないからだろう。要するにaerial view (上空から見た様子)を見せたいのだ。

 色調はとても良い。初夏のテハチャピである。彩度を抑えたほどほどの緑で気持ちが良い。日本のレイアウトを見ると、彩度の高い緑があってがっかりすることがある。

San Diego Model RR Club 6 構成はこのようになっている。写真を見ながらの作業のようだ。航空写真だから、位置関係はよく把握できる。現場に行って取材もしてあるようだ。


San Diego Model RR Club 3 多額の寄付をするとこのようなプレートを床に埋め込んでくれる。これは良いアイデアだ。当博物館でも考えてみたい。

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2017年07月31日

tongue rail

 本線から客車ヤード、隠しヤードへの分岐はdouble slipである。それを作ってないので、本線への牽き出しはできない。
soldering jig いよいよダブルスリップを作らねばならず、トングレイルを8本削った。例によって、尖端を曲げてジグにハンダ付けし、フライス盤で落とした。


#10 tongue rail#10 tongue rail (2) 裏表で二通り4本ずつにしておかないと勘違いする。曲がった部分はほんの少ししか削れないから、反対側(この写真では下から)ヤスリで削る。

tongue railtongue rail2 削った部分を接写するとこうなっている。あまり薄く削ると弱いので、ウェブ(レイルの薄い部分)の厚みを残し、尖端だけクサビ状にする。この写真の状態では削り過ぎていて、尖端が割れている。後で切り縮めて修正したが、よく撮れている写真なので使った。

 角度が大きく見えるが、望遠レンズなので、圧縮されて見えるだけである。脱線しないポイントを作るコツはここである。先端が厚いと良くない。
 Low-Dのフランジ角は小さいのでまず大丈夫だが、機関車の中にはRP25もどきが潜んでいる。

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2017年07月29日

続 転車台 

indexing インデックスの部分は、この部分だけは作ってある。例によって荒っぽい作りだが、機能のみを考えればこれでよいのだ。
 廃金属回収屋で入手した砲金のブロックと角棒である。これだけで1 kg弱ある。角棒はペンキが塗ってあったので、ブレーキフルードで剥がし、打痕を削り落とした。フライス盤に銜えて溝を掘り、ボールベアリングが嵌まるようにした。

 剛性がなければならないので、大きな材料を用いている。まともに買ったら高いはずだ。

 ボールベアリングをネジで留めるのは正しいやり方ではない。心が出ないからだ。タップというものには、ネジ溝が一つしかないから、均等に切れて行く筈がない。どうしても、フレが出る。
 本当はピンを植えるべきだが、あえてネジにした。一つしか作らないので、現物合わせで中心をずらせば良いのだ。厚肉パイプをフライスで削って、偏心スリーブを作る。それを嵌めて少しずつ回し、ちょうど良いところで接着する。簡単である。角棒の出入りは正確に直角でなくても良いので、気楽なものだ。

 この角棒が滑らかに出入りすれば良いので、この工作はできあがりだ。問題は先端だが、見通しが付いた。
 外径1/8インチの鋼のロッドがないので、アメリカで探さねばならない。日本ではインチ材が本当に手に入りにくい。削り出せば良いと言っても、ドリルロッドには敵わない。

 

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2017年07月27日

転車台

 回転する円板を支える戸車風の支えを、いくつか買って試したが、すべて不合格であった。とにかく摩擦が大きい。慣性で廻り続けるほど、摩擦が少なくなければならないのだ。

image 仕方がないので、自分で作った。平角棒とチャンネルを組合せて貼り付け、フライスで削って製作した。ハンダは後ろの押えを使って焙り付けだ。高さを低くしたかったので、ベースを切り込んでヤスリで仕上げた。
 多少のばらつきがあったが、ローラ面高さが16.00 ± 0.04 mmでできた。と言っても、合板の円盤に付けるので、その平面度がかなり怪しい。そのうち、自分の重さで落ち着くだろう。チャンネルは快削材であったが、平角は粘い材料で参った。大事なエンドミルを折るのではないかと、ヒヤヒヤであった。
 ボ−ルベアリングは、直接ネジに通してあるのではない。厚肉パイプを通してある。チャンネルにもネジが切ってある。こうしておかないとネジを締めたときにチャンネルがゆがむ。所定の性能を長年に亘って発揮させるためには、余分のストレスが掛からないようにしておかねばならない。

 円盤に取り付けて、手で廻してみると、くるくると廻った。レールの鉄板に埃があるせいか、少々やかましい。油を付けて磨くと、かなり静かになるはずだ。動画があるのだが、サイズが大きいからか、UPしてお見せできない。
 次はインデックスである。ある程度工作は進んでいるが、まだお見せできる状態ではない。ノッチに喰い込むクサビの形状について、いくつか試作をしている。
 思い付く形はすべて作ってみたが、満足がいかない。先週思い付いたものになりそうだが、工作が進んでいない。
 フライスのDRO(ディジタル・リードアウト)を壊してしまい、取り換え作業中である。最近はこれがないと工作できないのがつらい。回転速度も回転計を見て行っている。以前のような勘に頼ることが無い。周速度を一定にすると良く削れる。

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2017年07月25日

意外な話

 7月19日の記事に対し、KMCの須々木裕太氏からコメントを戴いている。ブログ本文で紹介させて戴く。

 KMCは運転者がモジュール内側に居り、走行中の列車が木立に隠れて余り見えないので、列車と一緒に移動する事は不可能で定位置で運転しています。このことはKMC会員周知の事実です。一方、モジュール外側には脱線復旧や線路磨き要員のメンバーが常時数名列車について歩いているので、コメントされた方は、この風景を見て「ウォークアラウンド実施中」と勘違いしたものと思います。
 ウォークアラウンドの定義も含め何も判っていないのに、KMC会員を詐称して関心を引こうとする人が居るとは、何とも情けないですねぇ。 

 要するに、2008年5月1日に投稿されたコメントはKMC会員を騙(かた)ったニセモノであろうということだ。さらに、メイルでこのようなことも教えて戴いた。

 私がKMCに参加したのは2004年です。当時も今も、KMCの運転方式は変わっておりません。正しい意味での「ウォークアラウンド」すなわち、列車と向き合って列車と共に移動しながら運転する事は、KMCでは行われていない事は確かです。
 赤外線や無線スロットルを使って、観客側から列車を制御する試みは何度か行われましたが、観客をかき分けながら列車と一緒に移動するのはまず不可能でした。結局、運転者は内側、観客側にサポート者数名という体制で公開運転しています。 
 ただ、2008年当時在籍したが、現在は退会された方も数名居られますので、会員外の詐称かどうか?という点について100%の確信は有りません。しかし、昔も今も「KMCは**のパイオニア」等、対外的に成果を誇示したり、他のモデラーの方を見下したりといった事をする会員は思い当たらないのが、正直な所です。
 軽便鉄道模型祭やその母体であるKMCやKBMCに関するデマや中傷が時々耳に入りますので、誤解を解きたい一心でコメントをお送りしました。何とも面倒な事で困ったものですね。

 須々木氏とは古い付き合いで、彼の心情はよく理解できる。確かにKMC会員はどなたも紳士的な方ばかりである。KMCという名を騙ったのは、犯罪である。IPアドレスは分かっているので、事の進行状況を見て、公開するかもしれない。


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2017年06月23日

果報は寝て待て?!

 度重なる目の手術で、相当に参っている。内部の問題(白内障、緑内障)は全くなく、外部の問題なのだが、余分なもの(翼状片)が表面に出来て、それを切除している。瞳に掛かる前に取らないと、大変なことになる。今回もきわどいところだったようで、「来るのが遅い」と言われてしまった。それが成長すると、目のレンズが多少影響を受けて、歪むらしい。乱視が出てきたのはそのせいだという。
 今回も単に取り除くだけだろうと気楽に行ったら、根本的な原因を解決しないと再発が収まらない、というわけで長時間の手術となった。かなり深く切ってレーザで焼き切る。欠損部分(defect) を埋めるために、よその影響のなさそうな部分から切り取って来た組織を移植するということをしたようだ。手術室には、 新しいZEISSの手術用顕微鏡が装備されていた。
「前の器械はどうされたのですか。」と聞くと「捨てたよ。」とおっしゃる。「それ、欲しかったな。」と言うと、大笑いだ。あれがあれば、罫書き線に沿って切るのは訳ないし、様々な局面で役に立ったろう。

 鎮痛剤は3回分しか出ず、その後の痛みはかなりひどかった。3日間全く動けず寝ていた。好きなメンデルスゾーンの歌曲を100回ほど聞いた。目を瞑っていると、頭の中で 3D の設計図が出てくる。ターンテイブルの機構部分で悩んでいたが、3日も考えると、非常に良い案ができた。片眼でスケッチを描いて保存した。
 頭の中では、裏側からも簡単に見ることができ、下手に現物を見るよりも発想が豊かになることに気が付いた。この方法を、今後活用したい。


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2017年03月31日

客車ヤードの延長

 車輛工作もしたが、レイアウトの方をサボっているわけでもない。車輛工作は1日1時間と決めている。例の競作は製作時間16時間と踏んでいたが、最終日の2日前に丸一日使ったので、製作時間は23時間ということになる。長いほうだ。筆者は工作時間を短くするように工夫している。考えながら作ることは、時間の無駄であると思う。工程表を作って部品を集め、工具を確認してから作り始める。工具が見つからないときは作業しないことにしている。趣味なのだが、時間は大切だからだ。

extended yard 客車ヤードの延長をした。終端には車止めを付けた。これが難物で、意外に時間が掛かる。立体を支え無しで作らねばならない。ある程度の角度でハンダで仮留めして、犬釘で押さえて修正しながら付ける。
 本当は木型を作ってそれに沿わせてハンダ付けするのが正しいだろうが、5つしか作らないのだからよかろうと思ったのだ。それが間違いであった。
 一つに20分ほども掛かる。アメリカで買った見本を参考にした。

extended yard2 本物を見たが、実にいい加減な作りで、熔接もへたくそだ。だからというわけでもないが、ごく適当な作りである。左右のレイルが導通しているから、両ギャップで切り離しておく。片ギャップでは心配だ。日本では車止めの手前で止めるが、アメリカではどういうわけか接触させている場合が多い。
 写真を撮ってから、少々時間が経っている。 

