ネジ

2023年11月27日

countersunk screw

 子供の頃、皿ネジがミシンの針板に使ってあるのを見た。ネジの頭が出ないので都合が良いものだと思っていた。父にその話を切り出すと、「そういうものではない。」と言うので驚いたことを覚えている。
「確かに頭が出ないことも利用しているが、目的は他にある。」と言った。

 皿ネジの嵌るところは90度に仕上げてある。ドリルの先は118度である。すなわち、ドリルの先で凹ませたものを皿ネジで締めると隙間が空くから、90度のカッタで切り込まねばならない。こうして締めると、その部品は2次元の締め付けができる。要するに位置が決まって動かない。皿ネジ穴を作るには専用工具を使うべきなのだ。

 今回の固定には皿ネジを使って2本で固着している。これは便利である。ネジの耐剪断力が十分であれば、組立分解が容易だ。たくさんのネジを使う必要がない。コメントを戴き解説を書く必要があると感じた。

 構造をよく考えて設計すると部品が減り、工程も大幅に減らすことができる。これは父にうるさくいわれたことである。

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2023年11月13日

thread gauge

M5-P0.9 コン氏から連絡があって、M5-P0.9という今となっては極めて珍しいキャップボルトを譲って戴いた。友人が「30年以上昔、コン氏から貰ったんだけど。」と知らせてくれたのだ。友人はそのネジを実測して、ピッチが 0.9 mmであることを突き止めた。
 コン氏ご本人もお忘れになっていたようだが、それを伝えると探し出してくださり、ドンピシャリと嵌った。ありがたいことである。
 実は、筆者はほとんど諦めていて、この M5 の穴を拡げて M6 に作り変える予定であった。寸法的には可能であるという判断だったが、何もしなくてもよくなったのはありがたい。
 40年ほど前、モデル8の澤田節夫氏から蝶ネジを捨てて改造したと聞いた。ネジは合うのがないから切り直したようなことをおっしゃった。どうされたのか、詳しいことは聞いていない。

thread gauge これは筆者の持っている各種のネジゲージである。大抵のものはこれで判別できる。インチとメートルが混在している環境なので、これは必需品なのである。細かく言えばネジ山の角度も異なるが、そこまでは見えない。  

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2023年11月05日

続 糸鋸弓の故障

 修復するには、このネジの規格を調べる必要がある。はじめはインチネジだと思い込み、手持ちの全てのネジゲージに合わせてみたが、合うものはなかった。それではメートルネジで、と調べてみた。径から考えるとM5のようだが、合わない。

 手持ちの全てのタップを動員して調べたところ、M5-P0.9という旧JISネジのタップがスルスルと通った。同じネジのダイスにももう一つの雄ネジが通ったので、これで間違いはない。
 最近はネットショップがあるので助かるが、これはそう簡単には見つからない。頭が六角穴のキャップボルトを買いたいが、極めて難しそうだ。今までは蝶ネジの頭が邪魔であったが、それが小さくなると取り扱いやすくなるはずだ。
 製品が見つからなければ、雌ネジも捨てて、全て新しく作ることになるだろう。

fastening screw on coping saw 今回のネジの故障の原因は、四角ナットの片方で刃を押さえたことによる。すなわち、四角ナットがいつも傾いて締められたのだ。これを避けるには、反対側に糸鋸刃と同程度の厚みの板を付けるべきだ。0.3 mm程度の板を貼るだけで解決するだろう。あるいは工具鋼のかけらから、そのような四角ナットを削り出せば良い。暇をみて、やってみたい。今回の四角ナットは、刃を押さえる側がプレスによってギザギザの模様が付けられている。すなわち加工硬化しているので、雄ネジがより駄目になりやすかったのだろう。
 国産の弓には、厚目のバネ板で挟んでからネジで糸鋸刃を締めるものがあるが、それはネジに対するストレスが小さいはずだ。 

