ネジ

2022年07月20日

EMDの機関車群 4

SD40-2 これらはSD40-2である。同じくCentral Locomotive Worksの製品であったが、時期が異なる。
 左は1989年に新発売の時、製作者のBob Smith氏から直接買ったキットである。東部に行った時、手渡ししてもらった。CLWにしては薄い板で驚いた。このショート・フッドはsnootという、犬の鼻のような長いものだ。それを注文した。 

 右はその20年後にebay で見つけたジャンクである。かなり構成が異なるので驚いた。全く別物である。元の厚板に、戻っていた。このジャンクは素晴らしい出来である。アメリカ人が作ったもので、ここまで素晴らしいものはまず見ない。全てに神経が行き届き、ハンダ付けは完璧である。塗り分けを考えて、上下をうまく分割し、それが組まれたときには、一体になるよう、組み合わせ部分に特別な工夫がしてある。
 もう一つ不思議なことに、モータはドイツ製のコアレスで、ベルトドライヴになっていて、それが極めてストレスなく動くユニヴァーサル・ジョイントの位相も正しい。また、全てのネジがメートルネジであった。アメリカでメートルネジを使っている人がいるのだろうか。 
            
 ハンダ付けは、ロジン(松ヤニ)をフラックスとして使っているところが、我々とは異なる。ロジンがこびりついているので、リモネンで洗って溶かした。 

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2021年12月12日

ネジ切り

 筆者の自宅の旋盤は、模型用としてはやや大きな部類である。ライヴ・スティームを作れる大きさだ。アメリカで買ったので、親ネジはインチネジで、メートルネジを作るときは127歯の歯車を介して、少々面倒な算数をする必要がある。この計算は、父に習った。昔はよくやったが、最近は手が出ない。インチネジを作るのは先述のように実に簡単で、アメリカ製の機械の修理はすぐできる。メートルネジは小さな旋盤で作るか、ダイスで切っている。左ネジはダイスが無いので自分で作らざるを得ない。

 本物の小型蒸気機関車の復元時に、ボイラの修理に特殊ネジのタップを必要とした。友人の機械工は、硬い工具鋼から旋削し、熱処理して作った。こういう作業はまず見ることがないので、勉強になった。

 ネジを切るのは難しいことではないが、太いネジの場合は切り込む位置を分散して、深く切り込まねばならない。そのずらし方(千鳥という)は、かなりの熟練が必要である。 

 この徳島弁の旋盤工氏の動画は他にもあるが、どれも素晴らしい。熟練工の凄さを、柔らかなタッチで見せてくれる。旋盤のテクニックは指導者につかないと習得しにくい。そういう意味でも、この一連の動画は実践例として素晴らしい価値がある。

 この方法は面白い。ダイスの歯が逓増しているのを利用して、一回の切込みで相当の深さまで削れるが、負荷はかなり大きい。出力の小さな旋盤では難しいだろう。作るのは難しくないのでやってみたい。(この方法は、偶然にも上述の旋盤工の動画のコメントに出ていることに気が付いた。)


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2021年12月10日

ネジ切り装置

 ネジを切る必要があるのは特殊なセンタ・ピンとか、連結部のピン、ジグの締め付けネジ作成などだ。たまに、規格外の太いネジを作って全体の高さ調整をしたことがある。大抵の場合は既製品のネジで済む。

 普通の旋盤上では、ネジ切りはパズルを解くような感じである。どのギヤを使うかを考えて組み合わせる。インチネジは倍数になっているから、1/8という数字を元にして考えればすぐできる。メートルネジでは、親ネジとワークのピッチの比率を作るので、いつも同じ方法では出来ない。早見表がついていればそれを見ればよいが、いつもその早見表がすぐには見つからないから、考えるしか方法がない。

leaders and followers このユニマットSLでは、歯車の切り替えによるネジ切りではなく、親ネジそのものを取り替えるようになっているところが面白い。昔の倣い(ならい)旋盤のようである。ネジの深さは鉋台(かんなだい)の上をなぞる滑り子で制限する。
 これは、この機種以外の製品にはない機能である。要するに、ネジ溝を”転写”するのである。日本ではメートルネジの親ネジしか売っていなかったが、アメリカではインチあたりの山数で、24,32,40,48,56,64,72,80などがあった。

 さて、作動状況を見ていこう。この動画がすべてを物語る。少々速いが、この速度でもできるわけだ。筆者のネジ切りは、この1/3程度の速度である。切り上げが難しいからだ。
 切り上げのコツは最初を長く、徐々に短くすることなのだが、思うほど簡単ではない。この動画の6回目(最後から2回目)の切り上げは少々遅れたので、ギギッと音を立てて食い込んでいる。

 訪ねてきた友人に見せると、ネジ切り専用機としてバラさずに使うべきだとの提案を受けた。確かに、そうすると便利である。
 兼用にすると、その変換作業が大変で、やる気が失せる。


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2021年04月10日

続 言葉狩り

 多くの友人から連絡を戴いた。反響が大きいのには驚いた。読者数も2倍以上になった。

 SKT氏からのコメントは、この続編で扱おうと思っていたものである。どの国の言葉でもオネジ、メネジという言葉を使う。それも怪しからんということになると、困ったものだ。電気の接続ソケットも同様だ。”ジャック”という言葉も問題があることになるだろう。
 