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2016年11月29日

ヤードの容量

 ヤードが二箇所完成したので、かなりの収容輌数が確保された。貨車ヤードはきっちり詰めれば、230輌は入ると見ている。
passenger car yard 問題は客車ヤードだ。客車編成が5本しか置けない。しかも12輌編成がぎりぎりだ。
 もうないと思っていたのに、貨車客車のキットが見つかる。物置、押し入れの整理をすると、どさっと見つかる。組み掛けのまま20年以上昼寝しているものばかりだ。
 こうなったら組むしかないので、博物館に持って行って、作業台に拡げておく。そうすると何が足らないかが見えるので、一覧表を作って書きこむ。ある程度目星が付いたところで、材料を切り、孔を開けたり曲げて部品を作る。時間があるときに一気にハンダ付けして組んでしまう。
 たくさんあったLow-D車輪が見る間に減っていく。アメリカからの問い合わせが多くなったので、再生産せざるを得ない。

 数がまとまっていれば、一挙に10輌以上組むと、一輌当たりの時間は少なくなる。塗装もいっぺんに済ませれば溶剤の使用量も少なくて済む。デカル貼りは大変だがそれも楽しい。客車はあと35輌は完成させねばならない。貨車は60輌ほどもある。

 もうこの時点でヤードはあふれてしまう。ヤードの増設を考えねばならない。

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2016年11月25日

隠しヤード完成

Hidden Yard 隠しヤードの工事が終了した。貨車を少しずつ整備して、自宅から持って行った。土屋氏から来たものも、当鉄道仕様に改造して入線させている。
 その数、ざっと150輌。奥まできっちり詰め込んで留置した。平面は出ているので、動き出すことはなかった。

Hidden Yard bird's eye view 上から見るとこんな感じだ。Kansas Cityのヤードはこの幅の2倍だが、それを彷彿とさせる。曲げたのは成功であった。
 ポイントの整備は済み、どの線にも抵抗なく入線させられる。路盤の一部の塗装がしてないので、近日中に完了させる。

 この部分のポイントは全部で9つあり、DCCで動かす。本線ではないので、手元から遠隔操作で動かす必要はないだろう。NCEではMini-Panelという商品を売っているので、それを採用する。まもなく到着する。
 文字通り、小さな線路配置図にスウィッチを付けるもので、目的の線のボタンを押せば、自動的にポイントが作動してルートを形成し、目的を達する。1つで8台の制御が可能だ。リレィによる制御のことを思えば、あまりにも簡単であり、また安価である。DCのレイアウトにも採用できる。そうすれば、膨大な量の電線からも解放される。
 もちろん、手元のスロットルからの指令も出せるが面倒だ。入れ替え作業は目の前で行うので、パネルに手を触れたほうが楽である。

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2016年11月21日

レイアウト見学

 突然レイアウト見学に誘われ、同行した。DCCのレイアウトは珍しい。Digitraxが4,5台並んでいた。

 個人のプライバシィに触れない程度しか書けないが、ある会社経営者が、自社の鉄骨ビル3階に40坪ほどのHOレイアウトを作った。既製品の線路、レイアウト用品を用いて作った、かなり大規模なものだ。3階は最上階で、夏は屋根が焼けて、かなり暑いようだ。
 その方は3年ほど前に亡くなり、設備を作った方を中心に今まで維持されてきた。それを名古屋模型鉄道クラブにお任せ出来ないかというお話であった。現持ち主は お子さんである。あと二年くらいは全く予定はない。そのあとはどうなるかわからない、ということだ。写真も撮ったが、掲載は控える。

 エアコンはあっても、夏の暑さはかなりのものだそうだ。筆者の感想は、プラスティック製品が多用されているので、窓からの光で劣化が進むであろうと感じた。まず窓をふさぐことを考えなければならない。
 また天井からの埃もかなり多そうだ。レイアウトの基盤面が床面から700mm程度で、台枠が合板の下にあるので、下をくぐれず、橋を掛けてその上を人が通るようになっている。天井に頭が付くので、さらに埃が落ちそうだ。全体のかさ上げをすべきだ。台枠をその部分だけ上に付ければ、下をくぐることも可能であったろう。要するに、デッキ・ガーダ方式になっているが、スルー・ガーダ方式にしておけばよかったのではないかということである。
 
 この話がどのような方向に落ち着くのかはわからないが、この種の話はこれから多くなることが予想される。先回扱ったクラブレイアウトの話も含めて、考えたい。
 理想的な話をすれば、法人化して理事長を指名するのがほとんど唯一の解だ。個人所有では、どうなるかわからない。将来の方針が決まらなければ、存続の方針も決まらない。はたして、この日本には法人化された模型レイアウトがいくつあるのだろう。

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2016年11月13日

続 隠しヤードを隠す

腰壁完成 多少色が濃い部分は1年以上前に作った部分だ。光に当たるとこの色になる。
 今回腰壁を作った部分は階段の横で、少々窮屈なところだ。当初の設計開始時に、この部分の通路をどうするかで、図面を描きながらかなり長時間討論した。northerns484氏には大変お世話になった。すでにある2800、2900 mmRの路盤を使い、通路幅を確保するのは困難な作業であった。車椅子が通る幅を考えると、不可能とも思えた。

 車椅子は行き止まりにせざるを得ないかとも思ったが、3次元で考えると、1200 mmという高さは車椅子の人の肩の高さより高い。ということは、頭を少し傾ければ通過できることが分かったのだ。体格によっては頭を傾ける必要もない。そのためには、テーブルトップの裏側には、極力何も出ていないほうが良い。オーヴァハングになるので支えが要るが、細い鋼製の角パイプを突き出させ、それで支えた。角は最大限に削り、丸くした。たとえ頭をぶつけても痛くないようにした。健常者は、普通の体格の人ならそのまま歩ける。体格の良い方は、カニ歩きすれば問題ないだろうが、そういう人は今のところない。

wheel chair clearance この写真は最近のものである。 この程度の余裕でしかないが、通過できる。合板の先が一部直線になっているのは、木取り上致し方なかったのだが、結果として良い方向に働いた。もう少し削っても良いかもしれない。いずれプラスティック板で保護される。
 
 この車椅子は伊藤剛氏による改良品で、ブレーキがレヴァをどちらに倒しても効く、優れものである。リンク機構は剛氏のお得意であった。 

 腰壁が完成したので、隠しヤードは文字通り隠され、観客からは全く見えなくなった。線路の載ったテーブルトップは、極めて剛性が高く、体重を掛けても撓まない。 

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2016年11月11日

隠しヤードを隠す

 隠しヤードの工事が完了したので、腰壁を作った。高さが1200 mmの板を丸く張ったのだ。この工事は結構面倒な準備が必要であった。

bent wood frame まずテーブルトップの裏に、曲げた角材に接着剤を塗って、木ネジで留める。この時、外周との間隔が一定になるようにジグを用いる。この写真は1年以上前撮ったものだ。Dr.Yにお手伝い戴いている。

 木材を曲げるのは難しい。一定間隔で等しい深さに切り込みを入れ、ジグに押し当てて曲げる。曲がった状態を保ちながら、インパクトレンチでネジを合板の上から締める。
 上ができたら、下を作らねばならない。同様に木材に切れ目を入れ、上の部材と完全に一致する場所に置く。曲がりが不完全であると壁が波打つので、レーザを使って上下を一致させる。曲がりを固定しなければならないので、内側に薄い合板を接着剤で完全に固着させる。クランプが大量に要る。コンクリート床にはアンカを打って留める。
 たまたま本職の大工が見に来て、「あんた上手いね。これで飯が食えるよ。」と褒めてくれた。

 隠しヤードの工事が終わるまで、約半分の腰壁が固定できなかった。工事の都合上、側面から作業することがあるからだ。腰壁がないと、テーブルトップが多少撓むのが気になっていた。
 腰壁の材料は、ホームセンタで見つけた本実(ホンザネと読む)加工のカラマツだ。おそらくロシア製だろう。薄く溶いたオイルステインを浸み込ませ、ウレタン・ワニスを塗っておいた。多少の汚れは洗剤を付けて拭き取れる。

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2016年11月01日

車止め

 隠しヤードの終端部には、適当な緩衝装置が必要である。堅いものでは編成が衝突すると壊れたり、脱線したりする。

115_4908115_4912 末端部は本線の円周に沿って長さが変化するので、折れ線状の終端を設け、それに線路に対して垂直になる木材を取り付けた。三角のブロックは、庭のデッキを作った時の廃材を取っておいたものだ。カナダのイエロゥ・シーダでとても良い匂いがする。木目が素直なので、割って作った。右の写真は仮留めの状態である。

115_4909 発泡ポリ塩化ビニルの 3mm のシートを丸く巻いて、ワッシャを噛ませてネジ留めした。列車をぶつけると、実に良い緩衝能力を示す。スポンジでも実験したが、これよりはるかに大きなものが必要だった。


hidden yard DCCであるから、配線は極めて単純明快で、すぐ終わった。 すべての線で、衝突実験をして無傷であることを確かめた。

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2016年09月16日

続 隠しヤード敷設

escape track 隠しヤードの中の機廻り線である。長い機関車も一旦突っ込んで、切り離せるような寸法になっている。12輌の客車を留め置くことが出来る。ポイントマシンは、後付けは難しいので、予め付けておいた。切り離し用のアンカプラはまだ付けてない。電磁石方式にしようと思う。この工作は裏からできる。

 この部分は天井が低く、140 mmしかない。首を突っ込むこともできないので、横から手を入れて線路を敷く。ポイント部は、コルク板の上に貼ったものをハーマンのところで貰ったので、それを使っている。車輛が通ると騒がしい。通過速度がかなり小さいので問題にはならないが、貨車を手で押してその騒音を調べた動画を作った。かなりひどいものである。コルク道床は、何の役にも立っていない。


hidden yard その他の通常ヤード部分は7線あって、まだ工事中である。 照明は十二分だ。工事の時や、脱線復旧の時には必要なので、やや多目の照明を付けたのだ。捨ててある蛍光灯器具を有効利用した。使用時間が短いのでこれでよい。ゴムシートを敷いたが、5 mm厚ではなく、2 mm厚のシートを使った。エラストマの効果もあるので、十分静かだ。
 敷設は大変難しい仕事で、釘を打つ手を、横から入れることしかできない。この部分は25 mm合板上に建設し、一気に持ち上げて吊ボルトで留める方法も考えたが、重量がかなりあるので諦めた。長さは6 m以上あるから、同時に8人ほど居ないと持ち上げられないからだ。