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2023年11月03日

糸鋸弓の故障

 最近糸鋸を使うことが多い。客車の改装で、厚い床板、妻板を荒目の糸鋸でガシガシと切っている。

 この弓は50年以上前にクラブのM氏から購入した。M氏は、工具は「イギリス製が一番」という信念の持ち主で、ありとあらゆる工具を個人輸入して適価でクラブ員に頒布していた。工具屋にも卸していたほどだった。
coping saw (2) その弓は、Eclipse(日食、月食などの意)というブランドであった。比較的軽く、剛性が大きな使いやすい弓であった。他にも3種類くらい持っているが、これをかなり頻度高く使ってきた。


coping saw (1) 先日、糸鋸刃が折れたと思い、取り替えようとしたが、握りに近い方から抜けているだけであることに気付いた。その直前にしっかりと締めたはずなのに…。ネジを緩める時、妙な感触があった。緩める瞬間に抵抗がゼロであったのだ。すなわち、ネジ山が潰れたと覚った。

coping saw (3) 抜いてみるとこんな状態である。完全に逝ってしまっている。筆者の人生の中で、ネジが擦り切れたのを見たのはこれが初めてだ。
 60年も昔、父との会話の中で、雄ネジと雌ネジのどちらが先に磨り減るかという話題が出た。父は「雄ネジに決まっている。」と言った。その理由を聞くと、「径が小さいからだ。」軸と軸受も同様で、「材質が同じなら、必ず軸が先に磨り減る。」と言ったが、当時の筆者には理解できず、差はなさそうに思えた。

 今回の事故は径の大小以外に別のファクタがある。 


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2023年07月12日

テーパ・ネジを切る

 テーパ・ネジを作るにはダイスを用いる。昔、水道屋は万力の付いた三脚を立て、パイプを取り付けて二人がかりで大きなダイスを廻していた。ダイスは3本あり、所定の順番で取り付けてあった。

  この頃はホームセンタでも水道管、ガス管は適当な長さで売っていて、両端にテーパ・ネジが切ってある。見ると4箇所に刃の跡が残っているので、工場ではダイスで切っている事がわかる。

 機械加工屋と話をしていたら、専用機で簡単にテーパ・ネジを切れるというので、それは当然だろうと思った。汎用機(すなわち筆者の持っているような普通の旋盤)ではできないはずなのだ。このような動画を見つけた。達人が手作業で作っている。
 まず、複合刃物台を傾けてテーパを作るが、その次にネジを切る時にはバイトをわずかに引かなければならない。CNCによるサーボ・モータが必要な仕事である。
 
 この人の左手の動きを見て欲しい。神業的な仕事だ。ネジ溝を何回かに分けて切り分けている。ゲージを廻すと、1回で所定の位置まで入るのは素晴らしい。この道10年以上の達人である。

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2023年07月10日

続々 配管工事 

インチの旋盤でメートルネジを切るには、127枚歯の歯車が要る。1インチ = 25.4 mmだから、127という数字を必要とするわけだ。しかし、我々の模型程度の大きさであれば、64枚歯の歯車でも問題ない。ネジの有効深さが小さいからだ。64 X 2 ≒ 127とみなせる。相手が 2 mm程度の板であれば、狂いは無視できる(マイフォードは63枚歯を使っている)。


 ガス、水道配管のネジはテーパ・ネジである。ほんの少し先が細くなっていて、締め込むと密着するようになっている。昔は鉛丹を塗って、麻糸をほぐしたものを巻き、大きなトルクでねじ込んでいた。今はしなやかなテフロンテープを巻いてねじ込む。このテープは簡単に塑性変形して馴染み、浸透性がないから漏れを完全に防ぐ。ガスが漏れないのには感心する。
 先々回の記事のエルボで、小さい方のネジはテーパ・ネジである。大きい方は平行ネジである。この差を一瞬で見分けられないと、水道屋はできないというわけだ。
 水道材料は全て快削ブラスで、気持ちの良い工作である。

 上の記事の2つ目のリンクで紹介されている数式の話は60年ほど前に父から聞いた覚えがある。「つまらない話だ」ということであったが、今考え直すと、なかなかのアイデアであると思う。

