2022年10月29日

車輪踏面の粗さ

 筆者はNゲージには触ったことがないが、それに詳しい人が言う。
「Nゲージの車輪の転動音はかなりひどい。」

 シャーという音が響いて、会話もできないそうである。走らせることをシャーシャーするという人もいるそうで、それには呆れる。
 彼は筆者の博物館に来て、その静粛性に驚いた。
「模型の音がしない。」と言う。

 Nゲージのその音はどこから、来るのだろう。レイルを撫でてみると、かなり滑らかである。そうなると車輪しかない。
 もし伝手があれば、車輪の表面を電子顕微鏡で見ると面白いだろう。ニッケルめっきが施してあろうが、それの表面は月の表面のようにあばただらけになっているはずだ。
 それを改善するにはめっき面を研磨するしかない。#1500程度のサンドペーパを湿らせて当てれば良い。もちろん旋盤上である。ほんのちょっと磨くだけで格段の差が生じる。旋盤のベッドは保護しておくことは不可欠である。
 HOの車輪を研磨する人は、このブログで初めて見た。

 問題は、この種のことが全く話題にならないことである。どうして雑誌にこのことが記事として採り上げられないのだろうか。これはメーカ・サイドの問題である。製造時に一手間かければ出来ることで、それによって得られた静粛性は、他社に差をつける大きな切り札になるはずだ。めっきは、旋削に比べて表面が粗いことを知らないはずはないのだが。

注: めっきは日本語であり、外来語でないから、ひらがなで書くべきである。JISもひらがなである。 

コメント一覧

1. Posted by 一式陸攻   2022年10月29日 11:49
「シャーシャーする」という表現には前々からそれで良いのかなと思っていました。
見かけは拘りますが走行音は実物と乖離していても無視すると言うのは奇妙です。
2. Posted by Tavata   2022年10月30日 20:07
Nの車輪はHOナロー含めて多用していますが、高速走行させるとシャーシャーうるさいです。
ただ、スケールスピード50km/h未満で走らせれば、根本的な音量の小ささから、さほど気にはなりません。なお、レンタルレイアウトでは200km/h以上で走らせる人も多々いますので、ユーザー側の走行リアリティへの関心が薄い気がしてなりません。
また、見た目から黒ニッケルめっき車輪を使った場合は表面がさらに荒れるのですが、そこまで音の差があるとは感じていません。

結局、日本のNゲージの場合、かなりコストを抑えていることから、目が行きやすいディテール側に投資してしまい、車輪を研磨するひと手間で「走行のクオリティで他社に差を付ける」意識まで行かないのではないかと思います。メーカー側も走行のクオリティを推す姿勢はあまり見られません。(なお、カトーは製品紹介に走行性能を自薦する文言が入っていることが多いものの、示し方が定性的なのと、走行速度にはさほど関心が感じられません。)
3. Posted by 通りすがり   2022年11月01日 07:18
最近は鉄道模型の動画も多いですが、日本のものは走行速度に無頓着な人が多い気がします。
NやHOだけでなくナローの、しかもシーナリィから車両まで非常に手間をかけて実感的に作り込まれたようなレイアウトでさえも、スケールスピードを無視して暴走してるのを見ると、もはや走行に関しては「動けば良い」程度にしか考えてない人が多いのかもしれないと思わざるを得ません。
そもそも実感的な走りを求めてないのか、実物に興味が無いのか、理由が知りたいところです。
4. Posted by dda40x   2022年11月03日 11:50
 確かに遅く走らせることが実現していれば、音の問題は半分は解決しますね。しかし実際は、どれもこれも速過ぎると思いますね。
 13日にあるKKCの催しでその様子を見てきます。

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