 工事は、線路の通りを見る人と釘を打つ人が必要で、T氏にお願いして手伝ってもらった。あまり丁寧な仕事はしていない。速度が遅く、行き止まりで誰も見る人などいないから、完全な直線にはできてないが良しとした。ただし騒音対策は完璧である。 

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2016年09月14日

隠しヤード敷設

 亡くなったハーマンのところには、お悔やみを伝えるために、寄るつもりだった。ちょうど線路が不足していたので、荷物を現地で受け取るための送付先に指定してもよいかと聞いたところ、快諾を得た。2日のうちに荷物が届いたと連絡があったが、
「これは線路か?うちにもいっぱいある。持って行ってもいいよ。」
ということになり、博物館への寄贈という形で貰ってしまった。全部で数十本あり、かなりの体積だった。しかし、業者が商品を入れて来た箱が大きめだったので、それにぎっしり詰めることができた。
 空港に持ち込んだ時、検査で引っかかると思ったが、箱に
”Model Railroad Tracks”
と大書しておいたので、X線で検査しただけで通った。開けられると、もう一度きっちり詰めるのは難しいほどのすし詰め状態だったから助かった。透視するとレイルだけしか見えなかったのだろう。

 沢山の線路が揃ったので、隠しヤードの線路を敷き詰めた。「8線」+「機廻り線」で9本あると、線路がかなりの量必要だ。
 5 mmゴム板の上にエラストマを置いて、線路を留めた。ゴムは25 mm合板の上に置いてあるだけで、ところどころ、ずれ留めで釘が打ってある。この方法は、デッドニングがよく効いて、とても静かである。
 貰ってきた線路の中には、コルク道床に木の枕木を接着したものにスパイクしたポイントがあった。分岐の向きがちょうど良かったので、機廻り線用にフレクシブル線路の間に挟んで使った。
 その部分はとてもやかましい。ビデオに撮ったので、いずれYoutube にupする。 

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2016年06月19日

客車ヤードの現況

passenger car yard bpassenger car yard finished 懸案の客車ヤードの線路敷きが完了し、配線も済んだ。線路間隔を本線と同じ100 mmにしたが、それは正解であった。長い85 ft車(25 m車)を曲線上に置くと、車端がかなり近接する。

 この部分は機関車が走る部分ではないので、饋電線は少ない。客車の照明だけだから、レイルボンドに頼っている。饋電は 3 m おきで十分である。

rail bonds and bender レイルボンドを作るときに、今まではごく適当に銅線を捩じり、手で曲げていた。正確に曲げて取り付けると見栄えが良いので、 今回は工具と型紙を使った。銅線は裸撚り線の一端を万力で挟み、他方をヴァイス・グリップでつまんで捩じった。

making rail bonds この工具は、歯科の入れ歯保持用の針金を曲げるためのものである。日本製の本物は極めて高価であるが、これはPakistan製であると表示してある。アメリカの工具屋で手に入れたまがい物であるが、何ら問題ない。細い線を実に正確に曲げることができる。
wire bender 他にも丸く曲げる道具もあり、それは挟む位置で曲率を連続して変えられるようになっている。入手したのは20年ほど前であるが、当時の価格は一つ3ドルくらいだった。今ではもう少し高いだろう。

rail bonds and tools この種の工具は日本ではまず使っている人を見ない。とても便利である。立てて置く時は、このような保持台に置く。
 これは以前紹介したが、厚板に穴を開けて、底に薄い合板を張ればいくらでもできる。


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2016年05月02日

鉄橋中の枕木

Ties in the truss bridge 今野氏に作って戴いた枕木を整列させるジグをレーザ加工で切り抜いた。作図は例によってnortherns484氏にお願いした。
 
 橋の幅は少し広がっている。モックアップを作って「当たり」を調べた。長い関節機関車でも余裕を持って回れることが分かったので、安心している。
 
肉を盗む 枕木はちょうどぴたりと嵌まるが、少々後悔したところもある。レーザ加工する時に長方形の穴ではなく、4つの角と中間を丸く盗んでおくべきだった。そうすれば、幅、長さともぴったりであっても着脱が容易である。
 この「肉を盗む」という表現は、分かりにくい表現だ。製品の品質に全く影響が無い部分で、その型のある部分だけを意図的にへこませることを指す。そうすれば、嵌め外しがしやすい。英語では "downgage" という。直訳ではとんでもない勘違いが生じる。
 
 枕木を全部きちんと嵌めると、円錐面が出現する。カントが正確に付いているのだ。先日友人たちが来て、その様子を見て感動していた。レイルはジグで形を決めて接着する。固着後、釘穴を開けておいて、スパイクする。
 当然裏から出るので、それは切り取り、ベルトサンダで削り取る。かなり手間を掛けることになるが、素晴らしい仕上がりになる。このジグはまた別のところでも出番がありそうな気がする。

CAT WALK 今野氏のところで、この枕木材をテーパ無しで少し余分に用意して戴いているので、それを切ってターンテイブル用に用いる。
 ターンテーブルの枕木は標準より長いものを、左右に交代に張り出して、通路を支える。そのジグも作らねばならない。レーザ加工の工場では、この種の加工は極めて簡単に作ってもらえる。ジグは自分で作るより外注すべき時代になってしまった。

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2016年04月16日

続 仮設レイアウト

仮設レイアウト3 箱を並べて所定の位置に配置する。そこに12 mm合板を並べて、合板の継ぎ目には粘着テープを貼る。これで架台の組み立ては終了だ。
 単純にして明快な方法で、体重が分散するから、上を歩いても壊れることはない。


仮設レイアウト4 その上に厚手の布地を敷き詰める。フリース素材である。音もかなり吸収される。そして線路を敷くとできあがりだ。 もちろん、多少の不陸もあるから、くさびとか段ボール片を用意して線路の下に挟む。

 
 撤収は実に簡単である。運ぶには大きめのワゴン車が必要だが、これを木製の架台にしていたらどれほど大変かと思う。つぶした段ボール箱は、取り扱いが多少手荒でも傷むことはない。
 HO以下でも応用可能なアイデアだ。現実にHO、N部会でも使っている。合板は薄い物を使う。。

 改良案はいくつかある。蓋をするとき、その蓋に耳を付けて、それを差し込むようにするのだ。そうすればテープは要らない。段ボール屋は様々な事例を知っているから、適切なアドヴァイスをくれるだろう。
 合板をやめて段ボールにする手もある。薄い皿状の段ボール箱を作る。その側面で強度が出るような設計をすればよい。うまく組み合わせて、体積を小さくする工夫もできるだろう。



  

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2016年04月14日

仮設レイアウト

 先ごろ行われた所属クラブの年次総会で、O,OJの仮設レイアウトを設置した。
 足立健一氏のアイデアで、この数年はこのような架台を用意する。実に素晴らしいアイデアで、読者のみなさんにも紹介したい。 

 今までは机のあるところしか借りることができなかった。机を運び込むのは大変で、また金も掛かる。アメリカの例を見て、木製の折りたたみの足とパネルも試作したが、弱いし、作るのが面倒だ。毎回少しずつ破損するだろうから、その補修を考えると採用は難しい。面積が大きいので、少し奥の方は手が届かない。上に上半身を乗せて手を伸ばすことも多い。少なくとも50 kgが乗っても壊れないような強度が欲しい。

仮設レイアウト1 足立氏は、「考えがある。任せてくれ。」とおっしゃった。翌月、ワゴン車に段ボールの箱を満載して現れた。皆驚いたが、組み立てると非常に強度のある箱がたくさんできた。
 段ボール屋に知り合いがあったそうで、ダブル・ウォールの箱を特注した。100個強の注文で、1つ700円くらいだったそうだ。トリプル・ウォール(三層ダンボール)にするともっと丈夫で長持ちする。価格は200円くらい高くなるということだった。

仮設レイアウト2 クラブ員総出で組み立てる。簡単にテープで留めて蓋が開かないようにするだけだ。下になる方は解放で問題ない。撤収するときは剥がさない。ナイフで、テープで合わせたところを切る。テープは何回も重なるとそのうち剥がしやすくなるかもしれない。とにかくテープは仮留めであるから、深く考えることもない。

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2016年04月10日

続 客車ヤード

 複線の本線と客車ヤードの間には、隠しヤードに下って行く線路がある。

UP and DOWN 本線は1.56%の登り勾配で、隠しヤードは1.9%の下り勾配だ。 片方は持ち上がり、他方は潜っていく。この二つが並んでいるから、地下鉄のようだ。

 その下り線の路盤を切るには、例によって型紙を作り、それを写し取って切るのだ。おマヌケなことに裏表間違えて作ってしまい、再度ばらして作り直した。単純な曲線ではなく、緩和曲線がついているので、逆にすると嵌まらない。 

 本線ではないとは言え、平面でないと困るので、継ぎ目をベルト・サンダで研いだ。裏の足の高さも念入りにチェックし、置いてみた。どこに力を入れてもバタつかないことを確かめる。 観客から見えにくいところではあるが、手を抜かないようにした。

 ヤードの線路はすべて色を揃えて、ある程度見栄えがするようにしたが、客車を置いたら何も見えなくなる。
 このようなヤードはDCCである。そうすると、止まっているプルマンの個別照明を点滅して遊ぶことができる。 

