2021年12月30日

続々 走らないものも鉄道模型か?

 今野氏の記事中、走らないレイアウトとあったが、それが何を意味しているのかは、よく分からない。この号には無いようだ。

 当ブログで扱ったのは、北海道のレイアウトについてである。雄大な景色を作られたようだが、実物通りの列車を牽けないらしい。これは悲しい。勾配を作るときは、ある程度の計算をして、可能な範囲を掴むはずだ。そして実験をして確かめる、という手順を踏むのが普通だ。被牽引車の抵抗も当然測定してみなければならない。
 高校1年夏休み前程度の初歩の物理であり、難しいことを言っているのではない。自分でやる自信がなければ、友人に手伝ってもらうのも、恥ずかしいことではないはずだ。それをしていないということは、理解し難い。


 たかが模型といえども、物理法則はあまねく適用される。作ってみて駄目だったというのは、中学生の工作までであろう。気分だけで作るというのは避けるべきことだ。

 筆者が博物館のレイアウトを作るに当たって留意したのは、絶対に躓かない運転を確保することであった。
 過去の実験データから確実に実現できる範囲のものを作ったわけで、難しいことをしたわけではない。オペレイションを見せるディスプレイ・レイアウトであるから、走り以外考えることはなかった。

 TMSは、レイアウトの紹介については、大きなミスを犯している。それはディスプレイ・レイアウトという概念を紹介して来なかったことだ。走りを確保しないレイアウトは、存在価値がないということを周知してこなかった。シーナリィ付きのレイアウトの紹介ばかりだ。しかも最近は異常に細かく、綺麗なレイアウトの紹介ばかりである。
 音の問題動き(緩和曲線も含めて)については、ほとんど見ない。それで良いのだろうか。 

コメント一覧

1. Posted by たづ   2021年12月31日 18:11
件の北海道のレイアウトですが、製作が30年くらい前からという記述だったような覚えです。
で、この時期だと、「ピボット軸に注油してはならない」とかいうおかしな説がまかり通っている時期ですので、作者氏も客貨車に対し今に至るまで全く注油していないのも極端に低い牽引性能の一因ではなかろうかと今更ながら思う次第です。
車両細部の図面や建造物関係の資料はこれでもかというほど出しているのに、どの雑誌もなぜこうした機械的要素が丸抜けするんでしょうか。高校どころか小5でも理解可能な範囲だと思うのですが。

4. Posted by Tavata   2021年12月31日 23:39
北海道レイアウトは一度拝見したことがありますが、作者は日本の中ではかなり走行させている方になると思います。
記事を読むと「25‰で粘着重量の2倍程度しか牽引できない」「真鍮客車だと4輌」だが「プラなら8輌」「ペーパーならさらに軽い」ので「特急編成を単機牽引可能」とあります。

勾配と牽引重量の言及から計算してみました。牽引力を粘着重量の2割と見積もると、勾配以外での抵抗(曲線抵抗を含む)はトレーラ重量の7.5%にもなります。軸受の転がりが悪いだけでここまで抵抗が大きいとは思えないので、曲線での抵抗が大半だと思います。
これを改善すれば、かなり牽引可能な輌数も増えるでしょう。
5. Posted by ゆうえんこうじ   2022年01月01日 09:35
日本では以前はよく作られて、模型誌にも紹介されていた組立式レイアウトが、ディスプレイ・レイアウトに近かったのだと思います。
TMS編集部=山崎喜陽氏はそれはシーナリィ付きのレイアウトへの過渡期のものだという位置づけにしてしまったのだと思います。
最近はクラブでも勾配付きの本格的な組立レイアウトをもっているところはあまりないし、個人で組立式レイアウトを作ったという話もほとんどないようです。あっても誌面映えしないので、模型雑誌には紹介されないのかな?
6. Posted by dda40x   2022年01月02日 07:30
 企画時にどの程度の列車が牽引できるかということを考えないと、弥縫策に追われます。
 しかし現実には勾配のある曲線での挙動など、実験して確かめている人は稀です。そういう意味でも、クラブレイアウトには勾配線が必要です。10‰、15‰、20‰の勾配を用意しておけば、どのような機関車が正しい設計かは、すぐ分かります。しかしウェイトを過重に積む人が出てくるのも予測されますね。クラブの中に良い指導者が居るということが、大切な条件になります。 

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