2022年08月23日

TMS 968号

 鉄道模型趣味(TMS) 9月号献本が届いた。8ページの記事である。色調が普段見慣れたものとは微妙に異なるのは、照明のせいであろう。現場は電球色LEDであるから、誌面では補正が強めにかかっているのではないかと思う。
 ともあれ、Anniversary Challengeは終了し、一昨日までの東京のショウでもパネルと動画が展示されたそうだ。

 思わぬ方からたくさんの連絡を受け、驚いている。高校時代の友人や先輩、後輩、古い知人が電話をくれる。TMSはかなりの固定客を持っているものと推測される。

 その電話の中で一番面白かったのは、
「たくさん機関車を持っているからずいぶん買い込んだのだなと思っていたが、ほとんどジャンクから組んだのだね。」というものだ。
 筆者の数ある機関車群の中で、新品を模型店で購入したものは無い。全て、様々なルートで破損品、事故品などを入手している。どうせバラして組み替えるのだから、新品完成品を購入する意味はないからだ。組み替えるのならば、カツミ製(祖父江製)が一番やりやすい。頑丈であるから、下廻りを全部作り直しても全く問題ない。Lobaughも下廻りが砲金の鋳物なので、どんな加工もできる。

 レイアウトの構造についての話題もたくさん来た。一人でできる、大きなものを精密に作るための工法を考えたのだ。それが鉄骨造りであり、「レーザ・ビームによる水平出しと熔接」工法である。主たる骨は、熟練の熔接工に作ってもらい、組立てはほとんど一人でやったが、たまにお手伝いに来て戴くと、速度は3倍になる。
 熔接機は出力 7 kW と3 kWを用いた。 路盤の高さは1230 mm(1200 mm + 30 mm)であり、当初はかなりの反発を受けたが、出来上がってみると、実に良いという意見ばかりだ。観覧者の視点は、相対的になるべく低いほうが良いのである。

 車輪を独自に製作していることに関する話題も多かった。
「昔から車輪の形にはうるさかったよね。」
ということだったが、それよりも、「既存の車輪では牽けない」というのが、そもそもの原動力になったと答えた。いくつかのやる気のある旋盤工場に仕事をしてもらい、数を捌かなければならないので、アメリカで売ったのだ。安くて高性能だったから、猛烈な勢いで売れ、数千軸をスーツケースに入れて運び屋をやっていたこともある。今は枯渇状態だが、いずれ再生産できる。 

コメント一覧

1. Posted by 愛読者   2022年08月23日 17:37
準グランプリおめでとうございます。私としてはグランプリが当然と思いますけどね。
記事の中に剛氏のことばで、「鉄道模型と模型鉄道」があります。
これを読んで理解できました。
TMSは鉄道模型趣味なのです。見かけが良ければすべて良し、なのでしょう。
dda40xさんのように走りを追求する人は迷惑なのでしょうか。
2. Posted by dda40x   2022年08月24日 11:54
 コメントありがとうございます。
 確かに、走りを追求するために、客観的なデータを取りつつ、科学的に追求している人はあまりいないようです。模型といえども、物理の法則に従っているのですから、まず物理をきちんと勉強してからでないと、実験の意味がないでしょうね。
                               
 模型は小さいので、実物とは見かけの挙動が異なってきます。それをどのように補正して実物のような動きを見せるかということに興味がないと、おもちゃのような動きからは脱却できません。

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