2022年04月03日

客車の連結器

 ブラス製の客車が発掘されたので、軽改造を施し、走行できるように整備中である。

coupler mount 連結器の取付け位置を、直さねばならない。オリジナルはケイディを採用して、車体の妻の部分に付けてある。ここは弱い。エッチングでリヴェットを出した t 0.5板を組合せただけの構造で、床も t 0.6であるから、弱い。エッチングされた板は焼きなましてあるので、くたくたである。

 衝撃があると曲がるはずだ。それは連結時の衝突でも起こる。10輌編成の質量は 12 kgを超える。それが 0.1m/s でぶつかっただけで、修復不能になるほど歪むおそれがある。転がりが良いので、衝突速度はさらに大きいこともある。 

extended frame それではどうすればよいか。床板は t 1.0 のブラス板で、焼きなましていないから十分に堅い。そこに、3x25 断面のブラスの平角棒を取り付ける。その延長上に連結器が来る。連結器の根本は台車の近くにある。台車ボルスタ部分は削って少し薄くしている。

 それなら、連結器の腕部分を支えるガイド枠をケイディの部分に付ければ良いではないかとも思うが、衝突時のショックで腕は上下に押される可能性がある。そうすると車端部はくしゃくしゃになってしまう。腕の通るガイド枠も、剛性のある骨に付けた連結器座と一体にする必要がある。この平角棒は、エポキシ接着剤を塗ってネジで締めると完全に一体となり、大きな剛性を示す。
 この種のことは、経験のない方にはお分かり戴けないだろうと思う。重いものがぶつかると一番弱いところが壊れる。連結器はボディ側に付けてはならないのだ。HOの車輌では、ボディ側についているものが大半だ。

 様々なメーカでOスケールの客車が作られているが、この連結器部分がまともなものは、見たことがない。

コメント一覧

2. Posted by 連結緩衝器   2022年04月04日 10:06
以前車両工場見学に行った時に、車体更新工事で、車体鋼体(電車の部品が全部外してある)の床下にもぐった状態で、担当説明者が連結器取り付け部(連結緩衝器)は「衝突したらその場で連結器を落として衝撃を和らげる」と説明を受けました。今回の模型を見て、やっとこの説明の意味が理解出来ました。現在流行のステンレスやアルミ車体でも、この部分は鋼鉄製で鋼鉄ねじ止めになっています。衝突時にネジが切れて連結器を落とし、車体の衝撃損傷を緩和するそうです。
3. Posted by dda40x   2022年04月04日 20:15
 以前の記事でも、それについて扱っていますよ。ピンが剪断されてエネルギィを吸収し、その他を守ります。
 HOの車輌は連結器がボディ・シェルに付いているので、事故に遭うと壊れやすいと友人に言いました。答は意外で、普通の衝突くらいでは壊れない。HOが壊れるのは落としたとき位だと言われました。小さいものは壊れにくい、という実例です。

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