2022年10月23日

最高速度

 高効率ギヤを購入し、換装された方々からレポートを戴く。どなたも、走行性能の格段の向上に驚き、絶賛して下さる。最高速についての不満はないようだ。揚げ足取りを目的に、速過ぎると書く人もいるだろうが、それは的外れだ。最高速について、かねてから思っていることを書こう。

 ファンタジィの世界に入り、実物との違いを考えていない人が多いのだ。以前、無負荷での最高速は意味がないと書いた。実物の場合は無負荷のように見えて、たいへん大きな負荷を掛けての試験である。それは空気抵抗である。120 km/hを超えると、空気抵抗はかなり大きい。小出力の動力車は、空気抵抗だけで最高速が決まってしまう。

 数千馬力もある機関車は空気の塊を押しのけて、楽に200 km/hを出せる。ただし、機械部品の最高回転数は制限されているので、むやみには出せない。壊れてしまうからだ。
 新幹線を考えてみよう。仮に先頭車に動力があったとして、1輌だけを走らせたとすると高速は出せない。 長い後続車に動力があり、総出力が大きいからこそ 300 km/h以上が出せる。すなわち、先頭車の後ろの連結器には、大変大きな推力が掛かっている。ヨーロッパの高速列車は前後部に強力な機関車を付けているから、少し話が異なるが、空気抵抗が大きな部分を占めることには変わりがない。
 一方、模型の場合は空気抵抗はあって無きが如し、である。すなわち、最高速など考えても仕方ないのである。 

 最近は行っていないのでよくわからないが、大きな催しで、最高速、最低速コンテストがあるそうだ。どちらも負荷を全く考えていないから、夏休みの自由研究と変わらない。出場資格は小学生以下とすべきだろう。

コメント一覧

1. Posted by Tavata   2022年10月30日 20:16
物理的な意味では、模型の最高時速は意味のない数値です。
一方で、鑑賞する意味では「スケールスピード」は大切なパラメータだと思います。実物が原寸大の環境下で走る速度や重量感を、縮小模型で「模擬」する工夫が各縮尺にあると思っています。その意味で慣性増大装置は素晴らしい工夫だと思うのです。
2. Posted by dda40x   2022年11月03日 11:46
 本物のように走るというのは、模型のあるべき姿として最優先に置かれるべきものです。それには、高負荷時の滑らかな起動、停止は不可欠な要素です。しかし現実には、ギャーと走ってガクッと止まる物が多いのは残念です。動力伝達系の改良が望まれます。

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