2022年06月02日

イコライザ付き台車

 最近、電車の台車の図面を熱心に見ている。戦前の台車は興味深い。イコライザがついているものに興味がある。

 イコライザの形は工夫されている。イコライザが軸箱に当たるところには、軸箱との相互の位置がズレないように、凸凹があって噛み合うようになっている。すなわちイコライザが折れてしまわない限り、軸は平行に保たれる。軸箱守との隙間が多少あっても、構わないということだ。ガタがあって操舵台車のようになるという珍説を聞いたことがあるが、そういうことは起こり得ない。

KS31 (1)KS31 (2) この台車のイコライザは2枚合わせである。よく見ると奥の方が低い。板バネを避けるようになっているのだ。真横から見ると確かに低くなっているが、よほど注意深く見ない限り、低いことには気付かないだろう。

 模型の場合は外の一枚だけという場合が多い。HO以下では、動くのはまず見ない。 

 本物の台車の保守は、イコライザだけを見ていれば良かったそうで、仕事は楽であったという。ヒビが入るところはイコライザだけだったからだ。 

dda40x at 06:02コメント(1)台車 | 電車 この記事をクリップ!

コメント一覧

1. Posted by 読者   2022年06月03日 00:59
その珍説を語った人はどういう人なのでしょうか。図面集を見ても分かりますし、本物を近くで見れば誰でも分かると思いますけど。

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