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2023年07月08日

続 配管工事

 日本の水道システムはアメリカと共通のものが多い。ネジ切りをすることもある。アメリカで買った旋盤なのでインチネジを切るのは極めて簡単である。

 そもそもインチネジは計算が楽である。全て1/8の倍数であり、歯車の切替えは単純そのものである。親ネジのピッチが1/8インチであるから、話は極めて簡単だ。主軸が1回転する間に、1/12,1/16,1/24、1/32、1/40,1/48,1/56、1/72、1/80インチ動けば良いだけのことである。この算数は小学生レヴェルだ。

 昔よそのクラブの例会で、ある人が、
「うちはインチの旋盤だから素人には使えないよ。インチネジを切るのは難しいんだ。」と得意そうに言うのを聞いて、吹き出してしまった。この人はネジを切ったことがないことは明白だ。メートルネジの旋盤のほうがはるかに面倒である。ピッチが何種類もあり、それらが倍数関係になっていないからだ。たとえば、0.5,0.6,0.65,0.7,0.75,0.8,0.9,1.0 mmを作り分けるには何種類の歯車が要るかということである。 

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2022年07月20日

EMDの機関車群 4

SD40-2 これらはSD40-2である。同じくCentral Locomotive Worksの製品であったが、時期が異なる。
 左は1989年に新発売の時、製作者のBob Smith氏から直接買ったキットである。東部に行った時、手渡ししてもらった。CLWにしては薄い板で驚いた。このショート・フッドはsnootという、犬の鼻のような長いものだ。それを注文した。 

 右はその20年後にebay で見つけたジャンクである。かなり構成が異なるので驚いた。全く別物である。元の厚板に、戻っていた。このジャンクは素晴らしい出来である。アメリカ人が作ったもので、ここまで素晴らしいものはまず見ない。全てに神経が行き届き、ハンダ付けは完璧である。塗り分けを考えて、上下をうまく分割し、それが組まれたときには、一体になるよう、組み合わせ部分に特別な工夫がしてある。
 もう一つ不思議なことに、モータはドイツ製のコアレスで、ベルトドライヴになっていて、それが極めてストレスなく動くユニヴァーサル・ジョイントの位相も正しい。また、全てのネジがメートルネジであった。アメリカでメートルネジを使っている人がいるのだろうか。 
            
 ハンダ付けは、ロジン(松ヤニ)をフラックスとして使っているところが、我々とは異なる。ロジンがこびりついているので、リモネンで洗って溶かした。 

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2021年12月12日

ネジ切り

 筆者の自宅の旋盤は、模型用としてはやや大きな部類である。ライヴ・スティームを作れる大きさだ。アメリカで買ったので、親ネジはインチネジで、メートルネジを作るときは127歯の歯車を介して、少々面倒な算数をする必要がある。この計算は、父に習った。昔はよくやったが、最近は手が出ない。インチネジを作るのは先述のように実に簡単で、アメリカ製の機械の修理はすぐできる。メートルネジは小さな旋盤で作るか、ダイスで切っている。左ネジはダイスが無いので自分で作らざるを得ない。

 本物の小型蒸気機関車の復元時に、ボイラの修理に特殊ネジのタップを必要とした。友人の機械工は、硬い工具鋼から旋削し、熱処理して作った。こういう作業はまず見ることがないので、勉強になった。

 ネジを切るのは難しいことではないが、太いネジの場合は切り込む位置を分散して、深く切り込まねばならない。そのずらし方(千鳥という)は、かなりの熟練が必要である。 

 この徳島弁の旋盤工氏の動画は他にもあるが、どれも素晴らしい。熟練工の凄さを、柔らかなタッチで見せてくれる。旋盤のテクニックは指導者につかないと習得しにくい。そういう意味でも、この一連の動画は実践例として素晴らしい価値がある。

 この方法は面白い。ダイスの歯が逓増しているのを利用して、一回の切込みで相当の深さまで削れるが、負荷はかなり大きい。出力の小さな旋盤では難しいだろう。作るのは難しくないのでやってみたい。(この方法は、偶然にも上述の旋盤工の動画のコメントに出ていることに気が付いた。)