 下りの路盤高さは途中で5 mmの段差がある。その低いほうには5 mmのゴム板を敷くのだ。登ってくるとき、極めて静かになるはずである。 

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2016年04月08日

客車ヤード

 客車ヤードの路盤を作り始めた。薄い12 mm の合板を、現物合わせで切らねばならない。継ぎ目を少なくしたいので、3x6板から切り出す。寸法を測って作図しても、なかなか合うものではないので、現場で型紙を作ってそれを写し取った。

cutting pattern この場所はもともと文房具店だったので、倉庫に売れ残った和紙がたくさんあった。ずいぶん古く、シミがあったりして、商品にはならない。それを貼り足して、原寸大の型紙を作った。和紙というものは、しなやかで使いやすいものであるということを再認識した。
 合板に当てて、フェルトペンで外形を写した。それをレシプロ・ソウで切り抜く。はみ出した分は、別の板を当ててつなぎ、切り落とす。

passenger car yard 2 できた板を現場に置いてみた。当然ながら、ぴったり収まる。曲線分岐を置いてみて、不合理な曲がり方をしていないか、確認した。多少の修正は必要だろうが、まず合格だ。エポキシ基盤へのハンダを緩めるだけで、曲率の修正ができるのは楽だ。
 路盤高が30 mm になるので、裏に18 mmのディスタンス・ピースを貼り付ける。縁取りは5.5 mmのシナ・べニアである。

passenger car yard 3 直線の先の部分も、先ほどの切れ端を再利用して、廃棄物を減らす。細かい切れ端を利用して、合板を裏でつなぐ。裏には18 mm も余裕があるので、作業は気楽である。


 完成すれば、プルマン客車10〜12輌編成が5本収容されるヤードとなる。本当は16輌編成を置きたかったが、無理せず2分割することにした。 

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2016年04月02日

escape track

 日本語では機廻り線、機廻し線などと呼ばれる。終着駅などに到着した列車から機関車を外して回送する線路のことだ。アメリカには少ない。push-pull train が多いからだ。 

freight car yard 第三期工事の貨車ヤードにそれを付ける。その分岐を作って位置を確かめた。分岐は2台ずつつないで作ってある。Y分岐のところは3台が1組だ。その根元にもう一つ#8の分岐を作って置いてみた。大体の位置関係は合格だ。途中に転車台を置くか、デルタ線にするかで悩んでいる。転車台のほうが簡単なようにも思える。
 

114_4592 第二期工事の客車ヤードの曲線ポイントを手探りで作っている。少し曲げては置いて確かめ、線形が不自然にならないようにしている。
 この部分は用地が狭く、♯10分岐を使わないと、幅がすぐはみ出してしまう。左向きの分岐をだましながら曲げて右向きにしてしまう。枕木を外せばこれは容易だ。尖端レイルの反りを調節する必要がある。

building double slip 最初の分岐は double slip なので、それを作らないと進めない。原寸大に作図して、その上で組み始めた。これは♯10である。当然フログ部は可動にしないと脱線しやすい
 

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2016年03月25日

yard 線路敷設完了 

Yard Ladder completed 3週間以上かかったが、ようやく第1ヤードが完成した。と言っても、まだポイントマシンやDCCのデコーダも付けねばならない。レーザによるアラインメントがなければ、このようにうまくはいかなかっただろう。長期にわたって、機材を貸してくれたO氏に感謝する。すべてのポイントを直線側にして、貨車を一押しすると、するすると転がって本線に出る。何もしなければ静止しているので、平面性は合格だ。Yard Tower 信号所の中に3人入れた。
 Superintendent(支配人)、Inspector(検査官)とOperatorである。コントロール・ボードも置いた。実はここでやりたいことがある。この操作盤の上に、ちいさなLEDで指示らしきものを出させるのである。本当に線路の状態を反映する必要もない。ただ、ちかちかと変化すると面白いと思うからだ。完成までにまだ時間が掛かると思うが、いつかはやりたい。

114_4574 反対側から見てみよう。大した規模ではないが、一応40ft車が100輌弱収容できる。おそらくこのヤードは機関車付きの短い列車が待機する場所になる。電源はDCC onlyの区域である。待機している機関車からは様々な音が聞こえ、列車の照明も点くようになる。DCCの醍醐味を味わうことができる。
 転車台への進入路、退出路もできた。

114_4569 この写真では貨物列車、旅客列車ともに出払って、閑散としている。signal bridgeはこの位置に建てる。側線への指示を出す信号もここに付ける。かなり賑やかなものになるはずだ。

 来週からは第2ヤードの建設が始まる。それは旅客列車を仕立てて置いておく線である。10輌編成を5本置けるようになる。もちろんDCC専用である。そうしないと、車内の照明が点かない。

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2016年03月23日

鉄橋を架ける

 ループ線が本線を跨ぐ部分に鉄橋が架かる。そろそろ製作に掛かれる見通しだ。この橋の設計はnortherns484氏にお願いしている。

 すべて鉄板製である。側面のトラスは3枚のレーザ加工した材料を重ねて作る。H鋼の断面の形を表現している。細かい稲妻型のトラスもすべて再現してもらった。 
 かなり重い橋になることだろう。多分人が乗っても壊れないはずだ。曲線上なので、橋の断面はやや広くなる。

 今野氏に作って戴いた、傾斜した枕木を並べるジグも作った。レイルは正確に曲げて別のジグで保持し、枕木に接着する。そのあと、犬釘を200本ほど打つことになる。そうすれば曲率を保ったまま、橋の中に取り付けることができる。
 この傾斜枕木の作成がネックであった。長い間作り方を模索していたが、急転直下作って戴いたので、すべてが具合よく動き始めた。
 実物は普通の枕木の下にカントをつける distance piece (かませもの)を挟んでいる場合が多いが、この傾斜枕木のタイプも見たことがある。実物は橋の中に人間が入って作業できるが、模型ではそんなことはできない。かませる部材を正しく置く自信は全く無いから、この傾斜枕木が必要であった。今野氏には感謝する。

 橋の組立ては、熔接、ハンダ付け、接着、ネジ留め、カシメを組合せる。組立時に互いの位置関係が一義的に決まるように、見えない位置にタブとスロットを付けて戴いた。押し込んでレーザ熔接をしてもらうことになる。

 ガセットは薄いブラス板で作る。例の打出し機で簡単にリヴェットを出せる。橋梁用の大きなリヴェット頭を表現するダイも用意してある。

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2016年03月21日

wye (Y) switch

Y switch 機関区に行くときに通る分岐である。右に曲がれば修理工場で、左に行けばターンテイブルである。どちらも半径2800Rであって、Y分岐を作る必要があった。この分岐のフログ番手はかなり小さい(英語でこの”番手が小さい”という言葉を"coarse"で表す)。 #4よりもっと小さい。
 計算が面倒なのと、計算して作ったのに通らないということもありうるので、できている道床に紙を当てて、現物合わせで型紙を作った。それに半径2800mmの曲率ゲージを合わせ、リード部は緩和曲線のゲージを使った。フログは曲線フログであり、なかなか優美である。

 写真のフログ図面は枕木間隔の目安として置いただけで、ずれているのは承知している。
 
 尖端レイルはすぐに遠ざかるので、短くて良い。補強も要らない。あっという間にできてしまった。それに比べると、番手の大きな分岐は様々な点でむずかしい。特にフログ部分のフランジウェイ幅の管理が大変だ。以前、ジグを苦労して作ったが、そのジグが壊れてしまい再度作る気が失せてしまった。それよりも、適当に作ってから、洋白の薄板を叩いたものをウィングレイルに貼り重ねて狭くする。これが一番簡単である。はみ出たハンダはレイルよりはるかに軟らかいので簡単に削り取れる。

yard ladder もう一つY分岐を作らねばならない。それは隠しヤードの入り口である。これは使用頻度が高く、信頼性が要求される。少々念入りな設計が必要だ。
 その分岐は曲線フログではない。角度は検討済みである。
 
 

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2016年03月05日

信号機

114_4518 信号機の製作に掛かっている。分岐製作のメドがついたので、それに付随する分岐用の信号機を作っているのだ。仙台の今野氏にお願いして横フライスで土台部分を作って戴いた。自宅の縦フライスで作るつもりだったが、手順を考えると膨大な手間が掛かることがわかり、より簡便な横フライスによる方法をお願いした。

 確かに金のチョコレイト風である。卦書いてオプティカル・センタ・ポンチで中心にポンチ穴を打ち、ボール盤で穴あけをする。パイプを差し込んで、既製品の信号燈を付ける。配線をパイプに通さねばならないから、極細の被覆線を用意せねばならない。この既製品は協同ライト社製のものだ。

 長い方の台は、本線の閉塞信号機用だ。挽き物の土台とキャップを嵌めて、柱は出来上がりだ。信号燈の部分は腕で持ち出し、メンテナンス用の足場を付ければ出来上がりだ。細かくは作らないので簡単にできる。塗装は筆塗りで十分だ。

 助けて戴かなければ当分先延ばしになっていたと思う。ありがたいことに、このような助力の申し出がかなりある。ストラクチュアを塗ってあげようという方もいらして、本当に感謝している。

ladder with 3-way switch 側線は半分ほど出来た。三枝分岐は2回作り直したので、もうアゴが出ている。最初はひっかけて壊し、直したと思ったら、UP9000(6軸固定の機関車)が通らないことが分かった。仕方がないので、リード部分を伸ばし、右方分岐(この写真では左)に緩和曲線を付けた。
 さっさと諦めて、捨てて作り直した方がずっと早かっただろう。この写真では並べてみてアラインメントを見ている。すでに4つの分岐は完成していて、固定されている。レーザのおかげで、真っ直ぐであるから気持ちが良い。

 このような側線(ladderという)に信号を付ける時の規則がよくわからない。鉄道によってかなりの差があるようだ。要するに、運転時にどのポイントが開いているかがわかればよいので、勝手な規則を作ろうかとも思っている。 

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2016年02月09日

続 転車台

 今回作る転車台の中心軸は太く、その中心の座標を決めるのは意外と難しい。天板(地面)と地下の駆動部分の座標を完全に一致させなければならない。その方法を確定するのにかなりの時間が掛かった。
 
 はじめは上下二枚の24mm合板を仮留めして、支持部4本と中心を木ネジで留め、それをばらしたのち、支持用の中心の出た金属棒を旋削してぶら下げようと思った。旋削された棒は端面を垂直にでき、中心のネジ穴も一致する。それで直角を出すつもりであった。しかし作図すると金属棒は太くて重い。鋼の棒にするとネジ切りが大変で、あきらめた。パイプにネジを通すことも考えたが、中心が安定しない。

centering by laser そこで、レーザを使うことを思いついた。支持部の柱を硬い欅(けやき)の太い角材で作り、4本+1本(機構部の張り出しを支える)を天板に固着する。その柱に下から太いタッピング・ビスを打つと、地下部分はもう動かない。 中心の細い穴を介してレーザの垂線を落とすと、駆動部分に天板の座標が正確に写される。
 ネジを外しても、再度組み立てるのは同じネジ穴だから、全く問題なく組み立てられる。

