2022年11月12日

銀ハンダ

 銀ハンダのことをここに書いても、実用化する人はほとんどいなかったようだ。最近このブログで拝見し、心強く思った次第である。
 筆者は銀ハンダを多用する。それは温度差を利用して、細かい部品が落ちないようにするためである。もちろん、硬さを利用して、間違った孔の埋戻しに使う。小さなブラス片を押し込み、塩化亜鉛を塗ってガスバーナで炙れば良い。ロストワックスの鬆(す)を埋めるときも使う。
battery lid 銀ハンダというものは、あまりうまく流れてくれない。ガスバーナで焙ってもこの程度である。すなわちこれを使う限り、ハンダで埋まってしまうということはまずないのだ。



 この部品は、ディーゼル電気機関車の脇のデッキ上にあるバッテリィ・ボックスの蓋である。ラッチを立てて引き上げるようになっている。ここが単なる歩み板では面白くない。思い付いて孔をあけ、裏からロストワックスの部品をはめた。この部品は売るほどあるのだ。孔を正確にあけなくても、バーナで炙って裏から銀ハンダを押し付けると、適当に流れて孔の隙間が埋まる。その時、細部が埋まってしまうことはない。このときの裏の盛り上がり具合をご覧になると、流れにくさが実感できるはずだ。63%を用いると、一瞬で裏に廻ってハンダが全体に均一に付いてしまう。上の部品は部品がまっすぐ付いていないことに気が付いてやり直した。

 こうして出来た部品を炭素棒で所定の位置に取り付ける。強く加熱しても、細かい部品が落ちることはないから気楽だ。 


コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2022年11月12日 14:09
自分は時々使っています。
頑丈なのが素晴らしいです。
日本で買うと高価なのがネックなのですね。
オーディオマニアの迷信のせいでしょう。
2. Posted by dda40x   2022年11月16日 08:51
 確かに銀ハンダを使うと音が良くなるという、妙な宗教のようなものがあります。融ける温度が高いので、ハンダ付け不良が出やすいというデメリットのほうが大きいように思いますね。コテでは付けにくいです。
 銀が数%含まれているだけで音が良くなる、というのは極めて客観性に乏しい話です。昔オーディオに興味を持ち始めた時期があったのですが、雑誌に書いてあることがあまりにも荒唐無稽な事が多くて、やめました。
 少しくらい物理を勉強するべきですね。それと同じようなことも、この世界にはあります。

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