エッチング

2007年06月03日

お便りを戴く

outhouse1 先月、KemtronのOuthouseをお送りした吉川修一様から、写真が届いたので紹介させていただく。

吉川様は、ワシントン州コロンビア側沿いの架空の小鉄道を建設されているそうで今後が楽しみである。SD7とかR-2,4あたりが活躍しているような情景を描いていらっしゃる。私のような本線ファンとはまた違った味わいがあることであろう。


outhouse2 組み立てに際しては、糸鋸を使わずに、AtlasのSnap Sawを使われたそうで、その工具の選択が興味深い。ハンダ付けは、普段、配線くらいしか手がけたことがないそうで、少してこずったのではないかと心配した。

 意外と重いと感じられたそうである。これを機会に、ブラス工作の面白さに浸って戴きたい。

 ヤスリを何本か用意して、糸鋸が良く切れることと大きなハンダコテさえあれば、ブラスの工作は容易だ。何回でも付け外しできるので、プラスティックや紙の工作よりずっと簡単である、と思う。少し大物のときは、ガスバーナで予熱すれば簡単である。

 

2007年05月21日

Russ Briggsの客車

Russ Briggs Kemtronの客車は、全て一段エッチングなので、窓抜きその他は全部手仕事になる。正直なところ、忙しい人には出来ないだろうと思われる。

 85年にマサチュセッツのRuss Briggs DesignsKemtronのデザインを買い取り、より現実的なデザインに改良した。多段エッチングと抜き落としを組み合わせ、客車の屋根と側板を一体にした。曲げ加工して一体とし、組立を極めて容易にしたのだ。床下はウレタンのワン・ピース・キャスティングとし、実質組み立て時間は1台あたり3時間くらいだろう。また、新しい車種も追加した。

オリジナルの製品より、板がやや薄くなったが、実に簡単に組み立てられる。価格はかなり高くなったが、買う人は増えて、商売は成功したように見える。

 しかし、10輌以上の編成で軸受けが通常の方法では、とても牽けない。機関車が2両でやっとである。電流が大きく、大きなデコーダが要ると友人がこぼしていた。

 このような重量級の車両にはボール・ベアリングの効果は目覚ましい。30Kgの列車が1A以下で走るところを見たら、驚かざるを得ないはずだ。

 客車には電灯が必要である。いくら走行抵抗を減らしても、室内灯の電力が大きくては意味がない。電球色のLEDを点けて走らせるつもりだ。個室寝台は一部屋ずつ点滅できると面白い。これもDCCなら可能である。モータ駆動部の焼けたデコーダを利用すると、1台で数部屋の点滅が可能である。友人のレイアウトで見せてもらって、どうしてもやりたくなった。

 


2006年09月29日

Janのエッチングキット

c4b61f1d.jpg この写真の右手にボディ側面の傾斜が始まる部分がある。その線で車体が接続されている。窓枠もその線の延長上で接続される。こんな細いところでつながなくてもとも思うが、これがなかなかよいアイデアで車体の曲げ加工が簡単にできるようになっている。このGTELはヴェランダ・タービンと呼ばれている。回廊部屋根のひさし高さで全周を継いであるのだ。

 こうすることによって、エッチング板の構成が非常に簡単になり、価格を低く抑えている。
 
 細い窓枠の裏にはブラスの線を貼り付けておけば外れることはない。外側に見える継ぎ目は、やすり落としてしまえばよい。
 
 初め、このキットを見たとき、「こんなもの、できるものか」と思ったが組み立ては容易で、驚いた。
このような発想のキットは他に例を見ない。

 Janのキットにはホワイトメタルが多用される。先日のEMDE-8もそうである。出来がよければいいのだが、たいてい何かおかしい。

 「ここのキットを元に作りました」という作品のうち、素晴らしい出来のものは、エッチング板以外はすべて作り直したものが殆どだ。

 Janは数年前に亡くなった。

2006年08月26日

エッチングを試す

ca0dffb6.jpg Billは、すべて切削でものの形を作り出すということに拘っていた。エッチングは嫌いだとは言っても、ランボードのダイヤモンド型を彫り出すのは大変である。後に量産を試みた時に、エッチングを始めると言い始めた。
 最初に彼は感光剤を均一に塗る道具をこしらえた。これはWhirlerといって(日本語ではホワラと音訳されるそうだ)レコードのターン・テーブル風のものである。焼きなました真鍮板を置き、安全光下で感光剤をぽたぽたと中心に垂らしていくのだ。遠心力で全体に広がったら、赤外線ランプで裏から加熱し硬化させる。製図屋でコピーさせたフィルムを重ねて水銀灯で焼き付け、現像液で処理し、アルカリで洗い落とす。それを塩化鉄(掘砲稜燦水溶液に漬け、空気を吹き込むと5分くらいで出来てしまう。

 こう書くと簡単そうだが、いくつかノウハウがある。焼きなました板を使うのもそのひとつで、圧延の時のストレスにより「目」が出てしまうのを避けるためである。
 せっかくたくさん作ったのに失敗作もあり、私自身用に作ったDDA40Xの床板は足らなくなってしまった。そうしたら、Billは「そんなもの、針で引っ掻いて作ればよい」というのでガリガリと何十本も線を入れて作った。生の板を引っ掻くと片面だけストレス(応力)が開放されて反りくり返る。これも焼きなましたものを使うべきである。出来たのを見せると、"Oh, it's a scratch building."とおどけて見せた。"scratch"とは「引っ掻く」という意味であった。

 ところでこれは何だろうか。答えは3日後発表。(これはBillの作品ではなく、Kemtronという会社の製品である。日本ならさしずめエコーモデルさんの製品に相当するだろうか。)

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