2022年04月07日

続 佐藤昌武氏の主張 

 沢山のコメント、メイルを戴いている。私信としてあるので、公表できないが、全て佐藤氏の掲げた方針には賛同している。

 エポック・メイキングの定義が難しい。動力伝達機構の進歩はその段階を追って、展示すれば良い。他には何が適当かは、なかなか難しいことである。
 ただ細かく作ってあって、美しい模型はいくらでもある。その中でも特別に光り輝くような作品でなければならない。

 著名人の秀作が揃い始めた。ご遺族から連絡を受けたり、友人からの紹介で、受取りに行く。当博物館の様子を写したDVDを用意してあるので、それを事前にお送りしておくと、喜んで寄贈してくださる。そして陳列した状態を写真に撮り、お送りする。

 ブラス製以外の作品はお断りしている。経年変化でダメになる可能性が高いからだ。その点では稲葉氏の客車群は、極めて特殊な例外である。セメダインCしか使っていない。全面に塗布し、圧着してある。極めて堅固に着き、剥がれが認められない。天井、妻板、側板の組立も完璧だ。隙間を発見した場合には、低粘度のエポキシ樹脂を流し込む予定だ。

 走りの点では、不満足なものもある。いずれ動力装置だけは、取り替えたい。そのための部品は用意してある。もちろん故人が、「動力伝達装置を取り替えたい。」と仰っていたのを確認したものだけである。 素晴らしい作品を分解して手を入れるのは、畏れ多い。  

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