2023年01月11日
edgewise

「どうやって作ったか分かる?」
筆者はピンと来た。糸鋸で切り抜いたのなら、わざわざ見せまい。そんな事例はいくらでも紹介されているのだから。

「ジグで挟んでおいて、引きながら曲げたのではありませんか?」
内野氏は口を大きく開いて驚いた。
「知ってるのか!」
そのようなやり取りがあってから、筆者は内野氏とは非常に親しくさせて戴いたように思う 。この方法は小学生の頃から父から聞いていた。大きな変圧器、モータ等の巻線はこの方法で作る。
「エッジワイズというのだ。」と父は教えてくれた。「丸い線を巻くと隙間が大きくて損なのだ。角線を巻けば隙間はかなり少なくなるからな。」

祖父江氏は抜き型で作ったものを使っていた。数の問題があるからそのほうが安上がりだったのかもしれない。プレスは、時間が節約できるからだ。穴まで同時に抜いていた。
コメント一覧
1. Posted by 一式陸攻 2023年01月11日 01:15

3. Posted by sktrokaru 2023年01月11日 21:36
この場合、曲がりの内側と外側で板厚は大きく変わらないのでしょうか?
4. Posted by とやま 2023年01月14日 18:08
30年以上前に電動機やトランス、リアクトル類の設計に関わった事がありました。縦横の幅が異なる角線で、幅の広い方を径方向に曲げるのをエッジワイズ、幅の狭い方を径方向に曲げるのをフラットワイズとして区別していました。
5. Posted by dda40x 2023年01月14日 18:42
>>4
その通りですね。しかし実際にはエッジワイズが多かったのは放熱が良いからだと言っていました。さほど違わないと思うのですが、とやま様の職場ではどういう解釈だったのでしょうか。
その通りですね。しかし実際にはエッジワイズが多かったのは放熱が良いからだと言っていました。さほど違わないと思うのですが、とやま様の職場ではどういう解釈だったのでしょうか。
6. Posted by とやま 2023年01月17日 07:45
>>5
それなりに容量がある機器であり、普通は角銅線を偶数本数パラに使うので太くなります。曲げ向きで放熱がどうのこうのと言う事は無く、要は限られたスペースにコイルが入るかが重要でした。
それなりに容量がある機器であり、普通は角銅線を偶数本数パラに使うので太くなります。曲げ向きで放熱がどうのこうのと言う事は無く、要は限られたスペースにコイルが入るかが重要でした。