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2021年12月10日

ネジ切り装置

 ネジを切る必要があるのは特殊なキングピンとか、連結部のピン、ジグの締め付けネジ作成などだ。たまに、規格外の太いネジを作って全体の高さ調整をしたことがある。大抵の場合は既製品のネジで済む。

 普通の旋盤上では、ネジ切りはパズルを解くような感じである。どのギヤを使うかを考えて組み合わせる。インチネジは倍数になっているから、1/8という数字を元にして考えればすぐできる。メートルネジでは、親ネジとワークのピッチの比率を作るので、いつも同じ方法では出来ない。早見表がついていればそれを見ればよいが、いつもその早見表がすぐには見つからないから、考えるしか方法がない。

leaders and followers このユニマットSLでは、歯車の切り替えによるネジ切りではなく、親ネジそのものを取り替えるようになっているところが面白い。昔の倣い(ならい)旋盤のようである。ネジの深さは鉋台(かんなだい)の上をなぞる滑り子で制限する。
 これは、この機種以外の製品にはない機能である。要するに、ネジ溝を”転写”するのである。日本ではメートルネジの親ネジしか売っていなかったが、アメリカではインチあたりの山数で、24,32,40,48,56,64,72,80などがあった。

 さて、作動状況を見ていこう。この動画がすべてを物語る。少々速いが、この速度でもできるわけだ。筆者のネジ切りは、この1/3程度の速度である。切り上げが難しいからだ。
 切り上げのコツは最初を長く、徐々に短くすることなのだが、思うほど簡単ではない。この動画の6回目(最後から2回目)の切り上げは少々遅れたので、ギギッと音を立てて喰い込んでいる。

 訪ねてきた友人に見せると、ネジ切り専用機としてバラさずに使うべきだとの提案を受けた。確かに、そうすると便利である。
 兼用にすると、その変換作業が大変で、やる気が失せる。


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2021年04月10日

続 言葉狩り

 多くの友人から連絡を戴いた。反響が大きいのには驚いた。読者数も2倍以上になった。

 SKT氏からのコメントは、この続編で扱おうと思っていたものである。どの国の言葉でもオネジ、メネジという言葉を使う。それも怪しからんということになると、困ったものだ。電気の接続ソケットも同様だ。”ジャック”という言葉も問題があることになるだろう。
 
 必要があって、フランス語を習っていたことがある。親しい天才的な語学教師(6か国語を自由に操り、フジモリ大統領が来日した時は指名されて通訳を務めた)に、男性名詞、女性名詞についてどうすれば覚えられるか、と聞いてみた。
「そんなの簡単さ。フランス人が考えることは単純だよ。駅は女性名詞、列車は男性名詞。だってさ、列車は駅に進入するだろう。」 

 そんなバカな、と思ったが、そういう観点で見ればほとんど当たっている。しかし、自動車や椅子が女性であることは分かるが、ソファが男性というのは解釈が難しい。
 彼の説が正しいとすると、ポリティカル・コレクトネスに拘る限り、フランス語文法は修正しなければならないが、そんなことにはならないだろう。 

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2021年04月04日

言葉狩り

 数日前の記事に”バカ孔”という言葉を使った。最近は言葉狩りが厳しく、こんな不適切な言葉を使うな、と言う意見も来る。例の肺炎騒ぎもそうだ。国名に関連する言葉を使うなと言ってくる。”日本脳炎”、”スペイン風邪” は禁止用語になるべきなのだろうか。

 この種の職人が使う言葉には、メクラ孔とか、見かけ上差別用語がたくさん含まれている。この種の例はいくらでもある。ここに列挙することは簡単であるが、またまた「怪しからん」の集中砲火を浴びることになるだろう。
 この記事は面白い。他にもたくさんあるので、参照されたい。

