2024年04月20日

signal bridges

 持って行ったのは例の信号機のキットである。4線用と2線用の予備を作ってあったのでそれらを進呈した。体積は小さいので、スーツケースに簡単に入り、土産としては最適であった。

soldering on stainless steel is hard without acid flux Dennisはその設計の妙に非常に感動した。すべてがぱちぱちと収まり、ヤットコでつまむだけで形ができる。それをハンダ付けするだけなのだが、それには大変手こずった。ステンレスをハンダ付けしたことが無いのである。要はフラックスなのだが、塩酸の入ったタイプが無い。ロジン系のものは全てダメで、どんなに磨いてあっても全く流れない。ハンダは玉になっていた。
(この写真のハシゴの上部の不要な凹みはすでにプログラムを改良し、滑らかになっている。)  
  
 棚を探し廻り、ようやく酸性タイプを見つけたが、それはリン酸系のもので、これまた機能しない。街の工具屋で銅配管用のフラックスを探したが、最近は酸性のものが無い。というよりも、銅配管でハンダ付けをしなくなったようだ。ワンタッチで抜けなくなる巧妙な接手があり、それで100年以上持つという話だ。

 Dennisの知り合いの工場で塩酸を持っているところがあるというので、それを貰いに行ったが、どうも薄いようだ。臭いがほとんどない。筆者が塩化亜鉛と塩酸を少し持って行くべきであった。

 大変な苦労をして多少は流れるようにはなったが、筆者が参考用に持って行った写真のようにはならない。その写真では、すべての接合面に石鹸水のように沁み込んでいる様子が写っていた。Dennisは「これはうまいなあ」と感嘆していた。ステンレスは熱伝導率が極端に小さいので、小さなコテで付き、素手でワークを持っていられることを示すと、感心した。
 写真のハンダゴテはピストルタイプで、出力は150 Wである。引金を引くと、3秒くらいでかなり熱くなる。ハンダはボテッと付いている。こうしておいて、あとで塩酸を塗って炭素棒で加熱すると沁み込む。

 先回、筆者は1本あたり40分程度でハンダ付けが完了したが、フラックスが無いというだけで、2日もかかった。この写真を見せて同等品を探すように伝えた。おそらく水道屋の友人を訪ねて探してもらうだろう。 

コメント一覧

1. Posted by YUNO   2024年04月20日 20:05
日本ですとどこの町にもホームセンターがあり、ステンレス用のハンダ(専用のフラックスとセットになっている)が売られているので、それがDIY大国であるアメリカで手に入りづらいとは意外でした。
2. Posted by たづ   2024年04月21日 23:04
アメリカで鈑金用のフラックスが手に入りにくいのは、危険物法制の違いでしょうか?
プロが仕事に使うなら簡単に入手できるがそれ以外は手続きが面倒、とか。
アメリカのモデラーが塩化亜鉛他のフラックスではなくわざわざロジンのペーストを使っている理由は仕上がり云々ではなく、規制の結果だというほうが、私にはまだ納得できます
3. Posted by dda40x   2024年04月23日 10:45
 銅配管用の酸性フラックスがホームセンタ数箇所を巡っても見つかりませんでした。 置いてあるのはロジン系のものだけです。
 ステンレスは塩酸が無いと付きませんから、困りました。入手したものは薄かったのですが、加熱すると塩酸は煮詰まる性質があるので、炭素棒で弱く加熱しました。何とか全体にハンダをまわすことができました。
 確かに何らかの法規制があったと考えると納得がいきますね。

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