 中心が決まって罫書きを入れてしまえば、ホール・ソウで大きな穴を開けてもよい。部品を付けて組み立てれば、必ず座標が合ったものができる。 地下の駆動部の底板は厚くてとても重い。手では支えきれないので、段ボール箱を積んで位置を組立時の高さ近くまで持ち上げ、保持する。複数人で5 mmくらい持ち上げ、ネジで締め付ける。

 動力や、インデックスを取り付けたら、底板は30 坩幣紊砲發覆襪世蹐Α なかなか大変な作業だ。今回欅を使ったのは、硬くて位置決めには最適だからだ。数年前に、材木屋で切れ端をもらってきて、角材に挽きおろし、保管しておいた。2x4材では軟らかくて、位置決め後も押せば狂ってしまう。

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2016年02月07日

転車台

Disk 転車台の工作に掛かっている。

 メカニズムは以前示した通りであるが、なるべく簡略化し、故障しにくい構造にする。また故障してもすぐに取り換えられるような方法を採りたい。

 円盤にはレーザで切り抜いたインデックスを取り付ける。外周部に付くから、慣性モーメントはかなり大きくなる。中心のシャフトはブラスの φ40 丸棒を使う。初めは鋼製にするつもりであったが、筆者の3尺旋盤の能力を考えると困難で、友人の6尺旋盤を使わせてもらうのも遠くて面倒だ。行きつけの廃品回収の店で入手したものだが、ちょうど良いサイズである。これに17 mm径の穴をあけ、垂直に立っている軸に差し込む。

 このφ17の軸を垂直に立てるのがなかなか難しい。工具屋のK氏からのアドヴァイスを戴き、さらにこの目的にぴったりのフランジ付きベアリングを提供して下さったので、それを2個使って解決した。取り付け孔は移動式のボール盤であけたので垂直である。首下50mmのM6ボルトで24 mm合板に留めた。この軸にはトルクは掛からない。ただ、位置決めをしているだけである。


 転車台の最も大切な部分はこの太いシャフトである。トルクが掛かっても捩じられないように、剛性の高い構造が必要である。円盤との取り付けはフランジを介する。t4 のブラス製フランジを作って用意してある。

 このような材料を新品で用意しようとするとかなりの金額になる。廃品回収の業者と仲良くなっておくと、様々な材料が目方で買える。ブラスや銅のくずを持って行って、物々交換のような形になることが多い。写真に写っている六角の物は、そこで手に入れた砲金製の花瓶で、旋盤で挽けばフランジ代わりになると思ったがやめた。

turntable disk conductor さて、裏側は集電用のレイルを付けねばならない。洋白レイルが余っているので、それを曲げて貼り付けた。ブラスの木ネジを取り付けて、それにハンダ付けする。車輛が走るわけではないので、曲率は多少怪しくてもよい。
 写真に見える6個の玉軸受は失敗であった。精度が低く、ジャラジャラとやかましい。 ベアリングを樹脂製のものに交換する。レイルの上を走るが、そのレイルはゴムで支えて静音化する。

turntable disk 先に穴をあけて電線を通しておく。DC用に反対側に配線をしておく。極性転換のためだ。他の線は照明とか音声用である。
 木ネジの先が飛び出したのを削ったのが見える。このディスクにもゴムを貼って静音化する。



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2016年01月04日

摩擦を減らす

 例の動画を見た友人からの連絡が多い。 単純に褒めてくれる人と、何かあると疑っている人が半々だ。何もない。英語で言うと、"Nothing in the sleeve(袖の中には何もないよ)."だ。これは手品師が言う常套句である。
 ステンレス車輪で、フィレット半径を大きくしてある。フランジの円錐面は決してどこにも触らない。 単純な話なのだが、フランジでカーヴを曲がると信じていて、お分かり戴けない人がいる。筆者はLow-D車輪のフランジ円錐面から先をすべて無くして走らせたことがある。何の問題もなく、半径2800 mmの線路を周回させることができる。実験がすべてだ。これについて異論がある方は、ご自分で実験されて報告されたい。「いや、こうなるはずだ」というご意見は、正直なところ迷惑である。模型には模型の理屈があるのだ。

 外国からの連絡は、ボールベアリングが使ってあるのだろう、というのが多い。ちゃんとピヴォット軸受だと書いてあるのに、である。 現物を持っていて、こちらの指示通りにモリブデン・グリスを付けている人は、「すごいね」の一言で終わりだ。「うちのは線路が良くないからこんないい音はしないよ。」というのもある。良い耳を持っている人だ。確かに、博物館の線路はナイロンタワシで磨いてある。走らせてもほとんど転動音がしない。それと大きなファクタは、エラストマの貼り付けである。接着剤をあまりたくさんつけないで、かろうじて留まっている程度にする。flex trackを留めるのは釘を用いるが、枕木を貫通する部分の穴は大き目にしておく。軽く留まっているようにするのが骨(コツ)である。こうするととても静かだ。コルク枕木を信じている人はまだ多い。無いよりはマシという程度で、効果があるとはとても言えない。

 機関車の回転部にはボールベアリングを入れる。高回転、重荷重のところには不可欠だ。スラストは専用のスラスト・ベアリングを入れるとギヤボックスの設計が楽になる。ラジアルベアリングでスラストを受けるときは、アウタ・レースが広がらないようにハウジングの剛性を高め、はめ合い誤差を小さくせねばならないから、素人には難しい。モータ軸にフライホイールを付けた機関車を押すと、はじめは押しにくいが、手を放すとそのまま、しばらく走るのが面白い。

 ところが最近戴いた手紙によると、

(HO以下の場合であるが)最近良く見聞きする、機関車そのものの摺動抵抗をそのままにトルクの強いモータに換装して良く走るようになった、模型も進歩したもんだというお話には賛同しかねています。実際のところ、かつての乗工社のキャラメルモーターPU(パワーユニット)でも良く調整して指で押して動輪が回るくらいにすれば、オリジナルのキャラメルモーターでも充分スローが効いた安定した走行はできます。

とのことだ。機関車の構造を改良せず、硬いグリスをつけてそれを強力モータで回すと、いずれモータは焼ける。より高性能の減速機ユニットの開発が待たれる。
  

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2015年12月31日

仮開通

 線路を敷き始めてから3か月以上掛ったが、ようやく仮開通した。仮橋付近の工作に手間取り、予定より3日遅れであった。まだまだ保線が不完全であるが、全線にわたって通電しても、異常は認められなかった。

trial trip 仮開通には、友人が二人立ち会ってくれた。プルマン8輌の優等列車と、70輌の貨物列車である。機関車は土屋氏のコレクションを整備して用いた。祖父江氏の精魂込めた工作で、注油のみで素晴らしい走りを示した。左の写真は貨物列車が上部ループを周回する様である。矢印が機関車である。
 貨車は70%がブラス製である。25kg以上ある。連結器が伸びて発進し、勾配では機関車が微妙にスリップするが、難なく登り切る。スリップは前後の動輪の位相が少しずつ変化するからわかる。関節型機関車articulatedsはすべて2個モータである。排気音を出すとその変化がわかる。
 勾配に掛かるのは約55輌でその他は平坦線にある。ということは、まだ30輌ほどつなぐつもりだが、負荷はそれほど増えないから楽勝である。平坦線を走るときの電流と、勾配を登っているときの電流は2.5倍ほど違う。単機では100 mA以下で、メータがほとんど振れない。ボールベアリングの効果で、ほとんど無負荷なのである。実測で効率は50%を超える。

 下り勾配では、適度のエンジンブレーキを効かせて降りる。電流を遮断しても貨車が押してくるが、3条ウォームの効果がそこにもある。筆者が採用した3条ウォームの効率は70%強である。すなわち、30%弱は損失になり、熱として放散されるが、その程度の効率が安全運転には必要なのである。もしこれがべヴェル・ギヤ、スパー・ギヤのみでの駆動であったりすると、抵抗が少なく暴走する可能性があるそれらの効率は90%以上だからだ。
 また、自動クラッチで開放すると大変な事故が起こるだろう
 3条ウォームはかなりの高効率と完璧な静粛性を持つ。蒸気機関車には最適である。筆者は、通常型蒸気機関車が歯車の音をさせて走るのは許せない
 伝統的に採用されている通常のウォームギヤの効率は普通15%内外である。しかもそれは良く潤滑されているときの話である。機関車全体の効率は数%程度である。

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2015年12月19日

電化工事

 今電化工事の真っ最中だ。ほとんどの線路はつながったが、レイルボンドが未施工であり、また饋電線につないでない。この工事はかなり面倒だ。全体をいくつかのセクションに区切り、レイル1本分ずつ施工する。そのたびにテスターで絶縁を確認する。一度につなぐと何かの間違いがあった時に、その場所を特定できない。
 先日のダブルスリップも、つないだ瞬間にショートしたので、それに異常があることがわかった。

 セクションごとに完成を確認して、隣のセクションにつなぐ。セクション長さは7 mと決めている。それが一日分の仕事量の限界である。一日5時間労働で、それ以上働くと、次の日に影響がある。ワークカーは平行する隣の線路に置く。そうしないとショートする。あの台車は三線式の時代のものだからだ。実は、最初にそれを忘れていて、ショートの原因追及に手間取った。

electrification 電化工事は工具と材料がたくさん必要で、それを移動させるだけでも大変な手間だ。この写真をご覧戴くと、その様子がお分かりになるはずだ。
 電線リール、圧着端子、三種の圧着レンチ、各種ペンチ、ハンダごて、金づち、ドリル、ナイフ、ワイヤ・ストリッパ、回路試験器、絶縁計、レイルボンドの材料の銅撚り線、掃除機、ガスバーナなどが必要だ。
 熱収縮チューブは便利だ。先に電線を通しておき、圧着レンチでつないで収縮チューブをずらし、少し温めるだけで絶縁被覆が完了だ。

 この種の工事は一人でせざるを得ない。よくわかっている人が手伝ってくれるとはかどるが、なかなかそのようなチャンスは巡ってこない。しかし、先日T氏が手伝ってくれた時の工事スピードは素晴らしかった。普段の5倍の速度で進んだ。彼は本物の鉄道の電気屋さんだから、当然ではある。 
 