 必要があって、フランス語を習っていたことがある。親しい天才的な語学教師(6か国語を自由に操り、フジモリ大統領が来日した時は指名されて通訳を務めた)に、男性名詞、女性名詞についてどうすれば覚えられるか、と聞いてみた。
「そんなの簡単さ。フランス人が考えることは単純だよ。駅は女性名詞、列車は男性名詞。だってさ、列車は駅に進入するだろう。」 

 そんなバカな、と思ったが、そういう観点で見ればほとんど当たっている。しかし、自動車や椅子が女性であることは分かるが、ソファが男性というのは解釈が難しい。
 彼の説が正しいとすると、ポリティカル・コレクトネスに拘る限り、フランス語文法は修正しなければならないが、そんなことにはならないだろう。 

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2021年04月04日

言葉狩り

 数日前の記事に”バカ孔”という言葉を使った。最近は言葉狩りが厳しく、こんな不適切な言葉を使うな、と言う意見も来る。例の肺炎騒ぎもそうだ。国名に関連する言葉を使うなと言ってくる。”日本脳炎”、”スペイン風邪” は禁止用語になるべきなのだろうか。

 この種の職人が使う言葉には、メクラ孔とか、見かけ上差別用語がたくさん含まれている。この種の例はいくらでもある。ここに列挙することは簡単であるが、またまた「怪しからん」の集中砲火を浴びることになるだろう。
 この記事は面白い。他にもたくさんあるので、参照されたい。

 反発するのも面倒だ。こんなことを書いて来る人は少数なのだが、その種の人たちは絶対に調子を緩めないから疲れてしまう。書くと気分が良くなるのだろう。自分は良いことをしているという高揚感を味わっているのかもしれない。

 この種の言葉は、その職域の人たちの長く続いた文化を背負っている。くだらないことを言うべきではないのだ。 
  
 アメリカでは一時期 Political Correctness の嵐が吹き荒れた。今は少し下火に向かいつつあるような気がする。筆者の友人たちが怒っていたのを覚えている。
「”Blinds”って言ったら、いけないんだってさ。何て言えばいいんだろうね。」
「”Shade”っていうのは、ちょっと違うよね。平行な薄板を同時に向きを変えて、向こうが見えにくくする窓用の装置ってのはどうだい?」
「そんなこと、言ってられるか!○○○○。」
 最後の言葉はここには書けない言葉である。 

 ここでは当然複数形だ。ブラインドの羽根は沢山あるからだ。 

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2006年11月24日

フィリップス・ヘッド

phillips-head screws いわゆるプラスネジである。このネジ頭は適合するネジ廻しには、くさび効果で食い込み、外れない。すなわち、自動のネジ締め機に適合する。1936年にアメリカで発明された。


 韓国ではMS Modelという会社にも出向いた。今もあるのかどうかは知らないが、OMIの下請けでAJINとは競合していた会社であった。社長のM.S.Park氏は若く、やる気がありそうな人であった。工場を見せてもらい、何かおかしなところはないかと聞かれた。おかしなところはかなりあったが、ネジ廻しには参った。全く適合しないネジ廻しを使っているではないか。

 フィリップス・ヘッドのネジを締めるのに、細いマイナスネジのネジ廻しで締めているのである。完成品を見ると、ネジ頭にはキズが付いていて、正しいフィリップス・ヘッドのネジ廻しは、正確な位置まで差し込めそうもない。

 このように正しくない工具の使い方については、筆者の子供の頃、父には厳しく戒められた。ペンチで物を叩いたりすると叱られたものだ。

 間違いを指摘したものの、社長はさほど反省したようにも見えなかった。その次に訪問したとき、フィリップスの#0、#00の細いネジとそれに適合するネジ廻しを持っていった。「こうするとね、ほら、ネジはクサビの摩擦力で保持されるんだ。」と説明したときの彼らの驚きようは、今でもはっきり憶えている。
 いわゆるカメラネジを紹介してやると、大量に購入した。ネジ廻しも…。

 1986年以前の韓国製模型と、それ以降とでは、格段の違いがあることをお分かり戴けると嬉しい。

 帰国後、このことを祖父江氏に伝え、「ますます日本の模型屋は商売ができなくなりますね。まずいことをしたでしょうか。」と聞くと、「なーに、構やしねえさ。だって、俺だってアメリカの模型屋をつぶして、飯を食ってきたんだからさ。順番だよ。これからは、あっちが逆立ちしたってできないものを作るしかねえやね。」と答えた。

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2006年09月22日

逆ネジの効用

01566f0c.jpg この模型を見るまで、逆ネジなど模型には関係ないと思っていた。ライヴスティームの世界では、機関車の左右の部品を区別するために逆ネジを使う人がいるということは聞いたことがある。
 
 これはBill Pope氏のディーゼルのキットである。ダイキャストでできた左右型を逆ネジで締め上げている。こうすることによって隙間なく完全な組立てができる。すばらしい発想だ。

   
 電動模型の世界ではあまり例を見ない。逆ネジを使えば、ネジの回転により二つのナットの距離を変えることが自由にできる。何か面白い利用法はないものかと考えている。ターンテイブルのディスクブレーキぐらいしか思いつかない。

  
 本日で開設以来、一月を迎えた。これも読者の皆様のお力添えと感謝している。記事は時間のあるときにある程度書き溜めておき、適当に切って公開している。難しいのは写真である。人に見せることを前提にしていない写真ばかりで、単なるメモでしかない写真が多い。そのあたりのことを御斟酌戴いて、お付き合いをお願いする次第である。

dda40x at 09:22コメント(0) この記事をクリップ!
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