 反発するのも面倒だ。こんなことを書いて来る人は少数なのだが、その種の人たちは絶対に調子を緩めないから疲れてしまう。書くと気分が良くなるのだろう。自分は良いことをしているという高揚感を味わっているのかもしれない。

 この種の言葉は、その職域の人たちの長く続いた文化を背負っている。くだらないことを言うべきではないのだ。 
  
 アメリカでは一時期 Political Correctness の嵐が吹き荒れた。今は少し下火に向かいつつあるような気がする。筆者の友人たちが怒っていたのを覚えている。
「”Blinds”って言ったら、いけないんだってさ。何て言えばいいんだろうね。」
「”Shade”っていうのは、ちょっと違うよね。平行な薄板を同時に向きを変えて、向こうが見えにくくする窓用の装置ってのはどうだい?」
「そんなこと、言ってられるか!○○○○。」
 最後の言葉はここには書けない言葉である。 

 ここでは当然複数形だ。ブラインドの羽根は沢山あるからだ。 

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2006年11月24日

フィリップス・ヘッド

phillips-head screws いわゆるプラスネジである。このネジ頭は適合するネジ廻しには、くさび効果で食い込み、外れない。すなわち、自動のネジ締め機に適合する。1936年にアメリカで発明された。


 韓国ではMS Modelという会社にも出向いた。今もあるのかどうかは知らないが、OMIの下請けでAJINとは競合していた会社であった。社長のM.S.Park氏は若く、やる気がありそうな人であった。工場を見せてもらい、何かおかしなところはないかと聞かれた。おかしなところはかなりあったが、ネジ廻しには参った。全く適合しないネジ廻しを使っているではないか。

 フィリップス・ヘッドのネジを締めるのに、細いマイナスネジのネジ廻しで締めているのである。完成品を見ると、ネジ頭にはキズが付いていて、正しいフィリップス・ヘッドのネジ廻しは、正確な位置まで差し込めそうもない。

 このように正しくない工具の使い方については、筆者の子供の頃、父には厳しく戒められた。ペンチで物を叩いたりすると叱られたものだ。

 間違いを指摘したものの、社長はさほど反省したようにも見えなかった。その次に訪問したとき、フィリップスの#0、#00の細いネジとそれに適合するネジ廻しを持っていった。「こうするとね、ほら、ネジはクサビの摩擦力で保持されるんだ。」と説明したときの彼らの驚きようは、今でもはっきり憶えている。
 いわゆるカメラネジを紹介してやると、大量に購入した。ネジ廻しも…。

 1986年以前の韓国製模型と、それ以降とでは、格段の違いがあることをお分かり戴けると嬉しい。

 帰国後、このことを祖父江氏に伝え、「ますます日本の模型屋は商売ができなくなりますね。まずいことをしたでしょうか。」と聞くと、「なーに、構やしねえさ。だって、俺だってアメリカの模型屋をつぶして、飯を食ってきたんだからさ。順番だよ。これからは、あっちが逆立ちしたってできないものを作るしかねえやね。」と答えた。

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2006年09月22日

逆ネジの効用

01566f0c.jpg この模型を見るまで、逆ネジなど模型には関係ないと思っていた。ライヴスティームの世界では、機関車の左右の部品を区別するために逆ネジを使う人がいるということは聞いたことがある。
 
 これはBill Pope氏のディーゼルのキットである。ダイキャストでできた左右型を逆ネジで締め上げている。こうすることによって隙間なく完全な組立てができる。すばらしい発想だ。

   
 電動模型の世界ではあまり例を見ない。逆ネジを使えば、ネジの回転により二つのナットの距離を変えることが自由にできる。何か面白い利用法はないものかと考えている。ターンテイブルのディスクブレーキぐらいしか思いつかない。

  
 本日で開設以来、一月を迎えた。これも読者の皆様のお力添えと感謝している。記事は時間のあるときにある程度書き溜めておき、適当に切って公開している。難しいのは写真である。人に見せることを前提にしていない写真ばかりで、単なるメモでしかない写真が多い。そのあたりのことを御斟酌戴いて、お付き合いをお願いする次第である。

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