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2015年11月09日

設計変更

114_3959114_3960 先回登場したK氏が、博物館まで見に来られた。その時、ボールベアリングを2つ、お土産に戴いた。先日会った時に説明したのだが、「これを使うと良い」と現物を持ってこられたのだ。早速それをもとに絵を描いてみた。
 中学校以来、製図をしたことがないので、間違いはご容赦願いたい。単なる概念図と承知されたい。

turntable mechanism このボールベアリングはNTN製で、直径63.5 mm(2-1/2インチ)のフランジが付いていて、17 mmの軸が通っている。これを二つ、厚い合板の上下に置いてネジを締めると、自然にその板に対して垂直な軸が立つ。これはまだ細いので、太い軸を旋盤で挽いてかぶせる。
 その太い軸にはフランジが付いていて、合板の円盤を挟んで留める。円盤は6個の戸車で受ける。フランジはハンダで留めてから、旋盤で挽いて直角を出す。これには大した力は掛からないのでブラス製でも問題ない。
 実は太い軸を鋼材で作るには、旋盤の能力がやや足らないと思われたが、ブラス製なら訳なくできる。この太さのちょうどよい長さのブラスの棒は、廃品回収の店で手に入れてある。可動橋を動かす程度のトルクであるので、鋼製でなくても十分耐えられる。細い鋼製軸と大径のブラスの組合せは、工作を簡便化する。

 この方式は、地下部分の深さがやや大きくなるが、工作も楽である。可動橋の中に骨組みとしてブラスの薄板(1 mm程度)で作った板を全長に渡って通してある。これは薄いので簡単に捻られる。すなわち、4点支持が可能になる。側面の板はできる限り薄く作って、剛性を減らす。

 機関車が進入すると、わずかに撓んで、中心を含めて5点支持(3点支持 × 2)になると理想的だ。


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2015年11月01日

turntable indexing

 index とは角度を割り出して固定することを言う。

 所属クラブ員が10人も来てくれたので、ターンテイブルのメカニズムの素案について説明した。全員が慣性モーメントの大きなターンテイブルに興味を持ってくれた。直径の大きなインデックス・プレートによる割出しは誤差が少ないから、HO以下でもこれを採用すべきだという意見もあった。また、慣性モーメントを利用した自動復元割り出しには、「面白い!」との声も戴いた。

centering device 様々な意見が出て、簡単で故障なく長持ちするメカニズムについて相談した。スライド方式は抽斗(ひきだし)などのスライドするレイルを使うと丈夫で永持ちする。センタリングは、斜面を利用したボール・ベアリングによる復元力発生装置を使う。引張るのは、ほとんど質量を持たない長い板バネを用いる。バネによる復元では変位量が小さいと、復元力が少ない。長いバネと斜面を使えば、多少の変位でも力が変化しにくい。

turntable drive with momentum また、 楔を起動する瞬間に駆動用モータのタイヤが持ち上がるようにし、慣性モーメントが損なわれないようにするべきだという意見を戴いた。また、そうすれば、斜面を下り降りて来る力で逆回転するが、それが妨げられないようになる。これは実現は容易で、効果が大きい。

 オイル・ダンパは損失が多いので、軽く接触させた摩擦式ダンパを用いてはどうかという意見も戴いた。斜面を下るときだけ作動する工夫が必要だ。機構学に詳しい会員もいるので、話題は尽きなかった。
 大型のエアダンパを自作するつもりでいるが、まだ検討の余地はある。過去に何度か作っているので、自信はある。テフロンのピストン材料となるべき円盤を持っているので、それを使うという手もある。弁はリード・ヴァルヴである。エア・ダンパは摩擦損失が少ない。
 筆者の死後も無事故で作動し続けなければならないから、確実なものを作りたい。地下部分は大きなスペイスが確保されているので、無理なく動作させられる。

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2015年10月30日

線路を敷く

 すべてのエラストマ道床を敷き終えたので、線路を敷き始めた。勾配線はスティール・レイルである。足らなくなったのでどうしようかと思っていたら、S氏から3本戴いた。それだけでもありがたかったのに、N氏がかなりの量の在庫を融通してくれた。持つべきものは友人である。
 Atlasのflex trackのレイルを引き抜いて、そこに差し込んだ。無用となった洋白のレイルは、N氏の元へと戻る。一般家庭では鉄レイルは維持が大変かもしれない。
 このスティール・レイルはHouse of Duddyの製品で、底面がやや細い。だからこそ、差替えができるのである。これが同じ太さではとても差し込めない。
 
vertical curve 縦曲線を撮ったつもりだが、ややわかりにくい。この写真中、矢印のところで平坦線から約15.6 ‰の勾配になっている。左の奥のほうに貨車が見えるが、その勾配上の釘で止めてある。この程度の傾きである。この写真は望遠レンズで撮ったので縦曲線がほとんど見えず、かくんと曲がっているように見える。実際はなかなかの優美な曲線で曲がっているのだ。

quadruple track 複々線部分はまだ工事中で、完全に線路が固着されていないが、様子はお分かり戴けるだろう。



turntable and spurs ターンテイブルの枝線に、DCとDCCの線路を載せて、様子を見た。仮に置いただけだが、枕木の色が異なるので識別できるだろうと思う。 

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2015年10月28日

可動橋の懸架装置

turntable equalizing 可動橋の両端は4輪台車で受ける。もちろんそれらは円周の接線方向の車輪を持つ。すべての車輪が異なる方向を向いているので、作るのは大変だ。作図して角度を割り出し、フライス盤で削り出す必要がある。斜めに保持する万力を使えば簡単にできる。車輪の嵌まる台車は、大きなブロックから積み重ねた形を削り出して、それを四等分するのが楽かもしれない。

 地下に集電装置を持って行けば、ボールベアリングをそのまま車輪として使える。ボールベアリングに通電するとろくなことはないのだ。荷重は4 kgw ほどかかる瞬間がある。レイルのギャップが少なければ衝撃荷重も少ないだろう。ここに普通の摩擦式の軸受を使うと、抵抗が大きく、動きが渋い。即ち慣性のある動きはなくなる。

 可動橋は楽に捻られるように作る。そうしないと4点支持だから浮いてしまう。中心の回転軸も荷重を受け、中心位置を保持する。

 最近立て続けに、いろいろな分野の専門家がレイアウト見学に来てくれて、多くの助言を下さる。ありがたいことである。彼らは模型人ではないのだが、面白がっていろいろなことを聞く。
 平坦線に置いてある貨車をそっと押して、遠くまで転がるのが意外らしい。工夫を話すと、感心している。それと、博物館の運営に関する情報も助かる。

「よく脱線するのか?」と聞かれた。
「いや一日中走らせていても、脱線はないよ。」と言うと、
「それが大事だ。ゆっくりと実物のように走ったら、きっと感動するよ。」

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2015年10月26日

続 driving turntable

 ターンテイブルの回転時には、地下の大きな円盤も同時に回転している。慣性モーメントは無視できない。楔が突然スリットに差し込まれるとどうなるだろう。かなり大きな衝撃が発生し、楔を出し入れする装置は徐々に壊れるだろう。スリット付きの円盤も鋼板製とは言え、徐々にへたるであろう。衝撃で、転車台上の機関車が、脱線転覆することもあるかもしれない。

turntable indexing device やはり、何らかの衝撃吸収装置が必要だ。単なるバネでは跳ね返ってくるから、動きが滑稽になる。柔らかいバネと、緩やかな動きをするオイルダンパか同等品が必要だ。そうすれば、多少の操作ミスもうまくごまかせるかもしれない。本当は、楔を出し入れする部分は、円周に沿って動くべきだが、接線方向に動かす方が作り易い。これでも半径が大きいので十分である。telescoping とは昔の望遠鏡のように伸び縮みできることを言う。

 ダンパのストロークは片方で25 mmほどあれば十分だろう。ラジコン部品に豊富なラインナップがある。この商品は意外に長持ちする。今手元にあるのは25年前に買った商品だが、油漏れもない。センタリング装置はバネにすべきか、リンク機構にするか迷っている。後者は錘(おもり)を斜面に沿って持ち上げる方法だ。後者は変位に依らず、復元力が一定であるが、錘の慣性を考えると感心しない。錘の代わりにバネを用いると、その部分の慣性質量は小さくなる。この辺りのことは、30年ほど昔、先台車の復元装置でいろいろなパターンを考えたのを思い出しながら考えている。組合わせるべき方法はいくつかあるが、簡単にまとめられて、なおかつ故障のない方式にせねばならない。

  ターンテイブルがゆっくり回転している様を想像してみよう。目的の枝線が近くなると、減速し、楔を出す。楔はバネで軽く押し付けられるので、円盤の縁の鋼板をこすり始める。目的の枝線でカチンと嵌まり込むのだが、可動橋はまだ少し動いて通り過ぎる。そのうち止まるが、ゆっくり戻り始めて所定の位置に止まるというわけだ。
 ダンパの速度緩和が大事である。良いダンパが見つかれば、ほとんど完成したようなものだ。 


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2015年10月24日

driving turntable

from Southeast 駆動装置は長年の使用に耐え、無故障であってほしい。すなわち、確実な工作でなければならない。集電も埃の積もらない部分でやりたい。すなわちレイル面よりも、むしろ地下の部分で下向きの接触のほうがよい。


turntable's conductorturn table's mechanism アメリカでいくつかのターンテイブルを見た。一番調子よく動いて工作が簡単なのは、Detroit の Dick のところのものだ。大きな円盤が合板で作られ、それには給電用のレイルが同心円で張り付けられている。給電用ブラシは下から接触している。円盤を動かすのはゴムタイヤである。磨り減っても、すぐに取り換えられる。

 位置決めはいろいろな工夫があるが、正確なのは、金属板にレーザで切り抜いた刻みに、楔(くさび)を入れる方法である。円盤は先日切り抜いた合板が残っているので、そのまま使えばよい。その周に正確に嵌まる金属製の円盤を作るのは、機械の仕事だから、あっと言う間にできる。
 自動運転はしない。その理由は以前にも述べたが、面白くないからである。機械に遊ばれてしまう。実際にやってみると、人間が自らの意志で線を選んで止める方が、はるかに面白い。

turntable drive この方法で円盤を作れば、かなり長期間の運転が保証されるであろう。材質は鋼板で十分だ。もちろん錆止めの塗装はする。楔の当たるところはグリースを塗れば錆びることはない。位置決めをしておいて、枝線をその位置に取り付ければ、アラインメントは保証される。

