2022年09月10日

続々々 TMS 968号

 友人から、痛烈なメイルが来た。

 既製品を並べるか、ディテールパーツをこれでもか、と貼ったのしか興味のない昨今の模型誌がよく上位に入れたものだと驚きました。 

 これは筆者も同感である。他にも友人が、「入賞はさせないだろうね。TMSは写真映りがよくないものは使わないからさ。」と言っていたので、まさかの入賞であったというのはウソではない。

 古くからの付き合いのある友人を当博物館に案内すると、その路盤の高さには驚く。「向こうが見えないじゃないか」と言うが、逆に質問する。
「僕たちが実物を見る時は、視点の高さはどれくらいだろうね。踏切で見たり、跨線橋で見る以外にあるだろうか。ビルの屋上から見て楽しいかい?」
「そう言われてみれば、今まで気が付かなかったが、視点を下げる、逆に言うと路盤を持ち上げるということは大きな意味があるな。日本のレイアウトは低過ぎるね。」
と納得する。

 本文記事にも書いたが、いずれ日本のレイアウトは路盤が高くなる。HOでも実例がある。Nではもっと高くすべきだろう。ウォークアラウンドなら、1500 mmでも良いのではないか。

 1980年代にアメリカでは急速にレイアウト路盤が高くなった。MRの記事に、”毎年1インチずつ上昇している”と書いてあったことを記憶している。上昇は2000年近辺で止まったようだ。それはウォークアラウンドの普及(DCC, wireless)と同期している。

コメント一覧

1. Posted by Tavata   2022年09月10日 13:40
dda40xさまの博物館で路盤の高さを拝見して素晴らしいと思いました。
以前アメリカでナローゲージコンベンションに参加した時に、高身長のオーナーのレイアウトでは、「ウチの路盤の高さは4ft 8inだ!だからスタンダードゲージの上にナローゲージ(On3)が走っているのさ!」と言われました。私も帰国後の展示会ではレイアウト等は机ベタ置きではなく、運搬用の箱などで嵩上げ展示するように心がけています。(嵩上げ量が10 cm程度でもかなりの効果を感じます。)

なお、鉄道模型コンベンションのTMSブースでは、dda40xさまの動画が流されていました。走る姿を示す意味で誌面だけではなく、動画を出した展示は良かったと思います。(誌面にQRでYouTubeリンクを付けても良かったかもしれません。)
2. Posted by 妙高電鉄   2022年09月13日 14:03
5 レイアウトの高さですが、向こう側が見えないということには「走っている列車が実際よりも長い距離を走っている」という錯覚が起きて、レイアウトが広く感じられる効果があるようです。
偶然ですが、自分のHOレイアウトは家具を避けるため床上190センチで、運転はベッドを踏み台にして行います。それにより、目線は線路の高さになります。レイアウトには勾配の斜面があるので向こう側は見えません。
運転し始めて気がついたのは245センチx185センチのこの小さなレイアウトでも列車が向こう側に隠れるて、ぐるっと回って見えるようになるまでの時間が長く感じられるのです。結果的にレイアウトが広く感じられます。
この感じは畳の上に線路を敷いたときと比べて、という自分の感想に過ぎないのかもしれませんが。
3. Posted by mm   2022年09月15日 17:51
高さは大切ですね。
この号にNゲージのよくあるレイアウトが掲載されています。ドローンによる航空写真のようなものです。このような作例が当たり前のように毎回掲載されています。
日本でもそろそろ考える必要があります。ウォーク・アラウンドをしている人の特集をしてくれると良いのですがね。  
4. Posted by dda40x   2022年09月15日 21:32
 おっしゃる通りで、高さは大切なファクタなのですが、誰もそこを突いてきませんね。我が国では、路盤高さ1200 mm以上のレイアウトは一体いくつあるのでしょうか。2つだけだという説もありますが、それは間違いです。私の自宅のレイアウトも高いので、3つ以上です。
 子供用にはお立ち台が必要です。

 妙高電鉄氏のおっしゃる遠く見える効果もあります。良い事だらけなのですが、誰も参入してきません。HOなら、横浜の方の例のように、少しずつ持ち上げれば難しくありませんし、その下の体積が有効利用できます。
5. Posted by 通りすがり   2022年09月21日 06:26
古い (昭和40年代以前?) の鉄道模型趣味誌で「鴨居鉄道」として鴨居の上にレイアウトを作ったという例があったと記憶しています.その後も,頭上スペースの利用という観点から鴨居や棚の上にレイアウトを作ったという報告はあったと思います.線路を目の高さに,と明確に主張していたものとしては水野遼太郎の「鉄道模型入門」(1977, 廣済堂出版) があり,これを受けた製作例が鉄道模型趣味誌上に発表されていた様な気もしますが,主流になることはありませんでした.これには,狭いスペースでエンドレスを作れるNゲージの隆盛と住宅事情の改善が関係しているかもしれません.Nゲージの地形表現付きレイアウトとしては鉄道模型趣味439号掲載のものが線路を視線高さにすることを意識している様です.大きいスケールに目を転ずると 1 番ゲージは腰の高さあたりまで,それより大きいモデルエンジニアリングの領域では地面に近づくので,O ゲージや HO ゲージが視線を線路高さにするのに適したゲージだという気もします.
6. Posted by 古くからの読者   2022年09月24日 17:44
今月号のTMSご覧になりましたか。あまりにも残念な写真ばかりです。高さの問題を認識していません。
7月号の紹介記事は俯瞰写真でなるほどと思いましたが、今回の記事はどれもこれも楽屋裏ばかり写っています。レイアウト台枠の高さはどれくらいなのでしょう。今からでも、持ち上げるべきだと思いますね。

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