 橋の両端に、枝線にはまり込む楔を付けると、埃も溜まるし、見かけもよくない。枝線にも横向きの力が掛かって壊れ易いこともわかっている。


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2015年10月22日

可動橋

 可動橋の両端には、円周の接線方向に回転する車輪が付く。日本のプロトタイプは2輪ずつであるが、アメリカの大型のターンテイブルには4輪付いているものがあり、それらはイコライズしている。本物の橋の、長手方向の捩じり剛性は知れているので、捩じられて、円周レイルに密着する。それを実現したい。

 車輪にはフランジがない場合もある。実物の駆動装置は4輪のうち1,2輪を用いている。摩擦力が足らない場合は補重している。模型でそれを実現するのは難しいから、中心軸で駆動する。かなり大きなトルクが掛かるので、軸は可能な限り太くする。たまに見る模型化例では、駆動軸の剛性が足らないので、橋がぷるぷると震えている。それだけは避けたい。橋はぐわーんと動かねばならない。

 出力が大きなモータを用いると、立ち上がりが良すぎるので、小さなモータにフライホイールを付けて動かす。もちろんギヤ比は大きくする。これについての基礎実験は終了している。
 見かけもさることながら、今回作成する模型では機能を重視する。橋の捻じれに対する剛性を低くし、円周レイルに密着させる。模型は実物と比べると堅いので、強度を確保しつつ、捻られるようにせねばならない。

DCC-DC compatible turntable 円周レイルを走行電流の給電に用いるとすれば、絶縁部の長さはできる限り短くせねばならない。同時に軸の部分でも給電が必要である。それはロック機構のDCC制御用である。すべてのポイントと同様、ターンテイブルもDCC制御である。進入、退出用線路の反対がわの枝線群にはDC機関車を入れる。そうしないと極性の転換ができないから、事故を起こす可能性があるからだ。   
 その枝線群と直交するエリアの枝線群に、DCCの機関車を配置するというのが、現在の案である。円周区間の絶縁区間はその枝線の隙間に来るようにする。集電は摺動式とする。そうしないと不確実であるからだ。十分な接触圧を確保する。絶縁区間を跨ぐときにショートしないように、精度高く取り付けねばならない。おそらくDCCの機関車はその瞬間、電源が切れてプツンと音を立てるに違いないから、それは避けたい。デコーダが優秀でないと、その停電時にメモリが飛ぶ場合もある。

 円周レイルを集電に使わず、軸の周りから取るとDC時の極性転換が難しい。DCとDCCの共用は難しいのだ。

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2015年10月20日

turntable pit を嵌め込む

 底板は骨組を避ける位置に取り付けてから、外して上の合板を切り抜いた。だから、底板を貼り付けてから嵌め込めば、完全に同じ位置に取り付けられるはずだ。
 木ネジ穴を探し、丁寧に位置を合わせてねじ込んだ。もちろん接着剤を塗って締めた。切り抜いた切り口と、底板との間に、隙間が見えると興ざめだ。よく確認して、木ネジを10本ほどねじ込んだ。
 切り抜いた円盤には有効な用途がある。

from South 貼り合わせた合板はとても重いので、来客があった時にお願いして持ち上げて戴き、嵌め込んだ。どんぴしゃりで嵌まったので安心した。合板は鉄骨にネジ止めして浮かないようにする。廻りの合板とも裏で結合させて全くガタがない状態にした。ピットの中を歩いても平気である。中心が出ているので、それを目安に罫書き線を入れておいた。枝線の位置の目安になる。

 ターンテイブルの枝線の配線で悩んでいる。DCCだけなら、配線は何も考える必要もない。DCにすると可動橋の配線の極性を切り替える必要がある。円周レイルを2分割にして途中で切り替わるようにすべきだろう。そうしておいてもDCCは無関係でオート・リヴァースを挟んでおけば良い。
 問題は可動橋の両端の車輪の数だ。HO 以下では車輪が少ないか、無しの場合がある。今回のターンテイブルでは4個ずつの車輪を両端に付けるので、それらが極性の異なる区間を跨げば、ショートする。通電しなければ、絶縁車輪の必要はない。
 
 工作に取り掛かるのはしばらく先なのだが、良い方法がないか考えている。


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2015年10月14日

DC と DCC

DCC-DC compatible track 建設中のレイアウトには、DCにもなる本線がある。実は、そこのところの割り振りがとても面倒だ。
 自宅のレイアウトは、事実上DCC専用である。最近は乗り入れもないので、DCのパワーパックは外したままだ。

 新レイアウトでは、機関区から本線へ行く線および本線1本のみが、DCにもなる線である。不用意に切り替わらぬよう、安全装置を付けてスイッチで一気に切り替える。貨車ヤードには動力車が入らないことにすれば全く問題ないが、そうもいかないので、接触限界標あたりで電気的に切り離す。
 客車ヤードはDCC専用となる。客車には電灯がついているからだ。また、隠しヤードもDCC専用となる。そうしないと、本線走行中の入れ替えが難しくなる。

 おそらく、Visitorが持ってくる機関車の大半はDC仕様だ。それを無碍に排除することはできない。土屋氏から来た機関車のいくつかにはDCC化が終わっていないものもある。DC運転可能にしておけば、いろいろな点で助かることもある、と見ている。
 ターンテイブルは、切替えでどちらも使えるようにする。ターンテイブルの枝線 (spur)の半分もDC用になるので、間違えないよう、何らかの方策が必要だ。DCCの枝線に止まっている機関車は電灯を点け、音を出しているが、DCの方は沈黙していることになる。
 ポイント切替、ターンテイブルの動作はDCCで行う。これはDr.Yに、助けて戴くことになっている。

 場合によっては、無線操縦の機関車でDCの機関車を牽いて移動することもあると見ている。当鉄道ではすべての機関車が3条ウォームか、べべルギヤであるので、機関車を牽くのは簡単である。


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2015年10月12日

匐進を防ぐ

 勾配線ではレイルが下へと滑っていく。これをcreeping (匐進 ふくしん)という。35 kgの列車を引張り上げるのだから、かなりの力が掛かる。既製品をそのまま使えるHouse of Duddyの製品はよいのだが、Atlas製 を差し替えたものは緩いから、あっという間にずれてしまうだろう。道床の木部に打ち込んだブラス製の釘を曲げ、レイルに密着させてハンダ付けする。 これをある程度の間隔で行うと安心できる。
 鋼製レイルにはペーストではハンダ付けしにくいから、その部分にあらかじめ塩化亜鉛を用いてハンダメッキしておく必要がある。もちろん、水でよく洗っておかないと大変なことになる。

 饋電線から分岐した給電線はレイル2本のつなぎ目に来る。そこでレイル・ボンドを用いて、隣のレイルにも給電するわけだ。

 複々線の部分は、複線がループで還ってくるわけだから、2本ずつ同じ電源になる。DCCなら一つになるのだが、半分をDCにも適応させねばならないので、分離させている。
 信号機も新モジュールが到着しているので、試運転が始まれば取り付ける。

 饋電線の総延長はかなり長く、用意してあった電線リールが空になった。10年ほど前に専門家にもらったMil-Specの高級品だ。各色あったのでとても便利だった。
 信号用の線は電流が少ないので、使わないLANケーブルを使うことにした。これも100 m 以上あるので十分足りるだろう。
 
 
 

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2015年10月10日

turntable pit

 転車台周りの15 mm 合板を、外に運び出した。ピットを丸く切り取らねばならない。
 以前作った時は、ジグソウにアームを付け、中心を固定して切り出した。正直なところ、ジグソウでは丸く切れない。後の修正が大変だった。今回は router (ラウタと発音)を用いた。

 このラウタは30年ほど前にアメリカで買ったものだ。reconditionedと書いてあって、半額であった。見本として試運転をさせたりしたものを整備して、処分していたのだろう。ボール・ベアリングは新品だった。出力は約1 kWで、毎分2万回転のモータである。ラウタは刃に当たる木材を粉にして放り出す機械であって、仕事量が多い。
 出力が大きくないと、負荷が掛かったとき、焼けてしまう。以前ドレメルにラウタ・アタッチメントを付けて削ったところ、あっという間に昇天した。ドレメルの出力は100 Wもなかったのだ。
 刃物も超硬ビットを使わないと、たちまちダメになる。この刃は6.35 mm(1/4インチ)径である。細いので仕事量は小さいはずだが、15 mmの厚さがあるので、負荷は大きい。
 
router armrouter arm 2 回転軸からのアームを付けねばならない。滑りの良い底板を外して、それを留めているネジの長さを調べた。意外と短く、アームに相当する合板を座グリして沈めなければとても届かない。刃を付けてそれで座グリした。刃が出るところも彫り込んで穴を開ける。ごく適当に削り取った。
 半径は450 mmにした。もう少し小さくてもよいのだが、機関車を止める時、はみださないよう細かく神経を使いたくないからだ。
 回転軸の穴を開け、合板の中心に留める。この時、合板だけだと薄くてネジが傾く可能性がある。裏に硬い木のブロックをネジ留めして、それに長いビスで留めた。この時、ガタがないようにしておかねばならない。小さめの穴に木ネジの平滑部が無理やり入る程度がちょうどよい。
 枕木に合板を載せて、切り込む。刃の深さは枕木に多少切り込む程度にしておかないと、完全に切れない。

cutting outturntable pit 電源は昇圧器で120 Vに上げておく。電圧が低いとモータが焼ける可能性が高い。一気に半周廻して、持ち替えてから残りを切った。所要時間1分弱である。近所のおばさんが見ていたが、あまりにもきれいに切れたので驚いていた。
「こんな道具があるのね。」
「腕の部分は自分で作ったのですよ。」
「普通の人は道具に使われているけど、あなたは道具を使いこなしている、素人ではないということね。」と言ってくれた。

 バリ取りをして、断面を塗装した。底板も下塗りした。組み立ててから、もう一度塗る。(この合板のサイズは1220 mm × 2440 mmである。)  

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2015年10月08日

turntable と 隠しヤード

turntable area ターンテイブルのピットを切り抜くために、15 mm合板を外した。外す前に底板になる部材を正確に切り出して、底面に仮に張り付け、持ち上げた。合板の裏に底板の位置を描き、外した後でも元の位置に戻せるようにした。中心の座標はあらかじめマークしておいた。そうしないと、後で中心の座標を割り出すのに大変な手間が掛かるからである。
 合板は重く、多人数が手を貸してくれる日を選んで移動した。

 合板を外すと骨組みが見える。正方形に近い枠がターンテイブルの部分である。この部分は骨がないので、剛性の大きな24 mmの合板を底板にして強度を確保する。中心には直径35mmの軸が通る。もちろん自動調心のボールベアリングで受ける。そうすると、その軸には多少の味噌擂り運動が許容される。そうでないと片方が浮いてしまう。

 動力は今設計中である。駆動モータにはフライホィールを付けて時定数を大きくする。もちろん小出力モータを用い、高減速比にして本物の動きを再現する。減速装置の効率を高くしないと、動きがオモチャっぽくなる

hidden yard 隠しヤードの写真である。骨組みから、吊りボルトを垂らし、それにチャンネルを吊って24亶臠弔鬚屬蕾爾欧襦この合板は3x6の板をつないで1200mmx3000mmにした。あまりにも重いので、6人で移動してはめ込んだ。つないだところが折れるといけないので、補強を入れて運び、後で外した。少々贅沢だが、非常に静かなヤードになるはずだ。

 照明は必要以上に点けている。中で不都合が起きたとき、それを発見できるように明るくするのだ。この頃は燃えないゴミの集積所に、このような蛍光灯が捨ててあるから拾って来られる。LEDがベストだが、それほど長時間点灯するわけではないので蛍光灯で十分だ。
 吊りボルトは、レーザを用いて位置を決めたので、真っ直ぐ付いた。こういうところでも文明の利器は役立っている。


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2015年10月06日

続々 博物館工事の進捗

 作業は進捗し、まもなく試運転ができるところまで来た。時間がかかっているのは道床のエラストマを正確に貼り付ける作業に手間取るからだ。大まかに言えば、1日当たり 4 m ほどの速度で貼っている。例のジグを用いて、極めて正確に貼りつけているのだ。両面テープを用いればすぐ貼り終わるのだろうが、その方法では音を減衰させる効果が少ないことがわかっているので、強力な接着剤で点付けしている。走行時に微小なずれが生じて、音が摩擦熱に変わるのだ。
 
from North 一定の曲率のところは作業が機械的に進むが、緩和部分は手作業である。カントの逓増部分は、調整が難しい。必要に応じて、再度少量のパテ盛りをして、ベルトサンダで擦り落とす。埃が出るので、サンダの排気口に掃除機のホースを当てての作業である。
 この写真の部分は最も見栄えのする部分であって、cosmetic curveと呼ばれる部分である。右へ左へと、連続したカーヴである。カントの調整に、少々手間を要した。現在は完成している。

quadruple-track 2 複々線部分にはカントが一定の角度で付き、壮観である。この写真は、しばらく前の撮影だ。勾配は完全に均一である。
 高架部分で水平が出ているかを念入りに確かめた。24 mmおよび 27 mmの合板を使っているので、そう簡単には撓まないはずであるが、スパンの長いところは補強を入れた。

 勾配部分には洋白レイルを使わずにスティール製レイルを用いた。摩擦係数が1割強増大するので有利である。House of Duddy製のFlex-Trackには鋼製レイルがあるのだが、その在庫が足らなかった。仕方がないので単品で持っていた鋼製レイルを、Atlas製 Flex-Trackの枕木に差し替えた。この作業はかなりの手間を要し、指先が痛くなった。ともかく勾配部分は鋼製レイルになったので、走行が楽しみだ。
 100輌の貨物列車が引き上げられる様子を、堪能できるはずだ。
 

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2015年10月04日

続 博物館工事の進捗

to turntable spurturntable  spur ターンテイブルの枝線を所定の角度で進入させねばならない。進入路が1本であると、運用上都合が悪い。ところが、2本にするとその角度で入るための分岐の設計が難しい。今回はnortherns484氏にお願いして、コンピュータで型紙を作って戴いた。原寸大の型紙を張り付けて切り抜いたので、楽にできた。長さ3.5 m以上あり、合板をつないでからの切り抜きである。これを手で作図するのは大変である。置いてみると正確にできていることがわかった。northerns484氏には大変な手間をお掛けした。感謝している。

 塗装後の様子を紹介したい。
from South これはターンテイブル付近である。spur(枝線)は仮に置いてある。正しい角度は三角法で割り出す。
中心部を切り抜いて、15 mmの深さを出す。道床の高さが30 mm、エラストマの厚さが3 mmであるので、合計48 mmの落差がある。上路式にすると、深さがぎりぎりである。中心と先端部2箇所の3点で受けるタイプにする。それには可動橋の剛性をかなり小さくする設計が必要だ。模型は堅いので、かなり難しい。橋側面の板を極端に薄くするか、プラスティックにすれば可能かもしれないと考え始めた。実験をして決めたい。
  
from Southwest 中央部の客車ヤードへの進入路である。左奥がヤードで、左手前は入替機関車の引上線である。この写真では渡り線だけであるが、向こう側のポイントはダブルスリップに振替える。そうしないと場所がないのである。
 

塗装済み路盤組立中 上の写真の反対側から写している。時間的には少し差がある。信号所の地点からはすべての分岐が一望できる。Max Gray時代のブラス製なのだが、出来が悪く、ハンダがぽろぽろと取れてくる。全てばらして組み直さねばならない。
 アメリカで見たあるレイアウトでは、信号所内部の線路表示板の光が、光ファイバで切り替わっているのが見えた。もちろん色セロファンを張った円盤を廻して透過光が見えるだけの仕組みだったが、現在の技術なら本当にLEDで点灯させることもできるかもしれない。実現は当分先の話だろうが、先日はこの話で盛り上がった。
 

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2015年10月02日

博物館工事の進捗

 しばらく報告を怠っていたので、どうなっているのか、という問い合わせが多くなってきた。もちろん工事は進んでいる。目に見える進捗は少ないが、配線工事まで進んでいる。

painting top 全体をを塗装した。手伝いに来て戴いたので大助かりである。この方が座っている部分はターンテイブル用地で塗装が不要である。ローラ刷毛で一気に塗装した。こういう広い面積の塗装で大切なことは、逃げ道の確保である。うっかりすると、どこにも出られないということがある。手前の一箇所が塗ってないのはその出口である。
 一度塗りでは毛羽立つので、乾燥後、全て紙やすりで研いで、再度塗り重ねた。塗料は例の油性塗料である。
 ターンテイブル部分の合板はまだ留めてないので、少し浮いている。ピットを切り抜いて、裏打ちをしてから固定する。補強材は、荷重が掛かるので撓みにくい 24 mm合板である。

installing roadbed 完成している道床を基点から順次組んでいく。複数人で、隙間をなくすよう押し付けながら作業する。これはレイアウト建設の経験者に手伝いをお願いした。ここにいらっしゃる方々は、ご自宅にレイアウトをお持ちである。何も説明しなくても、確実に組んで戴くことができた。勾配のある複々線部分で、精度の必要な個所である。飛び出しているのは饋電線だ。
 
 道床が完成すれば次はエラストマの貼り付けである。以前施工した時は強力な薄い両面テープを使ったのだが、音が気になった。静かさが足らないのだ。エラストマと道床、あるいは枕木の間に適度な摩擦が生じると良いのだ。枕木は接着してはいけない。レイルとも固着を避けるべきである。どうしても固着する必要があるときは数本に1本程度の割合にすべきである。そういう意味でも、このエラストマの断面には意味がある。枕木が溝の中に嵌まっているので、釘で緩く留めておいても外れてこない。多少動く程度の束縛である。
 すなわち砂利を撒いて接着すると音が大きくなってしまう。自宅のレイアウトには砂利があるが、ただ撒いてあるだけである。

 饋電線はある程度の太さがないと、遠くで機関車のスピードが目に見えて遅くなる。勾配線では息切れも起こる可能性がある。2平方mmのものを用いた。圧着端子で確実に接続してある。
 レイルの継目に給電し、レイルボンドで隣につないであるので、最大レイル1本分の抵抗値しかないわけである。

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2015年09月28日

続々 屋外レイアウト

 日本でも屋外レイアウトを作られた方はいらっしゃるはずだが、10年単位でのその後の報告はあまり聞かない。HOの大名鉄道は、TMS誌上で数年後の経過報告をされていたようだが、20年以上持ったのだろうか。
 筆者はその後の大名鉄道の動行を興味深く見守ってきた。5インチを経て、現在はNゲージの屋外レイアウトになったようだ。これも集電を考慮して、動力源内蔵の赤外線コントロールになっている。 

 さて、日本製HO用フレクシブル線路のプラスティックは、どの程度持つのだろう。イギリスのPecoは、レイルも高耐久(でも、電気伝導率が低い)のものを売り出していた。アメリカのHouse of Duddyは屋外用としても使えるというフレクシブル線路を発売していた。いずれも O scaleの話である。今はMicro Engineeringが後を継いでいるが、そのversionがまだあるかはわからない。

weathered 問題は分岐である。分岐は木製枕木に、鉄の犬釘で留めてある。犬釘は錆びるし、枕木も腐るだろう。日本のような高雨量・多湿の気候では、3年と持たないように思う。
 この写真を見ても分かるように、鉄と洋白を接触させて雨水に浸ると鉄が先に錆びる。道床のレッドウッドは問題なさそうだが枕木の方は、かなりへたっている。Gゲージ用の枕木は、レッドウッド製のものがあって、屋外用に使用されている。Oスケールでは聞かない。 防腐剤を浸み込ませても、根本的な解決策にはならない。一部のカビは、防腐剤があっても発生を止められない。

 筆者の実験ではAtlasのフレクシブル線路を20年間コンクリートの屋上に放置したが、レイルは外れなかった。ただしレイルは錆びて、走らせようと思うとかなり磨かねばならない。すなわち消耗する。
 屋外で用いるレイルは、太ければ太いほど良い。それだけ錆に対する余裕が大きいということだ。
 
 

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